| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.160 | 発行日時：2020年4月16日9時36分55秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2020年4月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.160 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（瀬戸島政博） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（角田明宝） ＊新会員のコーナー（若林稔幸、武田大典） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（林義政） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 「高年齢者雇用安定法」改正に思うこと 今、東京ではサクラが満開だ。何時もの年ならば夜桜と宴会だろうが、深刻な新型コロ ナウイルス感染拡大もあって大人しくこの原稿を書いている。ちょうどこの時期は2月頃 から出始める花粉症の最もつらい時期、サクラ吹雪とその名残雨が降る頃には、その辛さ から脱却できる。反面、持病と言うべき花粉症と共生することで救われた経験もある。 一つは症状が重く、自宅で静養していたその日・その時間に3.11東日本大震災、東京では 帰宅困難者で大混乱があったが、帰宅困難者にも成らずに済んだ。二つ目は昨今のマスク 騒動、日頃から花粉除けにマクスを纏めて購入しているため、その騒動に巻き込まれずに 済んだ。 新型コロナウイルス感染の早い終息を願うばかりであるが、私たちが唯一できる予防は 適切な「手洗い・洗顔・うがい」とマスク着用しかない。常日頃から二人の孫が自宅に来 るや否や「手洗い・洗顔・うがい」を念入りに済ませる姿を見ていたが、保育園で教えら れた通りのことを忠実に実践していくことの大切さを改めて教えられた。“基本に忠実た れ”とは保健衛生以外にも私たちの知識や技術でも同様だろう。 わが身をふり返ると、20代・30代はビジネス戦士が求められた時代で、直ぐに役立つ知 識と技術の習得に邁進し、時間をかけて習得することや実務に直結しない知識は先送りし てきた。「砂上の楼閣」のような知識・技術と反省している。 先般、「高年齢者雇用安定法」改正案が衆議院を通過したらしい。企業では希望する人は 70歳まで働けるように努力義務として取り組むようになるようだ。大分前に持論の「70歳 現役時代」をこのニュースラウンジに書かせていただいたが、そんなには時が経たぬ間に 現実化した。現在の物事の動きは、私たちの想像以上のスピードで進化している証であろう。 さて、雇用期間が延長され、就業機会が増えてくるだろうが、これまで自分が培ってき た知識や技術だけでこの先も対応していくのか。ふと悩むのではないだろうか。働けるチ ャンスの中で、これまで先送りしてきた知識や技術などを少し顧みることも一考ではないか。 私事であるが、先送りしてきた知識を数えると十指では足りない。今、物事を考え、企 画し、推進していく仕事が多い中、物事を思考していく基本としての「哲学」と、考え方 を論理的に説明し実践していくための「論理学」を先送りしてきたことは痛恨の極みであ る。日が暮れて道なお遠い状況ではあるが、これからの時間で少しでも哲学と論理学を身 につけられればと考えている。 （瀬戸島政博：日本測量協会） 令和2年5月号の担当は、住田英二さんです。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 30年以上前からお付き合いのある、東京地図研究社の原島さんよりバトンを受けました 角田です。 空間情報とは全く関係ありませんが、フラットマンドリンをいう楽器をご存知でしょう か？ マンドリンと聞くと真っ先に思い浮かぶのが、イチジクを縦割りにしたような形の、そ うです、学校のギターマンドリンクラブで使っているバックボウルマンドリンでしょう。 これがアメリカに渡り、裏側の丸い部分を切り落とし、平らにしたのがフラットマンドリ ンです。 アメリカが発祥とされているため、皆さんご存知のカントリーミュージックで使用され ていますが、ブルーグラスというジャンルの音楽では、中心的な楽器と位置付けられてい ます。 ブルーグラスとは、アメリカケンタッキー州の別名でもあり、フラットマンドリン奏者 でボーカルのビル・モンローという人が、バンジョー、ギター、ベース、フィドル（バイ オリン）という楽器編成で始めたバンド、ブルーグラスボーイズが語源となっている音楽 です。 音楽の特徴としては、賛美歌、女々しい男の失恋歌、テクニカルな器楽曲です。そして、 基本はメジャーの3コードですので、メロディはとても分かりやすく、おまけにアコース ティックなので、電気がないところでも演奏できます。 ずいぶん前に話題になった、ジョージ・クルーニー主演の「オー・ブラザー」では、主 題曲はじめ数々のブルーグラスの名曲が挿入歌となりました。 私も現職に就く5年前までは、10年ほど毎月ライブハウスで演奏していました。機会があ れば、またバンドを組んでライブハウスで演奏しようと思っています。 小さく、可愛く、美しい音色のフラットマンドリン。ご興味ございましたら、是非ググ ってみてください。 次号は、静岡県測量設計業協会道路台帳WGで台帳データのオープン化を一緒に検討させ ていただいた株式会社日本インシークの川村義和様にバトンタッチしますので、よろしく お願いいたします。 （角田明宝：アジア航測株式会社） 令和2年5月号の担当は、川村義和さんです。 ■新会員のコーナー 「資格の意識は人それぞれ」 はじめまして。令和元年度に新会員になりました、株式会社パスコの若林です。 資格取得に関する意識は人それぞれ。昨年度異動と併せて管理職になりました。 資格の意味と重要性を身にしみて感じるようになり、心を入れ替えて資格を取得するよう になりました。若かりし頃から「資格より仕事」と、資格がなくても仕事ができればと考 えていました。勉強したくないただの言い訳。立場が変われば意識も変わるものです。 今更ながら、気がつくのが遅すぎたと反省です。 子供が勉強しないから親が手本を見せるとやる気になっている課員がいます。やる気が続 く間（子供が自主的に勉強するまで？）に結果がでるようにフォローしたいと思います。 私含めて昔からの測量系技術者は資格への意識低い系が多いので、その人のスイッチを見 つけてフォローする。結果として新会員が増えることにも貢献できればと考えています。 