| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.133 | 発行日時：2018年1月15日15時16分46秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2018年1月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.133 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（秋山幸秀） ＊企画委員会・各支部活動報告（石森 伸、住田英二、小川孝之、西村芳夫、來山尚義） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（上橋幸二） ＊新会員のコーナー（中澤明寛、太井史朗） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（中舎 哉） ＊測量協会からのお知らせ（小林俊雄） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 平成30年を無事迎えることが出来ました。皆さま、あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。今年は天文現象多くあります。2回の皆既月 食(1月31日､7月28日)、15年ぶりの火星の大接近(7月31日)、各流星群や金星東方最大離隔 (9月頃)も久しぶりに見やすいようです。まずは月末の皆既月食が21時〜24時と観測しや すい時間なので天候やタイミングなどが合えばどうぞご観賞ください。 振返ってみると、2年前のリオデジャネイロのオリンピックの年も4年前のソチオリンピ ックの年も新年のご挨拶をさせていただきました。今年はアジアでは3回目となる冬期オ リンピックが、隣国の平昌で開催されることになっています。オリンピックは平和の祭典 であり、国家間の人的被害が大きな無益な戦争などを避ける。ある意味息抜き的な国威・ 国力を示す場であると考えて、私もそのように発言していましたが、今回のオリンピック は大変複雑な様相を示しているといえます。まず、ロシアのドーピング問題で参加資格停 止があり、大国の大統領や首相のセレモニーの不参加発言と、北朝鮮の核開発による世界 への威嚇などは看過できない状況でした。それでも、オリンピック期間中は危ない動きは 自粛される様です。ロシア選手もドーピングに関与していない方は個人参加の道も残され ており、一旦インターバルを取って冷静に考え、働きかけ、より良い解決策が実行される ことで平和裏に沈静化することを希望しています。 人工天体の日本版GPSのみちびき衛星も4基体制運用がはじまり、日本の上空に常にあり 精度が向上しています。氾濫する情報化社会では、検証を確実に行い誤報や、偏った世界 だけで通じるご都合解釈などは排除して第三者的な知見で分析をすることが求められます。 特に国際社会が不安定な状況下では、地理・空間情報に関わる我々も、判断材料である空 間情報を収集する技術や解析する手法については継続して品質を高める努力をしていく重 要性を再度認識したところです。 （秋山 幸秀：朝日航洋） 平成30年2月号の担当は、大山容一さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部の活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （石森 伸 東北支部長：国際航業） ◇東京支部活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部の活動報告 ・活動報告 第46回 中部空間情報総括監理技術者の会 議事録 □開催日時：平成29年12月13日(水) 13：15〜14：15 □開催場所：名古屋国際センター５F 第二会議室（名古屋市中村区那古野一丁目47-1） □検討協議事項： 1. 検討項目 (1) Ｇ空間ほっとセミナーについて �� 日程：平成30年4月20日(金)15：30〜18：00 �� 場所：中統奨学館ビル「CHUTOホール」 ４階会議室 �� 講師：名城大学 堀田 一弘 准教授（理工学部電気電子工学科） �� その他：研究分野-パターン認識、コンピュータビジョン、講習担当-2時間 (2) 点群データ講習会の開催に向けて �� 講習名：（仮）点群データのオペレーティング �� 日程 ： 2018年5月26日（土） �� 場所 ：（仮）岐阜大学 �� 受講対象者：点群データに携わる若しくは興味がある若手技術者 �� 対象人数：20名程度 2. 報告事項 (1) 月刊 「測量」 スペーシャリストの会 執筆について �� 執筆者：横井さん（日本海航測） �� 執筆内容：第21弾 「いきいき技術者」 �� その他：（原稿締切り）2018年 3月10日、（掲載）2018年5月号 （小川孝之 中部支部長：大興計測技術) ◇関西支部の活動報告 ・活動報告 前回報告以降の主な行事・内容は以下の通り ��11月下旬から12月上旬にかけて、各検討部会開催 ��12月4日 幹事会開催 ��12月7日 定例会及び第11回スペース・サロン＠kansai：於 パスコ 講師 立命館大学 久保先生，演題 「身近になった衛星測位技術」 ・以降の活動予定 ��4月 定例会 ��6月 定例会と技術士1次試験講習会 ��7月 第12回スペース・サロン＠kansai ��10月 総会 上記の間に各検討部会と幹事会を開催 （西村芳夫 関西支部長：アスコ大東） ◇中国・四国支部の活動報告 ・活動報告 行事名 スペーシャリストの会中四国支部総会 日 時 平成29年11月29日（水）13時〜14時 場 所 復建調査設計株式会社（広島市東区光町2-10-11） 議 案 第１号議案 年次報告について 第２号議案 収支決算について 第３号議案 次年度活動計画について 第４号議案 次年度予算について 第５号議案 役員改選について 行事名 特別講演会（DVD講習） 日 時 平成29年11月29日（水）14時〜16時 場 所 復建調査設計株式会社（広島市東区光町2-10-11） プログラム 「UAV（ドローン）利活用と開発の最前線」 渡邉 豊 氏（ルーチェサーチ 代表取締役社長） 「MOTから学んだこと」 （來山尚義 中国・四国支部長：復建調査設計） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ アジア航測の池田晃三さんからバトンを受け取ったアジア航測の上橋幸二です。 