| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.167 | 発行日時：2020年11月25日8時41分24秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2020年11月25日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.167 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（西村芳夫） ＊企画委員会・各支部活動報告（菊地隆、住田英二、小野貴稔、西村芳夫、岡本良徳、畠周平） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（小野山裕治、佐藤俊明） ＊新会員のコーナー（浦本洋市） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（岡本芳樹） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 近頃のニュースといえば、コロナ禍を避けれないのですが、11月ともなれば、翌年の予 算の動きが気になるところです。10月末の報道によれば、財務省は財政審の中で、今後の 社会資本整備の基本的方向性として、「社会資本が概成しつつある」との認識の下、新規 投資や老朽化に伴う維持更新コストの増加を避ける必要があると主張し、建設労働力確保 がさらに困難と想定し、予算規模の量的拡大よりも優先順位を付けての配分を重点的に進 める考えを示したとのことです。 要は2021年以降の社会資本整備予算は総じて伸ばさないということですかね。 業界の関係者からは、「社会資本が概成しつつある」との財務省の見解に対して、「激 甚な自然災害が毎年発生し、人命や財産が奪われている。被害状況を見ると、社会資本が 概成しているという見方はあり得ない」などの声が上がり、防災・減災、国土強靱化の取 り組みやインフラの老朽化対策は継続的に必要であると訴えている。また、新型コロナウ イルスの影響で民間投資が落ち込む中、「社会資本は国の発展の基盤であり、社会資本整 備はコロナ禍の中でも経済を前向きに動きだすエンジンになる」と反論したと報じている。 さらに、業界の経営者は「施工を担う人材はおおむね確保できており、さらに生産性向上 も進んでいる」と主張した。確かに工事量もここ数年、安定的に推移しており、ＩＣＴ （情報通信技術）施工の増加や施工時期の平準化など施工効率も向上しており、施工余力 に問題はないようだととの見方を報じている。 さて身近な話題では、たまたまＩＳＯの審査の真っ最中で、その審査の中で、ここ１年 の変化として、�．灰蹈焚勠�働き方改革の加速を強調したところです。この急速な変化に 対して、新しい生活様式の実践や行動・意識等の変化への対応が迫られています。ソーシ ャル・ディスタンス，テレワーク，Ｗｅｂ会議等、多くのキーワードが挙げられます。こ れらは我々社会資本整備に携わる技術者にとって、どのような影響をもたらすのでしょう か？ デジタル化が加速し、経営的には間違いなく経費は削減されており、これらの変化の中 でも出来高（生産高）が維持されるなら、これで本当に効率化・高度化が進むのなら、業 界関係者が言う「・・・社会資本整備（我々）はコロナ禍の中でも経済を前向きに動きだ すエンジンになる」が実現できるでしょう。期待したいと思います。 （西村芳夫：株式会社日本インシーク） 令和2年12月号の担当は、西岡陽一さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部 ■SP会GM会合同打合せ 2020/09/17 16:00〜17:15 日本測量協会東北支部 ・各社会員の異動状況の確認 ・講演会の代替えと来年度の実施方針について ・月刊測量への原稿について （菊地隆 東北支部長：パスコ） ◇東京支部 ■活動報告 幹事会開催 日時：10月13日16：00−オンライン 議事：次年度活動計画 ・1月幹事会（例年はアジア航測で開催）はオンラインで開催（1月14日） ・4月勉強会（技術士受験講座）は今年4月と同様講習テキスト配布方式とするが、オ ンライン講習も検討する ・その他、若手SPメンバとの交流会もオンライン方式で企画する。 ■活動予定 以下日程で幹事会をオンライン開催 日 時：令和3年1月14日（木）16:00-17:00 場 所：オンライン 議 題：4月現協会の内容等 （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部 ■活動報告 1.KIT空間情報セミナー（リモート開催）講演 ・日 時 ： 令和2年9月25日(金) 15：00〜15：50 ・講 師 ： 前田 修 中部支部会員（静岡県小山町） ・タイトル： 富士山東麓で発生した土砂災害での空間情報活用事例について (行政の立場から)」 2.第60回定例会議を開催 ・日 時：令和2年10月23日(金) 16：00〜17：30 ・場 所：WEB形式（司会進行：中日本航空） 議 題： ・令和３年度 第14回、第15回ほっとセミナーは開催する方向で進める ・スペーシャリストのコーナー連載企画の執筆者の選定 ・令和３年度 点群データのオペレーティング講習会は開催する方向で進める ・女性技術者座談会の素案作成 3.