| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.140 | 発行日時：2018年8月17日15時56分49秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2018年8月17日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.140 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（岡本芳樹） ＊企画委員会・各支部活動報告（石森 伸、住田英二、小川孝之、西村芳夫、來山尚義） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（高岸 且） ＊新会員のコーナー（鈴木 肇） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（西村芳夫） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 今年も梅雨明け間近となった6月29日に台風7号が発生し、これを機に太平洋高気圧の影 響で梅雨前線が北海道に停滞、さらに南下することで西日本を中心に多くの地域で河川の 氾濫や浸水害、土砂災害が発生した。 気象庁の観測データによれば、6月28日0時から7月8日9時までの総降水量はところによ り四国地方で1,800ミリ、中部地方で1,200ミリ、九州地方で900ミリ、近畿地方で600ミリ 、中国地方で500ミリを超えた。これまでの豪雨に比べ、広い地域で2日間あるいは3日間 の雨量が多いのが特徴で、多くの地点で48時間、72時間雨量の観測史上最大値を更新した 。減災を促すための大雨特別警報も、西日本を中心に運用を開始して以来最多となる計11 府県で発表されたが、死者数が200人を超える甚大な災害となった。 災害を防ぐためのハード対策は、毎年のように観測史上最大を更新するような自然現象 に対しては既に限界がきている。益々、ソフト対策の重要性は高まっていると言える。 ハザードマップなどが整備され、既に取り組みがなされてきているにも関わらず、被害 の拡大を防ぐことが出来なかった。これらのリスク情報を更に有効にするためにも地理空 間情報に対する期待は大きいと感じる。貴重な避難情報も判り難いために自分の事として 捉えることが出来ず避難が遅れたのであれば、分かり易く自分の事として捉える ことができるマップの作成や周知の方法が必要である。 地理空間情報も２次元から３次元、更に時間軸を考慮した４次元の時代に入っている。 地理空間情報技術者として日頃から最先端の技術を活用し、防災・減災にも対応できる技 術力が求められている。 （岡本 芳樹：株式会社 パスコ） 平成30年9月号の担当は、大伴真吾さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部の活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （石森 伸 東北支部長：国際航業） ◇東京支部活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部の活動報告 ・今回投稿するのものはありません。 （小川孝之 中部支部長：大興計測技術) ◇関西支部の活動報告 １．第42回定例会議 ■日時：平成30年7月26日（木） 13：30〜14：40 ■場所：国際航業株式会社 ■出席者：スペースサロンも予定されており、20名超の会員が参加。 また、オブザーバとして中部支部の安藤氏も参加いただいた。 ■議事内容は概ね以下の通り �〜芦鹹衫祺餤鳥�録の確認（西村支部長） ��企画委員会5月度及び7月度の報告（西村支部長） ・月刊測量の第22弾タイトルは「技術者の働き方」に決定し、関西からも執筆者を推薦す る。 ・総会の開催日は10/22。 ・測量分野での照査技術者の必要性について協議。 �４柑�会報告・議事録の確認（西村支部長） �じ‘ど�会報告 広報教育，技術情報，社会貢献部会の各部会報告があった。 ・関西支部メンバーの個人情報を、本日よりHPに公開。 ・合格者体験記にH29合格者を追加 ・内部講師の勉強会は、スペース・サロンの枠内で実施。試行として「プレ技術セミナー 」を10/26に実施。 ・大阪府測量設計業協会の要請で、小学生体験学習（9/14開催予定）に講師を派遣。 �シ邊�測量の執筆者の推薦について（西村支部長） ・次回の関西からの執筆者推薦は、（株）かんこうより1名選出を確認。 以上 ２．「スペース・サロン｀kansai」が、７月２６日、国際航業(株)で開催 講師：川崎浩司氏 株式会社ハイドロ総合技術研究所 取締役 大阪大学・客員教授，大阪市立大学・客員教授，名城大学・特任教授 演題：「3次元水災害シミュレーションと可視化技術」 近年，3次元数値流体シミュレーションが， 水工学，海岸工学分野の実務においても実施されている． 