スペーシャリスト メールマガジン バックナンバー

タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.182 発行日時:2022年2月15日
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
2022年2月15日(火)
◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇  vol.182

                    発行元:スペーシャリストMM事務局
                     https://spatialist.sakura.ne.jp/

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*トピック 会員活動報告
*ニュースラウンジ(西村芳夫)
*リレーエッセイ<空間連携>(中嶋幸弘)
*新入会員のページ(戸口伸二)
*空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等(岡本芳樹)
*企画委員会議事録(遠藤拓郎)
*会からのお知らせ(遠藤拓郎)
*編集後記(大山容一)
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■トピック(会員活動報告)
スペーシャリストの会のメンバーが講師を務める
「空間情報総括監理技術者をめざす人のための技術士取得支援セミナー」
のご紹介です。
 日程:令和4年3月25日(金)
 場所:CIVI 研修センター新大阪東 会議室
 受講方法:会場集合、オンライン(リアルタイム配信)
 https://www.jsurvey.jp/gissv20220325.pdf


■ニュース ラウンジ
 1月17日、阪神淡路大震災から27年。
 当時のニュースは、「1月17日午前5時46分、M7.3の阪神・淡路大震災が発生
した。震度7を記録した神戸市を中心に被害は甚大で、ビルや高速道路が倒壊した。市内
各地で火災が同時に発生したが、消防隊の手が回らず放水用の水の確保も困難で延焼地域
が広がった。死者・行方不明者6400人余り、住宅の全半壊は約24万棟にのぼった。
道路、鉄道、電気、ガス、電話などライフラインは寸断されて機能せず、大都市を襲った
激しい災害の脅威を見せつけた。」と伝えている。
 27年後のその日にたまたま目にしたニュースは、「解消進まぬ「危険な密集市街地」
被災地・神戸の商店街に見る難しさ。地震で大規模火災が起きる恐れがあり、住民の避難
も難しくなる「危険な密集市街地」の解消がなかなか進まない。政府は2020年度末まで
の解消を目指したが達成できず、目標は30年度末にずれ込んだ。」とのことだ。
 では、この27年間で進んだことは? 「正の遺産」ともいうべき事柄も伝えている。
あの年は、「ボランティア元年」ともいうべき年になった。また、【震度階級の変更】,
【ハイパーレスキュー創設】,【災害派遣医療チーム(DMAT)発足】や、身近なところ
では、【地震保険の普及】や【水道レバーの「下げ止め式」】と挙げて報じている。
 さて、我々、空間情報技術者は何ができたのだろうか?学んだか?については、間違い
なく学んだと言える。進んだか?(進めたか?)についても、間違いなく進めた。しかし、
充分な準備が出来ているかと聞かれると、描いている「準備」には、まだまだとどかな
いように感じている。今、同じことが起こったら、何ができるのだろうか?
                      (西村芳夫 株式会社日本インシーク)
〇令和4年3月号の担当は、西岡陽一さんです。


■リレーエッセイ<空間連携>
 アジア航測の高木さんからバトンを引き継いだ中嶋幸宏です。防災×情報システムに
関する業務への対応が多いですが、情報システムを基本として、電力や通信、いろいろ
と取り組んできました。
 月並みですが、コロナ禍の話題から入ります。2020年の月間「測量」6月号のSP会
コーナーも執筆させていただきましたが、4/7に初めての緊急事態宣言が発出されて、
異様な緊張感につつまれていた4/10に原稿〆切、発行される6月はどうなっているか?
と問いかけながら、文を締めました。それから2年近く経つ今、まさに第6波の渦中
真っただ中です。すっかりオンラインが定着し、業務によってはプロポーザルコンペ
の提案・質疑から納品に至るまで、一度も顧客と対面することなく進むものも出てき
ました。社内でもWeb会議が基本で、会議が多い日は出社より在宅の方が働きやすい
くらいです。 おもしろいと思うのは、昔からオンラインのテレコミュニケーション
でも、仮想空間で視覚的に空間を認識して行動を体験することに、常にトライがある
ことです。機能的には不要な
気もしますが、人間が視覚優位の生物だからかなと受け止めています。仮想空間も現実を
再現するデジタルツイン(PLATEAUなど)もあれば、現実に拘束されない自由な空間も
あります。デジタルツインの場合、MRのように現実との重畳もしたくなり、まさに何でも
できそう。しかし、重なりそうで重ならない、精度、測位の問題はここでも無縁ではなく、
今までの経験を活かす必要がある場面がまだまだあるように感じます。
                        (中嶋幸宏:アジア航測株式会社)
〇令和4年3月号の担当は、同じアジア航測の高橋健さんにバトンを渡します。


