スペーシャリスト メールマガジン バックナンバー

タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.159 発行日時:2020年3月15日9時39分39秒
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
2020年3月15日
◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.159

                    発行元:スペーシャリストMM事務局
                     http://www.capnet.jp/spatial/
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INDEX :
*ニュース・ラウンジ(中舎哉)
*企画委員会・各支部活動報告(菊地隆、住田英二、小野貴稔、西村芳夫、岡本良徳、畠周平)
*リレーエッセイ<空間連携>(原島克則)
*新会員のコーナー(佐藤匠、宮川誠)
*空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等(秋山幸秀)
*測量協会からのお知らせ(遠藤拓郎)
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■ニュース・ラウンジ
 前回のニュース・ラウンジ冒頭で新型コロナウイルスのニュースが飛び交っているとい
うような、まだそれほど深刻化していない段階のお話がありましたが、この記事を書いて
いる2月末の段階では、新型コロナウイルスの感染拡大が日本全体の暮らしや景気に幅広
い影響を及ぼし始めています。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、安倍首相・政府から全国小中高への休校要
請、大規模イベント自粛要請や北海道の「緊急事態宣言」が出されてから、2月29日は初
めての週末となりました。ニュースによれば、知事が外出を控えるよう呼びかけた北海道
では、札幌の繁華街や函館の観光名所などが閑散とし、全国各地でもテーマパークが休園
したり、イベントが無観客で開催されたりして、街から歓声が消えたと伝えています。
 一方、私たち測量業界は年度末の納品デッドラインを迎え、毎日遅くまで作業を行わな
ければいけない厳しいシーズンの真っただ中となっています。こんな中、私たちの業務に
も新型コロナウイルスの感染拡大防止措置の影響が表れ始めています。
 その一つ「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた工事及び業務の一時中止
措置等について」が、国土交通省本省より整備局等へ通知されました。この通知に基づき、
地方整備局の業務発注担当課から受託した企業の主任技術者へ、業務の一時中止又は工期
の延長の希望の有無の確認がされています。その後、県レベルからも同様な確認が届いて
います。
 具体的には、数週間程度の作業停止必要性の有無、新型コロナウイルス感染した時は速
やかに報告する、不要不急の打合せは行なわずメールや電話を活用する、対面での打合せ
はマスクを着用し必要最小限に留め、テレビ会議システムの運用もある、納品打合せは成
果やデータを先に送って、テレビ会議システムの運用もある 等です。
 この中で、これまでと大きく違うと思うのは、打合せはともかく納品・検査もテレビ会
議等のICT技術を活用して行うことです(当面、ハードが準備できるかの議論はありますが)。
通常、事務所が遠方にある場合は打合せや納品に際し、事務所までの行程に多くの時間が
かかっていることは否めませんでした。現在、社内では東京の顧客との打合せにテレビ会
議を利用する場合があります。ある会議で顧客メンバーの一人が海外出張中でしたので、
名古屋―東京―海外の多地点でテレビ会議の打合せを行いました。少し、タイミングがず
れたり資料が見にくかったりはありましたが、概ね問題なく終わり、効率的な打合せとな
りました。
 新型コロナウイルスの感染もいずれは収束すると思いますが、この感染期間に行ったICT
を活用した直接対面しない打合せが、もしかすると今後、定着や浸透することになるかも
しれません。
 このような新型コロナウイルス感染の緊急事態への対応は、一面で測量・建設コンサル
系の課題「長時間労働の是正」に対して、ICTを活用した打合せにより移動時間の短縮が
可能となり、長時間労働を改善する結果につながったというような、ハッピーエンドも想
像してみました。                 (中舎 哉:中日本航空 株式会社)

令和2年4月号の担当は、瀬戸島政博さんです。

■企画委員会・各支部活動報告(一部省略)(敬称略)

◇東北支部
今回の活動報告はありません。

◇東京支部

■活動報告
日 時:令和2年1月17日(金)15:30-17:00
場 所:アジア航測株式会社(新百合ヶ丘)
議 題:
・幹事会
・勉強会:「3次元空間情報による鉄道ICTソリューション「RaiLis」のご紹介」新名恭仁
(社会基盤システム開発センター 先端技術研究所)

■活動予定
日 時:令和2年4月9日15:00-17:00(技術士第二次試験受験対策講座)
場 所:株式会社パスコ
                       (住田英二 東京支部長:測量協会)

