| タイトル：メルマガ Vol.18 | 発行日時：2008年5月15日0時13分42秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2008年5月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.18 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊報告記事 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連グッヅ/Webの紹介 ＊本の紹介 ＊イベント情報 ＊国際活動 ＊ちょっと・ちょっとコーナー ＊連絡事項 ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ ＜世界に羽ばたく「スぺーシャリストの会」を夢見て＞ この原稿がメールマガジンに載るのは、小生が生まれた5月15日のはずである。外国人 が日本の企業に就職することが難しく、国立・公立大学の教員になれなかった時代（昭和 57年「外国人教員任用法」施行前）に入社した小生は61年を生きたことになる。 丁度一年前の2007（平成19）年5月、「大手企業、外国人留学生に門戸拡大（08採用前 線後編）」という見出しで、日本経済新聞に載った。 一昨年の2006（平成18）年8月の朝日新聞の朝刊一面には「―アジア留学生2千人に国支 給・日本で就職促す― 中国、韓国等アジア諸外国の優秀な人材に、日本企業にもっと入 ってもらおうと、日本の大学で学ぶ留学生への無償奨学金制度を2007年度から経済産業・ 文部科学両省が始める。経済省によると、2004年度は約3万人の留学生が日本の大学・大 学院を出たが、日本国内で就職した留学生は約5,7000人にとどまった。留学生支援策の拡 充で、アジアの優秀な人材の定着を増やそうとしている」という記事が載った。 翌年、政府のアジア・ゲートウェイ戦略会議は5月の最終報告で、アジアの大学との連 携強化などにより「25年までに現在の3倍の35万人の留学生を受け入れる」目標を設定し た。 法務省入国管理局（平成18年7月）によると、平成17年においては、「留学」及び「就 学」の在留資格を有する外国人（以下「留学生等」という）が本邦の企業等への就職を目 的として在留資格変更許可申請を行った件数は6,788人で、このうち5,878人が許可されて おり、前年の許可数である5,264人より614人（11.7％）の増加となったとしている。 平成17年における許可状況を主な国籍・地域別内訳で見ると、4,186人の中国を筆頭に、 韓国（747人）、台湾（168人）、マレーシア（69人）、ベトナム（64人）の五カ国で、全 体の89％（5,234人）を占めている。許可された留学生等の最終学歴は、大卒者が2,672人 （45.5％）と最も多く，次が大学院において修士号又は博士号を授与された者2,257人（3 8.4％）の順となっており，両者で全体の83.9％を占めている。 職務内容別では，教育分野（4,980人）、情報処理分野（3,951人）、技術開発分野（1,11 4人）が例年同様上位を占めているが、特に情報処理分野は前年（1,326人）と比べ、約3 倍となっているという。 今や、人や情報が国境を越えて飛び交うグローバル化が急速に進む中、アジアからの留 学生数の増大、留学生等の日本企業等への就職者数及び情報処理分野への就職の増加とい う現状を鑑みるとき、将来「スぺーシャリストの会」に、空間情報関連企業に勤める留学 生等が入会を希望する者が出てこよう。そのためには、先ずは「空間情報総括監理技術 者」の資格を得ることが先決であるが、受験資格に、「日本国籍を有しない、留学生等」 に対しては別途要件を検討することも必要になるかもしれない。その日が来ることを楽し みにしている在日コリアンの小生だが…。 （高 泰明：朝日航洋） ＜編集委員会よりお知らせ＞ ６月号は瀬戸島さんです。 ■報告記事 ＜ 企画委員会 ＞ 日 時: 平成20年4月25日(金) 15:00〜17:00 場 所: (社)日本測量協会3F会議室 出席者: 瀬戸島、住田、北原、望月、池田、秋山、鈴木、早川、田中 廿楽(事務局) 欠席者: 林、土方、村木、神原、白井、高、高岸 議事 1.「GIS NEXT」連載企画(その3)の具代的な対応について 地理空間情報社会における技術者資格 資格制度により技術者は、第三者機関から品質保証されるプラスこれからの地理空間 情報技術者に求められるスキルが必要 以上のようなコンセプトディスカッション方式で展開しようと考えた。 連載の形式については、第1回の形式(スペーシャリストの会とその活動、そしてめ ざす姿)と同じ書き方でまとめてほしい。 図等がないので、ある方は提出してほしい。 2.「実務者向け地理空間情報の流通と利用」工程について 印刷所から再校が出て、本日(4月25日)に編集責任者へ校正依頼。 3. 月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの分担執筆について 6回シリーズ 第3弾 「技術者の勉強法」 第1回 神原、 第2回 外山、 第3回 中野、 第4回 横山、 第4回 横山、 第5回 岡本、 第6回 神原 4.「測量系技術者(測量・地理空間情報技術者)のための技術士試験合格対策(仮)」 出版企画 素案(瀬戸島会長より提出)について、次回のスペーシャリストの会の企画委員会で 討議 5.「平成20年度空間情報総括監理技術者認定試験」のお知らせ 同等について、分かりやすくサンプルを示して掲載 今年度の願書締め切りは、6月25日(水) 6. 第3回イブニング・セミナーへの参加要請 第3回は、平成20年5月27日(火) 午後5時より実施。 7. 空間情報総括監理技術者の発注業務活用状況について 19年度 4件追加 20年度1件 ◎次回企画委員会 平成20年6月10日(火)午後3時より 図書「実務者向け地理空間情報の流通と利用」刊行 のため 5月の企画委員会は中止 （廿楽:測量協会） ■リレーエッセイ −地方技術者の思い part 2− 中日本航空の外山さんよりご指名を頂きました�螢僖好鈎翩�事業部の岡本です。私も外 山さんと同じで、生まれも育ちもこてこての名古屋人です。 中部にいながらも幅広く展開中とのご紹介を頂きましたが、たまたま中部に居ながら、 全国のお仕事をさせて頂いているのが正解です。おかげさまで入社時から全国で仕事をさ せて頂いておりますが、当時は今のようにインターネットも無い時代でしたので、時刻表 を片手に出張の日程を決めるのに一苦労していたことを懐かしく思います。 また、私事ですが中部青年技術士会の第７代会長として、全国の青年技術士の方とノミ ニュケーションによる交流を深めた（？）のも事実です。 中部青年技術士会への参加は、技術士としての居場所を見つけるためでした。このたび 取得した空間情報総括監理技術者も、居場所を見つけるためにスペーシャリストの会に参 加しています。技術力向上の原点は、人との交流であると思います。分野や部門に関わら ず人と交流することでインセンティブが生まれ、モチベーションを持ち続けることができ ます。 東京（＝大手企業）と地方（＝中小企業）のイメージですが、現状は、たまたま東京に 本社があり、全国の支店から情報が入りやすいというのが正確な表現かも知れません。 技術者としては、全国どこにいても必要な情報を収集する環境は同じであると思います。 ただし、これらの情報を如何に業務に活用できるかは、企業力の差となることも事実です。 また、最新の技術ですが、本来何らかの課題を解決するために開発された技術のはずが、 高い性能や新しい機能を開発することが目的となり、現場で何のためにどの様に使えば良 いのか分かり難い技術も多々あります。やはり、現場の目線が重要であると痛感します。 