| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.165 | 発行日時：2020年9月15日6時35分3秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2020年9月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.165 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（早川和夫） ＊企画委員会・各支部活動報告（菊地隆、住田英二、小野貴稔、西村芳夫、岡本良徳、畠周平） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（遠藤浩二） ＊新会員のコーナー（高原宏明） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（廣野貴一） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 新型コロナウイルス感染症の第2波が猛威を振るう中、8月25日（金）に安倍首相の辞任 が発表された。当日の14時頃辞任の意向のニュースが出されると、株式市場は敏感な反応 を見せた（一時的な下落）。しかし、首相の辞任会見が終了するやいなやすぐに次の首相 候補の話題に移り、翌週月曜には期待感から小幅な上昇に転じた。 この株価の動きをみると、森友、加計学園問題、桜を見る会の私物化、公文書の保管問 題等（問題点を挙げると枚挙にいとまがない）問題点も多かったが、安部内閣は経済政策 では一定の理解と賛同が得られていたと考えられる。 実際、わが業界も民主党政権から自民党政権に代わり、東日本大震災後は災害に対する 国民の意識が変化により建設業の必要性が認められたこともあり、特に順調な業績になっ ている。国民全般として、実質国内総生産(GDP)支出側の数値で、2012年は4,993,239億円 であったが、2018年は5,336,679億円と6.87％上昇している（名目国内総生産では上昇率 10.92％）ことから、多くの国民が景気回復を感じているのではないだろうか。 9月8日に次の自民党総裁選の告示が始まり、3候補者が名乗りを上げた。 3候補のうち最有力とされる菅義偉氏は、安倍路線の継承に加え、「デジタル庁」の新 設を提起した。岸田文雄候補も同様な「データ庁」の設置を提起している。 既に国土交通省では、BIM/CIMからICTへと進化し、様々なICTを活用した事業の取り組 みが始まっている。 わが測量業界では、いち早く3Ｄ化への取り組みが始まっており、近年ではレーザーを 使用した計測機器による3Ｄ化が進められている。建設事業の次の工程である設計段階で もICT施工等に対応した３Ｄ設計も求められつつある。 そして「デジタル庁」が新設されると、一気にデジタル化（３Ｄ）技術が加速すると予 測される。我々は、このような社会情勢を注視しつつ、最新の技術革新に向け努力してい かねばならないと痛感したところである。 これらを踏まえると、毎年行われるイノベーション大会は、社会情勢や最新技術に触れ る貴重な場所であると今更ながらに感じる。今年は、コロナ禍でイノベーション大会が中 止になったが、新型コロナウイルスのワクチンが、ロシアでは接種が始まったとの事、日 本政府も来年前半までには全国民のワクチン確保の方針である（岐阜新聞9月9日）。新型 コロナの早い終息と来年はぜひ安心して講演が実行されることを期待している。もちろん 「デジタル庁」に見劣りしない内容で！ （2020.09.09執筆） （早川和夫：株式会社テイコク） 令和2年10月号の担当は、橘菊生さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部 今回の報告はありません （菊地隆 東北支部長：パスコ） ◇東京支部 ■活動予定 以下日程で幹事会を予定ですが、状況に応じてオンライン開催とします。 日 時：令和2年10月15日（水）16:00-17:00 場 所：朝日航洋株式会社（川越本社） 議 題： ・幹事会： ・勉強会： （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部 ■活動報告 1.第59回定例会議→中止 ・日 時 ： 令和2年2月7日(金) 16：00〜17：30 2.第9回総会を書面議決による方法で実施しました ・令和2年7月30日 会員に配信 ・令和2年8月24日 結果の送付 過半数の書面評決者により議案成立 ■活動予定 1.KIT空間情報セミナー ・日 時 ： 令和2年9月25日 14時から ・静岡県小山町役場 前田さんによる講演 ・リモートによる開催となりました （小野貴稔 中部支部長：中日本航空) ◇関西支部 ■第１７回スペースサロンKansaiの開催 日時：令和２年７月２２日（水） 会場：主会場）日本インシーク会議室 サテライト会場）パスコ会議室 （２会場での中継にて開催） 参加者：主会場３０名，サテライト会場２０名：計５０名 講師：ジオナレッジ合同会社 水野博史氏 演題：「コミュニティでのGISの活用のあり方の提案」 ■幹事会 ・日時：令和２年７月２２日（水）13:30〜14:30 ・場所：�蠧�本インシーク ７階会議室 ・出席者（敬称略）：西村、西岡、内田、河野、藤井、井畑、堀、辻、川上、永 田 オブザーバー：林 欠席者：芝、川村、安田 ・議事内容 １．前回の議事録の確認 ２．部会報告 �々�報教育部会（西岡部会長より） ��技術情報部会（藤井部会長より） ��社会貢献部会（井畑部会長より） ３．本部企画委員会報告 ４．技術士１次試験テキストの斡旋について ６．今後の会議などの予定について １０月２３日（金）：総会＋定例会議＋スペースサロン＞変更で10月19日に １２月４日（金）：定例会議＋スペースサロン ７．その他 スキルアップ研修会（大阪府測量設計業協会と協業）について、８月２４日（月） に開催予定である。テーマは「測量技術者が目指す資格」 （西村芳夫 関西支部長：日本インシーク） ◇中国・四国支部 ・活動報告 1.ＳＰ会中四国支部講演会 令和2年7月30日に行われた講演会が無事に終了しました。 ・活動予定 1.