タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.169 | 発行日時:2021年1月18日11時39分47秒 |
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2021年1月18日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.169 発行元:スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX : *ニュース・ラウンジ(池田晃三) *リレーエッセイ<空間連携>(小澤淳眞) *空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等(西岡陽一) *測量協会からのお知らせ(遠藤拓郎) ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 皆様、新年明けましておめでとうございます。2021年は十干十二支で表すと「令和三年 辛丑(かのとうし)」となります。丑年は牛のようにコツコツと積み上げて来たものが花 開く前触れの年と言われているようです。 昨年はコロナに始まりコロナに翻弄された1年であったと思います。まだまだ終息の見 込みは立たず昨年4月以来2度目の緊急事態宣言が発令されました。コロナ禍において勤務 形態の未来形として、これまでにも社内での座席を限定しないフリーアクセス方式やサテ ライトオフィスの検討が行われていたかもしれませんが、昨春一気にリモートオフィスや 在宅勤務として実現したようです。集合型会議はWeb会議に移行し時空間を意識しない「 どこでも会議」の状況となっています。まさに「働き方改革」の目指している多様な働き 方を選択できる社会の実現が、コロナ禍により加速化されるという皮肉な結果となってい ます。 このような世界中の変化の中で日本政府は、今年(2021年)秋に政府・地方の行政IT化 やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目的としたデジタル庁の創設を決定 し約1兆円に迫るデジタル関連の概算要求を行っています。 行政ITの分野では、新型コロナウイルスの感染拡大で遅れが浮き彫りになった行政のデ ジタル化に向けた基盤整備を目的として、住民基本台帳や税など基幹業務17分野で2025年 度までに基準に適合した自治体システムの統一を目指しており国が指定する仕様にするこ とを義務づける法案を通常国会に提出する方針のようです。 DXの分野では国土交通省が、インフラ・物流分野などの推進項目に昨年度の3.3倍の予 算を要求しています。 AI,Iot,BigData,5GなどSociety5.0の標榜する世界が一気に押し寄せてこようとしてい ます。まさに地理空間情報技術者が情報技術を駆使してその本領を発揮すべき時代が到来 したようです。新たな年がこれまで培ってきた技術をもとに発展し、明るい未来への入り 口となるよう研鑽に励んでゆきましょう。 (池田晃三:アジア航測) 令和3年2月号の担当は、岡本芳樹さんです。 ■リレーエッセイ<空間連携> パスコの坂元光輝さんからバトンを受けました同社の小澤です。 コロナの影響で、2020年は東京オリンピックをはじめ様々なスポーツイベントが変更に なり、高校野球も春の選抜、夏の選手権ともに中止となりました。桑田、清原がい た三十数年前から、毎年甲子園を見てきましたが、2020年は無観客の交流試合のみで寂し い限りです。 当時と今を比べると球児のレベルは格段に上がっています。投手に関して言うと、三十 数年前は球速が140km/hを超えると騒がれたものですが、今は150km/hを超えてやっと注目 される感じです。球速の測定に使われているスピードガン、昔は一般人には手が 出せない相当高価なものだったと思われますが、現在では数万円、中には1万円を切る良 心的な価格設定になっているのに驚きました。 そして、今や野球のボール型をした”測定器”もあるのにびっくりしました。”測定器” と書いたのは、球速だけでなくそれ以外のものも測定してくれるそうです。その商品の説 明では、「ボール本体を投げると投球データがスマートフォンに転送され、球速、回転数、 回転軸、球種、変化量、腕の振りの強さを数値化し、専用アプリで投球データの解析が可 能」とのこと。スピードガンはドップラー効果を使って球速を測定していますが、このボ ール型測定器は、3軸加速度センサー、3軸地磁気センサー、3軸角速度センサーなどが使 われているようです。測量業界では親しみのあるセンサーですね。 技術の進展により、だれでも様々な情報が得られる時代になったんだなぁと改めて実感 しました。 次号は、同じ会社、同じフロアで働いている岡部隆宏さんにバトンを渡します。 (小澤淳眞:株式会社パスコ) 令和3年1月号の担当は、岡部隆宏さんです。 ■新会員のコーナー (編集より) 令和元年度の新会員の紹介は終了しました。 ご執筆いただいた新会員の皆様、ありがとうございました。 次号より、令和2年度の新会員になります。 順次、メールで執筆依頼をいたしますので、よろしくお願いします。 ■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等 書籍名:「未来の地図帳」 著 者:河合 雅司 発行所:講談社現代新書 発刊日:2019年6月 少子高齢化・人口減少の日本で、未来に何が起きるか! 誰もが漠然とは知っているが、 自分の住む地域の変貌ぶりを具体に見通している人は少ないだろう。本書では、人口減少 日本で各地に起きることを、地図で分かり易く説明している。 構成は、「第1部 現在の人口減少地図」、「第2部 未来の日本ランキング」、「第 3部 それぞれの「王国」のつくり方」である。 第1部では、現在を生きる人々が国土をどう動いているかが、日本地図で示されている。 現在の人口移動をみると、東京への一極集中が進んでいるが、東京へ一番若者を送りだし ているのが大阪府。ところが大阪府は人口が増えており、その下支えをしているのが外国 人。また、2017年の1年間に子供が3人以下しか生まれなかった自治体が、全国で20。少子 高齢化と人口減少が進みつつあり、厳しい未来が予測されている。 第2部では、未来の日本人が日本列島のどこで暮らしているのか、「未来の地図帳」が 示されている。2015年から2045年にかけて、最も人口減少率が高いのは秋田県で41.2%、 次いで青森県、山形県、福島県が30%以上と、東北地方の減少が目立つ。また、鳥取県と 高知県の人口は50万人割れし松山市など県庁所在地の人口と同程度となる。2045年には、 全ての都道府県で人口減少社会に突入し、都道府県間の人口差は30倍強となる。こうなる と、47都道府県を横並びに位置付けるのは無理があると著者は述べている。 第3部では、今の地方創成が上手くいかないのは、「未来地図」をしっかり見定めた目 標設定をしていないからである。今後の取り組み方次第では「未来」は書き換えが可能で あり、「未来の地図帳」を踏まえたエリアマネジメントが重要であると著者は訴えている。 コロナで激変した社会。果たしてどのような「未来地図」になるのか、興味のある方は ご一読下さい。 (西岡 陽一:国際航業株式会社) 令和3年2月号の担当は、西村芳夫さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇スペーシャリストの会新メンバーのご紹介 今月も2名の方にご入会いただき、1月13日現在15名の方に新規入会ありがとうございます。 まだ入会いただいていない1名の方にも是非入会していただきたく思っております。 田中 勝哉 (株)パスコ 田中 貴人 国際航業(株) ◇実務者向けセミナー〜UAVを用いた新たな計測技術とその利用〜 日時:令和3年2月5日(金)10時〜17時 場所: 品川フロントビル(東京)※Webによるリアルタイム配信のみ CPDポイント:6ポイント https://jsurvey.jp/k-honbu20210205.pdf ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた SPの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール:geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 次年度登録更新予定の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成17年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 まだ、空間情報総括監理技術者資格認定試験 事務局(geoinfor@jsurvey.jp)に更新 登録申請がお済みでない方は、 お早めにお手続きをお願いいたします(年度末になり ますと、年度内に更新が完了しない場合があります)。 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読) ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます) 『空間情報工学概論(実習ソフト・データ付き)改訂版』<最新の内容に改訂> A5判 264頁 定 価 3666円(税込) 会員価格3290円(税込) 送 料 460円 令和2年3月26日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎:日本測量協会) ■編集後記 みなさま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 私にとって、正月の風物詩と言えば全国高校サッカー選手権です。今年は、山梨県の山梨 学院が優勝しました。高校サッカー界では大横綱と誰もが認める青森山田高校を決勝で破 り、見事な勝利でした。試合後の監督のインタビューで「10回に1回勝てるかどうかの相手 に、その1回が今日になるための準備をしてきた」という言葉が印象的でした。 勝負どころをいかに理解し、全員で共有して準備するか。マネージメントの第一歩ですね。 (編集委員長:アジア航測 小林) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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