| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.147 | 発行日時：2019年3月15日10時0分25秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2019年3月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.147 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（林義政） ＊企画委員会・各支部活動報告（及川典生、住田英二、小川孝之、西村芳夫、來山尚義） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（大石哲） ＊新会員のコーナー（金山隆晴、角田明宝、竹内大輔） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（瀬戸島政博） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 未来投資会議は、日本経済再生本部の下、第４次産業革命をはじめとする将来の成長に資 する分野における大胆な投資を官民連携して進め、「未来への投資」の拡大に向けた成長 戦略と構造改革の加速化を図るため、産業競争力会議及び未来投資に向けた官民対話を発 展的に統合した成長戦略の司令塔として開催されるもので、議長は内閣総理大臣が務める こととされています。 本年3月7日に開催された同会議（第24回）では、モビリティに関する事項が議題に上がり、 「ドローンの有人地帯での目視外飛行の実現に向けた取組」について、推進することが示 されました。ドローンの活用については、配送、農業政策、広域巡回などとともに、人の 手で確認しにくい街中の建物や道路を広域的に点検する作業の効率化ということで活用範 囲を広げることとしています。 ご存じのとおり、ドローンの安全対策としては、航空法により飛行許可区域が規定され、 国土交通省の許可制が導入されています。また、飛行方法として、目視や操縦補助者の配 置も必要となっています。国土交通省の資料では、2019年度に技術開発の状況を踏まえた 「制度の基本方針」を策定、2022年度を目途に「有人地帯での目視外飛行を可能に」とさ れています。新たな制度は、人口が集中する市街地上空の飛行を認め、操縦者の目視外飛 行並びに操縦補助者の配置も不要とする方向で検討が進められ、新たな法整備も行われる 予定です。 また、3月1日に開かれた国土交通省のＩＣＴ導入協議会（第8回）の会合では、2019年度の 取組みとして、ＩＣＴ活用の対象工種に新たに「砂防」を加えることが示されました。こ こでは、民間から新たな技術基準類の提案を受け付け、官民協働による基準策定を試行す ることとなっています。同協議会には、スペーシャリストの会会員の方も委員としてご活 躍されています。 さらに、3月8日には、「自動運転車の公道走行を可能にするための道路交通法」の改正案 と、「安全対策のための仕組みづくりを盛り込んだ道路運送車両法」の改正案が閣議決定 されました。この法改正によって、“すべての運転を自動化するが、緊急時は運転手が操 作する レベル３の自動運転”での公道走行が可能になります。 このように私たちの仕事は、社会情勢やＩＣＴの進捗とともに、益々、高度化・多様化し ています。これらは、今後もさらに加速化することは必至であり、より幅広い業界や技術 領域との連携による対応が求められています。 （林 義政：(株)パスコ） 平成31年4月号の担当は、秋山幸秀さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部の活動報告 東北SP会とGM会合同打合せ 日時：1月30日（水）15:00-17:00 場所：国際航業�� 会議室 参加人数：11名 内容：会議内容2019年度スペーシャリストの会東北支部（第2回）講演会の打合せ なおGMの会との共催をするため、GMの会東北との合同打合せ ・活動予定 3月15日（金） イブニング・セミナーweb聴講 （及川 典生：国際航業） ◇東京支部活動報告 第七回技術士第二次試験受験対策勉強会の開催 １．日時：平成31年4月4日(木) 15時00分〜17時20分 ２．会場：株式会社パスコ本社 〒153-0043 東京都目黒区東山1-1-2 東山ビル1F ３．受講対象者：スペーシャリストの会会員所属団体に所属の技術士第ニ次試験受験 者（各社2-3人程度） ４．講師：スペーシャリストの会東京支部会員団体から最近の同試験合格者約6-7人 ５．講習内容： �／景�式に関すること �⊆�験部門の選択に関すること ��受験申込の書き方 �ど�記試験・口答試験対策 �イ修梁沼慮海靴燭海� ��受講生との意見交換 ５．参加経費：無料 （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部の活動報告 第52回 中部空間情報総括監理技術者の会 議事録 □開催日時：平成31年2月1日(金) 15：30〜17：30 □開催場所：株式会社パスコ （名古屋市中区錦2-2-13 名古屋センタービル10F 大会議室） □検討協議事項： 1. 