| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.152 | 発行日時：2019年8月19日12時11分31秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2019年8月19日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.152 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（西村芳夫） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（宮下大明） ＊新会員のコーナー（田原修一、�盒供々亜� ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（岡本芳樹） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ ８月６日、全国紙の第一面を20歳のシンデレラが飾った。渋野日向子（通称；シブコ） メジャータイトルである全英女子オープンゴルフを初出場で優勝した。国内では今年プロ １年目で２勝し、ファンの間では少し注目されてきたが、海外では無名の新人。樋口久子 以来、42年ぶりの海外メジャー制覇だそうだ。地元紙や海外メディアは、常に笑顔の東洋 人を「スマイリング・シンデレラ」と名付け、彼女のプレーと所作を絶賛した。 技術の裏付けは確かだった。3日目まで14アンダー。イン（後半の９ホール）では13バ ーディでノーボギー。後半に強いということは、勝負強いということだ。細かい内容はシ ブコ・フィーバーのネットやＴＶを参照頂きたい。 注目したいのは、常に笑顔でプレーを続け、ホール間ではギャラリーとハイタッチ、特 に子供へのファンサービスは、格別で、試合中に身に付けていた手袋にサインをしてプレ ゼントした。優勝争いの真っ最中に、ＴＶカメラにＶサインをしたり、スナック菓子をお どけて食べたりする。 極度の緊張状態の時に人は無理やり笑みを浮かべるという心理状態になるそうで、私も 2000年のオリンピック予選では、その状況を身近で体験した。しかし、画面を通して見る シブコのスマイルは、違って見えた。新しい世代のメンタルコントロールなのか？でも、 意思は強い。リアルタイムに表示される成績ボードを常に確認していたという。「結果を 意識せず、無心で・・・」なんていうメンタルコントロールではなく、「今この位置だか らこうする」「このパットを入れて優勝する」と、しっかり意識をしてプレーをしていた そうだ。 我々の世代は、「歯を見せるな」「集中しろ」の時代。表面的には、今のメンタルコン トロールと随分ギャップがある。楽しくゴルフをして、結果が出て、ますます楽しくなっ たら、自然な笑みが出る。応援してくれるみんなとハイタッチで喜びを分かち合い。さら に楽しくなる。会場には日本から来たファンの応援も多かったが、シブコのファンは地元 の子供たちだった。明るく、楽しく、誰からも好かれる所作を自然にできるシブコは、地 元でも多くのファンを作った。 さて、ビジネス界では、働き方改革なるものが始まっている。我々の時代の体験から得 られた価値観とは違う新しい考え方がそこにはある。スポーツ界で、シブコのような楽し い変化が結果を出しているように、ビジネス界でのその変化も、是非、楽しいものにして ほしいと願うばかりである。 なお、シブコの一番好きなスポーツは、職業であるゴルフではないことを蛇足ながら付 記しておく。 （西村 芳夫：株式会社日本インシーク） 令和元年9月号の担当は、白井直樹さんです。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 先号で、中部ＳＰ会で大変お世話になっている株式会社フジヤマの大塚様からリレーエ ッセイのバトンを受け取りました中日本航空株式会社の宮下大明と申します。 皆さんも報道等で目にする機会も多いかと思いますが、2019年5月29日から防災情報が 5段階の警戒レベルで提供されています。これは、2019年3月の「避難勧告等に関するガイ ドライン」の改定によるもので、「住民は、自らの命は自らが守る意識を持ち、自らの判 断で避難行動をとる」との方針も示されています。 新しい防災情報が使われ始めてまだ日が浅いですが、梅雨前線の影響や線状降水帯の発 生により、避難が必要な「警戒レベル４」以上の防災情報が市町村単位で報道発表されて いるのも目にしました。しかしながら、豪雨が過ぎた後の報道を見ていると、住民の方の 避難にはなかなか繋がっていないのも現状のようです。 