この会を通じて、空間情報が業界を超えて社会活動の中で、なくてはならない基幹情報 となっていくよう礎ができれば良いと思います。 次の執筆者は、全国のプロポでお会いする国際航業の大友正晴さんにお願いしたいと思 います。どうぞお手柔らかに・・・ （岡本 芳樹：�螢僖好魁� ■コラム MM開始時に設定されていた執筆順番を再度掲載しておきます。これまでに執筆を忘れて いた方からの投稿も受け付けております。2007年12月号より平成１９年度入会者について も担当を決めております。 ●執筆順番 2007年1月号 神原（五星） 2月号 瀬戸島（国際）、住田（アジア） 3月号 高（朝日）、望月（パスコ） 4月号 津留(朝日)、土方(国際) 5月号 池田(アジア)、林（パスコ） 6月号 赤松(国際)、秋山(朝日) 7月号 内田(アジア)、大石(国際) 8月号 大友(国際)、北原(地域みらい) 9月号 木下(ランド)、楠(パスコ) 10月号 東田(国際)、沼田(アジア) 11月号 野村(国際) 12月号 福田(朝日)、村木(イメージワン)、早川（帝国）、畠(アジア) 2008年1月号 横山(大成ジオ)、渡辺(アジア)、鈴木（中日本） 2月号 与(パスコ)、及川(国際)、白井（国際） 3月号 大谷(国際)、大橋(パスコ) 、伊藤鋭二（パスコ） 4月号 大山容一(国際)、岡本(パスコ)、岩切（パスコ） 5月号 川口剛(パスコ）、黒台昌弘(ハザマ)、岩波英行（国際） 6月号 佐々木(パスコ)、品澤(パスコ)、大堂（アジア） 7月号 菅原(パスコ)、高木(国際)、小川（アジア） 8月号 高岸(パスコ)、田中(日本大学)、織田（アジア） 9月号 筒井(パスコ)、長谷川(国際)、垣内（パスコ） 10月号 畠山(国際)、廣瀬(国際)、菊池（パスコ） 11月号 三浦(パスコ)、三島(パスコ)、北原（アジア） 12月号 南澤(パスコ)、森田(パスコ)、斉藤（アジア） 2009年1月号 島田（国際）、外山（中日本） 2月号 中野（アジア）、中本（パスコ） 3月号 藤井（アジア）、安野（アジア） 4月号 山田（パスコ）、渡邉（パスコ） ■コラム 福祉政策と道路政策−よくがんばってきたニッポンなのに・・・ そこそこ好天に恵まれた今年のゴールデンウィーク、旅行に行楽に、皆さんリフレッシ ュされたのではないでしょうか。私は・・・、あろうことか初日にギックリ腰をやってし まい、連休をまるまる使ってようやく立ち直ったところです。途中どうしても出ねばなら ず根性で出社したのですが、いつも何気なく利用している駅や道路に対する、病身ならで はの印象を記してみたいと思います。 駅の改札からホームに出るのに、最近はたいていエスカレータ・エレベータが整備され ており、今回あらためて、その充実ぶりに救われた気がします。多目的トイレの設備もそ ろいつつあり、体が不自由な場合や荷物の多いときなど、助かりますね。電車の中も、座 席の座り心地、手すりの整備、優先座席のマナーなど、立っているのが辛い人たちが少し でも楽ができるよう、よく考えられているなと感心しました。 駅を出て道を歩きました。ゆっくりゆっくり腰を支えながら歩を進める私にとって、植 栽のなされた広い歩道が整備され、段差をなくしたバリヤフリー化、メンテナンスが施さ れた路面、ああ、ありがたいことだと感謝の気持ちでいっぱいでした。 昭和30〜40年代のころの街のようす、あるいは、いわゆる発展途上国とよばれる国々に おける現状と比較して、日本の社会資本の整備状況は実にすばらしいと思います。それが もう、ごく当たり前のことのようになっていて、皆、ありがたみを忘れてしまったような 印象を受けたのは、ギックリ腰ゆえでしょうか。 いわく福祉予算の削減や後期高齢者医療制度、いわく道路特定財源やガソリン税復活−。 