検討項目 (1) 平成31年度ＫＩＴ空間情報セミナー �� 日時：2019年11月22日(金) 14：00から14：50 �� 場所：金沢工業大学23号館１階（イノベーション＆デザインスタジオ） �� 講師：玉野総合コンサルタントさんから選任 (2) 平成31年度講習会の開催に向けて �� 日程：平成31年5月25日(土) �� 講習内容：これまでの点群データの流れ（UAVレーザデータ） �� 場所：岐阜大学 �� 講師：予定（SP会員、ベンダー） (3) 現場見学会（技術研修会）の開催に向けて �� 日程：平成31年夏季 �� 講習内容：未定 �� 場所：未定 �� 講師：未定 2. 報告事項 (1) SP総会特別講演 DVD講演会 �� 日時：平成30年12月12日（水）13：30〜15：30（受付 13：15） �� 場所：名古屋国際センター ３F 第一研修室（名古屋市中村区那古野一丁目47-1） �� 参加者：２５名 �� 主催・共催：主催中部SP会、共催日本測量協会 （小川孝之 中部支部長：大興計測技術） ◇関西支部の活動報告 今回報告事項はありません。 （西村芳夫 関西支部長：アスコ大東） ◇中国・四国支部の活動報告 今回報告事項はありません。 （來山尚義 中国・四国支部長：復建調査設計） ◇九州支部の活動報告 ・2/12（月） 幹事会開催 下記協議を実施した。 □知っとーとセミナーin九州（第２回） □日 時 2019年5月15日（水） 14：00〜17：00（13:30〜受付） □会 場 リファレンス駅東ビル２階Ｔ会議室 �� 092-432-0056 １．基調講演 �機�14:00〜15:00）* ［演題］：「計測技術とAIの融和が生み出すもの 〜ニューラルネットワークから深層学習、スパースモデリングまで〜」 ［講師］：谷口寿俊 九州大学大学院工学研究院 助教 ２．講演 �供�15:00〜16:00）* ［演題］：「ＶＲのＣＩＭへの応用（仮）」 ［講師］：房前和朋 九州地方整備局 九州技術事務所 技術情報管理官 ＜休憩 16:00〜16:10＞* ３．講演 �掘�16:10〜17:00）* ［演題］：「ＩＴから見た空間情報（仮）」** ［講師］：古川晃正 �螢┘�セルコンサルタント 空間情報技術部 （畠 周平 九州支部長：アジア航測） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 基準点測量の講習会をきっかけに30年近くお世話になる、アジア航測の白戸様からバト ンを受け取りました国際航業の大石です。2回目の登場です。 先日、同僚と中華料理レストランの「バーミャン」に行ったところ、背広を着たサラリ ーマンの数に驚きました。生ビール、餃子にホイコウロウ、グラスワインを追加しても合 計千円強とサラリーマンの懐に優しい価格で集客を高めています。焼酎やハイボールの水 や炭酸割にドリンクバイキングを利用させ、券売機の導入やタッチパネルによる注文など 、徹底した接客係の人員削減や係員の教育費を軽減することでコストダウンしています。 このように、最近の「チョイ飲み」は人との対話より、機械入力や自律的な行動が求め られています。個人的には、人情味のない機械の冷たいやり取りはいかがなものかと思っ てしまいます。呑み歴38年の私にとって、時には「親父、生おかわり」、「まいど」とい った店主とのやり取りが恋しくなるのです。このやり取りは次の一杯に、また明日への活 力につながるように思えて仕方ありません。 一般的には６５歳で現役を終えるのが大半の中、先日あるＳＰ会員の方から自分は８０ 歳まで現役だと言い続けるという、言葉を聞きました。６５歳では終わらないという力強 い宣言であり、私たちにセカンドキャリアをもう少し楽しまないかと提案しています。こ のような方が増えていくと、人間どおしの生のコミュニケーションが増え、機械社会に対 する適応能力の減退を抑えることができるのではと思っています。 次号は私たちの測地測量の師匠で、作業規定準則の制定でともに汗をかいた株式会社 パスコの三島研二さんへバトンタッチします。よろしくお願い申し上げます。 （小松崎弘道：株式会社パスコ） 平成31年4月号の担当は、三島研二さんです。 ■新会員のコーナー 「Do you know Pok?monGO？」 ポケモンGOを知っていますか？ 空間情報に造詣の深い皆様であれば、GPSによる位置情報を利用したスマートフォンゲー ムである本アプリはきっとご存知なことでしょう。私はハマっております。趣味であるウ ォーキングついでにマイペースでプレイするというのが功を奏しているのかリリース開始 から２年半経った今でも続けています。 しかし最近はこのアプリの盛り上がりに改めて感心するばかりです。リリース当初の異常 な盛り上がりの後すぐにブームが過ぎたような印象でしたが、現在はやめていた人たちが 復帰するなどブームが盛り返す勢いです。 そこでふと疑問に思いました。なぜこんなに長い期間たくさんの人にプレイされているの だろう？と。 ポケモンという世界的にも巨大なIP（知的財産権）を利用したから？ 位置情報やAR技術・クラウドサーバを駆使した技術が画期的だったから？ いろんな理由が浮かびましたが、開発者のインタビューにその答えを見つけることができ た気がしています。インタビューの中で「ポケモンGOを飽きたという人たちをどのように 引き留めていくか？」という質問に「飽きたならやめてもいい。外には人との出会いや、 まだ見ぬ景色など素晴らしい体験があることに気づくきっかけになったのであれば。」と いう回答が。ビジネスライクなだけでなく、アプリをプレイしている人たちに素晴らしい 体験を与えたいという純粋な願いで出てきたその回答に感銘を覚えたものです。 