| タイトル：メルマガ Vol.12 | 発行日時：2007年11月15日0時24分23秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2007年11月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.12 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊報告記事 ＊MM編集委員紹介 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連グッヅ/Webの紹介 ＊本の紹介 ＊イベント情報 ============================================================================ ■ ニュース・ラウンジ 〈道路橋の安全確保と空間情報コンサルタント〉 8月、米国ミネソタ州ミネアポリスで、ミシシッピ川に架かる高速道路の橋が崩落した事 故は、まだまだ皆さんの記憶の中にも鮮明に残っているのではないだろうか。国内では、 阪神淡路大震災のような災害によるもの以外は、このような事例はあまり聞かないが、全 く恐ろしい話である。この崩落の原因は、諸説があり、現在も究明中というが・・・。 一方、国土交通省によれば、現在、我が国の道路橋は約15万橋を数え、その多くは高度 経済成長期に建設されており、同省の試算では、建設から50年以上経過した橋は2006年度 時点で6％の8,900橋だが、2016年には20％の28,700橋、2026年には47％の68,200橋に達す る見込み。市町村では、約9割が定期点検をしていないなど、管理体制が指摘されている。 日刊工業新聞（2007.10.24）によれば、国土交通省は、橋梁点検の制度化に向けて、橋 梁工学の専門家らで構成する検討組織「道路橋の予防保全に向けた有識者会議」を設置し、 2008年3月までに橋梁の維持管理を徹底して事故防止・長寿命化を図るための中間報告をと りまとめる計画である。同会議では、「橋梁点検の制度化と点検資格」、「全国データベ ースと高度専門技術の集積」など、道路橋の安全性を確実化するための方策について検討 し、その結果は順次、予算や施策に反映していくとしている。 道路橋の安全確保は、橋梁に関わる構造や設計の技術だけでなく、空間情報技術が重要 な役割を果たすことは容易に想像できよう。安全・安心、維持管理、環境・・・。様々な キーワードが展開する中、空間情報コンサルタントとして、我々の活躍の場は益々広がっ ている。（林 義政：株式会社パスコ） ＜編集委員会よりお知らせ＞ １１月号より輪番制となりました。 今後の予定として、１２月号は住田様、１月号は 高様、２月号は瀬戸島様の予定です。 ■ 報告記事 ＜ 企画委員会議事録 ＞ 日時：平成19年10月22日（月）15:00〜17:00 場所：日本測量協会３Ｆ 301号室 出席者：瀬戸島、田中、林、津留、池田、村木、早川、鈴木、土方、白井、廿楽（事務局） 議題� ）槐�度事業の細目について ・測量士を保有する測量および空間情報技術者に対して、技術士の取得およびその後の空 間情報総括監理技術者へ導く受験ガイドブックを作成するかどうか協議 議題�◆ゞ�間情報総括監理技術者資格が参加要件となった案件整理と運用について ・測量協会の支部を通じて各地域での参加要件となった案件を整理中 ・測量協会本部からは、国、JACIC関係の案件を整理中 ・各社で既にオープンになった仕様書を対象に情報集約を実施する 議題�� MM誌の記事構成等について ・毎月、中旬頃の発行目指して、10日までに原稿を集約する方向で活動する ・リレーエッセイでは、なるべく今年の入会者へリレーするよう促す ・11月号のコラムに12月号より今年度加入したメンバーを追加して３名体制とすることを 記載する ・本の紹介は、編集委員を中心に記事を掲載する方向についても検討する ・編集後記に本の紹介について会員へ促す ・将来的には画像情報も併せて配信する方向で検討する 議題�ぁ�GIS NEXT」連載企画の具体的な対応について ・ディスカッション形式で行い、とりまとめについて各担当が整理する ・第１回は１１月の企画会議の後に実施する 議題�ァ〃邊�「測量」スペーシャリストの会コーナーの分担執筆（毎号）について ・12月号は11月5日が原稿締切 ・６ヶ月を１サイクルとして、人材育成をテーマにする ・当面の各号の担当は、12月号（津留）、1月号（望月）、2月号（東田）、3月号（内田）、 4月号（鈴木）、5月号（早川）とする。 