■新入会員のページ
 今年度より入会いたしました株式会社エイテックの戸口です。
 3度目の挑戦で空間情報総括監理技術者の認定試験にようやく合格することができ、
晴れてスペーシャリストの会へ入会する資格を得ることが出来ました。
メールマガジンや支部活動など、これまで知ることのなかった諸先輩方の考えや活動を
拝見し、より一層自己研鑽していきたいと考えています。
 私が空中写真測量や航空レーザ測量に携わって27年ほど経ちました。
何度か転職しましたが、ずっと同じ業界、しかも主に航測関係の業務に継続して携わる
ことが出来たのは幸運だったと思います。
 若いうちは資格などにあまり興味がなかったのですが、歳を重ねるうちに色々な資格に
興味を持つようになりました。今思えば、若いうちは知識も経験もなく、取得できそうな
資格が少なかったから興味も湧かなかったのだと思っています。
「頑張ればもしかしたら手が届くかも」と微かな希望を持たせてくれるような資格があ
れば、なんとか頑張ってみたい気になるものです。
 念願の空間情報総括監理技術者。資格取得がゴールではなく、この資格を活かせる
よう頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
                    (戸口伸二 : 株式会社エイテック)
〇令和4年3月号の担当は、木下純二さん、青山聖人さんです。


■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等
『断捨離すれば働き方改革はうまくいく!』
 企画・発行:株式会社 きもと 
 著者:株式会社 きもと FPS-BIZ推進室
 定価:1,800円+税

最近、断捨離をすれば人生も身軽になり、物にあふれた生活から離れることにより本当
に人生で必要な物が見えてくる?などの言葉がをよく見かけるようになりました。
断捨離は個人的な取り組みであると思っていましたが、この本によると組織にも当ては
まるようです。皆さんの所属する会社での取り組みと比較しながら読むと参考になると
思います。この本は断捨離により「働き方改革」を実現した自社の取り組みを紹介した
ものです。コンサルタントに頼らずヒトを中心とした働き方改革を目指した製造業の
ストーリーです。この本の表紙にも掲載されていますが、「働き方改革」は会社側の
立場からは「働かせ方改革」になっているかも?との問いかけも非常に興味深い言葉
です。社内のワークフローの見直しに始まり、ペーパーレス化、フリーシート(フリー
アドレス)、在宅勤務、更に430ページの会社規定を廃止?し、A4サイズで5ページの
『KIMOTOLINE』を制定するなど、斬新な取り組みも紹介されていますのでとても
参考になります。

また、著者である『株式会社きもと』は皆さんもご存知のように航空写真の現像や図面
複写業務の写真事業により創業した会社ですが、現在農場運営などの多角的な経営も
行っています。新規事業の立ち上げには、イノベーションを起こす柔軟な発想や組織力、
さらに推進する力も必要です。アフターコロナを見据えた柔軟な企業経営の参考になる
一冊ではないでしょうか。
                        ( 岡本 芳樹 : 株式会社 パスコ )
〇令和4年3月号の担当は、池田晃三さんです。


