スペーシャリスト メールマガジン バックナンバー

タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.161 発行日時:2020年5月16日16時30分52秒
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
2020年5月16日
◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.161

                    発行元:スペーシャリストMM事務局
                     http://www.capnet.jp/spatial/
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INDEX :
*ニュース・ラウンジ(住田英二)
*企画委員会・各支部活動報告(菊地隆、住田英二、小野貴稔、西村芳夫、岡本良徳、畠周平)
*リレーエッセイ<空間連携>(川村義和)
*新会員のコーナー(中村尚、伊達裕樹)
*空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等(住田英二)
*測量協会からのお知らせ(遠藤拓郎)
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■ニュース・ラウンジ
 今春はコロナウイルス対策の関係で、皆様方におかれましても何かと不自由を感じてお
られるところと推察いたします。こうした状況下、周知のとおりリモート会議システムが
脚光を浴びています。このシステムは今に始まったわけではありませんが、ここにきて利
用せざるを得ない状況になってきたということと思います。私自身は長年コンピュータを
扱う業務に携わっていた関係で、こうしたシステムに抵抗感はないと思いつつ、できれば
避けたいという本音もありました。しかし、最近様々な場面で経験することになりました。
以下に少々所感を述べます。
・Web会議(チャット方式)
 会議参加者に送信されたURLから参加する方式で、予め準備されたテキスト原稿に対し
 て参加者各位が追記する方法で会議が進められます。カメラとマイクは使用しません。
 この方法では雑談が一切できないので、会議の所要時間が対面方式の半分以下になる
 メリットがあります。事前に議事をテキストで準備する必要がありますが(普通の会
 議でもそうですが・・)、思いのほか能率のよい会議方式と感じました。ただ、音声
 がなく表情も見えないので、込入った議論には向いていないかもしれません。
・テレビ会議
 上記と同様に会議参加者に送信されたURLから参加する方式で、スマホやPCのカメラで
 参加者分の自画像がディスプレイに表示され、自由に会話することができます。ちょっ
 とした雑談も可能です。また、十数人規模の会議でも十分対応できます。ただ自分の顔
 や居場所の背景が常に映っているので(アレンジオプションもあるのでしょうが)、ち
 ょっと慣れや工夫が必要と感じました。
・オンライン飲み会
 最近話題のオンライン飲み会も経験しました。方法はテレビ会議と同じです。自宅で参
 加できるメリットは相当大きいのですが、家族の了解を取り付けることが大変重要です。
 参加者が数人程度であれば何ら問題なく会話ができます。しかし、10人を超えると会話
 に入る方、そうでない方のグループが混在するようになり、対面方式であれば分かれて
 話題が同時進行するのですが、このような場面にはちょっと厳しいようです。しっかり
 とした進行役(リーダー)が必要と感じました。

 このところ何かと“ガマン”を強いられ、世界の感染動向など見ますといつまで続くの
 か見通せない状況かと思います。その一方でこうした情報共有ツール等をうまく使うこ
 とで、新たな可能性が見えてくると感じられます。こうした機会にいろいろアイデアな
 ど考えてみるのも良いのではないかと思います。とはいえ、早く元に戻って皆様方と懇
 親を深められる機会を得たいと祈るばかりです。
 
                   (住田 英二:スペーシャリストの会副会長)

令和2年6月号の担当は、林義政さんです。

■企画委員会・各支部活動報告(一部省略)(敬称略)

◇東北支部
9月上旬開催予定だったの東北支部講演会について、東北支部員の意見を確認中。
5月上旬に開催の可否、内容の決定予定。

                         (菊地隆 東北支部長:パスコ)

◇東京支部

■活動報告
日 時:令和2年4月上旬(技術士第二次試験受験対策講座)
場 所:オンライン
内 容:昨年度技術士2次試験合格者による合格体験記(PDF)をSP企画委員会、SP東
京支部にて共有

■活動予定
日 時:令和2年7月15日(水)16:00-17:00
場 所:国際航業株式会社(市ヶ谷本社)
議 題:
・幹事会:
・勉強会:未定

                       (住田英二 東京支部長:測量協会)

◇中部支部

■第9回定期総会
 日 程 : 令和2年4 月24 日(金) → 中止

■第12 回G空間ほっとセミナー(総会と同日)
 日 程 : 令和2年4 月24 日(金) → 中止

■点群データのオペレーティング講習会
日 時 : 令和2 年5 月30 日(土)→中止
 
                      (小野貴稔 中部支部長:中日本航空)

◇関西支部
今回の活動報告はありません。

◇中国・四国支部

・活動報告
 1.女性技術者によるバーチャル座談会の開催について
      4/13 座談会が無事に終了しました。
 
・活動予定
 1.SP会中四国支部講演会
    ・7/30に予定している講演会について話題提供して頂ける方を募集中
      (〆切 5/29)
    ・基調講演
      荒谷建設コンサルタント 越智様の推薦による 
        東京大学大学院工学系研究科 全 邦釘 特任准教授 にお願いしました。
      基調講演(テーマ案)
       「AI,IoT技術を活用したインフラ建設,維持管理の生産性向上に向けて」
       ※基調講演のテーマ案は、あくまで私案レベルです。
       
