タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.181 | 発行日時:2022年1月17日 |
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2022年1月17日(月) ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.181 発行元:スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX 181: *TOPICS(会員活動報告) *ニュースラウンジ(橘菊生) *リレーエッセイ<空間連携>(髙木章史) *新入会員のページ(小西正剛、阿部直樹) *空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等(大伴真吾) *各支部活動報告(各支部長) *会からのお知らせ(遠藤拓郎) *編集後記(大山容一) ====================================================== ■TOPICS(会員活動報告) スペーシャリストの会のメンバーが講師を務める「空総監をめざす人のための技術士 取得支援セミナー」のご紹介です。 日程:令和4年2月25日(金) 場所:日本測量協会 研修室 受講方法:会場集合、オンライン(リアルタイム配信) https://www.jsurvey.jp/gissv20220225.pdf ※なお、令和4年3月25日 大阪会場でも開催を予定しております。 https://www.jsurvey.jp/gissv20220325.pdf ■ニュース ラウンジ 2022年を迎えコロナ禍も国内では第5波が一見終息したように見えます。世界的に 見ると、残念ながら依然として終息の気配はなく、むしろオミクロン株という変異種 の流行がアメリカやヨーロッパを中心に激しくなっています。国内でも市中感染が始 まり、第6波への懸念も大きくなってきています。 私が前回のニュースラウンジの記事を担当させていただいたのは2020年の10月でした。 当時は第2波のピークを越えて感染者が減少方向に向かっていた時期です。当時と現 在の状況を比較してみたいと思います。カッコ内が当時の数字です。 国内の感染状況は1月初めで6,000人(5,600人)、新規感染者は1,300人弱(600人 弱)、累計の感染者は1,737,000人程度(83,700人程度)、18,000人以上(1,500人 以上)の方が亡くなっているという状況です。一方、JHONS HOPKINS大学の集計 よれば世界的な感染者数は2億9千500万人弱(34百万人弱)、550万人近く(100万 人以上)の方が亡くなっており、アメリカの感染者は5,700万人(700万人)、83万 人(20万人以上)の方が亡くなっているということです。当時は無かった情報とし てワクチン接種率があり、国内では8割弱の方が2回の摂取を終えており、3回目の 摂取が開始された状況です。当時、ワクチン開発には最低2年かかるといった専門 家の見解もありましたが、この点については技術力が予想を上回ったということに なると思います。 この2年間で学会をはじめ様々なカンファレンスや展示会がオンライン化され、 リアルタイム配信やオンデマンド配信などが実施されるようになりました。オンサ イト開催がある場合もほぼ併用型の開催となっています。学会などのオンライン化 は現地まで行く必要がなくなったという時間的、経済的な効果を生んでいますが、 一方で一方的な聴講という性格が強くなり、交流や情報共有の機会がなくなってい るという問題も生じているように思います。測量協会の地理空間情報専門技術の写 真測量関係の講師をさせて頂いていますが、質問を頂いて伝わり方が違っていたこ とを認識させられるようなことが多々あります。正確な情報伝達にはやはり対面式 に勝るものは無いと思います。話はそれますが、この講義の中で作業規程の準則に 関する説明を行っています。空中写真測量の部分は依然としてフィルムカメラとデ ジタルカメラに関する規定が並記されています。すでに航空カメラ用のフィルムは 生産を終了しており、フィルムカメラを使用しての公共測量はほぼないと思います。 他方でデジタルカメラや航空機レーザシステムの技術的な進歩は急速に進んでいま す。新しい技術は随時マニュアル化され準則に取り入れられていますが、使われな くなった技術に関しては抹消しても良いように思います。デジタルカメラに関する 規定はフィルムカメラの時代の規定を反映させるような形で定められているので、 その由来や経緯のようなものを付記したうえで整理してはどうかと考えています。 他の分野でも同様のことがあると思います。 皆様、如何でしょうか? (橘 菊生 : 株式会社パスコ) 〇令和4年2月号の担当は、西村 芳夫さんです。 ■リレーエッセイ<空間連携> アジア航測の野瀬さんからバトンを引き継いだ高木章史です。 アジア航測では、主に固定資産税の業務に携わっています。 コロナ禍で在宅勤務も長くなり、このお正月も帰省を控え、子ども達と家の中で過ご していました。家の中での遊びと言えばゲームです。 私もファミコン世代なので、一緒になってコントローラーを握って熱くなりました。 さて、ゲームにはプレイヤーをワクワク夢中にさせる仕掛けで「ゲームデザイン」と 呼ばれる6つの原則があるそうです。 ①能動的な参加:やりたいときに始められ、やめたいときにやめる。難易度が選べ る等 ②称賛の演出:ステージクリアの演出等 ③達成可能な目標設定:最初に出現する敵は弱い。主人公の成長に合わせて敵も 強くなっていく ④即時フィードバック:主人公を自分の分身の様に操作できる。