本講演では，3次元固気液多相乱流数値モデル DOLPHIN-3D，3次元数値流体力学ツールOpenFOAM等を用いた 水災害に関する3次元数値シミュレーションの研究事例と可視化技術について紹介． http://www.jsurvey.jp/k-kansai300726.pdf 専門性の高い、興味深い話でした。 ＜次回、１２月１４日は、関西大学 窪田先生（予定）＞ ３．次回以降の会議の日程 平成３０年８月２４日（金） アスコ大東 （幹事会） 平成３０年１０月２６日（金） (株)環境総合テクノス（総会・定例会議） 平成３０年１２月１４日（金） 朝日航洋(株) （定例会議・スペースサロン） （西村芳夫 関西支部長：アスコ大東） ◇中国・四国支部の活動報告 7月25日に予定していました第3回講演会は、このたびの「平成30年7月豪雨」災害対応を 最優先するため、延期することとしました。現在日程調整中ですが、11月をめどに開催し たいと考えています。 （來山尚義 中国・四国支部長：復建調査設計） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 盛田さんから引き継ぎましたパスコの高岸です。 測量基準点に着目し、測業界のイメージアップに取り組んでいる活動をご紹介します。 きっかけは、2015年に東京2020大会を迎えるにあたって“測量業界が貢献できることは何 か？”と、東京都測量設計業協会の有志で集まったことから始まりました。その中の一つ として取り組んだことは「ダムカード」にヒントを得た「基準点カード」を通じて身近な 公共インフラである基準点と測量の役割を広報することです。 「基準点カード」は、日本経緯度原点や日本水準原点はもちろん、三角点、水準点、几 号高低標（明治初期の水準測量のために残された刻印）、電子基準点までを網羅していま す。カードは現在40種類、各1000枚発行し、約半分はすでに一般配布しています。 次に「基準点インフラツーリズム」です。「基準点カード」と合わせて測量基準点とそ の歴史を辿るインフラツアーで、江戸城を中心に約10〜15�劼裡灰魁璽浩澆韻討い泙后� その内の一つは、東京最低標高の三角点（-2.5m「砂村」）から始まり、伊能忠敬碑と三 角点がある富岡八幡宮、東京湾平均海面の基準となった隅田川河口部霊岸島の量水計跡、 明治初期に内務省地理局測量課が設置されてこともある江戸城天守台、国会前庭まで足を 延ばすと日本水準原点（標庫）や2018年4月運用を開始した電子基準点「東京千代田」を 辿ることができます。測量史跡や最新の測量を学ぶことができる測量ミュージアムです。 来年2019年は近代測量150年ですので、多くの方に我々の仕事の役割や重要さを伝えて いきたいと考えています。 次は、SP会東京支部幹事会でお世話になっています国際航業の今井さんです。 （高岸 且：株式会社パスコ） ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 2018年 8月号 鈴木肇（昭和（株）） 9月号 吉見晋吾（（株）エイテック）、大西正道（アジア航測�蝓� 10月号 小林雅弘（アジア航測�蝓法⊂�田三千夫（国際航業�蝓法� 生熊亜紀子(�螢僖好魁法∋嚇捗�之（アジア航測�蝓� ◇コラム「社会人基礎力」 はじめまして。昭和�蠅領詭擇反修靴泙后�昭和�蠅賄垰垠弉茵Δ泙舛鼎�りの総合コンサル タントで、５年後には100周年を迎える歴史を持つ企業です。私自身は、1981年に国際航 業に入社後、1990年に退職、名古屋でＧＩＳに関わる企業の設立に参画しながら、空間情 報分野に身を置いてきました。縁あって2010年に昭和に入社し、現在は営業に関わる部署 に籍をおいています。という訳で年齢がばれたかなと思いますが来年で還暦を迎えます。 さて皆さんは、空間情報に関する話題には事欠かないと思いますので、今日は私の部署で 先日行った研修内容をご紹介します。「社会人基礎力」という言葉をご存じの方もいらっ しゃると思いますが、経産省が2006年から提唱しているもので、若い方ですと大学の授業 等でも受けていらっしゃるかも知れません。詳しくお知りになりたい方は、経産省のＨＰ をご覧ください。私は、技術〜営業〜経営の真似事まで社会人を長くやってきましたが、 ベースにある社会人基礎力の理解、育成がいかに大切かを考えさせられる研修となりまし た。今回私は講師の側でしたが、自分の至らない部分をまだまだ研鑽する必要があると感 じました。皆さんも技術力と共に社会人基礎力を大いに磨き、バランスのとれた幅の広い 技術者・社会人を目指していただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。 （鈴木 肇 昭和（株）） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇書名：「シングルゴルファーになるヒント７０」 （シングル夫を3,650日の大観察で見つけたこと） 著者：Ａ子 学研 紹介する本は、マンガです。技術系の方々はひょっとしてマンガを読む習慣は少ないので は？実は私もマンガはほとんど読みません。しかし、結構バカにできませんね。技術書や ビジネス本を読み慣れた方々には新鮮だと思います。もちろんこの本はゴルフのHow-To本 で、趣味の本です。ゴルフをされない方は全く興味がないでしょう。