入社間もない頃です。現場の旅館先で、訪ねて来た外国の方に英語で流暢に応じている方 、それが班長の池田晃三さんでした。 さて、そんな池田さんの話の続きとして、海上での測位について少し話します。 古くは、海上では山や星を観て、自船の位置を知り船を走らせ、その後の羅針盤の発明が 大航海へと導くことになります。さしずめ、日本海沿岸に漂着した某国の木造船の多くは 、こうした手法でGPSやレーダーも無いようです。 入社当時は、沿岸での深浅測量に電波測位機が重宝しました。測量船に主局、海上の測 量船を見渡せる陸上2ヶ所に従局とする送受波機を置き、双曲線法で自船の位置を1メート ル程度で測位するものです。従局の場所の多くは、山の三角点が多く、初期の機器は重く 、機器を据え付ける三脚も含め2往復の運搬でした。電気系統からくるトラブルも多く、 中には据え付けた機器がまるごと無くなる事件もありました。 その後、GPSの出現で山に登ることはなくなり、海を俯瞰する機会も減りました。 2018年、準天頂衛星「みちびき」による高精度測位の運用が開始されます。今や見上げ た先の星は測位衛星へと変わり、海上での空間情報の高度化に一層寄与するものと期待し ます。それは同時に、某国においても良き未来を照らす衛星に変わってほしいと願うもの です。 それでは、関門海峡を越えた九州の赴任先で、約半年が経つアジア航測の畠周平さんに バトンをお渡しいたします。よろしくお願いします。 (上橋幸二:アジア航測株式会社) ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 2018年 1月号 中澤（アジア航測�蝓法�太井（パスコ） 2月号 古川晃正（（株）エクセルコンサルタント）、生熊亜紀子（�螢僖好魁� 3月号 小松崎弘道（�螢僖好魁法�江口友章（アジア航測�蝓� 4月号 那須裕司（（株）ウエスコ）、柴山卓史（�螢僖好魁� 5月号 三石英史（�螢僖好魁法∋葦最酣掘閉�日航洋�蝓� 6月号 美土路哲也（�螢僖好魁法�駒井拓也（�螢僖好魁� 7月号 平井仁（（株）都市・計画・設計研究所）、山下智（�螢僖好魁� 8月号 鈴木肇（昭和（株））、山田秀之（アジア航測�蝓� 9月号 吉見晋吾（（株）エイテック）、大西正道（アジア航測�蝓� 10月号 小林雅弘（アジア航測�蝓法⊂�田三千夫（国際航業�蝓� ◇コラム 「技術が事業に至るまでの３つの障壁」 はじめまして。アジア航測の中澤と申します。 入社以来、計測技術の実用化に向けた検討や開発の業務に携わってきました。 さて、技術を事業に結び付けるためには、「魔の川」「死の谷」「ダーウィンの海」と 呼ばれる3つの障壁があるそうです。基礎研究から開発に至る障壁が「魔の川」。開発成 果を製品化するまでの障壁が「死の谷」。そして製品が事業化されるまでの障壁が「ダー ウィンの海」。ここ最近、プロトタイプ化に至ったシステムの現場導入に向けた調整を担 当していたのですが、まさにダーウィンの海を泳いでいたように思います。 企業の研究開発は、やりっぱなしではだめで、事業化されてこそ成果といえる部分があ ります。ダーウィンの海を乗り越えたときの達成感はひとしおだろうと思います。 (中澤明寛：アジア航測) ◇コラム「時代とともに変化」 はじめまして、株式会社パスコの太井と申します。よろしくお願いいたします。 ２０００年に大学を卒業して以来、建設コンサルタントとして道路を中心とした調査、 計画、設計に従事し、今年で１８年目を迎えます。 この１８年間で、日本の産業では様々な技術革新が起こっており、ひと昔前の映画やア ニメの世界が現実のものとなっています。腕時計で電話ができ、車が自動で走り、宙に浮 くスケートボードが登場したりと、本当に驚くばかりです。 一方、こうした技術革新は我々の測量業界においても同様で、特にＧＮＳＳやＭＭＳ、 ＵＡＶなどは測量の手法そのものを大きく変えるものです。そればかりかＡＩやロボット 技術の驚異的な進展によって、我々の仕事が全てロボットに取って代わられる時代が来る かも知れません。 これまでの１８年は「もう１８年」なのか、はたまた「まだ１８年」なのか。少なくと も、これから先の未来はきっと今までよりも早い速度で変化し続けるのだと思います。そ うしたなかで、私自身も変化し続け、その時代、時代のニーズに応えられる新しい技術を 身に着けていきたい。そのためにも、このＳＰの会での活動や出会いを通して、様々な事 を学んでいきたいと思っています。よろしくお願いします。 （太井史朗：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇外山滋比古・『乱読のセレンディピティ』 副題に「思いがけないことを発見するための読書術」と書いてあり、せっかく読書する のだったら何かセレンディピティが起って、思いがけないことに出会うことにならないか との期待もあり、この本をご紹介します。 以下が本書の要旨ですので、ご参考にしてください。 まず、これまでの常識（精読、熟読、多読など、みなそれぞれに良いところがあるけれど も、乱読にはいいところがまったくない。