| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.171 | 発行日時：2021年3月16日6時50分34秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2021年3月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.171 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（大伴真吾） ＊企画委員会・各支部活動報告（菊地隆、住田英二、小野貴稔、西村芳夫、岡本良徳、鵜飼尚弘） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（中澤明寛） ＊新会員のコーナー（阿部博明、高本啓司） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（橘菊生） ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 新型コロナの脅威が衰える気配がありませんが、そのような中にあってもようやくワク チン接種が医療関係者から始まったことは、収束に向けての明るい話題です。とはいうも のの、私の住んでいるところも、この原稿を書いている時点でまだ緊急事態宣言が解除さ れていませんので、感染しない・させないための基本行動はきちんととっていきたいと思 います。 さて、このような社会状況下にあって、これまでの非常識が常識になりつつあることが あります。その一つは在宅勤務でしょう。「職場で仕事」から「自宅で仕事」へのシフト は、仕事の内容によっては容易にできた方もいれば、そうでない方もいるかと思います。 私は、容易組だったのですが、実際に自宅で仕事をやってみると、いろいろありました。 まず準備として行ったことは環境作り。自宅に書斎などのようなしゃれた場所などは無か ったので、部屋の一角にスペースを確保、ここにネットでポチッた折り畳みテーブルと椅 子を置きました。とにかく、仕事に集中できるように、家族との結界を作りたかったので す。しかしこれが快適すぎて、気が付くと、お昼ご飯の時間がとっくに終わっていたこと も。ということで、ここに目覚まし時計を置くことにしました。また、職場よりも自宅の ネットワーク環境の方が実に快適で、オンライン会議でも音声や映像の途切れ、家族の映 り込みなどのトラブルなし。一方で、家族からは「うるさい！」とのクレームが多くあり、 これはいまだもって解決されない課題です。この他にも細々としたことはたくさんありま したが、最も大きなアクションは、なんといっても東京都から埼玉県に引っ越ししてしま ったことです。 これからは、働く場所の選択肢はあったほうが会社にとっても社員にとってもQOL（生活 の質）を向上させるためにも良いことだと思います。コロナ禍でいろいろな不幸もあった かもしれませんが、これからの働き方を考え直し、行動を変えるよい機会であった、それ が2020年だったという振り返りが後にできるのではと思っています。今年度の終わりまで もう少し。この時期、ラストスパートで忙しくされている方が多いと思いますが、くれぐ れも新型コロナに感染しない・させないように気を付けましょう。 （大伴真吾：朝日航洋株式会社） 令和3年4月号の担当は、廣野貴一さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略）（敬称略） ◇東北支部 活動報告はありません ◇東京支部 活動予定 第九回技術士第二次試験受験対策勉強会 １．日時：令和3年4月7日(水) 15時00分〜17時20分 ２．会場：オンライン ３．受講対象者：スペーシャリストの会会員所属団体に所属の技術士第ニ次試験受験予定者 ４．講師：スペーシャリストの会東京支部会員団体から最近の同試験合格者7人 ５．申し込み：日本測量協会（企画委員各位に事務局より別途案内いたします） （住田英二 東京支部長：測量協会） ◇中部支部 ■活動報告 1.第62回定例会議を開催 ・日時 ：開令和3年2月12日(金) 16：21〜18：07 ・場所 ：リモート会議開催 ・新規入会者の承認 ・第14回G空間ほっとセミナーの確認（対面方式） �‘�程 ：令和3年4月20日（火）15:30〜18:00（15:15〜受付） �⊂貊� ：中統奨学館ビル CHUTO ホール 4F（定員は従前の半分） �９峪� 西村雄一郎 先生（奈良女子大学） 「トツカワ・アーカイヴ−オープンな地理情報を用いた地誌構築の試み−」 講師 浜出 智 氏（ SP 会） 「QGISの利活用」 ・点群データのオペレーティング講習会の確認 �‘� 程 ：令和 3 年 5 月 29 日（土） �⊂� 所 ：岐阜大学工学部 ・勉強会の開催 （小野貴稔 中部支部長：中日本航空) ◇関西支部 活動報告はありません。 ◇中国・四国支部 ・活動報告 特になし ・活動予定 ５月 役員会 ・令和２年度活動について ・第６回講演会について （岡本良徳 中国・四国支部長：復建調査設計株式会社） （岡本良徳 中国・四国支部長：復建調査設計株式会社） ◇九州支部 ・活動報告 ○九州支部幹事会：Web会議 令和3年2月25日（月）１５：３０〜 −参加者 支部長：鵜飼 副支部長：横山、坂田 監査：上橋、小野山 事務局：重松 −企画委員会報告 −知っとーとセミナーin 九州（第5回）について ＞懸案事項 対面を基本とするが、コロナの影響によりWebの可能性あり 対面とWebの併用についても検討が必用 ・活動予定 ○九州支部幹事会：Web会議 令和3年4月20日（火）１５：３０〜 （鵜飼尚弘 九州支部長：株式会社快適空間FC） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ パスコの岡部隆宏さんからバトンを受けましたアジア航測の中澤明寛です。 岡部さんからは、私たちの計測・解析技術の新たな活用方法のアイデアが取り上げられ ました。デジタルトランスフォーメーションの機運の高まりは、我々の業界においても新 サービス創出の追い風になるのではないかと淡い期待をしています。 さて、新サービスやシステム開発を進めるうえでよく耳にする言葉の一つに「ＰｏＣ： Proof of Concept」があります。アイデアが実現可能かどうかを検証し、本格稼働前に見 極めることですが、ＰｏＣのセオリーは小規模なテストの繰り返しだとよく言われます。 一方で、成功時のイメージをしっかりと思い描いて条件設定しなければ、ＰｏＣ自体が目 的化してしまうとも言われます。 社内の開発投資判断へのＰｏＣの活用を考えていたのですが、ふと道を切り開いてきた 先人のエピソードに思いを馳せてみました。私は転勤で４年ほど関西の阪急沿線に住んで いましたが、阪急電車の雰囲気がとても好きでした。と、それはさておき、阪急創始者の 小林一三は、沿線まちづくりを始めた実業家の先駆けと言われていますが、その成功の背 景には、小説家を目指しながら、銀行員としてコツコツ働いていた経験があるそうです。 将来を見通す創造力と、そこに少しづつ近づくための手堅い計画力の両輪で仕事に取り組 んでいたようです。この取り組み姿勢は、ＰｏＣのポイントと同じだと思ったりします。 ビジネスのフレームワークは沢山あって、書店にいけば解説書は百花繚乱ですが、時代 や環境にあわせて手法は変われど、やるべきことの本質的な意味は不変的だと思った次第 です。敬遠しがちだった歴史書でも読んでみようかと思う今日この頃です。 次号はアジア航測で同僚の澤陽之さんにバトンを渡します。よろしくお願いします。 （中澤 明寛：アジア航測株式会社） 令和3年4月号の担当は、澤陽之さんです。 ■新会員のコーナー 「新型コロナウイルスと空間情報技術」 はじめまして。今年度スペーシャリストの会に登録させていただきました株式会社パスコ の阿部と申します。 今年度は新型コロナウイルスの影響で今までに経験したことがない事態が続き、大変な思 いをされている方も多いかと思います。プライベートでは、子供の修学旅行が中止→延期 →中止→実施と二転三転したり、町内会の会合がweb開催になったりと色々なことがあり ました。 新型コロナ対策として、「3つの密(密閉・密集・密接)」を避けることが必要であること はご承知のとおりです。この対策に空間情報技術が貢献できます。自治体では、住民が来 庁しなくてもサービスが提供できるように、インターネットによる行政情報提供サービス のニーズが増えております。それに伴い、紙資料のデジタル化もさらに加速することが 想定されます。微力ながら、空間情報技術を活用し、新型コロナウイルスの収束に貢献 できればと思い、業務を行っております。どうぞよろしくお願い致します。 （阿部博明：株式会社パスコ） 「自己紹介と関心のある技術テーマ」 NECプラットフォームズ株式会社の高本と申します。 私は、通信機器メーカーの所属ですので、スペーシャリストとしては少し違和感があるか もしれません。私は20年以上、警察通信指令システムと呼ばれるシステムの構築や保守に 従事しています。このシステムは、通報者の場所特定や警察官の現場急行、初動捜査をGIS で支援するものです。 一方で、私が最近関心を持っている技術テーマは、ベクトルのXYZタイルです。これは主に、 米国Mapbox社が中心となって仕様の策定や開発行っているもので、地理院地図Vectorでも 採用されています。 