国の失政をあげつらい消費者の共感を得るマスコミの報道スタイルに完全に乗せられてい る格好ですが、国民皆保険がキッチリと確立されている日本の福祉行政、日本国中すみず みに張りめぐらされた高速道路網と一般道の高い舗装率をなしとげた日本の道路行政、こ れらは、米国等も含めた他国と比較しても、誇るべきものがあると思います。日本国民は すばらしいことを成し遂げてきたといえるのではないでしょうか。 さて、このメルマガという立場で何が言いたいかというと、「説明のしかた」というこ とです。自分の主張ややってきたことの貢献度を、上手に相手に説明することの大切さで あります。マスコミは政府を攻撃し、かたや政治家は既得権の保身に邁進し、双方とも説 得力のないしどろもどろの論述をくりかえしている。もうちょっとうまい言い方ができな いものでしょうか。 私たちも日々の仕事の中で、交渉や説得を必要とするケースがしばしばあります。昨今、 「ディベート」の重要性が叫ばれていますが、これは、相手の論旨の矛盾をついて自己の 主張を通す、かなり攻撃的な論述方法で、日本人にはイマイチなじまない。相手の主張を も認めて好意的な気分にさせたうえで、妥協点を見いだしつつ、かつ穏やかに自己の主張 を通し、自分のペースに巻き込んでいく、そういう高度な話術を駆使できないものかと、 日々意識して研鑽に努めています。日本語って、同じことがらを様々な言い回しで表現で きるからおもしろいのです。 ５月７日、腰もかなり回復し、普通に出勤できました。長い人生、こんなＧＷもあって もいいかな。全く、サラリーマンの鑑です、・・・トホホ。 （大山容一:国際航業） ■コラム 技術と経営のバランスと正義？ 空間総括管理技術者の方々の多くが、企業に属して、日々活動していらっしゃると思い ます。また、皆さんほどの立場になられると企業の中で、経営に近い立場での活動も多い のではないでしょうか？その中で、ここ数年、特に私が感じているのが技術者としての視 点と経営者としての視点のギャップです。 特に公共系業務の減少や空間情報の一般化による競争相手の拡大により、企業は、収益 性ＵＰのために原価削減に力を入れ、また時には、見込まれる利益幅を下げても受注を優 先する傾向にあります。この傾向がせちがらくなればなるほど、普通に考えれば、利益を 追求すれば、仕様におけるグレーゾーンの対応も、差が出てくるでしょうし、成果の質に も影響してくると思います。ただ、前向きに考えれば、それこそ、技術的な改善による原 価軽減のチャンスであり、質も落とさず、同じかそれ以上の成果をあげるということも言 えると思います。 まあ、そもそもの企業の目的が、利益を上げることにありますので、利益至上主義的な 正しさの判断、あるいは、利益数値結果が最終評価となることは否めません。一方で、技 術者的な視点でみれば、自分の専門を活かした社会貢献や、自分が納得できて、すこしで も良い成果（顧客満足度が高い成果）を求めることになるでしょうし、もっと砕けて言え ば、顧客（市民）に喜んでもらいたいという気持ちがどこかになければ、面白みや満足感 にもつながっていかないのではと思っています。我々の立場では、それぞれの視点での答 えが求められ、要求・条件が厳しければ厳しいほど、つらい役回りとなっているのではな いでしょうか？そして、各個人ごとの意識や価値観の違いによっても、大きな差があると 思いますが、それぞれに程度があり、バランスが大事であり、社会的な正義やルールに基 づいて、判断されることが大事であると、最近の風潮やおかれている状況を顧みるにつけ、 常々感じているところであります。 さぁ、皆さんの職場や状況ではいかがでしょうか？ きっと、各人の立場や感じ方、会社の社風、社長の意識によっても、だいぶ状況もちがう んだろうなぁ・・(´〜｀)ゞ （川口剛：パスコ） ＜編集委員会よりお知らせ＞ 編集の都合上、岩波英行（国際）、黒台昌弘(ハザマ) 様の原稿は６月号掲載とさせて頂 きます。 ■空間情報関連便利グッヅ / Web & Blogの紹介 ＊「横浜市三千分一地形図」がラスタ画像としてKMLファイルを利用してGoogleのDigital Earth上に公開されている。