スペーシャリスト メールマガジン バックナンバー

タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.185 発行日時:2022年5月16日
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
2022年5月16日(月)
◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇  vol.185
                    発行元:スペーシャリストMM事務局
                    https://spatialist.sakura.ne.jp/


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*ニュースラウンジ  岡本芳樹
*リレーエッセイ<空間連携>  伊藤裕
*新入会員のページ  大野勝正 川上誠博
*空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等  西村芳夫
*各支部活動報告  (各支部長) 
*測量協会からのお知らせ  遠藤拓郎
*編集後記  大山容一
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■ニュース ラウンジ
 今年もプロ野球が開幕しスポーツ観戦の季節がやってきました。暗いニュースが
多い中、国内外で活躍しているスポーツ選手の明るいニュースを心待ちにしています。
MBLで二刀流を貫く大谷選手の活躍は今年も目を離せませんが、国内でも千葉ロッテ
マリーンズの佐々木投手が28年ぶりに完全試合を達成しました。
 佐々木投手は、陸前高田市の出身で小学校3年生の時から地元のチームで野球を
始め、高校も地元に進学しています。3年夏の県大会ではエースで4番打者を務め、
準決勝で完封勝ちを収めチームは決勝へ進出しますが、花巻東との決勝戦では國保
監督が「故障予防のため」という理由で投手・打者ともに佐々木選手の出場を回避
してチームも敗れました。これに対して、大船渡高校には苦情の電話が殺到し、
野球関係者や評論家の間でも議論となりメディアでも取り上げられるほど社会問題
となりました。
プロ入り後も2020年のルーキーイヤーは春季キャンプから一軍に帯同しますが、
井口監督の「試合レベルに達していない。今シーズンはちょっと難しそう。」との
判断により、一軍・二軍ともに公式戦登板はありませんでした。今年、偉業を達成
できたのは、ご本人の努力や才能に加え、育成に関わったリーダーの皆さんの総力
により成し得たものであると思います。
 この季節、皆さんの会社にも多くの新入社員が入社されたことと思います。空間
情報関連事業において幅の広い経験を積むとともに、15 年後に空間情報関総括監理
技術者の受験を視野に入れたキャリアラダーの準備は万全でしょうか?新入社員の
皆さんには一日も早く実戦で活躍して欲しいのは山々ですが、しっかりと次世代の
リーダーとして育成していくことも業界としての大切な使命であると思います。
日本技術士会では、「修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-」
において、修習技術者が初期専門能力開発(IPD, Initial Professional Development)
を通して身に付けるべき基本的な内容と修習への取組み方を簡潔にまとめています。
この機会に是非、ご覧頂けると幸いです。
                 (岡本芳樹:株式会社パスコ)

〇令和4年6月号の担当は、大伴真吾さんです。


■リレーエッセイ<空間連携>
 アジア航測の小野木さんからバトンを引き継いだ、国際航業の伊藤裕です。
 転勤で東京から福岡(博多)へ来て、ちょうど1年が経ちました。福岡は社内でも
人気の勤務地ですが、実際に住んでみてその理由がよく分かりました。
・食べ物が安くて美味しい(外れの店がほぼない、ごま鯖最高!)
・家賃が安い(感覚的には東京の2/3程度、好立地・好条件物件に住めます!)
・空港が近い(空港まで電車で10分、近すぎて感動!)
・・・等々、福岡の都市としての魅力の高さに日々驚かされています。
 そんな中でも個人的に一番驚いたのは、福岡は夜でも空が明るいことです。調べて
みると日の出・日の入の時間が、東京に比べ30~40分程度遅いようですが、体感的
には1時間以上遅い感じです。特に夏は20時ぐらいまで外が明かるので、なんか得し
た気分になれます。逆に朝は明るくなるのが遅いですが、私は出社ぎりぎりまで寝て
いるので、全く問題ありません。というわけで、今のところ福岡に対する不満は
全くありません。
 これであとは仕事が順調であれば天国ですが、そう全てがうまくいかないのが
世の中です。。。夜だけど外はまだ明るいし、もう少し仕事がんばりたいと思います!
                     (伊藤裕 : 国際航業株式会社)

○令和4年6月号の担当は、国際航業の伊藤友和さんにバトンを渡します。


■新入会員のページ
 2006年にアジア航測に入社した当時、空間情報総括監理技術者は資格として生ま
れたばかりでしたが、ベテラン社員でも合格が難しいことから空間情報技術者とし
て最終目標であり、自分にとっては雲の上の遠い世界のことだと思っていました。
 それから15年、航空レーザ測量、写真測量、衛星解析、GIS、GNSSなど空間情報
の基本を学び、それらの技術が森林解析技術として応用展開されて、スマート林業、
林業DXが発展してきました。実務を通して勉強してきたことや経験を活かし、空間
情報総括監理技術者に合格したことは自分にとって15年越しの目標達成と嬉しく思い
つつ、入社当時違う世界と思っていましたが、勉強が得意ではないこんな私でも少し
ずつ成長することで、自分が関われる世界になったとその成長を感じられました。
 今の若手はかつての私の様に遠い世界と思っているのかもしれませんが、いつかは
到達してその先に進むことができることを伝えていきたいと思います。
                   (大野勝正 : アジア航測株式会社)

