| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.176 | 発行日時：2021年8月16日13時46分10秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2021年8月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.176 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（住田英二） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（坂口 宏） ＊新会員のコーナー（津田勝啓、徳田 庸） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（住田英二） ＊企画委員会議事録概要 ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 丁度東京オリンピック2020が閉会となり、8月下旬から東京パラリンピック2020が開催 されるタイミングです。東京オリンピック2020は「新型コロナ感染症」の多大な影響があ る中での開催となり、様々な世間の意見がありましたがここでは触れません。触れたいの は開会式でのサプライズです。競技場上空に光る市松模様エンブレムが登場し、しばらく して世界地図を表す地球儀に変身しました。「日本科学未来館」の「ジオコスモス」がい きなり出現したような光景で、多くの皆様もご覧になったかと思います。テレビ越しに見 ていてその仕掛けはよくわかりませんでしたが“日本もなかなかやるではないか・・”と 思っていたところ、次の日ドローン約1800台により仕業で、しかも海外最大手半導体メー カの手によるものらしい、ということを知りました。我々も日頃からドローン(UAV)を利用 するセンシングには大変注目しているところですが、このような使い方はなかなか考えの 及ばぬところと思った次第です。 さて、我々の世界には「オリンピック」のような大規模イベントはありませんが、毎年 開催されているG空間EXPOがあります。昨年は完全オンライン方式での開催となりましたが、 今年は従前同様の集合型式とオンライン方式の併用による開催が予定されています。一昨 年までは「日本科学未来館」が会場でしたが、今年は「東京都立産業貿易センター浜松町 館」を会場として企業展示やシンポジウムが行われる予定です。企業展示についてはこれ まで企業色を極力抑えての展示を余儀なくされていましたが、今回からは商業目的の展示 が可能となります。活気のある企業展示ができる環境ができることは今回の一つの目玉に なるのではないかと考えています。 一方、「新型コロナ感染症」の猛威が続く中、集客型式の開催に不安視される意見もあ ります。展示会を主催する地理空間情報フォーラム（公益社団法人日本測量協会、一般社 団法人全国測量設計業協会連合会、一般社団法人日本測量機器工業会、公益財団法人日本 測量調査技術協会、の4団体で構成）においては、G空間EXPO全体を運営する「G空間EXPO 運営協議会」と連携して今後の感染状況等見極めつつ対応することとしています。 多くのSPの会会員にとって、このG空間EXPOは何らかの接点をお持ちではないかと思い ます。地理空間情報フォーラム（展示場）へのご出展等、是非ご検討いただければと思 います。なお、お申込や問い合わせ等以下URLにて対応しております。よろしくお願いい たします。 g-expo@jsurvey.jp （住田 英二：スペーシャリストの会副会長） 令和3年9月号の担当は、林義政さんです。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ アジア航測の湯川典子さんからバトンを引き継ぎました坂口です。湯川さんと同じアジア 航測に所属し、名古屋勤務で25年以上一緒に仕事をしています。湯川さんはコロナ禍におけ る私生活の変化について述べていましたので、私は「変化」と言う観点でデジタルトランス フォーメーション（DX）について感じていることを記載します。 当初、DXと言う言葉が世間の話題に上り始めた時、私は単に「デジタル化を促進する」程 度のイメージしか持っていませんでした。私の普段の業務の中では数値シミュレーションな どの解析技術やAI技術などにも触れる機会があったため、「もうすでにデジタル化は結構進 んでいるのに今更何を・・」と言う思いがありました。そのような中でDXに関するセミナー に参加する機会があり、外部講師のお話しを聞いたときに目から鱗が落ちました。