敵を倒した、や られた等、すぐに結果が分かる。 ⑤成長の可視化:頑張った分だけレベルやスコアが上がる。 ⑥独自性の歓迎:主人公に自分好みの装備にする。自分だけの攻略法を見つける。 この原則は、業務や教育、職場のコミュニケーションにも置き換えて考えること ができます。僕らは、勉強にしても仕事を覚えるにしてもどちらかというと努力と 根性が称賛されてきたように感じるので、つい職場の後輩にも同じことを求めてし まいますが、6つの原則を取り入れ業務や後輩の教育にも生かして、ゲームのよう に楽しく続けられる仕組みや職場環境を作っていきたいものです。 (高木章史:アジア航測株式会社) 〇令和4年2月号の担当は、同じアジア航測の中嶋幸宏さんにバトンを渡します。 ■新入会員のページ ★ 今年度より入会しました、株式会社パスコの小西と申します。 中国四国地方で空中写真測量業務に携わり12年になります。 SP会に入会を機会に先輩方の考えに触れ、空間情報技術者として一人前になれる よう頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。 新しい年になり、新年の抱負を立てるため、過去を思い返してみましたが、4月に 入るころには、繁忙期を終えた安堵感と達成感を理由に掲げた抱負さえ忘れてい る自分に気づかされました。 調べたところ、掲げる抱負には、目標と目的を明確にすることが重要とのことな ので今年こそは4月になっても継続して目標達成にむけ努力出来るよう頑張りた いと思います。 昨年末に収まりかけた新型コロナの影響が、また大きくなってきました。収束後 に皆さんとお会いできる機会が増えることを楽しみに、感染対策に気を付け、 今年度も無事に納品できるよう頑張っていきたいと思います。 (小西 正剛 : 株式会社パスコ) ★ 新年あけましておめでとうございます。 旧年より日本列島を寒気が覆い、年末年始と各地で大雪が観測されています。 積雪は我々航測業者にとってはなかなか困りもの。固定資産税調査用空中写真 撮影や、現場作業などに影響が出ているものと思われます。 私が住んでいる関東地方でも新年早々、4年ぶりの大雪警報が発令され、交通 機関が乱れるなど大雪に見舞われました。 豪雪地域の方々には笑われるかもしれませんが、関東地方は積雪の機会が少な いことから、大雪へのハード対策の充実は困難で、積雪に対しては多くの人 が素人です。また、最低気温が0度前後であることから雨か雪かの予測も難し いことが対策の困難さに拍車をかけています。このような場合、やはり防災の 基本である自宅の備えを充実させ、不要不急の外出を控えることが重要である と感じました。しかし家に引きこもると、運動不足から正月太りの解消が 課題です。 (阿部 直樹 : 株式会社パスコ) 〇令和4年2月号の担当は、久保田博章さん・戸口伸二さん です。 ■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等 「地図リテラシー入門」 著者:羽田康祐、出版社:ベレ出版、定価:1,900円+税 かつて北朝鮮がミサイル発射実験を行った際に、ある報道番組の中でミラー図法と思 しき地図上にミサイルの到達距離を示す同心円を書いて世間の失笑をかったことがあ りました。このメルマガの読者であれば、これの何が誤りなのか、どうしなければい けないのか、瞬殺でお分かりのことと思います。これが地図リテラシーなのです。 最近は、デジタルトランスフォーメーション(DX)流行りで、あらゆる分野におい て、今後ますますデータが活用されてくるでしょう。これもみなさんご存じの通り、 世の中のデータのほとんどはマッピングできるデータといわれています。そうなって くると、行く末の一つとして、地理情報システムを使ってビジュアライゼーションす ることで気づきや課題解決を行うことが当たり前のようになってくることが容易に想 像できます。ここで正しい地図リテラシーを持ち合わせていないと、データを処理す る側も、それを利用する側も、過去の失敗事例のようなことを再び繰り返しかねませ ん。私自身にも言いますが、このあたりのリテラシー、皆さん、本当に大丈夫でしょ うか? この書籍の良いところは、現在のトレンドに沿っているということです。かつて学生 時代に社会科の授業で習った内容もあるのですが、それを流行りのDXと結び付けて、 体系的にかつ丁寧に解説しているところが素晴らしい。この業界でDXを進めつつメ シを食っていこうとする方は、ご自身の地図リテラシーがいかほどのものであるか、 この書籍で確認、あるいは、再学習することを強くお勧めいたします。 (大伴真吾:朝日航洋株式会社) 〇令和4年2月号の担当は、岡本芳樹さんです。 ■ 各支部活動報告 ◇関西支部 ■催し等開催結果 1.幹事会 日時:12月10日 13:30~14:30 2.スペース・サロン@kansai 講師:東 良慶氏 大阪工業大学工学部都市デザイン工学科 准教授 テーマ:河岸線変化の現況~近畿地方の海岸を対象として~ 日時:12月10日(金) 15:00~17:00 会場:日本インシーク(メイン),パスコ(サブ:Web中継) 参加者:36名 ■今後の会議・催し等 1.スペーシャリストの会・特別講演DVD 講演会 日時:令和4年1月21日(金) 14:00~17:00 会場:日本インシーク 2.その他 特になし (河野哲也 関西支部長:(株)パスコ) ◇中部支部 ■活動報告 1.第66回定例会議を開催 ・日 時:令和3年12月8日(金)14:00~15:00 ・場 所::アジア航測(株)・ハイブリッド ■活動予定 1.第67回定例会議開催 ・日 時:令和4年2月10日(木)16:30~17:30 ・場 所:オンライン 2.