                  (岡本良徳 中国・四国支部長:復建調査設計)

◇九州支部の活動報告
女性技術者座談会:募集 

1.女性部会バーチャル座談会について
   対応:快適空間FC 鵜飼副部会長
   テーマ:地理空間情報コンサルに求められるスキルは
   1月末まで 各社で女性技術者選出
   2〜3月 質問票の検討・送付

                      (畠 周平 九州支部長:アジア航測)

■リレーエッセイ<空間連携>

静岡でご一緒させていただいて以来、親しくさせていただいている角田さんからバトンを
受けました川村です。
楽器つながりでアコースティックギターについて少し書かせていたいただきます。
今、所有しているギターのなかで、特に大切にしているのがアメリカのMartin社のD45と
いうモデル。ギターとしてはかなり高額なものです。
さて、このギターというものは、主に木材でできているわけですが、その材がワシントン
条約における絶滅危惧種であることから輸出入の禁止となったものが多くあります。ハカ
ランダ、ブラックエボニーなど主に熱帯から亜熱帯に分布する樹木です。先ほどのD45でも、
ハカランダを使用したものは、希少価値が高く、ものによっては数百万で取引されること
もあります。これらは、保存状態が良いと大変に良い音がします。国産でも1970年代にハ
カランダを使ったものがあり、現存すれば当時の十倍以上の値段で取引されるものがあり
ます。
木材以外でもナット、ブリッジは象牙、ピックガードもべっ甲が使われていましたが、現
在、これらを使用して新しくギターを組み立てることが困難になっています。
最近、Martin社では、入手困難材料に替えて新素材の導入を始めています。HPLという木
の繊維を圧縮した特殊な合板を開発したり、指板に用いるエボニーの代替として、再生紙
を圧縮して樹脂と混ぜたリッチライトという人工木材やTUSQという人口象牙なども積極的
に取り入れ、環境に配慮し持続可能な未来を見据えたギターの開発に力を注いでいます。
このように老舗のメーカーでも技術開発による課題解決を図るという姿勢を持っています。
世界中が陥っているこの非常事態においても政策的な議論より科学的、技術的な議論を先
行させるべきと思いますがいかがでしょう。
次は技術情報部会でご一緒させていただいている株式会社かんこうの黒澤さんにバトンタ
ッチします。よろしくお願いいたします。

                     (川村義和:株式会社日本インシーク)

令和2年6月号の担当は、黒澤章太郎さんです。

■新会員のコーナー

「森林分野における空間情報」
はじめまして。令和元年度に新会員になりました中村尚と申します。
森林情報士として、森林情報に関わる仕事をしています。
大学時代は、森林土壌学が専門で、現地で土を採取しては実験室にこもる日々でした。
社会人になってGISに触れ、初めは境界線のみで、効果がわかりませんでした。
今では広大な森林を適切かつ効率的に管理するには、空間情報が不可欠と感じています。
最近では航空レーザや地上レーザの点群データ、準天頂衛星のサブメータ級測位、
森林のVR・AR、UAVといった新しい技術にも触れるようになってきました。
もともと情報工学と森林部門の技術士でしたが、2年前に3度目の正直で測量士を取得し、
昨年度、ようやくこの会に加わることができました。
森林分野での空間情報の活用はまだまだと思います。今後ともよろしくお願いします。

                  (中村 尚:パシフィックコンサルタンツ(株))

「あり余る無駄な情熱で、頼まれもしないのに、読書とiPadの活用をススメる人」
 はじめまして。株式会社ウエスコの伊達裕樹です。年上の女房と大学2回生の息子と高
校生3年生の娘を持つアラフィフ多趣味人間です。どうぞよろしくお願いします。
 ビジネス書の読み漁りを始めて今年で10年目。現在633冊分の読書メモを作りました。
 この10年、会社や家族間でのコミュニケーション、昇格や資格試験その他、事あるごと
に本に励まされ続けました。座右の書は守屋洋さんの「決定版 菜根譚」です。応用地形
判読士を4度目の受験でパスしましたが、3度繰返した不合格時も菜根譚の「縄鋸も木絶ち、
水滴も石穿つ。道を学ぶ者は須らく力索を加うべし。」の言葉に後押しされました。会社
では後輩や新人に、家族では子供に読書を勧めているものの、双方ともにやや煙たがられ
ている感があります。パワハラにならぬよう、魅力的な誘い文句と細心の言い回しと無駄
な情熱で、読書押しを続けていきたいと思っています。
 iPad歴は、今年で8年目になります。iPadを公私混同で多用しており、地形図アプリを
愛用しています。愛車S660にiPadスタンドを取り付け、2.5万分の1地形図を表示させ、低
い車窓から見える山並みや平野の実地形と見比べながらドライブするのが楽しいです。新
型コロナの影響による在宅勤務でも新旧のiPadが役に立っています。旧iPadで資料を表示
させ、新iPadで入力作業を行う2画面作業が便利です。趣味のバンド演奏では、自分が出
演したライブ映像や楽譜管理で重宝しています。
 本屋とAppleから頼まれたわけではありませんが、ぜひ読書とiPadの活用をお勧めします。
 今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
                        (伊達 裕樹:株式会社ウエスコ)

