| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.178 | 発行日時：2021年10月18日12時28分14秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2021年10月18日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.178 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（秋山幸秀） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（新井瑞穂） ＊新会員のコーナー（田中貴人） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（中舎 哉） ＊企画委員会議事録概要 ＊測量協会からのお知らせ（遠藤拓郎） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 2021年10月現在、TOKYO2020も無事開催でき、Withコロナの生活は感染爆発の第五波が 収束しつつある状況です。ワクチン開発の迅速さや接種可能な体制など関係者の努力に深 く感謝しています。日本で最初の感染者が見つかった2020年1月中旬から630日経過し、国 内での被害は170万人を超える感染者と死者約1.8万人です。2020年7月発行のメールマガ ジンに示した100年前に発生したスペイン風邪の被害「人口5600万人に対して感染者2300 万人、死者38万人（45万人説もあり）」と比較すると、人口は倍以上となり、89万人犠牲 者予測の計算もありましたが、集中治療やワクチン接種の効果で現状では0.1%の犠牲者に 封じ込めています。国内はもとより海外の封じ込めも進むことを祈念します。 現況を踏まえて空間情報総括監理技術者として何ができるかを考えています。生活様式 は、コロナ以前から大きく変り、在宅勤務が一般化され、世間では個人（私設)のマスク 警察がマナーをかざして取り締まりをする もめ事も散見しています。反発することで無 用な争いも発生しています。見せかけの正義に過剰に動くのではなく、正しい知識、効率 的な対応などの情報が理解され、行動することで、お互いに思いやれる世の中が肝要だと 思っています。 今後注意すべきは、被害が収まらない地域をなくし厄介な変位種を発生させないことで す。 現在のワクチンは複数回接種する必要があるそうです。従来型の長期間効くワクチンの 臨床試験も始まりました。空間情報総括監理技術者として、何が正しいかを客観的に見極 め、社会生活が破綻しないように、インフラや防災などの空間情報業務を含め、経済活動 を遅滞させないように活動を行い、関係者に感謝し支援できることはするよう努めたいと 考えます。 秋山 幸秀：朝日航洋株式会社） 令和3年11月号の担当は、大山容一さんです。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ アジア航測の江口友章さんからバトンを引き継いだ新井瑞穂です。江口さんと同じアジ ア航測の大阪支社に所属し、主に河川砂防・森林に関わる仕事に携わっています。 江口さんは、進歩するドローン技術が海外からの導入である現状から、「何か、日本も 世界に技術発信できれば」と述べられていました。 それを受け、「日本から世界へ発信できる可能性を秘めた技術」について紹介します。 ＳＤＧｓへの関心が高まる今、日本で開発された「木質系新素材（セルロースナノファイ バー、改質リグニン）」は、世界へ発信できる有力な技術･商品だと思います。 私が期待しているのは「改質リグニン」です。これは、杉（成分）からしか作り出せない ため、日本固有の素材です（メイドインジャパン）。セルロースナノファイバーと異なり、 比較的容易に取り出すことができるため、中山間地域でも製造できるとのことです。 （今年７月、宮の郷工業団地[常陸太田市]で実証プラントが稼働開始） 本格稼働するようになれば、中山間地域における新たな産業と雇用の創出も期待できます。 「世界に誇れる技術・製品を地方から発信」。想像しただけで楽しい気分になりませんか？ 次号はアジア航測の尾崎祥太郎さんにバトンを渡します。（新井瑞穂：アジア航測（株）） （アジア航測株式会社 新井 瑞穂） 令和3年11月号の担当は、尾崎祥太郎さんです。 ■新会員のコーナー 「神社と防災」 この度、スペーシャリストの会に入会しました国際航業の田中と申します。会社では主 に道路や鉄道の斜面防災に携わっています。よろしくお願いいたします。 私は生まれも育ちも九州でしたが、ご縁があって平成１９年に国際航業に転職し、それ 以来、関西生活が続いています。関西は、長い間日本の中心地だっただけあって有名な寺 社仏閣がたくさんあります。何となくあちこち巡っているうちに、御朱印なるものの存在 を知り、今ではすっかり寺社仏閣巡りと御朱印集めが趣味になってしまいました。 どちらかというと神社巡りの方が好きで、関西周辺の有名神社はほとんどまわりました。 遠方には中々足が伸びませんが、出張のついでに気になる神社に寄るのが楽しみです。 良く言われる話ですが、神社を巡っていて周辺よりも防災上安全な場所に立地している な、と感じることが多くあり、これも神社巡りの楽しみの一つです。昔の人々にとって、 大きな災害から免れた土地は、神様が守る神聖な場所に見えたのではないでしょうか。 いつかは全国一の宮制覇を目標に、これからも神社巡りを続けていきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 (田中 貴人：国際航業株式会社） ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ■空間情報関連便利グッズ／書籍の紹介 等 ◇斜面防災危険度評価ガイドブック−斜面と地すべりの読み解き方− 日本地すべり学会斜面防災危険度評価ガイドブック編集委員会 編 朝倉書店 定価3,300円(税別) ２０２１年６月初版が発行された本書は、従来の地形発達史の図表や写真判読に加え、航 空レーザのデータ等を活用して様々な地形をビジュアル的に表現している。 編集が地すべり学会であるため、斜面の地形発達と斜面変動の解説、地すべり地形の判読 と評価の基本的な知識、地すべり地形の判読評価も的確な説明がされている。 国土強靭化の加速化対策で全国的に航空レーザ測量が実施される中、その利活用として斜 面危険度評価は非常に重要となっている。特に地形の可視化技術が向上して明瞭に表現さ れている地形をいかに間違いなく説明するか、地形判読のスキルが技術者に求められる。 