スペーシャリストの会・特別講演DVD 講演会共催 ・日 時:令和4年1月26日(水)15:00~18:00 ・場 所:オンライン 3.地理空間情報中部地区産学官連携協議会への参加 ・日 時:令和4年1月31日(月)14:00~16:00 ・場 所:オンライン(imy会議室5階第3会議室とのハイブリッド) (小野貴稔 中部支部長:中日本航空) ◇九州支部 ■活動報告 1.支部総会開催 ・日時:12月9日(木)14:00~14:30 ・場所:対面+WEB開催 ・SP 会九州支部会員 総数14 名中(出席10 名、委任状0名)、日測恊事務局?(重松) ※本総会成立(支部会則第10 条(総会)第1項に基づく過半数の出席) 2.「知っとーとセミナーin 九州(第 6 回)」 ・日時:12月9日(木)15:00~16:40 [演題1]「UAV を用いた公共測量における最新の動向」 国土交通省 国土地理院 九州地方測量部次長 村上 克明 [演題2]「直轄国道における航空レーザ測量成果等のセンシングテーマ利活用事例」 国際航業株式会社 小野山 裕治(SP会会員) ■活動予定 1.幹事会開催 2月上旬 対面およびオンラインのハイブリッドを予定 (鵜飼尚弘 九州支部長:快適空間FC) ◇東京支部 ■実施報告 前回より進展なし。 ■活動予定 幹事会 1.日時:令和4年1月14日 16時00分~17時00分 2.会場:オンライン 3.議題:今年度活動計画等 (住田英二 東京支部長:日本測量協会) ◇東北支部 ■第3回講演会について 延期後の開催日時が決定しました。 ● 日 時 令和4年2月1日(火) 13:00~17:00 ●会 場 宮城県建設産業会館 1階 大会議室(変更ありません) (宮寺 修 東北支部長:朝日航洋株式会社) ■日本測量協会からのお知らせ ◇スペーシャリストの会新メンバーのご紹介 今月も1名ご入会いただき、1月4日現在今年度合格者18名に入会ありがとうございます。 まだご入会いただいていない1名の方にも是非入会していただければと思っております。 川上 誠博 (株)パスコ 清成 研二 朝日航洋(株) ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた SPの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール:geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒113-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要 になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成28年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成23年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成18年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 まだ更新登録申請がお済みでない方は、お早めにお手続きをお願いいたします。 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読) ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展 開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿くださ い。 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** おすすめの1冊 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます) 「一等三角点総覧-アルピニストとハイカーがまとめた-(改訂第4版)」 /定価 1,362円//会員価格 1,220円 詳しくは、 https://www.jsurvey.jp/2.htm (遠藤拓郎:日本測量協会) ■編集後記 新年好! Bonne Anne ! Neu Jahr ! Sawaddii Pii Mai ! Adis Amat ! 2022年(令和4年)、今年も元旦は穏やかな快晴に恵まれました。紺碧の空に純白の 富士の雄姿を拝むことができました。昼前、上空を心当たりのあるセスナ機が東西 コースを飛んで行きます。固定資産税判読のための正月撮影のフライトです。関東 平野では1月1日は晴天の多い「特異日」とされているようです。そう、元旦から雨 や雪に悩まされた記憶、あまりありませんよね、関東に限っては。 「お天気」って、天=神様 の 気=気分しだい。だから、神様の機嫌を損ねないよ うに、「日頃の行い」が肝心です。例年1月4日から休日出勤で(当社は5日から)、 担当する業務の市役所(資産税課)に、撮影完了の報告メールを出します。そのあと、 会社近くの「大國魂神社」にお年始参りです。「今年も良い仕事に恵まれますように。 好天に恵まれ早期に撮れますように」って。 「人事を尽くして天命を待つ」、私の好きな言葉です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 (冒頭の挨拶は、中国語・フランス語・ドイツ語・タイ語・アムハラ語(エチオ ピア)の順) (編集委員長:国際航業㈱ 大山容一) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── | |
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