| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.129 | 発行日時：2017年9月16日11時32分51秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2017年9月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.129 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（望月貫一郎） ＊企画委員会・各支部活動報告（石森伸、住田英二、小川孝之、西村芳夫、來山尚義） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（森本美樹） ＊新会員のコーナー（今西 実、松下純一） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（秋山幸秀） ＊測量協会からのお知らせ（小林俊雄） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 今年の東日本地域の夏は例年の夏とは異なる状況だったと思います。おそらく、地球全 体の異常気象が一つの要因でしょうか。また、夏と言えば、恒例の空間情報総括管理技術 者試験が実施され、SPの会のメンバーも増えることを期待しています。 ところで、今年の夏も、いくつかの災害が発生しました。特に、九州北部豪雨災害があ りました。この災害では、2017年7月5日(水)からの梅雨前線による大雨によって、九州北 部を中心に記録的な大雨に見舞われ、福岡県と大分県では河川の氾濫や土砂災害による甚 大な被害が発生しました。また、同様に、2012年（平成24年）7月11日から7月14日にかけ て九州北部を中心に発生した集中豪雨（平成24年7月九州北部豪雨）も発生しています。 さらに、遡ると1953年（昭和28年）6月25日から6月29日にかけて、九州地方北部（福岡県 ・佐賀県・熊本県・大分県）を中心に、梅雨前線を原因とする集中豪雨による水害が発生 しています。この災害は、「昭和28年西日本水害」と呼ばれています。 昔から「災害は忘れた頃にやってくる」、「備えあれば憂いなし」と言われています。 災害への備えとして、常に心に留めておくことが必要であります。災害への備えとしては 、過去の災害から学び、災害の教訓を生かし、今後の災害に備えることが重要であります 。そのためには、過去の災害の様子を詳細に知ることができる資料・記録が必須となりま す。今後は、我々は、将来の人々に役に立つような災害の記録を、“空間情報技術を活用 た災害の記録”として残すことが重要な責務と思います。 （望月貫一郎：(株)パスコ） ＜編集よりお知らせ＞ 10月号の担当は、瀬戸島政博さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部の活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （石森 伸 東北支部長：国際航業） ◇東京支部活動報告 ＳＰ会東京支部幹事会（第13回）開催予定 日時：平成29年10月4日（水）16:00-17:00 場所：朝日航洋(株) 空間情報事業本社（川越）最寄駅：西武新宿線南大塚駅 議題・発表者：未定 （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部の活動報告 第44回 中部空間情報総括監理技術者の会 議事録 □開催日時：平成29年8月30日(水) 15：30〜17：30 □開催場所：玉野総合コンサルタント株式会社 会議室 （名古屋市東区東桜二丁目１７番１４号） □出席者：□早川和夫(テイコク)、□鈴木浩二（中日本航空）、□外山康彦(中日本航空) 、□渡邊裕三(パスコ)、□柴田拓(中日本航空)、□大塚啓一(フジヤマ) 、■小川孝之( 大興計測技術)、□前田修(小山町)、■近藤泰徳(玉野総合Ｃ)、□松岡滋冶(中日本航空) 、□片桐雅一(中日本航空)、■内海巌(パスコ)、□松永善晴(大日Ｃ)、□湯川典子(アジ ア航測)、□坂口宏(アジア航測)、□宮坂聡(中日本航空)、■廣瀬典和（ヤフー）、■鵜 飼尚弘(ジェノバ)、■安藤港増（CSG コンサル）、□小野貴稔(中日本航空)、□橋爪信昭 (フジヤマ)、□白川文夫（アジア航測）、■黒岩剛史（玉野総合Ｃ）、□崎山英杉（パス コ）、■佐々木康博（パスコ）、□岡本芳樹（パスコ）、□横井勇（日本海航測）、■宮 下大明(中日本航空) 、■内川勉（パスコ）、□中舎哉（中日本航空） ■ 10名出席 □ 20名欠席 合計 30 名 □日本測量協会：■石野事務局長、 書記 内川 勉 □検討協議事項： 1. 検討項目 (1) Ｇ空間ほっとセミナーの当日準備について �� 日時：平成29年10月20日(金) 15：30〜18：00 �� 講師、内容：中條 覚氏（三菱総研）、内容「自動運転とデジタル地図の最新動向」 本多 潔氏（中部大学）、内容「空間情報の相互運用が支える農業情報 基盤」 �� 場所：中統奨学館ビル「CHUTOホール」4階 �� 準備：13:00協会から機材等を借用し持ち出す（プロジェクタ、PC、配布資料） （受付）黒岩、宮下、石野事務局長(都合がつけば)で分担する （セッティング） 同上 （進行）小川 (2) SP総会特別講演 DVD講演会の開催に向けて （具体的な事項） �� 日程：平成29年12月13日（水）15:00〜17:00 �� 対象者：20名程度。