人の役に立つという純粋な願いを忘れない技術者に自分もありたい。そんな思いを抱きな がら、今日もウォーキングついでにポケモンを捕まえる旅へ…。 （金山隆晴：株式会社ナカノアイシステム） 「アーバンデータチャレンジ」 このメールマガジンが配信される翌日、「アーバンデータチャレンジ2018」の最終審査会 が東京大学生産技術研究所コンベンションホールで開催されます。 アーバンデータチャレンジとは、（一社）社会基盤情報流通推進協議会が主催する「地域 課題の解決を目的に、地方自治体を中心とする公共データを活用した一般参加型コンテス ト」です。 このコンテストのデータ部門に、私も昨年から応募しております。 昨年は、地図上で任意の二点（左下・右上）を指定し、それらの点を含む一次メッシュか ら50mメッシュまでの中から選択したメッシュを作成し、csvやGeoJSONで取得できるアプ リを開発し応募しました。このアプリですが、私の周辺では非常に評判が良かったのです が、あまりにニッチ過ぎ審査員には響かず、残念ながら一次審査で落選しました。 今年は、内閣府がオープンデータ化した「首都直下地震の想定16震源における計測震度」 を可視化すると共に、地図上で任意の建物とその構造・建築年を選択することによって、 建物全壊率を表示するアプリを開発し応募しました。結果、無事一次審査を通過し、明日 の最終審査会に挑みます。 昨年と今年の応募作品を以下に記しましたので、ご興味ございましたら、アクセスしてみ てください。 昨年の応募作品：http://www.npli.jp/get_mesh 今年の応募作品；http://www.npli.jp/risk_your_house （角田明宝：アジア航測株式会社） 「空間情報技術に足を踏み入れて」 はじめまして、アスコ大東の竹内大輔と申します。 建設コンサルタントに入社して以来、下水道分野の計画・設計をメインに仕事をしていま す。入社した当時は、どちらかというと手書きの図面等、アナログ主体の時代でした。そ れが、ＣＡＤなどを使用するようになり、デジタル化され、今では、ＧＩＳによる技術が 当たり前のようになり、様々なところで空間情報技術に足を踏み入れています。 話は変わるのですが、私は趣味でジョギングをしています。ＧＰＳ機能の付いた時計を付 けて自分の位置からその場で走る速度や距離がわかります。こうした日常でも空間情報技 術とかかわっているのだと実感しています。 これからは、空間情報技術者として様々なところで貢献していきたいと思います。 まだまだ空間情報技術者としては未熟ですが、どうぞよろしくお願いします。 （竹内大輔：株式会社アスコ大東） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇上里隆史・山本正昭・著：『沖縄の名城を歩く』 吉川弘文館，定価(本体1,900円+税) 現在、大変な城ブームであり、城郭書籍の出版ラッシュである。やや粗製乱造の感も無 いとは言えないようだが。沖縄では「城」は「グスク」と呼ばれている。過去からグスク に関する書籍は多少あるが、体系化されたものとしては『日本城郭体系第１巻北海道・沖 縄』(新人物往来社、1980年)のみで、それも40年近く前である。今回、本書には沖縄本島 及び離島にある46グスクが取り上げられている。離島にある数グスクを除き、探訪してき たわが身には復習用の良書ともなる。本土の100年も前に琉球の戦国時代は終焉し、統一 国家として琉球王朝が誕生した。乱世の時代には、北山・中山・南山の按司(豪族)が鼎立 し覇権を争った。その時代がグスク時代であり、数多くのグスクが現在も密林内に眠って いる。これらのグスクは、今後とも観光立県を目指す沖縄県にとっては重要な文化財源に なろう。UAVレーザ測量やウェアラブル計測などが進化していく中で、測量・地理空間情 報技術がグスク調査の主要ツールとして使われる時代も近いと思う。是非、沖縄の城(グ スク)の姿を本書から知ってほしい。 （林 義政：パスコ） 平成31年4月号の担当は、中舎 哉さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じたＳ Ｐの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成26年度認定登録者は、2019年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成21年度認定登録者は、2019年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『マップユートピア −地球を測ったひとびと−』 Ｂ５判 １４１頁 定 価 ６４８円(税込) 会員価格５８０円(税込) 送 料 ４５０円 平成３１年１月１１日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 花粉が舞う季節がやってまいりました。 幸い私は花粉症ではありませんが、私を除く家族全員が花粉症のため、 「なにも感じないの？？」と、なぜか私が変人扱いです。 家に帰ると玄関でスーツを脱ぎ、空気清浄器の前で着替えさせられる という扱いです。家庭円満のため、黙々と従っております。 花粉症の方々には、お見舞い申し上げます。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 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