スペーシャリスト メールマガジン バックナンバー

タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.156 発行日時:2019年12月20日6時56分15秒
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
2019年12月20日
◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.156

                    発行元:スペーシャリストMM事務局
                     http://www.capnet.jp/spatial/
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INDEX :
*ニュース・ラウンジ(大伴真吾)
*リレーエッセイ<空間連携>(服部たえ子)
*新会員のコーナー(久原千賀子、荒木義則)
*空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等(橘菊生)
*測量協会からのお知らせ(遠藤拓郎)
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■ニュース・ラウンジ
 今年もG空間EXPOが11月28日(木)から30日(土)にかけて日本科学未来館で開催され
ました。内容は大きく4つあり、「メッセージゾーン」が身近な地理空間情報などの紹介、
G空間社会の成り立ちについて分かりやすく説明する催し、「地理空間情報フォーラム」
が企業・団体・機関等の展示・体験イベント、「G空間アクティビティコンテスト」が地
理空間情報の利活用に関する様々な取組・アイディア・サービスなどを展示・発表、
「講演シンポジウム」がG空間社会を支える最新情報や研究成果発表、業界・技術動向の
紹介するものであり、いうなればG空間に係る産官学総出の年に一度のお祭りです。この
メールマガジンを読まれている方も、参加あるいは関係された方が多数いらっしゃったも
のと思います。
 展示については、会場の性格上、いわゆるビジネス利用ができないため、東京ビッグサ
イトなどで行われるような展示会の華やかさはなかったかもしれませんが、たまたまこの
会場に足を運んだ社会見学・修学旅行の学生、外国人旅行者にも違和感なく入ってこられ
る雰囲気だったと思います。しかしながら、出展する側の企業としては、少なくない費用
がかかるわけで、対投資効果という点からすると、社会貢献という価値を経営者に理解を
いただくのが厳しくなってきたと思われます。このためか、昨年と比較すると出展社が減
少していました。
 振り返れば、G空間EXPOが始まる前は、毎年測量の日(6月3日)の前後に、商用目的の
測量技術の展示会と関連する学協会の講演シンポジウムが開催され、大変賑わっていた記
憶があります。出展する企業は、自社の商品の披露の場であり、ビジネスチャンスでもあ
るので、この展示会に向けて新しい商品を作りあげるというような大きなマイルストーン
にもなっていたと思います。
 最近は、官主催のニーズ・シーズのマッチングイベントが各地で開催されています。来
年度のG空間EXPOの会場は、いままで使ってきた日本科学未来館から別会場に変わるとの
話も伺っています。そうであれば、展示についは商用展示とすることで、G空間業界最大
のビジネスマッチングの機会にすることも一考の価値があると思いますが、皆さん、いか
がでしょうか?

                          大伴真吾(朝日航洋株式会社)

令和2年1月号の担当は、廣野貴一さんです。

■リレーエッセイ<空間連携>
 なにかと仲良くさせていただいている朝日航洋の垣内力さんからバトンを受けました
服部です。
 12月といえばクリスマスです。ハロウィンが終わると街の中にはニョキニョキとクリス
マスツリーが立ち並びます。飾りや電飾もとてもきれいで、ハッピーな季節です。私にと
ってもこのときは、クリスマスを迎える準備で大忙しではありますが、一番楽しいときで
す。クリスマスソングもたくさん歌いますし、クリスマスカードもたくさん書きます。
 そして、クリスマスの子どもたちの喜びといえば、「サンタクロース」です。
「サンタクロース×空間情報」といえば、Google社のサンタさんを追跡するサービスを思
い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1955年からサンタさんを追いかけている米軍
(とカナダ)のサービスもあります(NORAD TRACKS SANTA日本語も対応)。どちらも12月
24日クリスマス・イヴから追跡が始まるようです。おとなたちも楽しめますね。
 次号は、相当前から仕事でお世話になっていた、今はアジア航測株式会社の阿部融さん
にバトンタッチしますので、よろしくお願いいたします。

                       (服部たえ子:アジア航測株式会社)

令和2年1月号の担当は、阿部融さんです。

■新会員のコーナー

「故郷は佐賀です」
皆様、はじめまして。朝日航洋の久原千賀子です。よろしくお願いいたします。
現在は埼玉県川越市に勤務していますが、出身は九州佐賀です。佐賀は北は玄界灘、南は
有明海に面しています。私は有明海のすぐそばで生まれ、ワラスボ、ムツゴロウ、アゲマ
キなど有明海特有の魚介を食べて育ちました。有明海は海苔の養殖で有名です。周りには
海苔養殖をしている家が多くありました。海苔のシーズンは冬です。寒くなるこの時期、
早朝のまだ暗いうちから、海苔を摘みに出港する船のエンジン音が遠く聞こえてきたのを
懐かしく思い出します。また、周りは高い建物がない平坦な干拓地のため熱気球が盛んで、
国際大会も開かれます。秋の朝は声をかければ乗っている人に届くような間近を熱気球が
通過し、刈り取り後の田に着陸したのを走って見に行っていました。故郷を出てから、珍
しい環境だったことを認識した次第で、私の名字も佐賀では読み間違えられることは殆ど
なかったのですが「クハラ」と読みます。どうぞお見知りおきください。