DXは「X」 に大きな意味があったのですね。Xはトランスフォーメーション＝変革です。企業内のDX施策、 国が掲げるDX施策ともに推進に必要な原動力となるのは「意識改革」だと気づかされました。 DXとは技術論だけで無く精神論も重要なのです。如何にして関係する方々全員の意識を変え させることができるのか？についての議論も必要です。コロナ禍において生活様式が変わり つつあります。オンラインの中にリアルが内包されるアフターデジタルの世界に近づきつつ あります。皆様とともに、私もデジタル空間の世界に一歩踏み込んで行こうと思っています。 次号は、アジア航測の同僚の江口友章さんにバトンを渡します。よろしくお願いします。 （アジア航測株式会社 坂口 宏） 令和3年9月号の担当は、坂口宏さんです。 ■新会員のコーナー 「災害に対する意識の向上」 この度、スペーシャリストの会に入会しました株式会社ウエスコの津田と申します。 仕事では、都市計画分野の各種計画や調査業務を中心に取り組んでいます。 近年、甚大な災害も多く、国でも流域治水に関する法改正などの動きが見られます。想定 を超える災害は、いつどこで起こるかわからないので、ハード整備も大事ですが、命を守 る避難の備えの方が特に大事になってくると思います。 都市マスなどの計画策定の業務に多く携わっていますが、計画が絵に描いた餅にならない ように、災害の危険性や地域の活性化などについて、特に若い子供達に教え伝え、命を守 る、みんなで助け合う意識をしっかりもってもらいたいと思います。 今後も空間情報技術を活かして、わかりやすい情報・資料の提供による住民意識の向上に 努めていきたいと思います。 スペーシャリストの会の先輩方々、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。 （株式会社ウエスコ 津田 勝啓） 「60歳のほぼ新人です」 昨年度新しくＳＰ会に加入させて頂いたアジア航測の徳田と申します。60歳です。会社で は高度専門職という立場で、主に森林・環境分野における地理情報システムの構築、導入 業務に携わっております。アジア航測に入社したのは2年ほど前で、それ以前は建設コンサ ル担当会社に勤めておりました。そちらでも主に地理情報システムを扱う仕事をしており ましたが、60歳を手前にして「地理空間情報」についてもっと深く知見を持ちたい、と考え るようになり、ただ年齢が年齢でしたので転職は難しいかな、と思いましたが、幸いにも アジア航測に拾っていただけました。 現在は業務に加え、僭越ながらアジア航測の若手 技術者の教育係のようなこともしておりますが、アジア航測の若手社員には優秀な方が多く、 大いにやりがいがあります。今回取得した空総監資格も大いに活用できるのではないか、と 考えております。 今後とも、よろしくお願い申し上げます。 （アジア航測株式会社 徳田 庸） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇時刻表 最近さっぱり時刻表を使うことがなくなりました。皆様も同様ではないでしょうか。 仕事柄出張が多く、昔は毎日のように時刻表でルートやら乗り換えやら調べていたのです が、最近では検索で一発です。とにかくいちいち時刻表の頁をめくることなく調べられる ので大変便利になりました。しかし、時刻表そのものは健在です。以前に比べて高価格に なりましたが、JTB時刻表やJR時刻表などの全国版をはじめ、小型版や私鉄版など健在です。 また、過去の時刻表を電子書籍化して販売もされています。要するに時刻表の愛読者が一 定数存在するということです。 ここで時刻表の魅力について考えてみます。まずは先頭部分にある索引地図ではないで しょうか。この地図に掲載される路線沿いに記載されている頁に進むとその路線の時刻表 にたどり着く仕組みです。が、この索引地図で全国の鉄道網が一望できるので、これを眺 めているだけで旅行している気分になれます。また、同じく先頭部分には毎号特集記事が あります。以前は駅弁特集など興味を引いていましたが、最近では地域ローカル線の紹介 などが中心となっています。これはこれで楽しめます。 さて、同じ時刻表でも少数ながら近年売り上げを伸ばしているものがあります。貨物時 刻表です。新幹線以外の長距離列車がほとんど消滅した今、全国を走り回る貨物列車が注 目を浴びつつあります。中でも甲種輸送といわれる新車輸送が大人気です。多くの鉄道車 両は車両工場からJR線路網を使って目的地まで機関車のけん引で輸送されます。その様子 は鉄道マニアにとっては大変興味深いところです。 貨物時刻表はさておき、普通の時刻表もたまには眺めてはいかがでしょう。 （住田英二：日本測量協会） 令和3年9月号の担当は、瀬戸島政博さんです。 ■企画委員会議事録（概要） 令和2年度 第5回「スペーシャリストの会」企画委員会（令和3年7月）議事録（概要） 日時：令和3年7月9日（金）13：30〜15：15 場所：日本測量協会 会議室、WEB 議事項目： (０) 前回（3月）議事録の確認 (１) 報告事項 �ヽ道拮�活動報告(※7月号掲載済み) �△修梁� ・空総監資格活用物件数報告（2020年度通期）集計中 ・イノベーション大会2021資料集発送について →6/30 会員に発送済み。届いていない方は事務局に連絡する。 （会費未納者には、会費納入後、事務局から発送する） ・令和2年度スペーシャリストの会会費未納者 →各役員は自社の未納者に連絡する。 (２) 討議事項・要請事項 �〃邊�「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆毎号の確認(第27弾) →タイトル、執筆者を選定し、確定したら事務局に連絡する。 ��SPの会女性技術者バーチャル座談会（要約版）について →予定通り月刊「測量」に掲載しているので、引き続き担当は準備を進める。 ��メーリングリストサービス導入について →GMの会が使用している「さくらインターネット」について最適なプランなどを調査する。 �い修梁� ・令和３年度スペーシャリストの会総会・特別講演会 →日時、会場、受講方法 日程：令和3年11月4日（木） 時間：13：00〜14：00 総会 14：00〜17：00 特別講演（3名） 会場：日本測量協会 研修室（予定） 受講方法：会場とWeb（リアルタイム配信）のハイブリッド方式（予定） 次回企画委員会は、9月3日（金）13：30〜15：15 の予定 以上 ■日本測量協会からのお知らせ ◇第64回イブニングセミナー 「高精度3次元データ(ＨＤ−Ｍａｐ)の動向」 講師: 土田 直之氏 （ダイナミックマップ基盤株式会社） 日程:令和3年9月3日（金） 場所: 東京、仙台・大阪・広島（ＷＥＢ） 詳しくは https://www.jsurvey.jp/k-academy20210903.pdf 東京文京区 https://www.jsurvey.jp/k-touhoku20210903.pdf 仙台市（ＷＥＢ） https://www.jsurvey.jp/k-kansai20210903.pdf 大阪市（ＷＥＢ） https://www.jsurvey.jp/k-chugoku20210903.pdf 広島市（ＷＥＢ） ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成28年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成23年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成18年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『公共測量 作業規程の準則 解説と運用(基準点測量編、応用測量編)』 『公共測量 作業規程の準則 解説と運用(地形測量及び写真測量編 三次元点群測量編)』（令和3年5月13日刊行） 『公共測量 作業規程の準則 基準点測量記載要領(基準点測量編)』（令和3年4月3日刊行） 『公共測量 作業規程の準則 基準点測量記載要領(水準測量編)』（令和3年4月3日刊行） 各種ラインナップ取り揃えております。 詳しくは、https://www.jsurvey.jp/2-1c.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 日本列島に横たわる線状降水帯による降雨が、各地に甚大な被害をもたらしています。 被災されている方々には、心よりお見舞いを申し上げます。 洪水や土砂災害などの被災状況を分かりやすく確認できるのは、やはり空中写真です。 しかし、天候が悪い状況では航空機による撮影機会が限定されるため、天候による災害に はドローンの活躍が期待されます。ですが、ドローンは操縦者等が現場に入らなければな らないため、別の制約やリスクが生じます。改正航空法により、人家上空の目視外飛行が 可能になる制度ができる方向に進んでいますので、技術の進歩も併せて今後に期待します。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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