募集は1か月前に協会中部支部から会員企業向けにFAXにて行う。 �� 主催・共催：主催中部SP会、共催日本測量協会 �� 開催場所：SP会総会後の特別講演会へ中部支部メンバーの参加状況により決定する。 参加状況は9月に支部会員宛のメールにて確認する。 �� 費用：会議室の借用費用等 �� その他：CPD2ポイント。 2. 報告事項 (1) スペーシャリストの会 企画委員会からの連絡事項 �� 空間情報総括監理技術者試験について i. 筆記試験 7月22日 98名受験（11名増） 合格24名。 ii. 面接 9月 2日 �� 出版企画について i. 月間測量 スペーシャリストのコーナーの書籍化 11月末の刊行を目標にしていると のこと �� 第二のCPDについて i. 社会貢献をポイント化し、各自が活動しやすい環境をつくりたい ii. 2017年末にスペーシャリストの会議で提言をまとめて提出する予定とのこと 3. 今後の予定 (1) 定例会議時の発表者と書記について �� 第45回定例会議 日時：平成29年 10月 20日(金) 場所：中統奨学館ビル（会議後、Ｇ空間ほっとセミナーを開催予定） 発表者：小野さん 書記：湯川さん □ 勉強会の発表 1. 発表者：宮下さん 題目：「建設コンサルタント分野における空間情報技術の利活用事例」 以上 （小川孝之 中部支部長：大興計測技術) ◇関西支部の活動報告 ＜活動報告＞ ・今回投稿するのものはありません。 （西村芳夫 関西支部長：アスコ大東） ◇中国・四国支部の活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （來山尚義 中国・四国支部長：復建調査設計） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ タックエンジニアリングの多田さんからバトンを受けとりました、四航コンサルタント の森本です。 香川ではあまり見かけない薪ストーブですが、揺らめく炎の前で過ごす時間は、心まで 豊かになれそうで私も憧れます。 わが家では、春に庭の片隅に猫（子猫）の額ほどの畝をつくり、きゅうりの苗を４本植 え付けました。野菜作りの基礎知識もなく本とネットを頼りに毎日の水やり、肥料の選定 、病虫対策などの世話をし、背丈ほどに延びたツルの先に小指程の実を見つけた時は、思 わず写真を撮り記録したものです。葉っぱの陰に隠れ規格外に育ったきゅうりの発見は、 子供の頃にヘチマの観察で実を見つけ、目を丸くした記憶とダブります。 収穫は、お盆前あたりが全盛期で一度に４、５本採れる日もあり、きゅうり三昧で旬を 味わいました。 昔からきゅうりは、夏の味覚で体にこもった熱を排出し、体を冷やし夏バテにも効果が あるといわれています。また来年も冷えたきゅうりで暑い夏を乗り切りたいものです。 それではうどん県の香川から、岩手のタックエンジニアリング、安野雅満さんにバトン をお渡しします。よろしくお願いします。 （森本美樹：四航コンサルタント） ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 2017年 9月号 今西（アスコ大東）、松下（パスコ） 10月号 原島（東京地図研究社）、伊藤（国際航業） 11月号 伊藤（国際航業） 12月号 川村（アスコ大東）、�睫據淵▲献�航測） 2018年 1月号 中澤（西日本旅客鉄道）、太井（パスコ） ◇コラム「日々精進」 皆様、お疲れ様です。アスコ大東の今西と申します。宜しくお願い致します。 ＳＰの会員になりちょうど、１年がたちました。1年前の合格発表の日は、今でも鮮明に 覚えています。会社からも祝福され、一緒に合格した仲間と祝杯をあげました。それで今 年の試験問題、拝見したあとつくづく昨年度合格して本当に良かったと思いました。 当社では、空間情報総括監理技術者資格の受験対策として受験資格のある職員を対象に 勉強会を実施しています。今年は、講師の立場で勉強会に参加にし、過去の出題傾向から あれこれと対策問題を検討しました。しかし、日々の技術革新とともに成長を続ける空間 情報の世界、それを反映してか今年の問題は傾向が大きく変わりました。まるで、合格し たものにも「継続的な学習をやっているか」と問われているように感じられ、あらためて 身をひきしめ謙虚な気持ちになりました。 今後はSPの会をとおし、自分自身の知識力を高め日々精進したいと考えています。どう ぞよろしくお願いいたします。 （今西 実：アスコ大東） ◇コラム「空き家所有者の責任と苦悩」 はじめまして、株式会社パスコの松下と申します。よろしくお願い致します。 入社して２４年になります。入社以来、既成図数値化やＧＩＳに関する業務に従事して きましたが、近年は何故か空き家調査に多く携わっています。 空き家については、老朽化が地域にもたらす諸問題から所有者の責任が問われます。一 方、所有者にも事情があり責任を全うすることは容易ではありません。「高齢によりどう することもできない」、「相続し困っている」、「売却や利活用の目処がたたない」、「 解体費が出せない」等、様々な事情があります。解体できても空き地の管理責任や税負担 の問題が残ります。親や先祖が暮らした家の処分には、心情的な負担もあります。 空き家の直接的な発生原因は、所有者の死亡、転居ですが、その背景には少子高齢化、 都市への一極集中、日本人の新築志向等、我が国の課題そのものがあります。