私の所属部署の朝礼では、進行役が朝礼の最後に決められたテーマについて一言述べる という取組があり、6月のテーマは「自宅の避難場所、避難所を再確認して発表する。」と いうものでした。発表を見ていると、皆、なんとなく「この施設だろう」という認識は持 っていたものの、再確認してみると「一番近い避難所は規模が小さく、大規模な災害時に は入れなそうだった。」など、新しい気づきもあったようです。皆様も、この機会に、ご 家族と一緒に再確認されてみてはいかがでしょうか。 次号は、私の元上司の中日本航空株式会社の小野貴稔様にお願いしたいと思います。よ ろしくお願い申し上げます。 （宮下大明：中日本航空株式会社） 令和元年9月号の担当は、小野貴稔さんです。 ■新会員のコーナー 「空間情報と下水道の橋渡し」 株式会社パスコの田原修一と申します。下水道の調査・設計業務を担当しております。 私は下水道のコンサルタントに17年間勤務し、6年前にパスコへ転職してきました。旧職で は空間情報とはほぼ無縁の生活だったため、パスコへの転職当初は聞き慣れない空間情報 の用語に戸惑いの連続でした。 しかし、用語にも慣れてきて、空間情報技術を理解し始めると、これほど便利で役立つ ものは無い！と感じました。そうすると自然と業務でも空間情報を使うことが多く…いや いや、使わないともったいない！損する！と感じることが必然になりました。 現状の下水道業界では、空間情報を有効活用しているとはまだまだ思えません。私は、 こんな便利な技術をもっともっと下水道業界に知って貰うための橋渡し役になり、空間情 報、下水道の発展の少しでも役に立ちたいと思っております。皆様、これからよろしくお 願いします。 （田原 修一：株式会社パスコ） 「地形の気持ちを知る？」 みなさま初めまして、中日本航空（株）の�盒狭阿噺世い泙后�スペーシャリストの会員 では、数少ないであろう『静岡県』に住みかを持ち、静岡の温暖な気候と、酒、オフロー ドバイクが好きな48歳のオッサンでございます。 海洋調査時代から含め、空間情報に関わって四半世紀が経ちますが、比較的アナログちっ くな街道を当初は進んでおりました。“丸ペン”や、“カラス口”を使って断面図を作成 したり、等高線図を手書きで熟練っぽく製図していた頃が今となっては懐かしいですね。 水の中の計測技術では、何か面白いアイデアが無いかなとよく考えていまして、ミラー帽 計測（他社さんでは「じゃぶじゃぶ君」と呼ばれているとか？！）や、ラジコンホバーク ラフトによる深浅測量など、比較的愉しみながら新しい計測にチャレンジさせてもらって います。 現地計測にあたり、若手からアドバイスを求められる機会が時々あるのですが、この時 にはよく「地形の気持ちになろう」と、言います。まあ一瞬、？？？となりますね。�｜� 形をよく観察し、�⊂魴錣發茲�把握して、�Ｂ人佑雰彗�方法を知り、�っ老舛�測ってもら いたいと思うような最適方法で計測する。このような意味合いで言ってるのですが、この 最適な方法を考えている時が計測業務の中で最も楽しい瞬間と思ってしまうのは私だけで しょうか。 今は、いろんな計測技術があるので、目的とコストも勘案して様々な提案ができるいい 時代ですね。このまま技術が進歩すると水系砂防において、砂粒の動態を一つ一つ明らか にして、コンサルする時代も来るのでは？と、川や、海岸で砂の動きをみていると、思っ てしまう変なオッサンですが、今後とも宜しくお願いします。 （�盒供々亜�中日本航空株式会社） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇書 名：『ディープラーニング活用の教科書』 著 者：（一社）日本ディープラーニング協会(監修)、 日経クロストレンド(編集) 出版社：日経BP社、価格：1,800円+税 昨今、テレビや新聞で人工知能（AI）・機械学習・深層学習などの言葉を目にしない日 はありません。 また、世間では盛り上がっているAIも、他人ごとではなく私たちの業界 においても必要となる技術です。少子高齢化社会を迎え、働き方改革も着実に遂行するに は人間の判断する作業を何等かの手段で機械に委ねる必要があります。 本書は、AIを研究から実用フェーズに活用できるように、ディープラーニングの活用の 現状と将来について、国内35社の事例を体系的に取り上げ、先駆者が苦労したポイントを 解説してくれています。 第1章においては、「ディープラーニングをベースにしたAIの技術的発展」について解説 し、第2〜5章では国内の先進事例を分類して紹介しています。 