ふたつのことに感心する。ひとつは、地図に限らず航空写真 も含めて過去の測量・地図に関わる資料がWeb上で次々に公開されていることである。ふ たつ目は、きっとそれほど経費を掛けずに公開されていると思われることである。過去の 地形図を透過して現在と比べたり、過去の地形図の上に現在の建物を三次元で表示させる のも楽しい。いろいろな形で空間情報の整備と流通が進んでいる。 (http://www.city.yokohama.jp/me/machi/kikaku/cityplan/gis/3000map.html) (津留宏介：朝日航洋） ■本の紹介 ＊ 手にとるように地球温暖化がわかる本 村沢義久 著 かんき出版（1400円＋税） 「地球温暖化」が叫ばれて久しい。その原因は二酸化炭素（CO2)に代表される「温室効 果ガス」と言われているが、本当にそれが悪玉なんだろうか？ 植林により森林を増やす とCO2を吸収してくれるというが、事実なのだろうか？ また植物由来のエネルギー源 「バイオマス」は温暖化に貢献すると言うが、トウモロコシの値上がりが牛肉の高騰に繋 がり食料問題に影響しているではないか？ こうした疑問と「地球温暖化」に対する誤解 を正し、地図やイラストを駆使し、真の知識を提供してくれるのが本書である。みなさん もきっと「目から鱗」を感じることでしょう。 （田中邦一：日大） ＊ 土木遺産 �供淵▲献∧圈�--世紀を越えて生きる叡智の結晶-- （社）建設コンサルタンツ協会編集部編 ダイヤモンド社（1980円＋税） 幾つもの時代を越えて今なお使い続けられている歴史的価値の高い建造物や土木施設を 「土木遺産」と言う。本書はアジアに残るこうした土木遺産を「先人の“叡智”を読み解 く旅」の形で紹介している。本を開くとワクワクするようなカラー写真がいっぱい。ダム や鉄道、棚田、城、水郷都市が写真や地図・イラストともに紹介されている。いずれもそ のフォルムが美しく旅心を誘われる。 （田中邦一：日大） ＊ 榎原雅治・著：「中世の東海道をゆく−京から鎌倉へ、旅路の風景−」 中公新書1944 中央公論新社，定価（本体800円+税） 中世日本の東海道は、われわれが一般的にイメージしている広重の描いた東海道の姿と は全く違っていたようです。街道が整備され、そこを往来するようになるのは江戸時代か らで、中世においては、海沿いの干潟などを道として利用し、干潮時に旅人が行き交って いたようです。 本書が興味深いのは、歴史学と海象学のいわば文理融合した学問領域から研究を進めて いる点であり、現在の研究トレンドなのかもしれません。 （瀬戸島政博） ■測量協会イベント情報のお知らせ ◎セミナー �� サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー(第3回)」17時より 日程 平成20年5月27日(火) 17時〜18時30分 会場 (社)日本測量協会 研修室(文京区小石川) 講師 大内丞氏 NPO法人全国GIS技術研究所 内容 「大縮尺(地図情報レベル500)地理情報標準の動向と対策」 �▲機璽戰ぅ▲�デミー「地理空間情報イブニング・セミナー(第4回)」 日程 平成20年7月24日(木) 16時〜17時30分 会場 (社)日本測量協会 研修室(文京区小石川) 講師 古橋大地氏 東京大学空間情報科学研究センター 内容 「グーグルアースとその利用の最前線(仮)」 参加費 � Ν�共 会員(特別会員含む)は無料 非会員は2,000円 CPD対象セミナー 問合先は サーベイアカデミー事務局 03-5684-3360 ◎平成20年度 空間情報総括監理技術者認定試験の実施について � 〇邯海亮損榮�時 筆記試験 平成20年7月26日（土） 午後1時30分から午後4時30分まで 面接試験 平成20年9月6日（土） 時間は筆記試験合格者に通知 �◆〇邯海両貊蝓‥豕�都 (筆記・面接とも) �� 受験願書の受付期間 