| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.170 | 発行日時：2021年2月16日6時51分51秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2021年2月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.170 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（岡本芳樹） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（岡部隆宏） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（西村芳夫） ＊企画委員会議事録概要 ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 今年も暦の上では「立春」も過ぎ春が始まりました。今年の「立春」は例年より 1日早 い2月3日となり、「節分」もそれに合わせて明治30年以来「124年ぶり」に 2月2日と なりました。ちなみに、「立春」は国立天文台の観測によって規定されており、今年の立春 の中央標準時は「2月3日(23時59分)」とのことです。あと1分遅ければ例年通り 2月4 日だったようです。皆さん、しっかりと「豆まき」をして災厄を払うことができましたか？ 冬の寒さは2月がピークですので、くれぐれもお身体をご自愛ください。 ところで、既にご存知の方も多いと思いますが、国土交通省では昨年末の12月22日に 「Project“PLATEAU(プラトー)”」の事前公開版サイトをオープンしました。本格的なオ ープンは2021年 4月頃のようですが、事前公開サイトでは東京23区全域を網羅した３Ｄ 都市モデルを先行公開しています。３Ｄ都市モデルの閲覧だけでなく、３次元ハザードマ ップの機能などもありますので一度お試しください。今後、東京23区以外にも55都市で 同様の３Ｄ都市モデルを整備するようです。 また、「 Project “PLATEAU”」を活用したオンラインイベント「東京23区から新しい 世界を創るアイデアソン・ハッカソン」（主催：国土交通省）も開催され、新たな３Ｄ都 市モデルの活用が期待されています。 地理空間情報も３Ｄ化により更に社会生活に浸透し、新たな活用シーンが生まれること で、測量業界への期待も高まります。地理空間情報技術者としても多様なシーンでの利活 用をイメージしながら最新技術の動向もしっかりと見据え、日々研鑽をしていきましょう。 （岡本 芳樹：株式会社パスコ） 令和3年3月号の担当は、大伴真吾さんです。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 森林空間情報の活用 弊社小澤さんからバトンを受けましたパスコ岡部です。私は森林環境部なる組織に所属 し、空間情報活用の切り口から森林事業支援しております。休日は家族やソロでキャンプ をして日々楽しく過ごしております。キャンプといえば、最近は第2次キャンプブームで、 キャンプ場開設や個人によるキャンプ用途の山林購入が増えているそうです。 先日、YouTubeでキャンプ動画を見ていたところ、某キャンプ芸人さんが、仲間とキャンプ するために山林を購入するという企画がありました。好みの野営地を確保するために、山 林物件情報（所在地、地目、面積、価格）を手に、仲介業者と「林内は平坦か」「川が近 いか」「周辺に危険箇所は無いか」「周囲の樹種は」「道路アプローチは」を現地確認し ておりました。 ここでふと思ったのが、森林事業成果である「航空レーザ計測データ」と「森林資源解析 データ」を活用することで、最適な野営地をコンサルティングできるのではないだろうか ということでした。例えば、「航空レーザ計測データ」による微地形図や傾斜図により、 平場の選定・崩壊箇所回避が可能ですし、「森林資源解析データ」から作成する様々な情 報からは、樹木の混み具合・樹種を確認して、四季の変化が楽しめる快適な空間を選定す ることが可能です。また、現地確認効率化で、林内レーザ計測を活用し、毎木状況を精緻 に表現すること可能です。加えて既往情報（法指定区域・資産地目・インフラ情報）を利 活用することで、山林地売買で有用なコンサルティングサービスを提供することが可能に なります。 このように山地活用を推進することで、地域活性・林業活性も期待できます。情報利用の 面では色々ハードルがありますが、いつか実現したいなあと思う今日この頃でございます。 次号は、アジア航測の中澤さんにバトンをお渡ししたいと思います。宜しくお願い致します。 （岡部 隆宏：株式会社パスコ） 令和3年3月号の担当は、中澤明寛さんです。 ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 書籍名：「教養の近代測地学―メフィストのマントをひろげて」 著 者：石原あえか：東京大学大学院総合文化研究科教授 哲学博士Ｄｒ．ｐｈｉｌ．（ドイツ・ケルン大学） 発行所：法政大学出版局 発刊日：2020年11月 定 価：3,500円 本書は、文学研究者による科学史で、ゲーテ研究では代表的な著者が、日本の「測地学」 の歴史をエピソードと図版を交えて語っている。ゲーテは自然科学者でもあった？！ ネットの書評によれば、「望遠鏡、地球儀、プラネタリウム、図化機、航空写真、地震 計……。宇宙の謎を数学的に解き明かし、地理学や地質学を総動員して地球の姿を把握し てきた測地学の歴史。そこには、地図作りに生涯を捧げた技術者たち、氷河や火山など未 踏の地の探索者たち、崇高な自然に対峙した詩人や科学者の数々のドラマがあった。ゲー テ研究者が約250点もの図版とともに物語る、文理融合、クロスボーダーな快著！」