活用事例は、カツ丼の盛り付けを判定・泳ぐマグロの数を数えるなどの他業界の話題も多 く紹介されていますが、河川の護岸の傷判定・送電線の異常検知・道路下の空洞を探る・ 重機で自動掘削など、私たちの業界における活用事例も掲載されています。 また、本書は日本ディープラーニング協会が監修し、同協会の推薦図書として紹介もさ れています。 さらにご興味がある方は、同協会ではディープラーニングを事業活用する人材（ジェネ ラリスト＝Ｇ検定）と、ディープラーニングを実装する人材（エンジニア＝Ｅ資格）の検 定試験を実施していますので、この機会にお試しください。 （岡本 芳樹：株式会社パスコ） 令和元年9月号の担当は、池田晃三さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇平成30年度（2018年10月〜2019年9月）会費納付のお願い 平成30年度の会費未納があと8名となっております。 会費納付にご協力ください。年間3,000円です。 会費が未納となっている方には、7月中旬に払込取扱票とメールにてご連絡しております。 既に納付手続きをされている場合はご容赦ください。 郵便局の払込取扱票が紛失したなどの理由で振り込めない方は、以下のアドレスまでメ ールでご連絡ください。 振込票を送付いたします。（その場合の振込手数料はＳＰの会が負担します。） メール：spatialist@jsurvey.jp または、郵便局に備付けの払込取扱票をご利用いただき、以下の郵便振替口座にお振込 みいただくこともできます （その場合は振込手数料はご負担ください）。 名称： スペーシャリストの会 番号： 00160-4-586527 ◇第58回イブニングセミナー 「河川分野におけるレーザードローンの活用について」 日程: 2019年9月4日（水）16:00〜 講師: 森田 真一 氏 （株式会社パスコ) 場所: 東京、仙台(WEB)、大阪(WEB)、広島(WEB) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy20190904.pdf 東京 http://www.jsurvey.jp/k-touhoku20190904.pdf 仙台(WEB) http://www.jsurvey.jp/k-kansai20190904.pdf 大阪(WEB) http://www.jsurvey.jp/k-chugoku20190904.pdf 広島(WEB) ◇スペーシャリストの会企画委員会より 会員の皆様全員に、スペーシャリストの会 編「実務者向けUAV利活用事例集」を お送りしております。是非ご一読ください。 なお、お手元に届いていない方は事務局までご連絡ください。 ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ● スペーシャリストの会総会・特別講演会・懇親会のご案内 日時：2019年10月23日（水） 場所: 測量年金会館 (東京都新宿区山吹町11-1) 後日、メールでご案内いたします。 ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成26年度認定登録者は、令和元年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成21年度認定登録者は、令和元年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『実務者向け UAV利活用事例集』＜待望の最新刊！＞ Ａ５判 １５２頁 定 価 ２７００円(税込) 会員価格２４３０円(税込) 送 料 ４５０円 令和元年７月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 私の故郷は新潟県の長岡市です。毎年8月2日〜3日に行われる長岡まつりでは、全国でも 有名な花火大会が開催されます。このメルマガが発行されるときには、今年はすでに終わ ってしまっているのですが、ぜひ一度はご覧になっていただきたいと思います。 長岡まつりは、昭和20年に大空襲を受けた焼け野原からの復興祈念から始まったもので、 花火大会も復興への願いがコンセプトです。 そんな雰囲気だからなのか、昔から私が一番好きな花火は、白一色の花火です。 華やかさや迫力とは別の、悲しさや力強さを感じて、なんとなく姿勢を正してしまいます。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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