教育のある人でもそう思っている。乱読のすす めはとんでもない）とは違い、乱読の価値を高く評価し、これまでの読書が見落としてい たところへ光を当てることができる。と考えています。 その理由として、われわれはだれしも、自分はものが読める。読書の能力があると思っ ているが、多くは思い込みで、本当に読める人はごく少なく、たいていが本読みの本知ら ず、である。と述べられています。また、 だからスポーツ紙で、前の晩、テレビで見た野球の試合の経過を伝える記事を読んで、 よくわかった、という人が、新聞の社説には声も出ない。面白かったりするわけがない。 読むのは、複雑な知的作業であるから、自然に読めるようになることはまずありえない。 と。 スポーツ紙の読み方、読む側があらかじめ知識を持っているときの読み方（アルファー 読みと呼ぶ）と社説の読み方、内容、意味がわからない文章の読み方（ベータ読みと呼ぶ ）があり、すべての読み方はこの二つのどちらかになる。ベータ読みの力のない人は、自 分の親しむ一つのジャンルにしがみつき、読者の成長は限られる。乱読家になるためには 、とにかく小さな分野にこもらず、広く知の世界を、好奇心に導かれて放浪することであ る。 いろいろなジャンルの本を、興味にまかせて読んでいく。ひとつの専門に立てこもって いると、専門バカになるおそれがあるけれども、乱読なら、そうはならない。それどころ か、専門主義、瑣末主義が見落としてきた大きな宝（セレンディピティ）をとらえること が可能である。 上記最後のセンテンスが、本書の主旨です。 SPの会会員の皆様は、測量学、建設コンサルタント等の複数の専門分野をお持ちでベー タ読みの力をお持ちの方も多いことと思います。本書を参考に、いろいろな分野の書物を 積極的に乱読すれば、セレンディピティが多く起こるかもしれません。 （扶桑社、本体920円+税） （中舎 哉：中日本航空株式会社） 平成30年2月号の担当は、金久保 豊さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じたＳ Ｐの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇公開講座 「小説『劔岳・点の記』をもう一度」 ― 小説『劔岳＜点の記＞」を楽しく読むために ― 日程：平成30年1月19日（金）16：00〜 講師：瀬戸島 政博 氏（公益社団法人 日本測量協会 専務理事） 場所：東京 http://www.jsurvey.jp/open300119.pdf 大阪 http://www.jsurvey.jp/k-kansai300119.pdf ◇イブニングセミナー 「知っておきたい！ＧＮＳＳ測位における外部電波干渉による測位への影響」 日程：平成30年3月23日（金）16：00〜 講師：小神野 和貴 氏 （測位衛星技術株式会社） 場所：東京，大阪 ◇スペーシャリストの会企画委員会より この度、会員の皆様全員に、月刊「測量」別冊の「空間情報総括監理技術者からのメッ セージ」 をお届けします。是非ご一読ください。 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成23年度までの認定登録者は、第1回目更新は25ポイント/5年間 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成24年度認定登録者は、平成29年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成19年度認定登録者は、平成29年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に適 用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、信頼 性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新たな展 開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開性）と いう視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿ください。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** おすすめの一冊 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『ドキュメント 技術を創ったエンジニア』 Ａ４判 １０７頁 定 価 １,４０４円(税込) 会員価格１,２６０円(税込) 送 料 ４５０円 平成２９年１０月６日刊行 『空間情報総括監理技術者からの メッセージ』 Ａ４判 １０８頁 定 価 １,６２０円(税込) 会員価格１,４５０円(税込) 送 料 ４５０円 平成２９年１１月２８日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (小林俊雄：日本測量協会） ■編集後記 SP会会員の皆様、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 新年を迎え、御用始めで出社すると引き締まった気分になりました。 皆様も平成30年の目標をたてられたことと思いますが、この初心を忘れずに1年を過ごし たいものです。 本年もメルマガの対応でお世話になりますので、よろしくお願いいたします。 （編集委員長：中日本航空 中舎） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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