地形判読に熟練した方々による解説と併せ、立体視可能なステレオ写真・航空レーザの立 体微地形表現を判読・確認することで判読技術を学習することができる。 今後の判読技術者の教科書として活用しやすい１冊である。 また、数値地形情報による地すべり評価では、空間情報技術者が知っておかなければなら ないスキルが詰まっており、我々が計測したデータや公開されたデータの利活用スキルが 改めて重要であると気づかされる。 （中舎 哉：中日本航空） 令和3年11月号の担当は、山田秀之さんです。 ■企画委員会議事録（概要） 令和 2 年度 第 6 回「スペーシャリストの会」企画委員会（令和 3 年 9 月） 議事録（概要） 日時：令和 3 年 9 月 3 日（金）13：30〜15：15場所：日本測量協会 会議室、WEB 議事項目： (１)前回（7月）議事録の確認 ・令和2年度会費未納者について →各委員から未納者への声掛けにより、14名から残り9名となった。 未納者9名については10月に令和3年度会費と併せて2年分請求する。 ・メルマガ編集担当について →国際航業 大山氏が担当する。 (２)報告事項 �� 各支部活動報告(※9月号掲載済み) �� その他 ・空総監資格活用物件数報告（2020 年度通期） →2020年度空総監資格を活用した物件数は1083件で確定(SPの会調べ)。 →昨年度と比較して発注機関別では都道府県からの発注件数が減少、都道府県別では 東京都、奈良県が減少した。 (３)討議事項・要請事項 �� 月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆毎号の確認 →11月から第28弾「ダイバーシティについて」 →2022年4月号の九州支部の執筆者が未定。 →第29弾のテーマは「地理空間情報と広報」担当は次回の企画委員会で協議する。 �� 女性技術者バーチャル座談会について →月刊測量へ要約版（4ページ）として掲載中 →第5回まで掲載済、10月号は「注目している新技術は」（秋山副会長まとめ）、以降隔月掲載する予定 �� メーリングリストサービス導入について �� その他 ・令和３年度総会（特別講演等） 日程：令和 3 年 11 月 4 日（木） 時間：13：00〜13：45 総会 14：00〜17：00 特別講演（3 名） 会場：日本測量協会 研修室 次回企画委員会は、11 月 24 日（水）13：30〜15：15 の予定 以上 ■日本測量協会からのお知らせ ◇スペーシャリストの会総会・特別講演会のご案内 日時：2020年11月4日（木）13:00〜17:00 受講方法: Web（リアルタイム配信）※要事前申し込み 特別講演 石原 あえか氏（東京大学教授） 演題 ：「測地学の夢と魅力〜近代日独測量技術交流史〜」 講演� ー禿帖‖鷸瓠蔽翔�本航空株式会社 顧問） 演題 ：「技術経営者になるための視点〜SP会員に期待されるもの〜（仮）」 講演�◆ ＿弾� 博一氏（奈良先端科学技術大学院大学教授） 演題 ：「拡張現実感（ＡＲ）と空間情報」 https://www.jsurvey.jp/sp20211104.pdf ◇令和3年度 会費納付について 今月から令和3年度が始まりました。 11月上旬に郵便局の払込取扱票をお送りする予定ですので、会費納付にご協力ください。 ゆうちょ口座に直接お振込みを希望される方は、下記にお振込みをお願いします。 （払込手数料はご負担願います。） 口座名 スペーシャリストの会 ●ゆうちょ銀行から送金される方 記号・番号 00160 - 4 - 586527 ●他の銀行からお振込みされる方 銀行名 ゆうちょ銀行 金融機関コード ９９００ 店番 ０１９ 預金種目 当座 店名 〇一九 店（ゼロイチキユウ店） 口座番号 ０５８６５２７ ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先（メールアドレス）の変更が生じた ＳＰの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 ＳＰの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式２ 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール：geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成28年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成23年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成18年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 今年度更新対象の方々には、10月1日に空間情報総括監理技術者認定試験事務局からメール送付しております。 メールが届いていない方は、事務局(geoinfor@jsurvey.jp)までご連絡ください。 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***（※会員は10％割引でご購入いただけます） 『公共測量 作業規程の準則 解説と運用(基準点測量編、応用測量編)』 『公共測量 作業規程の準則 解説と運用(地形測量及び写真測量編 三次元点群測量編)』 （令和3年5月13日刊行） 『公共測量 作業規程の準則 基準点測量記載要領(基準点測量編)』（令和3年4月3日刊行） 『公共測量 作業規程の準則 基準点測量記載要領(水準測量編)』（令和3年4月3日刊行） 各種ラインナップ取り揃えております。 詳しくは、https://www.jsurvey.jp/2-1c.htm (遠藤拓郎：日本測量協会） ■編集後記 今月号で３年間務めた編集委員長を降板いたします。次号からは国際航業の大山容一さん が担当されます。長らくご購読いただきましてありがとうございました。 平成から令和への変わり目、新型コロナ感染症の大流行など、様々な出来事がありました。 私はこの編集後記には、意識的にコロナ禍の話題を書きませんでした。 何をするにも感染リスクや行動制限を気にしなければならない中ですが、やはり前を向い て歩き続けたいという気持ちと、「お前なんか気にしてないよ」という強がりもあります。 DXと言われるように世の中は「変革」の時代を迎えますが、少子高齢化や担い手不足で、 社会構造は決して楽観できるものではありません。我々SPの会は、力を合わせて知恵と工 夫で変革の荒波を乗り越えていきたいものです。 （編集委員長：アジア航測 小林） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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