もちろん資格取得がゴールではないので、意識を高くして今後も努力していきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 （若林 稔幸：株式会社パスコ） 「地理を好きな人間をどう育てるか」 はじめまして。株式会社パスコの武田と申します。 最近業務を通して大学で地理学を教えている何人かの先生方のお話を聞く機会がありまし た。いろいろな話を伺っていく中で良く話題になるのは高校の地理必修化の話です。地理 学が好きな先生や学生はそう多くは無いので、歴史の先生が地理を教え、特に地理に興味 をひかない学生が学ぶ中でどう取り生んでいくのが良いと思いますかと多くの先生が仰い ます。 たまたま、私の子供から会社でどんな仕事をしているのかという質問を受けたので自身の 地図を使った仕事の一部を説明しましたが、なかなか上手く理解してはくれなかった様で す。子供が高校で学ぶのはまだ暫く先ですが、それまでにどうやって子供を地理好きに育 てるか。最近の悩みです。 取り留めも無い話を致しましたが、皆様のご指導を頂いて研鑽を積んで参りたいと思いま す。どうぞ、よろしくお願い致します。 （武田 大典：株式会社パスコ） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 「残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか？」 著者：中原淳＋パーソル総合研究所 ：光文社新書 本体価格920円＋税 新型コロナの対応で、働き方改革も見えづらくなっていますが、次のチェックリストでご 自身をチェックしてみてください。 □職場には、手が空いていたら他のメンバーの仕事を手伝う雰囲気がある □職場には、一致団結して目標に向かっていく雰囲気がある □仕事中、時間を忘れて仕事をしていることがある □仕事中、完全に集中して周りが気にならなくなることがある □自分の思い通りに仕事を進められていると思う □自分が思った通りに仕事をコントロールできていると思う □やりがいや働きがいをもって仕事に取り組んでいる □今後、会社で現職以上に昇進するチャンスがあると思う □この会社にずっと勤めていたいと思う □今の会社全体について総合的には満足している これは、残業に関する簡易的なチェックリストになります。チェックが3個以上つく人は 残業麻痺状態の平均を超えている状態です。正直なところ、私は、たくさんのチェックが つきました。このような職場について、皆様はどう感じておられるでしょうか？ 本書は、残業学を探求する学術的なプロジェクトとして、�〇超箸�どこでどのくらい起 こっているか、�∋超箸�起こってしまうメカニズムと功績、��残業をいかに改善すること ができるかを、�．如璽燭肇┘咼妊鵐垢亡陲鼎�分析、��具体的な解決策の提案、��わかり やすい講義形式で全体が取りまとめられています。 真の働き方改革が求められる今、本書は、日本独特の働き方である「残業」を根本から 見直す良いきっかけになる一冊になるのではと思います。 （林 義政：株式会社パスコ） 令和2年5月号の担当は、住田英二さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇新型コロナウィルス感染症への当協会対応について 感染拡大防止を目的として当協会においても在宅勤務・時差出勤を行っております。 問い合わせ等がありましたら、可能であればメールよりお問い合わせいただけますよう お願いいたします。 ご迷惑をお掛け致しますが、何卒御理解のうえ御協力を賜りますようお願いいたします。 連絡先 スペーシャリストの会事務局 spatialist@jsurvey.jp ◇第６回『測量・地理空間情報 イノベーション大会』開催中止について 既に協会ホームページでもご案内しておりますが、 ６月に予定しておりました本イベントを、新型コロナウイルス感染防止の観点から、中止 することといたしました。 ◇令和2年度空間情報総括監理技術者の実施要項をリニューアルいたしました。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/gissv/gissv.htm （東京オリンピック・パラリンピック開催計画に伴い、日程を例年から変更しております ので、ご注意ください） ◇令和元年度 会費納付のお願い 令和元年度の会費納付がお済みでない方は、会費納付にご協力ください。 年間3,000円です。 既に納付手続きをされている場合はご容赦ください。 郵便局の払込取扱票が紛失したなどの理由で振り込めない方は、以下のアドレスまでメ ールでご連絡ください。 振込票を送付いたします（振込手数料はSPの会で負担します）。 また令和元年度の会費が納入済みかどうか確認したい場合も以下のアドレスまでメール でご連絡ください。 メール：spatialist@jsurvey.jp または、郵便局に備付けの払込取扱票をご利用いただき、以下の郵便振替口座にお振込 みいただくこともできます （その場合は振込手数料はご負担ください。ＡＴＭは152円、窓口は203円）。 名称： スペーシャリストの会 番号： 00160-4-586527 ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** おすすめの一冊 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『実務者向け UAV利活用事例集』 Ａ５判 １５２頁 定 価 ２７００円(税込) 会員価格２４３０円(税込) 送 料 ４５０円 令和元年７月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 新型コロナのクラスター対策班メンバーで、人の接触を8割減らせと提言した北海道大学 の西浦教授が、インタビューの中でインフォームド・ディシジョンという言葉を用いまし た。医療用語で、患者が医師から治療法のリスクなどの説明を十分に受け、患者自身が治 療法を「決断」するというものです。恐怖ともいえるこのウイルスによる本当のリスクを 科学的なエビデンスに基づいて説明し、政府、国民に「決断」を迫ることに挑戦している そうです。7割ではダメで、8割減が必要である。このための行動には大変な決断を伴いま すが、その時は近く訪れるのではないでしょうか。知恵と工夫で乗り切りましょう。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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