平成20年6月1日（日）から平成20年6月25日（水）まで 午前9時から午後5時まで（ただし，土日祝日を除く） �ぁー�験案内の入手方法及び受験願書の提出先 受験案内の入手方法 協会のホームページからダウンロード 受験願書の提出先 （社）日本測量協会 測量継続教育センター 空間情報技術教育部 �ァ々膤僻�表 筆記試験 平成20年8月27日（水） 面接試験 平成20年9月12日（金） 協会のホームページに掲載・本人に結果を通知 �Α，修梁� 受験についての詳細は，協会のホームページに掲載していますので，ご覧下さい。 URL: http//www.jsurvey.jp ◎地理空間情報フォーラム２００８のご案内 日時：2008年 6月18日（水）・19日（木）・20日（金） 場所：パシフィコ横浜 http://www.jsurvey.jp/geoforum2008.htm ◎出版物 ◆測量関連図書 新刊図書「実務向け地理空間情報の流通と利用」(6月10日刊行予定) 村井俊治 監修 スペーシャリストの会 編 定価 未定 新刊図書「公共測量 作業規程の準則」(6月上旬刊行予定) 定価4,000円 会員価格3,600円 （廿楽:測量協会） ■国際活動 第５話 ブータン〜秘境のタクシャン おそらくこの話題がメルマガに出るときは、私の海外渡航は、316回を数え、渡航国数 は約60になる。今まで行った国･地域で、どこが一番良かったかと問われれば、迷わず 「ブータン」と言うであろう。ブータンは、チベットにつながり、中国とインドにサンド イッチされている。ネパールとは直接国境は接していないが、ネパールの東に位置してい る。完全な山国である。ネパールと違って、人口は少なく、人々の暮らしは豊かである。 国是は、歴史、文化、自然、環境を守り、決して開発を急がず、多くのアジアの国が誤っ た開発主義を排除することにある。世界で、最初の完全禁煙国になった。川では魚を釣る ことは禁止されている。 ネパールが欧米からのヒッピーの巣窟になり、マリアナが蔓延し、風紀と道徳が地に落 ちた間違いをしないように、ブータンは実質的に鎖国政策を取ってきた。つまり、貧乏人 の外国旅行者を排除するために、観光ビサの旅行者には、1日250ドルのお金をとる。団体 でなければ旅行はできない。ブータン人は、公的な場（外出のときも含めて）では、昔か ら着ている民族衣装を着なければ罰せられる。1990年に最初にブータンに行ったときに民 族衣装を買って役所を訪ねたら大歓迎された。建物はすべてブータン式の建築で、装飾を しなければならない。コンクリートとガラスのみの建物は１軒もない。見事である。日本 が恥ずかしい。今ある日本の街づくりは一体何なのか？欧米でもないし、日本でもない。 深層心理に日本人の欧米追随の証左が垣間見える。スイスの友人であるアーミン・グリュ ンが蔵王でスキーをしに来たとき、日本の昔の民家を写真に撮りたいと言ったので、村を 案内したが、昔ながらの民家を探すのに難儀した。 ブータンの最大の見所は、何といっても世界遺産に登録された『タクシャン』であろう。 500メートル以上の断崖絶壁にある仏寺である。2002年と2007年の2回参拝した。標高が30 00メートル弱なので、上るのは結構きつい。最後に500メートル下ってまた500メートル上 らなければならない。まさにへばりつくような階段を上り下りする。しかし、聖なる仏寺 でお祈りすると辛かった登山はどこかに飛ぶ。2002年のときは写真撮影ができたが、2007 年のときは駄目になっていた。もちろんタクシャンを山道から撮影はできる。 疲れてホテルに帰ると、「ストーンバス」が楽しめる。事前に予約が必要である。4時 間以上頭大の大きさの石を赤くなるまで熱し、これを、水の中に20個近く入れて湯を温め る。石のミネラルが湯に溶け出し、温泉効果があると言う。1個ずつ石を入れては、暑い かぬるいかを聞いてくれる。 