議題�Α〃邊�「測量」２月号掲載（パネルディスカッションの詳細記事）原稿について ・後日、関係者にテープ起し原稿を配布、説明をする 議題�А 崋駄骸垳�け地理空間情報の流通と利用（仮）」執筆企画の進捗 ・４章中にICタグ設置における道路基準点関係の項目を追加する（林） ・3.5、4.3、4.4の日立 小村は古村に訂正 ・4.3は大成建設 青島さんも候補とする ・4.4は村木（イメージワン）およびアジア航測（三富：災害時に取得された単画像を用い た被災状況把握）も候補とする ・4.9 WebGISを利用した震災復興計画支援はパスコの事例が適当ではないため、国際航業 だけで対応可能か確認する 報告事項� 峩�間情報ガイド」（日本地図センター）の編集進捗状況報告 報告事項�◆．ぅ屮縫鵐哀札潺福爾砲弔い� ・2008年1月より隔月で実施予定（定員50名） ・2008年1月22日 16:00より日本測量協会３Ｆ（303号室） 初回は村木さんが講師となり１時間講義30分討議の予定。会員無料、非会員有料 CPDポイントは１ポイント付与。 ＜次回企画委員会＞ ○日時 11月16日（金）14:00- （終了後、GIS-NEXTのディスカッションを予定） ○場所 日本測量協会 ３Ｆ 303号室 ■MM編集委員紹介 １０月２日の総会にて選任された編集委員の自己紹介文を掲載します。 ○池田晃三（アジア航測） アジア航測の営業統括部に所属しています。ビジネス拡大に向けて既存事業だけではな く、新しい分野の発掘も心がけています。今回編集委員長に選任されましたが、ＭＭは会 員の皆様の投稿記事が基本です。何か気のついたこと、面白そうなことがあれば、ご一報 ください。 ○村木広和（イメージワン） 昭和57年4月から平成18年7月まで、アジア航測にお世話になり、写真測量を中心に技術 を身につけました。平成18年8月から株式会社イメージワンにおいて、次世代高分解能衛星 （0.5m以下）及び中分解能（2.5m以下）を用いた地図及びDSMデータの取得に必要な技術的 な検討を行なっています。昨年と本年の2年間ASPRSに参加し米国を中心とした写真測量、 航空機レーザのデータ処理法、レーダを用いた地形計測や判読と言った技術に関する情報 や、特に衛星を利用した地図、リモートセンシングの方向を見聞してきました。 今後も、欧米を中心とした測量技術が他の技術と組み合わせながらどの様に進化しながら 発展するのか？情報を収集し、日本の測量界に情報の提供と方針を提案して行きたいと思 います。 ○秋山幸秀（朝日航洋） 朝日航洋株式会社開発統括部リモートセンシング室 1963年東京生まれ。94年東海大学大学院海洋学研究科海洋科学専攻博士課程修了。 理学博士。リモートセンシング、防災環境調査、開発研究に関する業務に従事。 LiDARによる詳細な形状データが表現可能な陰陽図を考案。 抱負；せっかく役割を頂いた訳ですので、「画像を使用して表現力をあげる」など、何 らかの形で貢献したいと考えています。 ○白井直樹（国際航業） 入社後、リモートセンシング分野における画像処理において、衛星画像と空中写真を用 いた融雪量解析、水収支モデルの解析などの受託、研究業務に携わりました。その後、航 空レーザ計測におけるデータ処理技術の開発および処理に携わり、現在は、空間情報技術 分野の企画を担当しています。 今後、多方面で活躍できる空間情報総括監理技術者を目指して、皆様と情報交換させて いただき、スペーシャリストの会を更に有意義な会となれるよう関わっていければと思い ます。何卒、宜しくお願いいたします。 ○鈴木浩二（中日本航空） スペーシャリストの会の皆様、今年度合格した中日本航空の鈴木です。わが社からは、 私（東京支社勤務）と外山（本社名古屋勤務）の2名が新しく仲間に入れていただくことと なりました。私の技術士の専門分野は砂防計画に関することですが、専門と言えるほどの 業務は少なく、何でも屋＋飲み会・対外活動（ゴルフ等）要員になっています。企画委員 を命ぜられましたが、何も分からない状況ですので皆さんご指導よろしくお願いします。 ○神原孝行（五星） 株式会社五星で、情報系・空間情報系及び経営改革の責任者をしております。現在、Ｔ ＯＣ（制約条件の理論）にはまっており、最近，ＣＣＰＭ（クリティカルチェーン・プロ ジェクトマネジメント）のソフト販売と導入支援を事業化しました。ご興味のある方は、 ご一報下さい。プライベートは、夕焼けのとてもきれいな瀬戸内の海の近くに住んでいま す。趣味は、何にでも興味を持つ方ですが、自慢できるものはありません。 ○田中邦一（日本大学） 日大非常勤講師として地球計測学、リモートセンシングを教えるかたわら、Geo Academy Consultantを主宰。スペーシャリストの会MMを立ち上げ、初代編集長を務めました。これ からはMMの執筆に専念します。 ■リレーエッセイ ＜道を歩くとインフラストラクチャービジョン＞ バスを降りて舗装された道を歩いていると、そのマテリアル(構成材料)に関心が移って くる。路面は自然の土や木や石であったり人工のアスファルトやコンクリートや稀に煉瓦 であったりしている。 アスファルトって何だろう。確か太古の昔のプランクトン類が活動を止め、水の底に沈 殿して、長い時間をかけた堆積物累重の圧力などで組織変化をおこして原油となり、自然 界では自噴し揮発した残油が凝固して天然アスファルトが形成される。 アスファルトは古代から接着剤として利用されてきた。今、石油精製の副産物として生 じるのなら、科学の発達でこの文明レベルになると多量に供給され必然的に使わされてい るという感もある。そんなことを考えながら歩を進めていくと横道に逸れていくようだ。 目的地に向かっていると道は平らな所ばかりではなく、地形に合わせて起伏に富む。少 し急な坂道は、表面に筋や円模様の凸凹をつけ摩擦係数を上げたコンクリートが張られて いる。滑り防止重視で採用されているようだ。 昨今、地球温暖化の原因になっている二酸化炭素(CO2)の増加がある。CO2は陸の植物ば かりでなく海の動植物も光合成で固定している。代表的なのは褐虫藻と共生する珊瑚虫で、 その骨格である石珊瑚などが珊瑚礁を形成している。それら造礁珊瑚を養殖してCO2を多量 に固定すれば温暖化対策の一つになるかもしれない。造礁珊瑚は年月を経て石灰岩(CaCO3) になる。CaCO3はコンクリートのマテリアルである。 などと思考を廻らしていたら坂を降りきっていた。道は、またアスファルト舗装に戻っ ている。しばらく進むと北側に段差が見える。道はもっと急勾配になると平面に戻り複数 に割れて続いていくのである。階段を上り獅子の飾りノブの門扉を開けて更に八歩進み、 おもむろに上着の右ポケットから取り出した鍵を回してドアを開いた。「ただいま！」。 【次のエッセイスト】宇宙利用が見直されている。高品位の人工衛星が計画され・打上成 功が続き、国内でも宇宙基本法が固まりつつある状況で、スペーシャリストの会；第5回の 企画委員会でも近未来を予見し、熱く語っていたイメージワンの村木広和さんに、もと天 文少年であった秋山から期待をこめてバトンをお渡しいたします。（秋山幸秀） ■コラム MM開始時に設定されていた執筆順番を再度掲載しておきます。これまでに執筆を忘れて いた方からの投稿も受け付けております。 今年度加入の会員についても追加割り当てすることとし、１２月号は早川様にお願いす ることとしました。 ●執筆順番 2007年1月号 神原（五星） 2月号 瀬戸島（国際）、住田（アジア） 3月号 高（朝日）、望月（パスコ） 4月号 津留(朝日)、土方(国際) 5月号 池田(アジア)、林（パスコ） 6月号 赤松(国際)、秋山(朝日) 7月号 内田(アジア)、大石(国際) 8月号 大友(国際)、北原(地域みらい) 9月号 木下(ランド)、楠(パスコ) 10月号 東田(国際)、沼田(アジア) 11月号 野村(国際)、畠(アジア) 12月号 福田(朝日)、村木(イメージワン)・・・ 早川（帝国） 2008年1月号 横山(大成ジオ)、渡辺(アジア) ・・・鈴木（中日本） 2月号 与(パスコ)、及川(国際)・・・ 白井（国際） 3月号 大谷(国際)、大橋(パスコ) 4月号 大山(国際)、岡本(パスコ) 5月号 川口(パスコ)、黒台(ハザマ) 6月号 佐々木(パスコ)、品澤(パスコ) 7月号 菅原(パスコ)、高木(国際) 8月号 高岸(パスコ)、田中(日本大学) 9月号 筒井(パスコ)、長谷川(国際) 10月号 畠山(国際)、廣瀬(国際) 11月号 三浦(パスコ)、三島(パスコ) 12月号 南澤(パスコ)、森田(パスコ) １１月号掲載予定の畠氏については、編集の都合により１２月号に掲載となりました。 ■コラム・・・IT業界における統一された表記方法の確立の難しさに関する一考 国際航業株式会社 野村 出 私は道路・橋梁・斜面構造物の設計に従事した後、約７年前からITシステム設計・シス テム開発の仕事に従事している。システム開発の仕事の流れ（作業プロセス）の名称にだ け着目すると、道路等の設計と何ら変わらず、基本設計⇒詳細設計という基本的な流れが ある。実際には、要件定義⇒基本設計⇒詳細設計⇒開発⇒テスト⇒現地インストールとい う別物の工程が、前後に加算される違いはあるが、今回の話題は要件定義を含む設計部分 のプロセス成果の表記法についてである。 結論を先に述べてしまえば、これらのプロセスについて、現在のIT業界は統一された表 記法を持ち併せていない不幸な状態にある。土木関係の成果であれば、その成果は必ず図 面（平面図、構造図・・・・・）に展開され、その根拠となる設計条件が示された報告書 がある。仮に、その内容が間違っていたとて、その読み方・どこに何が書いてあるのか さっぱりわからないということはまず考えられない。 私が土木設計者時代に、他人の成果を一挙にたくさん見た経験は、阪神淡路大震災以後、 阪神高速道路神戸線の耐震補強（支承のゴム支承化、桁連結化・・・・）高度化工事の際 に、３７橋の設計計算書、図面を見たときである。その時、確かに他者の作成成果の内容 を探す作業は大変であった。しかし、その大変さは膨大なページ数の書類の山との格闘 （必要ページの発掘）という意味での大変さである。そのページにたどり着けば中身の確 認は何ら問題がなかった。作成者と読み手に前提となるバックグラウンドの知識体系（例： 道路橋示方書）があれば、必ず理解できる表記法となっていた。 しかし、IT業界では設計プロセスの成果品としての統一表記法がない。そもそも、何を 書かなくてはいけないかの明確な基準がない。更に、設計プロセスで内部構造を詳述され ていたとて、その後の改良等でプログラムソースコードと乖離した内容になっていること も頻繁である。現在、統一的な表記法としてUML(Unified Modeling Language)が浸透しつ つあるが、このUMLとて、ユーザーにとって最も身近なI/O（システムとの接点）となる画 面モデルを表記する術を持たないという大きな弱点を持っている。UMLのユースケース図 も建設業界のユーザーから見れば、部署間のデータの受け渡しという業務フローを明確に 表現しきれず、ユーザーから見ると現実と乖離したお絵かき遊びの感もあり、切り札とは なりえないと考えている。 単純なUML全面否定論に与するものではないが、それにして も何とかならぬものか。 最終的な成果が、非視覚化媒体であるバイナリコードで表現されるシステムと、図面と いう完全に視覚化された目に見える土木設計を同一視することは無理があるのかもしれな い。しかし、言葉は悪いが、現場のおじさんでも内容が把握できる図面という共通表記法 が、如何に長い年月を掛けて熟成されてきた人類の知恵であるか、その歴史の重みをひし ひしと感じる今日この頃である。 