地理空間情報イブニング・セミナー（Webセミナー） 日時：令和2年9月17日（木）16時〜17時30分 会場：広島県情報プラザ 講師：山本 享弘氏 (株式会社コア GNSS ソリューション開発センター センター長) 内容：高精度 GNSS 受信機の最新開発状況 （岡本良徳 中国・四国支部長：復建調査設計株式会社） ◇九州支部の活動報告 8/20 15:00〜18:00 女性技術者座談会 （日本ミクニヤ、コイシ、国際航業、アジア航測 各1名参加） ・事前に7つの質問実施。アンケート回答を含め議論。 ・女性技術者にとって、コミュニケーションが重要。 デジタルデータ処理（CAD、GIS)は優れた能力を発揮。 9/7 15:30〜16:30 幹事会（台風10号のためZoom会議に変更） ・人事異動に伴う支部長交代等 ・12月総会の確認（役員交代対応、講師の確認） ・女性技術者座談会 報告 （畠 周平 九州支部長：アジア航測） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 弊社の安田よりバトンを受け継ぎました、かんこうの遠藤です。 前号の“仮想空間”にまつわる続きです。今年になってスター・ウォーズシリーズを一 気に観る機会がありました。1977年から始まり、昨年の末に最新作が公開され、計9作から なる長編SF映画です。 その中で、1999年に公開された、「スター・ウォーズ エピソード1」ですが、サブタイ トルの「ファントム・メナス」の意味が知りたくて、いろいろ調べてみました。 ファントムは「亡霊、幻影」、メナスは「脅威、厄介者」で、「大いなる脅威＝シス （敵の大将）」と付けられたことが分かりましたが、別の興味深い見解も発見することが できました。その内容とは、この映画のCGの出来は本当に素晴らしいのですが、そんなCG に頼りすぎている映画作成は、映画の本当の意味とは違って、観る人が、「映像効果技術 ばかりを求めている」ここ最近の現実を憂慮して、ジョージルーカスが「大いなる脅威」 と題名にしたと言うものでした。 我々が作成する3D都市モデル等の空間情報も、機械化等の流行にとらわれず、写真測量 の理論を理解し、本質を重視していきたいものです。ただし、“本質と流行”を共存させ ていくことが一流なのだとも感じています。 次号は、撮影業務でお世話になっておりますアジア航測株式会社の山田秀之さんにバト ンタッチしたいと思います。よろしくお願いいたします。 （遠藤浩二：株式会社かんこう） 令和2年10月号の担当は、山田秀之さんです。 ■新会員のコーナー 「はじめまして」 皆さん、初めまして。東京ガスエンジニアリングソリューションズの高原と申します。 空間情報総括監理技術者としてSPの会に入会させていただき、大変うれしく思います。 私は現在、ガス・水道・下水・通信・電力といったユーティリティや都市情報に関する 空間情報の整備に携わっています。 コロナ禍によって、在宅勤務・外出自粛など、仕事や日常生活のあり方が大きく変った 方も多いと思います。そのような中で、ガス・水道・下水・通信・電力などは人間生活や 企業活動に必要なライフラインとして常に供給し続ける必要があります。そういったライ フラインの供給に必要な空間情報の整備をどのように継続的に進めていくのか、これまで にない新しい発想を取り入れるチャンスととらえて、幅広く様々な技術を勉強してまいり たいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 （高原 宏明：東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 〇ELECOM社 Bluetooth(R)ワイヤレスマウス「CAPCLIP」 価格：定価は税込み6,820円だが、Amazonにて1,585円で購入した。 ノートPCを社外で使用するにあたり、タッチパッドに加えてマウスも使いたい、できる だけかさばらず軽いマウスにしたいという希望で探し、購入しました。空間情報向けに特 化した便利グッズというわけではありませんが、約2年使用してみて良品と思いましたの で紹介します。 ＜特長、良い点＞ 〇小さい（使用時：幅41.0mm×奥行87.0mm×高さ30.3mm）、軽い（40g）。 〇Bluetooth?3.0規格に対応したPCであれば、レシーバ接続不要。 〇左右2ボタン＋1ホイール。クリック音が聞こえず、公共の場でも気を使わない。 〇付属のUSBケーブルで充電。電源スイッチがあり、不使用時の電池消耗を防止。 カタログ値で連続作動約18時間、連続待機約36日とのこと。 〇電池残量表示ランプを搭載している。残量有りや充電中は点灯、充電終了すると消える。 ＜不満点＞ 〇電池残量表示ランプが暗いので動かすまで電池残量が無くなっているのに気が付かない ことがあった。また、よく見ないと充電中/充電終了がわからない。他には不満ありま せん。 (廣野 貴一：アジア航測株式会社) 令和2年10月号の担当は、大伴 真吾さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇第61回イブニングセミナー 「測量業界における人材のグローバル化〜専門人材の採用難を打破するために〜」 日程: 2020年11月24日（火）16:00〜 講師: 多田 盛弘 氏 （パーソルグローバルワークフォース株式会社) 場所: 東京、仙台(WEB)、大阪(WEB) 詳しくは、近々HPに掲載いたします。 ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『空間情報工学概論（実習ソフト・データ付き）改訂版』＜最新の内容に改訂＞ Ａ５判 ２６４頁 定 価 ３６６６円(税込) 会員価格３２９０円(税込) 送 料 ４６０円 令和２年３月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 頭の中で図形や物体を回転させる脳の能力をメンタルローテーション（心的回転）という そうです。正対と回転後の状態を認知する能力もこれにあたります。 回転角が大きいほど認識速度が低下することがわかっています。ただし、文字などの簡単 な形は回転角の影響を受けにくく、見慣れることや色や目印があることで認識速度が改善 されるそうです。我々もデモやプレゼンで3次元視点による動画などをお客様に見せるこ とが多くなってきましたが、初めて見る方にも認知しやすい見せ方には工夫が必要かもし れません。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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