スペーシャリストの皆さん、ブータン政府の主催のワークショップなら、40ドルのビサ 代に一泊30ドルのホテルですみますよ。何か企画しませんか？ （村井俊治 2008.2.12） ■ちょっと・ちょっとコーナー 第1回：「地理空間情報社会がユーザー志向ビジネスをもたらした」 http://blog.nikkeibp.co.jp/kenplatz/it/monthly/174880.html 5月7日（水）掲載済 第2回：「建設と測量を連携！究極の顧客志向を追求する「ｽﾍﾟｰｼｬﾘｽﾄの会」 http://blog.nikkeibp.co.jp/kenplatz/it/monthly/175076.html 5月12日（月）掲載済 第3回：映画『剱岳 点の記』に日本測量協会が全面協力！その理由とは http://blog.nikkeibp.co.jp/kenplatz/it/monthly/175077.html 5月19日（月）掲載予定 第4回：「タモリ倶楽部」で測量をPR！建設業界はアーカイブが武器だ http://blog.nikkeibp.co.jp/kenplatz/it/monthly/175078.html 5月26日（月）掲載予定 （瀬戸島政博） ■スペーシャリストの会 連絡事項 空間情報総括監理技術者の活用状況 空間情報総括監理技術者が資格要件となった業務リストです。 これ以外にも有れば、御連絡ください。 平成17年度 � 嵜淪婀嵎振儼彁札愁侫肇ΕД∈鄒�作業」 国土地理院 �◆ 崔詫�情報の集約・提供の在り方に関する研究補助作業」 JACIC �� 「測量成果へのJSGI適用に関する検討補助業務」 JACIC 平成18年度 � 屮献�イド・モデル地理情報標準化作業」 国土地理院 �◆ 崋�児島県霧島都市計画基本図作成等業務委託」 �� 「甲府市総合地図情報作成業務委託」 甲府市 �ぁ 嵜髪篦�管内図作成」 身延町 �ァ 岼で隼堝始�情報構築業務」 �Α 崋�冶体担当者のための防災地理情報利活用マニュアル(案)作成作業 �А 屮�リアリングハウスに関する調査・研究作業」 �─ 嶌寛貉埣詫�情報システムベースマップ調達業務」 平成19年度 � 岼じ�町都市計画図作成業務委託」 茨城県阿見町 �◆ 屬弔�ば市都市計画図作成業務委託」 茨城県つくば市 �� 「大田市道路台帳統合整備業務」 島根県大田市 �ぁ 峇霹彙録涵霾鵐僖ぅ蹈奪隼�業(第1次〜第3次)」 国土地理院 �ァ 崑膾緝椶砲�ける基盤地図情報500レベル整備モデル事業 国土地理院 (その1・その2) �Α 崋�児島市統合型GIS共用データ整備における航空写真撮影 及び中央地区データ(案)作成作業 �А 屬泙鵑里δ�統合型GISデータ整備業務委託」 �─ 崟虱娶�統合型GIS整備方針等策定支援委託」 �� 「島根県浜田市基盤図データ作成業務」 �� 「岡山県倉敷市全庁地図システム構築委託業務」 �� 「茨城県かすみがうら市都市計画図作成業務委託」 �� 「熊本県玉名市国土基本図作成業務委託」 �� 「群馬県みどり市デジタル地形図作成業務委託」 �� 「埼玉県秩父市都市計画図作成業務」 �� 「大分市 野津原・佐賀関地区配水管図作成業務依託」 �� 「上山市 既存システムの統合及び情報共有型ＧＩＳ導入業務」 �� 土地災害緊急対策調査業務依託 群馬県県土整備部砂防課 平成20年度 � ‥垰垠弉茣靄椰渊だ機Ω把蟷饂挫詫�情報システム開発依託業務 豊橋市 （2008年4月24日現在） ■編集後記 連休も終わりいよいよ本格的にプロジェクトに取りかかる時期が来たようです。今月号 には空間情報総括監理技術者資格が入札要件となった業務のリストを掲載しましたが、 年々倍の勢いで増えています。５月病などと言う言葉もありましたが、燃え尽き症候群に ならないようアンテナを高くして空間情報の技術者として研鑚に努めましょう。 （編集委員長） 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