と、ここに至るまで、他者（ＩＴ業界）に対する批判めいたことを述べてきた。翻って 自分の作成してきた成果品もこれまた同様のレベルである。他者が見たとき、内容がわか る構成になっているかは、やはり疑問符をつけざるを得ない。 このような設計成果品の統一要求という社会的要請に対して、ＩＴ業界として無策のま ま手をこまねいているわけではない。現在、大手メーカーを中心に、ドキュメント標準化 の動きが行われている（発注者ビュー検討会の活動を参照http://www.nttdata.co.jp/cview/ など）。 このような活動の成果は公開されており、最近、自分自身の業務にも適用し始めている。 顧客とのコミュニケーションは、確かに今まで自分が作成してきたモノよりは、明らかに 取りやすくなっていたと思う。今後も、独りよがりにならず、ＩＴ業界の設計成果標準化 の動きを取り入れて、正しいオープンな成果品を作りたいと考えている今日この頃である。 最後に余談ではあるが、最近、国土交通省系の仕事で、某有名電機メーカーの開発した システムの設計報告書（完成図書）の中身をチェックする機会があった。そのシステムの 設置目的や大まかな機能（俗にいう業務概要に相当する内容）が何も先頭に記述されてお らず、いきなり冒頭から細かい機器仕様リストが先頭から展開されていることにはたまげ た。私が監督職員なら絶対にあのような成果品は受理しない。恐らく、職員の方も中身を 本当に見ていれば、同じ思いであろう。土木設計に例えれば、設計条件や位置図がないま ま、いきなり、大型ブロック擁壁の部材表が先頭に記述されているようなものである。書 くほうも書くほうだが、受け取るほうも受け取るほうだと（恐らくノーチェックなのだろ う）途方に暮れてしまった。 ■ 空間情報関連便利グッヅ / Web & Blogの紹介 ＊複数の重複画像を合成して高解像度にしようという試みは、かつて衛星画像でも試みら れていた。NASA、Google、カーネギー・メロン大学は共同で、普通のデジタルカメラで連 続撮影された風景写真を高解像度化するプロジェクト「Gigaplan]を行っている。 スリーラインスキャナを始め多重複撮影が普及しだした航空写真にも、そのうち影響が及 ぶであろう。 http://www.gigapan.org/ （津留宏介：朝日航洋） 【標準地図ブラウザ "SVG Map Toolkit" ベータ版 配布開始について】 SVG MAPコンソーシアムは、本日2007年09月06日より、Internet Explorer対応SVGビューア であり、また標準地図ブラウザでもある "SVG Map Toolkit" のベータ版を配布開始しまし た。今回のベータ版配布は、SVG Open 2007 / gコンテンツ・ワールド2007 開催に合わせ て実施されるものであり、この "SVG Map Toolkit" によりユーザ及び開発者は Internet Explorer に対してSVGの閲覧及びマッシュアップ等の各種機能拡張が可能になり、「標準 地図ブラウザ」 として必要な各種機能を利用/拡張することが可能になりました。 （池田晃三：アジア航測） http://blog.svg-map.com/2007/09/svgmaptoolkit.html 【Web地図サービスの比較】 現在インターネットを介してさまざまな地図や空中写真画像が利用できるが、提供機関に よって表示色が微妙に異なるのはご存知だろうか。複数の地図サービスを見比べるとより 解像度の高い画像が見つかるかも知れない。そんな比較をしたい時に便利なサイトがFLASH EARTH（ http://www.flashearth.com/ ）である。（田中邦一：日大） ■ 本の紹介 ＊総合法令・編 通勤大学文庫「通勤大学MBA� 銑�」、「通勤大学実践MBA（5冊）」 １冊あたりの平均価格（本体780〜890円＋税、全19冊で16,420円＋税） 本書は新書サイズで、MBAの全般を網羅したシリーズ14冊と実践編5冊からなります。 タイトルから分かるように、通勤時の混雑する車中でも読みやすく工夫されています。 