「シングル」という 一流のゴルファーの夫の所作を、結婚を機にゴルフを始めて、10年で90前後の腕前になっ た妻が観察し、面白くまとめたものです。 この本のサブタイトルに、「3,650日」とあります。日頃，「仕事は10年やらないと見え ない」「１万時間理論（１日３時間で10年続けると１万時間になります）」など、「10年 」に拘ってきた私を擽りました。 各章も ・集中力と忍耐力はどこまで必要 ・無頓着力はとても便利 ・仕切り力がよいリズムを作る ・リスクマネジメントはしっかりと 等、ビジネス本を思わせるタイトルです。例えばリスクアセスメントの頁では、「回避， 軽減，受容，転嫁」がそれぞれ語られており、これも納得させる内容です。 繰り返しますが、ゴルフをされない方は全く興味がないでしょうが、一流を志す方には、 この本に出てくる所作や拘りが参考になりますし、ゴルファーの方は是非ご一見を！ （アスコ大東 西村芳夫） 平成30年9月号の担当は、望月貫一郎さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇平成29年度 会費納付のお願い 平成29年度の会費未納があと4名となっております。 会費納付にご協力ください。年間3,000円です。 既に納付手続きをされている場合はご容赦ください。 郵便局の払込取扱票が紛失したなどの理由で振り込めない方は、以下のアドレスまでメ ールでご連絡ください。 振込票を送付いたします。（その場合の振込手数料はＳＰの会が負担します。ＡＴＭは 80円、窓口は130円） メール：spatialist@jsurvey.jp または、郵便局に備付けの払込取扱票をご利用いただき、以下の郵便振替口座にお振込 みいただくこともできます （その場合は振込手数料はご負担くださいＡＴＭは80円、窓口は130円）。 名称： スペーシャリストの会 番号： 00160-4-586527 ◇第54回イブニングセミナー 「3次元計測のエンターテインメントへの活用」−『シン・ゴジラ』における都市モデル の活用他− 日程: 平成30年9月7日（金）16:00〜 講師: 山口 由美子 氏 （アジア航測株式会社) 場所: 東京、仙台(WEB)、大阪(WEB)、広島(WEB) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy300907.pdf 東京 http://www.jsurvey.jp/k-touhoku300907sendai.pdf 仙台(WEB) http://www.jsurvey.jp/k-kansai300907.pdf 大阪(WEB) http://www.jsurvey.jp/k-chugoku300907.pdf 広島(WEB) ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じたＳ Ｐの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ● スペーシャリストの会総会・特別講演会・懇親会のご案内 日時：平成30年10月22日（月） 場所: 測量年金会館 (東京都新宿区山吹町11-1) 後日、メールでご案内いたします。 ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成23年度までの認定登録者は、第1回目更新は25ポイント/5年間 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成25年度認定登録者は、平成30年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成20年度認定登録者は、平成30年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** おすすめの一冊 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『ドキュメント 技術を創ったエンジニア』 Ａ４判 １０７頁 定 価 １,４０４円(税込) 会員価格１,２６０円(税込) 送 料 ４５０円 平成２９年１０月６日刊行 『空間情報総括監理技術者からの メッセージ』 Ａ４判 １０８頁 定 価 １,６２０円(税込) 会員価格１,４５０円(税込) 送 料 ４５０円 平成２９年１１月２８日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 8月に入り猛烈に暑い日が続く中、国交省総合評価案件の公示が続き、また、自治体業 務も受託され、これらの対応にヒートアップし、さらに暑い夏となっているのでは、想像 します。 仕事はこれからが本番となりますが、もうすぐお盆の夏休みです。皆様も夏休みは、し ばらく頭をクールダウンしてお盆休み明けからの業務に備えて頂きたいと思います。 （編集委員長：中日本航空 中舎） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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