■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等

◇火の鳥(手塚治虫)
 かれこれ半世紀近く前に読みまくりました。書籍ではなく漫画です。50代以上の方にも
多く読者がおられたのではないでしょうか。物語は太古の昔から未来に亘る場面ごとにス
トーリーが構成され、どのストーリーにおいても作者の深淵かつ壮大なスケール感に引き
込まれます。「未来編」では人類が核戦争で滅亡する場面から物語がスタートします。そ
こに「火の鳥」の生血による永遠の命を得た主人公が一人生き残ります。この主人公は何
千何億年もかけながら人類の蘇生に奮闘するも全て失敗し、最終的には有機物を海に投入
することにたどり着きます。その後主人公は「神」のような存在になり単細胞生物から進
化する過程を見守ります。そして、太古場面を描く「黎明編」につながる仕組みになって
います(循環する仕組みになっています)。
 目下、コロナウイルス対策でなにかと行動が制約され、とかくネガティヴな情報が錯綜
する昨今ですが、この「火の鳥」を通じて作者の大きなスケール感に触れることで、大所
高所から物事を眺められるような気がします。この時期に一読の価値があるように思いま
す。既に私の手元にはありませんが間違いなく歴史に残る大作です。

                             (住田英二:日本測量協会)

令和2年6月号の担当は、瀬戸島政博さんです。

■日本測量協会からのお知らせ

◇新型コロナウィルス感染症への当協会対応について
 感染拡大防止を目的として当協会においても在宅勤務・時差出勤を行っております。
 問い合わせ等がありましたら、可能であればメールよりお問い合わせいただけますよう
 お願いいたします。
 ご迷惑をお掛け致しますが、何卒御理解のうえ御協力を賜りますようお願いいたします。
 連絡先 スペーシャリストの会事務局 spatialist@jsurvey.jp

◇令和2年度空間情報総括監理技術者の実施要項をリニューアルいたしました。
詳しくは、http://www.jsurvey.jp/gissv/gissv.htm
(東京オリンピック・パラリンピック開催計画に伴い、日程を例年から変更しております
 ので、ご注意ください)

◇令和元年度 会費納付のお願い
 令和元年度の会費納付がお済みでない方は、会費納付にご協力ください。
 年間3,000円です。
 既に納付手続きをされている場合はご容赦ください。

 郵便局の払込取扱票が紛失したなどの理由で振り込めない方は、以下のアドレスまで
 メールでご連絡ください。
振込票を送付いたします(振込手数料はSPの会で負担します)。
 また令和元年度の会費が納入済みかどうか確認したい場合も以下のアドレスまでメール
 でご連絡ください。
 メール:spatialist@jsurvey.jp

または、郵便局に備付けの払込取扱票をご利用いただき、以下の郵便振替口座にお振込
みいただくこともできます
(その場合は振込手数料はご負担ください。ATMは152円、窓口は203円)。

 名称: スペーシャリストの会
 番号: 00160-4-586527

◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた
 SPの会会員の方へ。
 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。
 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。

 届け出様式は以下の場所にあります。
 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm
 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出

 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。
 連絡先は以下の通りです。
 メール:geoinfor@jsurvey.jp
 FAX : 03-5684-3366
 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル
 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛

◇重要なお知らせ

●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要
 になります。
《更新条件》
☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間
 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量
 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新
 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。

 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。
※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年
 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年

◇空間情報技術事例報告集の報告文募集
☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読)
☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。
 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らかの
 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に
適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、
信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新
たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展
開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ
い。
 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf


■刊行案内        
*** おすすめの一冊 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます)

 『実務者向け UAV利活用事例集』
 A5判  152頁
 定 価 2700円(税込)
 会員価格2430円(税込)
 送 料  450円
 令和元年7月26日刊行

 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm

                            (遠藤拓郎:日本測量協会)

■編集後記
部屋を片付けていたら、10年前に1年間だけ書いた日記帳が出てきました。確か、万年筆が
欲しくなって買ってしまい、使い道がなくて日記をつけ始めたという成り行きでしたが、
読み返すと、10年前のささいな日常の出来事は覚えていないことが多く、とても新鮮で楽
しめました。その万年筆も10年ぶりに触ってみて、また日記を書いてみようと思いました。
書くネタがなくても、どうでもいい日常を書き留めて、10年後を楽しみにしようかなと。

                        (編集委員長:アジア航測 小林)

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