転職した4月からお盆までの通勤の片道（往路のみ、復路は殆ど酩酊状態である為）で 読みました。本書は体系的にまとめられていないため、MBAの世界の一般的ツールであ るSWOT、PEST、PPM、FFAなどの分析手法は繰り返し解説され、食傷気味になりますが、 経営戦略や事業戦略に関するシンキング(MBA��、��)は参考になります。本質的には、 実践MBAの5冊で充分だと思います。私自身はMOTに興味があり、今後はそちらの世界を 俯瞰したいと思っています。 （瀬戸島政博） ＊ 「クリティカルチェーン」 エリヤフ・ゴールドラット著 ダイヤモンド社 本体価格1,600円＋税） TOC（制約条件の理論）を開発した物理学者によって書かれた小説。大学の社会人向けMBA コースで、主人公のリック準教授は、プロジェクトリーダ達とプロジェクトの納期短縮に ついて議論を戦わせながら解決策を求めていく。人間の行動特性と、不確実性のバラツキ に着目し、納期直前まで作業を始めない学生症候群やマチタスク（掛け持ち作業）による 非効率性などの新たな視点を見出し課題解決のソリューションに辿り着く。クリティカル チェーンとは、ネットワーク工程表でリソースの競合に配慮した最も長い作業経路のこと。 PMBOK第3版では、プロジェクトスケジューリングではリソース競合への配慮が前提となっ たので、ここでは、クリティカルチェーンと従来からのクリティカルパスは同義語といえ る。（神原孝行：株式会社五星） ＊「怒る富士」 新田次郎 著 文春文庫（上下2巻） 各571円＋税 宝永4年（1707年）富士山が大爆発をした。今から300年前のことで、時は五代将軍・徳 川綱吉から家宣に移ろうとする時期である。大老柳沢吉保から伊奈半左衛門忠順（ただの ぶ）に災害復興事業の命が下る。焼け砂とよばれる火山灰の降灰で窮乏する農民、酒匂川 の氾濫という二次災害。新旧交代の幕府内の政争の中で、被災地への救済は遅々として進 まない。忠順は幕府米五千表を秘かに農民に与えようと奔走する。代官の生涯を描いた時 代小説だが、火山災害の描写も迫力がある。（田中邦一：日大） ■測量協会イベント情報のお知らせ <平成19年度>路線測量設計Webビデオ講習会 （路線測量設計�競魁璽后ο�線測量設計(2)(3)） ※路線測量設計課程の一部となります 1) 路線測量設計(2)： 2007.11.26-28 （申込及び入金締め切り 2007.11.16） 路線測量設計(3)： 2007.11.28-29 （申込及び入金締め切り 2007.11.16） 2) 第1会場： 札幌理工学院 北海道江別市 第2会場： 北陸工業専門学校 富山県小矢部市 3) 主催： （社）日本測量協会、後援： 国土交通省国土地理院 申込先： 第1会場： （社）日本測量協会 北海道支部 第2会場： （社）日本測量協会 北陸支部 4) 第1会場： P: 011-812-0565 / F: 011-812-5692 第2会場： P: 076-422-3305 / F: 076-422-3305 5) http://www.jsurvey.jp/k-webrosen191023.pdf ※測量専門技術認定について： http://www.jsurvey.jp/3.htm ■公開記事 村井先生のインタビュー記事 「空間情報で新ジャンルを確立したい」が、日刊建設工 業新聞（10/17）に掲載されました。 ■編集後記 スペーシャリストの会もこれまでの４７人に新たに２１名を加えて６８名となりました。 幅広いメンバーから多くの意見・アイデアを収集して皆様にお伝えしたいと思っておりま す。今月号は編集委員の自己紹介が掲載されております。 １２月号のコラム担当は畠(アジア)、福田(朝日)、村木(イメージワン)、早川（帝国） さん、リレーエッセイは村木様（イメージワン）となりました。宜しく御願い致します。 ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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