第13回ほっとセミナー ・中止 ■活動予定 1.第61回定例会議 ・日 時：令和2年12月9日(水) 16：00〜17：30 ・場 所：WEB形式（司会進行：中日本航空） （小野貴稔 中部支部長：中日本航空) ◇関西支部 ■幹事会開催 日時：令和２年10月9日（金）13:00〜15:00 場所：Ｗｅｂ会議 出席者（敬称略）：西村、西岡、内田、河野、井畑、堀、辻、川村、安田 議事内容など １．前回の議事録確認 ２．部会報告 ３．本部企画委員会報告 ４．役員改選について ５．総会の進め方 ６．名簿の確認 ７．今後の会議などの予定 １０月１９日 総会＋幹事会＋スペースサロン １２月 幹事会＋スペースサロン ■令和２年度 総会 開催 日時：令和２年１０月１９日（月）1３：３0〜1４：３0 場所：株式会社 日本 インシーク 及 び パスコ 会議室（Web） 出席者： 内田、林、西村、藤井、井畑、河野、永田、堀、西岡、川上、下鳴、大月、 早川、吉田、川村、安田、竹内 以上 インシーク 会場 17 名 。 渡邉、田中、船田、村田、東山、太井、中島 、内山 以上 パスコ 会場 8 名 。 委任状 1 ９ 名 計 44 名 で 総会 成立 。 ＜敬称略＞ 議事内容 １．令和 元 年度 201９年度 活動報告 ２．各部会報告 ３．会則 改正 ４．役員改選 支部長１名、副支部長３名、幹事９名の計１３名。 前年度より国際興業 �� の芝氏 の東北転勤により 国際航業�蠅両�早川氏が新任幹事。 ５．令和２年度（2020年度）スペーシャリストの会関西支部活動方針及び予算案（案） 承認 ６．部会活動計画 承認 ７．その他 ４月より、本部副会長の�螢僖好海領啝瓩�幹事会のオブザーバーとして参画。 林氏より、SPの会本部令和２年度事業計画案の説明。 今後の予定について ・幹事会開催 日程未定 ・スペースサロン：12月１0日実施。 （西村芳夫 関西支部長：日本インシーク） ◇中国・四国支部 ・活動報告 1.地理空間情報イブニング・セミナー（Webセミナー） 令和2年9月17日に行われたセミナーが無事に終了しました。 ・活動予定 1.ＳＰ会中四国支部総会 日時：令和2年12月4日（金）16時00分〜17時00分 会場：復建調査設計株式会社 （岡本良徳 中国・四国支部長：復建調査設計株式会社） ◇九州支部の活動報告 今回の報告はありません。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ アジア航測の山田秀之さんからバトンを受けましたパスコの佐藤俊明です。 ここ数回はシリーズ映画ものでしたが、私は、最近、ネット配信で見た一つの映画につ いてお話ししたいと思います。映画タイトルは「The Boy Who Harnessed the Wind（風を つかまえた少年）（2019年）」です。この映画は実話ベース（2002年）で、アフリカのあ る村で、貧乏で小学校を退学になった１４歳の少年が、学校の図書館（実際はNPO寄贈図 書館）に潜り込み、独学で廃材から風力発電を作り、畑に井戸水を汲み上げるポンプを設 置（実際は家に電気を灯したということだったが、これをきっかけに支援を受けて自家発 電型給水ポンプを数年後に設置）し、飢饉時の村を救ったという話です。 この少年がすごかったのは、映画にしても実話にしても図書館の本に載っていた風力発 電の写真を見て、これを使えば村が救える、豊かな生活になると気付き、周囲の反対にも めげず、それを実践した点でしょうか。この映画で私が気づかされたのは、普段、我々が 何気なく使っているものでも（例え、廃材であったとしても）、気づきと行動によっても のすごいものに化ける可能性があるということです。職業柄、どうしても高度なものを追 いがちになるのですが、改めて基本に立ち返って物事を見る、学ぶことの大切さを感じま した。高評価の映画ですので、皆さんもぜひご覧になってはいかがでしょうか。 次号は、パスコで同僚の坂元光輝さんにバトンを渡します。よろしくお願いします。 （佐藤俊明：株式会社パスコ） 令和2年12月号の担当は、坂元光輝さんです。 ■新会員のコーナー 「『一次情報』に触れるチャンスのある仕事」 昨年度よりＳＰ会に入会し九州支部の幹事を仰せつかりました国際航業の小野山です。 私は福岡地場の地質調査会社から１５年前に国際航業へ転職しました。子供のころから石 と航空機が好きで、社名に「航」の字が入っている会社に惹かれたのもあります。しかし それ以上に、福岡西方沖地震や豪雨災害の調査の際に、真っ先に必要となる写真や地図等 の『一次情報』が入手できなかったトラウマが、一次情報に触れたいという憧れに変わっ たことが一番の理由かもしれません。ここ５年ほどは地面を舐めるようなレーザ計測によ る微地形表現図やオルソ画像が入手できるようになり、一次情報の質と量も大きく様変わ しつつあります。ちょうどいいタイミングで転職し、空間情報統括の資格取得をきっかけ に測量業界の人脈に触れ、ＬＰ調査の仕事にも関わり、どっぷりと『一次情報』に触れる チャンスを味わうことができ、本当に良かったと思います。これからも味わい深いこの世 界について勉強していきたいと思います。ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。 ※災害撮影指示は出しても、まだ一度も飛行機に乗って空を飛べてないのが残念です。 （小野山 裕治：国際航業株式会社） 「東北への旅計画」 昨年度から本会の会員となりました。パスコの浦本です。どうぞよろしくお願いします。 最近、新幹線のインフラ関連の空間情報計測などの仕事で東北方面への出張が多く、この コロナ禍においても新幹線に乗って青森、秋田、福島など東北各地によく出かけています。 一時は新幹線の各車両に５〜６名ほどしかお客さんが乗車していないこともあり、この先 どうなることかと心配していましたが、最近ではGOTOトラベルなどの影響でお客さんも徐 々に戻ってきているようです。新幹線は運行やインフラの維持管理など多くの人が支えて 成り立っているので、少しほっとしているところです。 出身が九州ということもあり東北には馴染みがなかったのですが、最近は出張に行く度に 東北のよさに魅了されています。コロナ禍が収まってきたら家族を連れてのんびりと東北 を旅する計画を立てたいと思います。 （浦本 洋市：株式会社パスコ） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 書籍名：「働くひとのためのキャリア・デザイン」 著 者：金井 壽宏 発行所：PHP新書 定 価：本体価格 780円＋税 新入社員として社会人になることに始まり、ジョブローテーション・管理職への昇任・ 海外勤務・出向・転勤・転職・独立起業・退職・・・など仕事人生にはいろいろな節目が あります。人生の節目には自分を見つめ直し、将来の方向性をじっくり考え自分らしさを 追求し、さらに選択してキャリアをデザインするチャンスです。 また、いつも選択を迫られる節目ばかりでもありません。節目と節目の間は、多少身を 任せたドリフト(漂流)することも良いのではないでしょうか。本書は、自分らしく成長し ていくためのヒントを、代表的なキャリア研究、発達心理学の概念を通して紹介していま す。物事を選択する時には、”わくわく感”や”ときめき感”のある方向を選択できると 良いですね。 ちなみに、定年を過ぎたあたりからは人間発達のライフサイクル論では、それまでの人 生の歩みを振り返り、うまくいったことも、うまくいかなかったこと、その時点では失敗 だったと思ったことも含め、自分の成し遂げたことを総体として自己肯定することが大切 とのことです。 ミドル世代には、将来自分の歩みを自己肯定できるように、いかに意味ある活動を持続 できるかが鍵となるようです。みなさん、忙しい日々をお過ごしと思いますが、たった一 度の人生ですので、自分らしいキャリアをデザインしてみてはいかがでしょうか。 （岡本 芳樹：株式会社パスコ） 令和2年12月号の担当は、池田晃三さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇スペーシャリストの会総会議決権行使書送付のお願い 日時：令和2年12月3日（木）14:00〜14:40 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、Web（リアルタイム配信方式）にて 行います。 ※おかげ様で、200名を超える皆様から議決権行使書が届いております。 送付がお済みでない方は、スペーシャリストの会事務局(spatialist@jsurvey.jp)まで 早めの返信をお願いいたします。 ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成17年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 まだ、空間情報総括監理技術者資格認定試験 事務局（geoinfor@jsurvey.jp）に更新 登録申請がお済みでない方は、 お早めにお手続きをお願いいたします(年度末になりますと、年度内に更新が完了しな い場合があります)。 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『空間情報工学概論（実習ソフト・データ付き）改訂版』＜最新の内容に改訂＞ Ａ５判 ２６４頁 定 価 ３６６６円(税込) 会員価格３２９０円(税込) 送 料 ４６０円 令和２年３月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 最近、なんとなくですが「エンジニア（engineer）」という言葉の語源を調べてみました。 いくつかあるらしく、ギリシア語の「デミウルゴス（demiurgos）」は、『民衆のために 働くもの』。ラテン語の「アルキテクトゥス（architectus）」は、『棟梁』。さらに、 ラテン語の「インゲニアトール（ingeniator）」は、『新たなものを生み出すもの』との こと。どれも当てはまりますし、どれが欠けてもエンジニアとして不足を感じます。 日本語では『技術者』というのでしょうが、私はこれらを兼ね備えた技術者だと胸を張っ て言えるようになりたいものです。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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