また、この技術を主なテーマとした個人の技術士事務所（URL:https://takamoto.biz）も 開設しています。 最後になりますが、私が空間情報総括監理技術者試験の受験動機は、スペーシャリストの 会に入会することでしたので、今後ともご指導、ご鞭撻をお願いします。 今後ともよろしくお願いします。 （高本啓司：NECプラットフォームズ株式会社） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 書籍名：「見えない絶景 深海底巨大地形」 著 者：藤岡 換太郎 発行所：講談社 BLUE BACKS 発刊日：2020年５月20日 定 価：1,000円 著者は海洋科学技術センター深海研究部の研究主幹や海洋研究開発機構特任上席研究員 などを歴任し、「しんかい6500」に51回乗船して、太平洋、大西洋、インド洋の3大洋初潜 航を達成した科学者。「しんかい6500」のスペックの紹介に始まり、前半は仮想潜水艇 「バーチャル・ブルー」で海底を世界一周しながら巨大海底地形の特徴や規模などを紹介 していく観光旅行風の設定。太平洋、大西洋、インド洋の地形の違いなどをその生い立ち と絡めて説明している。後半は、巨大地形はなぜ深海底に多いのか、プレートテクトニク スはいかにして始まったのか、冥王代（約46億年前の地球誕生から最初の6億年間）の物語 など、地球誕生の話が展開されていく。タイトルは「深海底巨大地形」だが、深海生物や 海底のごみの話などが潜水中のエピソードなどを交えながら書かれており、気軽に読める 一冊です。 （橘菊生：株式会社パスコ） 令和3年4月号の担当は、早川和夫さんです。 ■日本測量協会からのお知らせ ◇イブニングセミナー 「GNSSの現状と将来を考える」 講師: 穴井 誠二氏 （衛星測位システム協議会(JGPSC)） 日程:令和3年5月14日（金） 場所: 東京、仙台（ＷＥＢ）、大阪（ＷＥＢ）、福岡（ＷＥＢ） 詳しくは、近々HPに掲載予定 ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 http://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0001 東京都文京区白山1-33-18 白山NTビル 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成27年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成22年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成17年度認定登録者は、令和2年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 まだ、空間情報総括監理技術者資格認定試験 事務局（geoinfor@jsurvey.jp）に更新 登録申請がお済みでない方は、お早めにお手続きをお願いいたします(年度末になりま すと、年度内に更新が完了しない場合があります)。 【認定登録更新期限間近！！】 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『空間情報工学概論（実習ソフト・データ付き）改訂版』＜最新の内容に改訂＞ Ａ５判 ２６４頁 定 価 ３６６６円(税込) 会員価格３２９０円(税込) 送 料 ４６０円 令和２年３月２６日刊行 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2-1a.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 東日本大震災から10年が経ちました。福島はまだ復興半ばですし、自身や家族の被災で受 けた傷跡は、10年経っても完全に癒えているとはいいがたいですね。 震災後、私は勤務地の埼玉から支社がある仙台にヘルプとして出向き、破壊された防潮堤 の仮復旧のための測量に従事しました。ガスがまだ不通だったのと食料品の不足で、かな り不便な生活でした。現場の悲惨な状況を見たときはショックを受け、今でも震災の映像 などを見ると、胸が苦しくなります。実際に被災された方はこの比ではないのだろうと思 うと、東北の復興やこれから来る新たな災害に対して、我々ができる最善のことにしっか りと取り組まなければならないと、思いを新たにしました。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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