| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.162 | 発行日時：2020年6月16日9時32分37秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2020年6月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.162 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（林義政）） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（黒澤章太郎） ＊新会員のコーナー（内山勝博、藤本拓史） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（瀬戸島政博） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ � 崚效牢靄槓�針」及び「国土調査事業十箇年計画」について 「土地基本法等の一部を改正する法律（令和2年3月）」に基づき、人口減少時代に対応 した土地政策の総合的な推進を図るための具体的施策の方向性を示す「土地基本方針」 と令和２年度以降の地籍調査等の迅速かつ効率的な実施を図るための「国土調査事業十 箇年計画」が5月26日に閣議決定されました。 ここでは、国土調査事業十箇年計画の地籍調査について、一部を紹介します。 （調査の迅速かつ効率的な実施を図るための措置に関する事項） 新たな調査手続きの活用や、地域の特性に応じた効率的な調査手法の導入を促進する。 ■所有者探索のための固定資産税台帳等の情報の利用、筆界案の公告による調査、地方 公共団体による筆界特定の申請など、所有者不明の場合でも調査を進められるような新 たな調査手続きの活用。都市部における官民境界の先行的な調査（街区境界調査）を行 い国土調査法上の認証を得て公表。山村部におけるリモートセンシングデータ（航空写 真等）の活用などによる現地の立会や測量手法を効率化。 ��道路デジタルメンテナンス戦略 国土交通省は、直轄国道の維持管理業務の高度化に向け「道路デジタルメンテナンス戦略」 を5月29日に公開しました。ＩＣＴやＡＩを積極的に活用し、効率的な維持管理サイクル の構築を目指しています。以下、ロードマップに示された内容を少し紹介します。 ■道路の情報収集・状況把握 ・ＩＣＴを活用した道路巡回の効率化 ・ＡＩを活用し、ＣＣＴＶ画像から交通障害を 自動検知 ・車載カメラ映像の共有化、リアルタイム化 ・ＡＩによる舗装損傷の自 動検知 ・ＳＮＳを活用した住民からの情報の集約 ・被災個所の映像・情報の共有化 ■道路の情報統合化・維持管理計画立案 ・道路基盤地図をベースとしたＧＩＳプラットフォームの構築 ・維持管理データを共 有、解析、可視化し施設補修計画を効率的に作成できる環境の構築 ・設計・施工時 のＣＩＭデータの維持管理への活用 ・地下埋設物データをＧＩＳプラットフォーム に統合化 ■道路の維持作業 ・除雪機械による除雪作業の自動化 ・除雪作業の安全確認支援 ・維持作業の機械操 作の自動化 ・除雪車両等の完全自動化 さて、先月の住田副会長の「書籍の紹介」にありました「火の鳥」。新型コロナウイルス の影響で、リニューアル後の開館を見送ってきた兵庫県宝塚市の「手塚治虫記念館」が、 予定から２か月半遅れて、新しい展示を加えて6月8日にオープンしました。記念館は、宝 塚市でおよそ２０年間過ごした漫画家の手塚治虫さんの作品や資料を展示する施設として 平成６年にオープンし、今年の２月からリニューアル工事が行われていました。 私事ですが、今年の４月より大阪勤務となりました。自宅からも近いので、一度訪問して みたいと思います。 （林 義政：株式会社パスコ） 令和2年7月号の担当は、秋山幸秀さんです。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 日本インシーク川村様からバトンを受けましたかんこう黒澤です。 楽器は何ひとつ演奏できず音楽は小中と最も苦手な科目（高校は選択科目のため受講せ ずに済みました）でしたので、楽器＝音を発する、として音から書かせていただきます。 新型コロナウイルスの影響で、今月やっと開幕のプロ野球は当面「無観客試合」で行わ れるそうで、春先に行われたオープン戦、開幕前の練習試合でも同じ状況がありました。 そこで話題になったのが、選手・審判の声、バットの快音、ミットの捕球音などいつも は歓声に消されている「音」が聞こえるとネットやテレビのニュースで流れていました。 私は元在阪パ球団贔屓で昭和時代は「音」が消えるほどの歓声は少ない試合ばかり観て きて、選手・観客の楽しいヤジ、選手の審判への少し怖い抗議などを含む「音」を球場で リアルタイムに聞いた世代ですのでそれがニュースになること自体が新しく思えます。 学生時代講義をさぼって行った平日昼間の消化試合は観客を数えると百人強の時もあり ましたが翌日の新聞には「観客３０００人」と記載されていたことを記憶しています。 当時試合中の在阪パ球場を、最近よく目にする街の人出を比較するのに活用されている 携帯電話の位置情報等から見ることができたなら数字の乖離が面白かったと思います。 次は弊社かんこうのいつも頼れるエースで４番打者（お願いした手前少し持ち上げてお ります）、三輪佳充様にバトンタッチします。よろしくお願いいたします。 （黒澤章太郎：株式会社かんこう） 令和2年7月号の担当は、三輪佳充さんです。 ■新会員のコーナー 「コロナ禍による変化」 昨年度より会員となりました株式会社パスコの内山と申します。私はこれまでシステム 開発に関する業務に携わっておりましたが、今年度より新たに空間情報に関する部門で管 理職を務めることとなりました。しかし、コロナ禍により、テレワーク環境の整備も不十 分なまま在宅勤務形態となり、社内協議も不十分なままで波乱の今期スタートとなりまし た。 強制的に始まった在宅勤務ですが、様々な部署の社員から案外、在宅勤務でも仕事がで きるので、今後も続けるべきだという意見を聞き、テレワークによる懸念事項ばかりが気 になる自分の視野の狭さを痛感し、どんな状況でも前向きにチャレンジしていこうと改め て考えています。まずは意外と楽しいというリモート飲み会にもチャレンジです。 本会の皆様と協力しつつ、この苦難を乗り越えて測量業界全体が新たなステージに移行 できるように微力ながら貢献していきたいと思います。よろしくお願いします。 （内山 勝博：株式会社パスコ） 「自己紹介 −測量について思うこと・趣味−」 昨年10月から新入会の藤本と申します。入社がH17年、入社前は大学で北海道におり、 有珠山の2000年噴火直後の噴出物堆積範囲で、土砂流出、降雨の浸透と植生侵入の関係を 調査していました。 これまでの仕事、測量業に入って良かったこと これまで、航空レーザ測量を中心として、データ解析、作成データを用いた調査、設計 等をしてきました。特に入社1-3年目は、航空レーザのコース間調整でのパラメータ調整 等に大変苦労したのを覚えています。近年は、航空レーザやハンディレーザ等から、ICT 施工も見据えた調査、設計に取り組んでいますが、自分の技術、知識不足を感じることが 多く、皆さまと意見交換等したいです。 測量業に入って良かったことは、測量は計測、解析、データ活用など工程に分かれ、多 くの人が関わり社会貢献成果につながります。人と関わるのが好きなので、自己完結型の 職種にはない、各々持ち分で力を出して良い成果が出せたときは達成感があります。 趣味について 目的をもって旅行するのが好きです。今年はじめは、丸亀城の石垣を見るために香川に行き ました。山にも登ります。 以上です。今後ともよろしくお願いします。 （藤本 拓史：朝日航洋株式会社） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 村上陽一郎・著：『ペスト大流行 −ヨーロッパ中世の崩壊−』 岩波新書225，定価(本体760円+税) この本の初版は1983年で、彼是40年の歳月を経ているが、今、新型コロナウイルス感染 が世界に蔓延している様相は、将に中世のヨーロッパで大流行したペストのようでもある。 何となく、そのような思いからGWの最中に本書を読んでみた。科学史・科学哲学の泰斗で ある同氏の書籍は何冊か読んできたが、『ペスト大流行』は手に取ることはなかった。た ぶん自分にとって縁の無い遠い昔の出来事と勝手に理解していたのだろう。今年2月頃から 新コロ感染が拡大するにつれ、俄かに心境の変化を来した。第一次世界大戦の終結が早ま った要因の一つにスペイン風邪の大流行があったことを知るにつけ、一層興味が湧く。 さて、本書によれば14世紀半ばペスト(黒死病)の大流行で当時のヨーロッパでは三千万 人近くの死者を出し、中世封建社会の根底が瓦解するかのように揺り動かされたようだ。 記録に残る古代以来のペスト禍を俯瞰しながら、その恐るべき実態、人心の動揺とそこか ら発生するパニック、病因をめぐる神学や医学上での論争等、今、眼前で起きている新コ ロ騒動との類似点など学ぶべき事柄が多い。 （瀬戸島 政博：日本測量協会） 令和2年7月号の担当は、中舎 哉さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇令和2年度空間情報総括監理技術者の実施要項をリニューアルいたしました。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/gissv/gissv.htm （現時点では日程変更せず実施する予定です） ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『空間情報工学概論（実習ソフト・データ付き）改訂版』＜最新の内容に改訂＞ Ａ５判 ２６４頁 定 価 ３６６６円(税込) 会員価格３２９０円(税込) 送 料 ４６０円 令和２年３月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 我が家に、10年以上飼っている金魚がいます。息子が小学生の時に縁日の金魚すくいで獲 ったヤツです。最初は5cmくらいでしたが、今では20�僂�らいに成長しました。ですが、 家族の誰もあまり興味がなく、10年経っても名前はありません。エサだけはあげているよ うですが。水槽を洗うのは私の役目で、3か月に1度くらいきれいにしてあげます。すると、 私が水槽に近づいたときだけ、喜んで飛び跳ねるように泳ぐようになりました。金魚も人 に懐くんでしょうか。最近、金魚に癒されている自分に気づきました。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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