◇中部支部

■第57回定例会議を開催
日 時 : 令和2年2月7日(金) 16:00〜17:30
場 所 : ヤフー名古屋オフィス
出席者 : 8名
1.令和2 年度KIT空間情報セミナー講師の選定について
2.現場見学会(技術研修会)の開催に向けて
3.その他報告事項
■令和元年度 地理空間情報産学官中部地区連携協議会参加
 日 時 : 令和2年2月12日(水)14:00 〜 16:00
 場 所 : ウィルあいち(愛知県女性総合センター)
 議 題 : 「クラウドサービスを利用した地理空間情報の活用について」
 
                      (小野貴稔 中部支部長:中日本航空)

◇関西支部
今回の活動報告はありません。

◇中国・四国支部
  ・活動報告
     1.女性技術者によるバーチャル座談会の開催について
        責任者は、岡本が行う
        女性技術者は、4名で行う  
  
  ・活動予定
     1.女性技術者によるバーチャル座談会について
        3月上旬 質問票を送付
        4月中旬 座談会開催予定
     2.役員会
        活動計画について
        講演会基調講演者について 

                  (岡本良徳 中国・四国支部長:復建調査設計)

◇九州支部の活動報告

女性技術者座談会:募集中

                      (畠 周平 九州支部長:アジア航測)

■リレーエッセイ<空間連携>
国際航業の小早川さんからバトンタッチを受けた原島です。
前職時代の優秀な後輩の方からのご指名で、空間連携と言う難しいテーマを引き継ぎます。
一昨年の夏に定年を迎えたのを機に自身へのご褒美で自転車のロードレーサーを購入しま
した。そんなにマメではありませんが時々遠乗りにも出かけています。
以前は定年になったら大型のオフロードバイクを買ってツーリングするのが夢でしたが、
いつしか自分の足で大地を感じながら色んな場所を訪ねるのが良いと思うようになりまし
た。ロードレーサーは自身の身長に合わせて、フレームサイズ、ハンドルやサドルのポジ
ショニングなどを細かく決めて行きます。自転車屋で台車に乗ってこれらの諸元を測って
貰ったのですが、自転車屋のおやじから「あんたの体に合わせて車体のジオメトリィをキ
ャリブレーションするからね」となんだか仕事のような会話を自転車屋ですることに・・。
業種は違えども位置情報の計測技術はこんなところにも生かされていたのかと驚いた次第。
ある意味これも空間連携かな・・・ちょっと強引でしたがお後がよろしいようで。
次号はもう知り合ってから30年以上のお付き合いになるアジア航測の角田明宝さんにバト
ンタチします。宜しくお願い致します。

                     (原島克則:株式会社 東京地図研究社)

令和2年4月号の担当は、角田明宝さんです。

■新会員のコーナー

「私としての仕事の面白さ」
はじめまして。国際航業の佐藤匠と申します。
私は何の因果か学生の頃から空間情報技術のデータ解析・分析・可視化が好きで、
光学衛星画像・航空レーザ測量・衛星SAR・定点カメラ・GNSS等の空間情報技術を応用し
広域から局所まで調査・監視技術の開発や解析、利用検討を広く浅く実施してきました。
近年新しい計測・解析技術が次々と出てきて高度な情報が効率的に取得できるようになり、
便利なソフトウェアやオープンソース言語の無償かつ強力なライブラリを用いることで
それらを効果的に可視化できるので、私としては非常に楽しい世界となっています。
空間情報技術で得た人の目に見えない微小な変位や過去から現在への時系列変化を
自身の意思に基づいてわかりやすく表現し、専門知識のない人に理解してもらうことで
様々な形で役に立てることの面白さ・素晴らしさはこの仕事の醍醐味と考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。

                         (佐藤 匠:国際航業株式会社)

「キャリアパスについて」
 はじめまして。東日本総合計画株式会社の宮川と申します。
 私の技術者としてのキャリアはIT・GIS関係が一番長く、私自身もこの分野が専門なの
ですが、当社の中では、まちづくり・都市計画部門、土木構造物設計部門や技術管理部門
など様々な職場を経験してきました。
 会社員のキャリアパスが、いわゆるゼネラリストとスペシャリストに分けることができ
るとすれば、私は典型的なゼネラリストということになりそうです。
 技術者を志す若者は、おそらく大部分が自身の将来像を、ある分野に秀でたスペシャリ
ストとして、周りから認められるようになりたいと思い描くのだと思いますし、実際私も
そうでした。
 とはいえ、会社経営にはゼネラリストとしての立場の者も必要ですので、自らの役割を
果たすために、試行錯誤を重ねる日々です。
 そのような中でも、一人の技術者としての好奇心を失ってはいませんので、SP会の交流
を通じて皆様の知見を吸収させていただければ幸いです。今後ともよろしくお願いします。