                       (久原 千賀子:朝日航洋株式会社)

「空間情報技術を活用した防災力の強化」
 初めまして、中電技術コンサルタント(株)の荒木と申します。
 現在、私は、主に土砂災害に関する空間情報技術を活用した防災関連業務を行っていま
す。今年の台風19号災害、昨年の西日本豪雨災害等、近年は、激甚な土砂災害が毎年発生
しています。自然現象の猛威により、これまで実施してきたハード対策の非力さとソフト
対策の不十分さを痛感させられました。特に、ソフト対策は、気象・防災情報による組織
的な対応力の強化だけでなく、個人レベルでの防災力向上のための施策の充実が喫緊の課
題だと認識しています。
 「自助」・「公助」・「共助」が真に機能するには、本当に必要・信頼できる空間情報
は何かを考え、その空間情報をタイムリーかつ簡単に利用可能な技術開発が今後、ますま
す重要になると考えています。
 本会の皆様と協力して、災害に強い日本の実現に貢献できればと思います。どうぞよろ
しくお願いいたします。

                  荒木 義則:中電技術コンサルタント株式会社)

■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等

◇書 名:『FACT FULNESS』
 著 者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド)
 出版社:日経BP社、価格:1,800円+税

 かなり話題となった書籍なので、すでにお読みになった方もたくさんいらっしゃるかも
しれません。
本書FACT FULNESSの副題は、「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る
習慣」で、ファクトフルネスすなわち物事を正しく見るための考え方の指針を示していま
す。初めに、
1.現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
?20% ?40% ?60%
2.世界で最も多くの人が数でいるのはどこでしょう?
?低所得国 ?中所得国 ?高所得国
というようなクイズが13問出されます。2017年に14カ国1万2千人に行ったオンライン調査
の結果、平均正解数は2問、全問正解者無し、全問不正解が15%という惨憺たる結果とな
っています。ちなみにチンパンジーに3択をさせた場合の正解率は33%、ほぼ4問となり、
単にランダムで選択しているチンパンジーの方が、設問内容と選択肢から回答を選択して
いる人間よりも高得点を挙げることになります。本書では、人間の誤解答の原因が、人々
が持つ10の本能による思い込みに起因していること、それに対し、どのような見方をすべ
きであることを示しています。
 頭が固くなっている、よく考えず経験で判断しているということに気付かさせてくれた
書籍です。
 
                          (橘 菊生:株式会社パスコ)

令和2年1月号の担当は、早川和夫さんです。

■日本測量協会からのお知らせ

◇実務者向けセミナー〜UAVを用いた新たな計測技術とその利用〜
  日程:令和2年1月30日(木) 
  場所: 品川フロントビル(東京)
http://www.jsurvey.jp/k-honbu20200130.pdf

◇公開講座
「DEMから合成される地形解析画像による地形判読」
 講師: 横山 隆三 氏 岩手大学名誉教授
 日程:令和2年1月22日(水)
 場所: 東京、仙台(WEB)、大阪(WEB)
 http://www.jsurvey.jp/k-honbu20200122.pdf (東京)
 http://www.jsurvey.jp/k-touhoku20200122.pdf (仙台/WEB)
 http://www.jsurvey.jp/k-kansai20200122.pdf (大阪/WEB)

◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた
 SPの会会員の方へ。
 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。
 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。

 届け出様式は以下の場所にあります。
 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm
 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出

 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。
 連絡先は以下の通りです。
 メール:geoinfor@jsurvey.jp
 FAX : 03-5684-3366
 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル
 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛

◇重要なお知らせ

●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要
 になります。
《更新条件》
☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間
 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量
 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新
 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。

 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。
※平成26年度認定登録者は、令和元年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年
 ※平成21年度認定登録者は、令和元年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年

◇空間情報技術事例報告集の報告文募集
☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読)
☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。
 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らかの
 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に
適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、
信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新
たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展
開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ
い。
 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf


■刊行案内        
*** 新刊案内 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます)

 『実務者向け UAV利活用事例集』
 A5判  152頁
 定 価 2700円(税込)
 会員価格2430円(税込)
 送 料  450円
 令和元年7月26日刊行

 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm

                            (遠藤拓郎:日本測量協会)

■編集後記
早いもので2019年も終わりです。年を取ると時間がたつのが早く感じると言われますが、
私の体感的にもそれは思います。科学的な根拠は諸説あるでしょうが、体感時間は忙し
いほど遅く感じるということです。仕事で多忙な日々を過ごしていると自分では思っては
いますが、子供のころほどには頭も体も使っていないということなのでしょう。
知らぬ間にルーチン化している思考や行動を少し変えて見なければと、思うこのごろです。

                        (編集委員長:アジア航測 小林)

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