■ 企画委員会議事録(概要)
令和3年度 第2回「スペーシャリストの会」企画委員会(令和4年1月)議事録(概要)
日時:令和4年1月17日(月)13:30~15:30
場所:日本測量協会 会議室、WEB
議事項目:
(1)  報告事項
① 各支部活動報告(※1月号掲載済み)
② その他
〇令和3年度空総監試験合格者19名中18名が既に入会済み。残り1名の
方も事務局から再度ご案内し、入会を検討中。
〇令和4年度空総監試験日程(筆記試験:7月23日、面接試験:9月10日)
・空総監試験は7月(筆記)となり、東京オリンピック・パラリンピック開催前の
スケジュールに戻った形となる。
〇技術士取得支援セミナー(2月25日東京、3月25日大阪)
・ハイブリッド方式で、過去問を分析する実践型のセミナー。
・両会場のセミナーに参加しても、CPDはどちらか片方のみ登録(重複して
登録できない)。
・東京会場と大阪会場では、科目が一部異なるため参加検討の際にはご注意
願いたい。
(2)  討議事項・要請事項
① 月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆毎号の確認(第29弾)、第30弾
② 以降のテーマ検討→第30弾以降のテーマは「私が考えるDX(仮)」と「国際化へ
の対応」(掲載予定順)
第29弾第5回、第6回の執筆者を東北支部、中部支部で選定する。
③ 令和4年度KIT空間情報セミナーを分担する担当会社(支部)を以下のように
  決定した。
-第1回(5/27):国際航業株式会社
-第2回(7/22):株式会社パスコ
-第3回(9/30):朝日航洋株式会社
-第4回(11/25):アジア航測株式会社
-第5回(1/27):SPの会中部支部
④ SPの会女性技術者バーチャル座談会(要約版・書籍版)の書籍については
イノベーション大会(6月)に合わせて出版準備を進める。
⑤ プレ全国大会開催に向けて準備する。
⑥ その他
〇「測量・地理空間情報イノベーション大会2022」概要について
・現時点ではハイブリッド方式での開催を予定
・SPの会はオンデマンド配信のセッションを担当する。
〇メルマガを配信するサーバ変更に伴い、ドメインが変更となるため、会員には
事前に周知すること。→会員にアドレス変更のメール配信済み(1月24日)
次回予定企画委員会は令和4年3月11日(金)13:30~15:15の予定
以上

■日本測量協会からのお知らせ
◇イブニングセミナー
「衛星データ活用の現状と今後の展望(仮)」
 講師: 畠 周平氏 (衛星データサービス企画株式会社)※スペーシャリストの会会員
 日程:令和4年3月11日(金)
 場所: 東京、仙台(WEB)、大阪(WEB)
 https://www.jsurvey.jp/k-academy20220311.pdf
 https://www.jsurvey.jp/k-touhoku20220311.pdf (仙台/WEB)
 https://www.jsurvey.jp/k-kansai20220311.pdf (大阪/WEB)

◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた
 SPの会会員の方へ。
 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。
 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。

 届け出様式は以下の場所にあります。
 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm
 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出

 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。
 連絡先は以下の通りです。
 メール:geoinfor@jsurvey.jp
 FAX : 03-5684-3366
 〒113-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階
 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛

◇重要なお知らせ
●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要
 になります。
《更新条件》
☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間
 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量
 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新
 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。

 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。
※平成28年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年
 ※平成23年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年
 ※平成18年度認定登録者は、令和3年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年
 お早めにお手続きをお願いいたします(年度末になりますと、年度内に更新が完了
しない場合があります)。
 【認定登録更新期限間近!!】

◇空間情報技術事例報告集の報告文募集
☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読)
☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。
 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らかの
 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に
適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、
信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新
たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後
 の展開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿
 ください。
 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf


■刊行案内        
*** おすすめの1冊 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます)
 「一等三角点総覧-アルピニストとハイカーがまとめた-(改訂第4版)」
   /定価 1,362円//会員価格 1,220円
 詳しくは、 https://www.jsurvey.jp/2.htm
                            (遠藤拓郎:日本測量協会)


■編集後記
 道々通り過ぎる車のナンバープレート。たとえば36-57を、足し算や引き算に見立てて、
36+57、36-57と。ちょっと頭の体操にしばしばやるのですが、それが進化して最近、
36x57を暗算で計算するワザを会得しました。そろばんの世界では「胸掛け算」という
独特の方法があり、インドには二桁の九九があるなどと聞きますが、私のは普通に筆算
の応用です。
 36 x 57 を、36 x 5(0) と 36 x 7 と、別々に暗算して足し合わせます。180(0) + 252
ですね。足すのは百位と十位のみで一位は足し算不要。かくして2052が得られます。
できそうでしょ? じゃあ、76 x 94 とかは?
 暗算は上の桁からやるのがコツ。また計算途上、3、4桁の数字を頭の片隅に置いて、
あとで引き戻してくる技術を要します。語呂合わせにヒントを得て、若いころ独自
考案しました。また機会あらば、そんな紹介も。
 なおこの暗算ゲーム、自分で運転しながらの場合には、ある程度熟達してからの方が
良いでしょう。計算に熱中していると、見えている赤信号をす~っと通り過ぎてしまう
ことがあります。経験者(未遂)が語ります。
                     (編集委員長:国際航業㈱ 大山容一)

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