                      (宮川 誠:東日本総合計画株式会社)

■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等

◇Bluetoothのキーボード (定価 本体1,000〜3,000円+税)
 利用者が多くなり対応するハードが増えたことによる便利グッズをご紹介致します。
 電子機器の通信手段にWi-Fiなどの他にBluetoothという手法があります。これはペアリ
ングの通信技術で当初はイヤホンやヘッドフォンを無線で繋ぎ有線の煩わしさなしに利用
できるということで普及していました。最近は持ち運びに便利な小型のキーボードやマウ
スが開発されています。
 私は、文章入力にはパソコンのワープロソフトを使用してきましたが、出先では携帯電
話や、スマートフォン、タブレットなどで入力していました。問題となるのは親指シフト
で代表される入力の煩わしさです。パソコンのキーボードでブラインドタッチができても、
スマートフォンなどでは五十音やら代表文字や、タイピングの規格モノでも小さな文字列
など、その入力には難儀していました。メカ通の方は音声変換入力などを利用することも
あると思いますが、声を出さなくても使用可能な、スマートフォンや、タブレットにキー
ボードをBluetoothで接続して利用する方法はとても便利なものです。サイズもスマート
フォン、タブレットとと同等もあり重ねて持ち運びができます。この文章もほぼタブレット
+Bluetoothキーボードで作成しました。
 最近のモノは折り畳み式や、テンキーやマウス機能付きもあり大変充実しています。

                        (秋山 幸秀:朝日航洋株式会社)

令和2年4月号の担当は、林 義政さんです。

■日本測量協会からのお知らせ

◇第60回イブニングセミナー
「高精度GNSS受信機の最新開発状況」
 講師:山本 享弘(株式会社コア GNSSソリューション開発センター センター長)
日程:令和2年5月29日(金)
場所: 東京、仙台(WEB)
http://www.jsurvey.jp/k-academy20200529.pdf(東京)
 http://www.jsurvey.jp/k-touhoku20200529.pdf (仙台/WEB)

◇令和元年度 会費納付のお願い
 令和元年度の会費納付がお済みでない方は、会費納付にご協力ください。
 年間3,000円です。
 既に納付手続きをされている場合はご容赦ください。

 郵便局の払込取扱票が紛失したなどの理由で振り込めない方は、以下のアドレスまでメールでご連絡ください。
振込票を送付いたします(振込手数料はSPの会で負担します)。
 また令和元年度の会費が納入済みかどうか確認したい場合も以下のアドレスまでメールでご連絡ください。
 メール:spatialist@jsurvey.jp

または、郵便局に備付けの払込取扱票をご利用いただき、以下の郵便振替口座にお振込みいただくこともできます
(その場合は振込手数料はご負担ください。ATMは152円、窓口は203円)。

 名称: スペーシャリストの会
 番号: 00160-4-586527

◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた
 SPの会会員の方へ。
 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。
 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。

 届け出様式は以下の場所にあります。
 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm
 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出

 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。
 連絡先は以下の通りです。
 メール:geoinfor@jsurvey.jp
 FAX : 03-5684-3366
 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル
 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛

◇重要なお知らせ

●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要
 になります。
《更新条件》
☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間
 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量
 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新
 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。

 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。
※平成26年度認定登録者は、令和元年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年
 ※平成21年度認定登録者は、令和元年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年

◇空間情報技術事例報告集の報告文募集
☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読)
☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。
 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らかの
 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に
適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、
信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新
たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展
開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ
い。
 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf


■刊行案内        
*** 新刊案内 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます)

 『実務者向け UAV利活用事例集』
 A5判  152頁
 定 価 2700円(税込)
 会員価格2430円(税込)
 送 料  450円
 令和元年7月26日刊行

 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm

                            (遠藤拓郎:日本測量協会)

■編集後記
来年度、標準図式に自然災害伝承碑が加わる予定です。今回の新型コロナパンデミックも
一種の災害ですので、これが収束することを願いながら、より迅速かつ効果的な対応がで
きるような伝承をしていかなければと思っています。
ある農機具販売会社の倉庫に、前所有者からもしもの時のために残しておいて欲しいと要
望されて、保管していたマスク製造設備があったそうです。すでに日に数千枚の試験製造
をしており、地域のマスク不足解消に役立つと期待されています。
歴史に学び、伝承することは大切ですね。

                        (編集委員長:アジア航測 小林)

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