しかしなが ら、社会の課題解決は、建設コンサルタントの使命です。微力ではありますが、引き続き 、課題の解決に貢献していきたいと思っています。 （松下純一：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇『日本列島100万年史』 山崎晴雄・久保純子(著) 講談社 BLUEBACKS 定価1,000円(税別) 発行2017.1.20 日本列島の歴史（地史）を新しい情報でまとめ上げた学習書になります。読んでみると地 形や構造の変遷は、地図の世界とも重なり多くの事柄が学べます。 太古からの変化だけでなく、人類史に関わる記録も残されており、未来への知恵ともい えます。 例えば、地形的には畑にすべき場所で、宝永の噴火にともなう火山堆積物が2mも積もっ た御殿場で、堆積物のスコリアなどの下に元の畑の土があり、復元するため穴を掘って耕 作に適した土を天地返しの技によって利用していました。これは単にスコリアなどをどけ るだけではなく、周囲との高低差を損なわない工夫でもありました。この手法は東北大震 災後の福島原発による除染作業に通じる技術といえます。 汚染土を隔離し、汚染されていないか除染されている土を戻して生活基盤を整備すると ころなどは類似といえるでしょう。道具は使いやすく加工され新しくなっても、基盤とな る技術は温故知新だと感じました。 また、挿絵にはSRTMのデータが利用され、大規模な構造を把握するのに役立っており、 サブタイトルの大地に刻まれた壮大な物語を演出する地理空間情報の有効利用例と言える でしょう。 「地図を作成する上で、地球史はこういうものであった」という理解できる一冊です。 （秋山幸秀:朝日航洋） 10月号の担当は、林義政さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇平成29年度 空間情報総括監理技術者資格認定試験の合格者発表 9月8日（金）日本測量協会ホームぺ―ジ上で発表。 本年度から、受験番号のみの発表となります。 24名の方が合格されました。おめでとうございます。 ◇スペーシャリストの会総会・特別講演会・懇親会のご案内 日時：平成29年10月16日（月）14:00〜 場所: 測量年金会館 (東京都新宿区山吹町11-1) ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じたＳ Ｐの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇第51回イブニングセミナー 演題 未定 日程: 平成29年11月17日（金）16:00〜 講師: 戸谷 有一 氏 （一般社団法人 日本アセットマネジメント協会 事務局長) 場所: 東京 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要に なります。 《更新条件》 ☆平成23年度までの認定登録者は、第1回目更新は25ポイント/5年間 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成24年度認定登録者は、平成29年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成19年度認定登録者は、平成29年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** おすすめの一冊 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『測量系技術者のための技術士(建設部門)合格への道』が、測量協会から３月末に発行に なりました。 ７月の技術士試験に向けて、押さえておきたい勘所がもれなく解説されております。 某航測大手の会社では技術士受験者に配布して受験対策に資するよう指導が行われていま す。 一目でわかるクイックレスポンス方式による効果的な学習法 スペーシャリストの会編 Ｂ５判 ２３７頁 定 価２，８０８円(税込) 会員価格２，５２０円(税込) 送 料４５０円 平成２９年３月２５日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1b.htm (小林俊雄：日本測量協会） ■編集後記 夏休みも終わり第２四半期も終盤を迎え皆様も仕事が本格化してくる頃かと思います。 休み明け国土交通省の来年度予算の概算要求が発表され、AIがキーワードにはいり「AI や新技術の導入によるi-Construction の取組の拡大」として、前年比4.86倍の33億の予 算計上、そして、8月号の日経コンストラクションには「維持・保守2017 助けてAI」の 表題で特集が掲載されています。 今後、我々の土木・測量・空間情報分野にもAIが組み込まれる日も近いのではないでし ょうか。特にAIの深層学習が大きな成功を収めた分野の1つとして画像認識があります。 画像認識技術は我々がこれまで研鑽を積んできたところだと思いますので、会員皆様の技 術、ノウハウで活躍できるよう頑張って頂きたいと思います。 （編集委員長：中日本航空 中舎） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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