とのこ とで、地図と戦争，地球儀と本当の地球，日本水準原点とアナログ図化機（空から地上を 撮る），変化し続ける地球，さらに最終章は「続『劒岳』」で締めている。 書評に「文理融合」とあるが、ゲーテ研究が本職の文学研究者が、地球を測ることの意 味を、日本とドイツを舞台に科学史としてまとめている。我々との接点も多い１冊。 （西村芳夫：日本インシーク） 令和3年3月号の担当は、橘菊生さんです。 ■企画委員会議事録（概要） 令和2年度 第2回「スペーシャリストの会」企画委員会（令和3年1月）議事概要 日時：令和3年1月22日（金）10：00〜12：00 場所：（公社）日本測量協会会議室、WEB会議 議事項目： 1. 前回（11月）議事録の確認 2. 報告事項 �ヽ道拮�活動報告 東北支部：（菊地氏） ・コロナ禍で新たな会合が開催できていない。 東京支部（住田氏） ・1/14（木）幹事会をオンライン開催 ・4/7（水）技術士受験講座を予定（Web方式） 中部支部（小野氏） ・12/9（水）第61回定例会議を開催（Web方式） ・2/10（水）第62回定例会議を予定（Web方式） ・4/20（火）第14回G空間ほっとセミナーを予定（対面方式） ・5/29（土）点群データのオペレーティング講習会を予定（対面方式） 関西支部（西村氏） ・12/10（木）幹事会、スペースサロン開催 ・1/22（金）公開講座 中四国支部（岡本 良徳氏） ・12/4（金）支部総会を開催 九州支部（鵜飼氏） ・11/30（月）支部幹事会を開催 ・12/10（木）支部総会を開催 ・12/10（木）知っとーとセミナーin九州を開催 ・3/25（木）支部幹事会を予定 3. 討議事項・要請事項 �〃邊�「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆毎号の確認 ・第２７弾５回は中四国支部が担当する（執筆者：岡本良徳氏予定） ・第２７弾６回は東京支部が担当する。（執筆者選定中、担当：住田氏） �⇔疣�3年度KIT空間情報プロジェクト空間情報セミナーへの講師派遣について ・コロナが終息しない場合はWeb開催（ライブ配信）となる。 第１回 5/28 （金）14：00〜 国際航業（担当：大山氏） 第２回 7/30 （金）14：00〜 パスコ（担当：岡本芳樹氏） 第３回 9/24 （金）14：00〜 アジア航測（担当：服部氏） 第４回 11/26（金）14：00〜 朝日航洋（担当：秋山氏） 第５回 1/28 （金）14：00〜 中日本航空（仮）（担当：中舎氏） ��女性の地理空間情報コンサル技術者によるバーチャル座談会について ・月刊測量の掲載スケジュールについては資料のとおり。隔月掲載を『月刊測量』編集委員会に提案する。 �ぅ瓠璽襯泪�ジン当番表について ・令和２年度新会員については令和3年3月号から、毎月2名ずつ執筆する予定。 �ヂ茖恐鵝崑�量・地理空間情報イノベーション大会」プログラムについて（資料８） ・引き続きSPの会が取り上げるテーマについて討議する。 4. 次回予定： ・令和3年3月9日（火）令和2年度 第3回「スペーシャリストの会」企画委員会 13：30〜15：15 WEB会議（予定） 以上 議事録作成者：株式会社パスコ 近藤 ■日本測量協会からのお知らせ ◇イブニングセミナー 「地理空間情報高速配信のための画期的技術「PNG 標高タイル」」 講師: 西岡 芳晴氏 （国立研究開発法人 産業技術総合研究所） 日程:令和3年3月9日（火） 場所: 東京、仙台（ＷＥＢ）、大阪（ＷＥＢ） https://jsurvey.jp/k-academy20210309.pdf https://jsurvey.jp/k-touhoku20210309.pdf (仙台／ＷＥＢ) https://jsurvey.jp/k-kansai20210309.pdf (大阪／ＷＥＢ) ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成17年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 まだ、空間情報総括監理技術者資格認定試験 事務局（geoinfor@jsurvey.jp）に更新登 録申請がお済みでない方は、お早めにお手続きをお願いいたします(年度末になりますと、 年度内に更新が完了しない場合があります)。 【認定登録更新期限間近！！】 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『空間情報工学概論（実習ソフト・データ付き）改訂版』＜最新の内容に改訂＞ Ａ５判 ２６４頁 定 価 ３６６６円(税込) 会員価格３２９０円(税込) 送 料 ４６０円 令和２年３月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 そろそろ、学生の就職活動が始まる時期でしょうか。採用面接などでフレッシュな若者と 話をするのは割と好きです。私が就職活動をしていたのは、バブルがはじけた翌年でして、 志望していたメーカー系企業は軒並み採用数を減らし、面接にこぎつけることすらまれな 状況でした。その面接も10社以上落ちまくってしまい、業種のこだわりも捨てて、拾って くれる会社を探していた日々を思い出します。今、それなりに充実した会社員人生を送る ことができていますが、「運」に恵まれたとしか言えません。なので、少しくらいの不満 や不平を気にせず過ごせています。「生きてるだけで丸儲け」と誰かが言ってましたが、 まさにそんな感じです。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club 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