 昨年度より入会いたしました(株)パスコの川上と申します。入社からは下水道の
管渠設計に携わり、設計のための現地測量、工事実施のための現地測量など、黄色
と橙色の重たい三脚・トランシットを担き、北の大地を巡っておりました。
 その後は、上空から地表を計測する航空LPデータやUAV計測の高精度な地形
データを活用した砂防分野の調査・設計に携わっています。険しい山地の高精度な
地形図を見ては、自然が作り出す地形・地質構造に驚くとともに、頻発する自然
災害について脅威を感じております。そんな影響を受けてか、近年は山岳地に興味
が湧き、先日のGWは残雪の色濃い上高地・涸沢に行きました。まだまだ寒かった
ですが、朝焼けに染まる涸沢のモルゲンロートは抜群の景色でした。
 今後は、ちょっとした楽しみをもちながらも、空間情報技術を用いた安全・安心
な暮らし、国土強靭化社会の実現にむけ、微力ながら社会貢献できればと思います。
                    (川上誠博 : 株式会社パスコ)

〇令和4年6月号の担当は、宮本藍介さん、宇美雅博さんです。


■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等

『いきたい場所で生きる:僕らの時代の移住地図』
 著者/編集:米田 智彦
 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
 2017年01月

 少し「箸休め」的な話題を提供する。
 しかし、私をご存知な方なら、この話題が「箸休め」ではなく、今の私の重要課題
の一つであると思っていただけるでしょうが、このメルマガの読者の方々の多くは、
今まさに第一線の方なので、ちょっと違うかな!とお感じになるだろう。
 とにかく、出版社の内容紹介によれば、

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自分らしい暮らしを求め、私たちはこれからどこに住み、どこで働くのか?
「リタイア後の田舎暮らし」「沖縄やハワイで悠々自適」といったイメージも今は昔。
昨今は官民一体となった地方創生とリモートワークの促進を背景に、ITの進歩や格安
航空券の普及などによる移動コストの低下もあり、とくに震災以降、働き盛り世代を
中心に、「移住」への関心が高まっています。
 本書では、「東京オリンピック後に自分が移住するとしたら、どこに住むだろう?」
という発想から、国内外に移住した33人への取材をもとに、現代の「移住のリアル」
について描きだしていきます。
  <中略>
 移住というトピックを通じて、リモートワーク、二拠点(多拠点)生活、職住近接、
シェアリング・エコノミーといった21世紀のあたらしい働き方・生き方も見えてくる
……そんな一冊です。
ーーーーーーーーーー

とのことで、コロナ禍の前の本ですが、昨今の働き方の変化にも参考となる本と思う。
しかし、書評の多くにも書かれているように、少し浅く広く雑ぱくという感はある。
読んで考えることが重要なタイプの本という感じだ。
 この本の他にも、移住や暮らし方をテーマで関連書をネットで探ると、意外に
多くの本が検索された。冒頭では、第一線の方々には不要では!?というような
ニュアンスで記したが、昨今の働き方の変化の影響は、第一線の方も顕在化して
いると思うので、これらの類の本のご一読は価値あると思う。
                 (西村芳夫: 株式会社 日本インシーク)

〇令和4年6月号の担当は、橘菊生さんです。


■ 各支部活動報告

◇関西支部
■催し等開催結果
1.幹事会
 日時:3月15日(火)16:00~17:00
■今後の会議・催し等
1. 幹事会
 5月下旬(日時調整中)
 会場:日本インシーク、Web併用
2. 測量の日記念フェア2022
 日時:6月3日(金)13:00~
 場所:大阪合同庁舎
 講演者:(株)日建設計コンサルタント 川上崇氏(日本測量協会の枠)
3.その他 特になし
         (河野哲也 関西支部長:(株)パスコ)

◇東北支部
■第4回講演会について
今年度の開催は以下の日時で予定しております。
● 日 時
令和4年9月6日(火)  13:00~17:00
●会 場
宮城県建設産業会館
※講演内容は検討中です
      (宮寺 修 東北支部長:朝日航洋株式会社)

◇中部支部  
【活動報告】
1.第11回定期総会を開催
・日 時:令和4年4月27日(水)14:30~15:00
・場 所:中統ホール4階
2.第16回ほっとセミナーを開催
・日 時:令和4年4月27日(水)15:30~18:00
・場 所:CHUTO ホール4F
【活動予定】
1.令和4年度点群データのオペレーティング(初級編)
・日 時:令和4年5月28日(土)10:00~17:00
・場 所:岐阜大学工学部
2.第68回定例会議
・日 時:令和4年6月24日(金) 16:00~17:30
・場 所:オンライン(もしくはハイブリッド)
        (小野貴稔 中部支部長:中日本航空)

◇九州支部  
【活動報告】
SP 会特別講演会Web 配信
     4.13(水)13:30-16:40
     ・受講申込み者24名
〇次回幹事会 5月13日(金)17:00~
       (鵜飼 尚弘 九州支部長:快適空間FC)

◇中国・四国支部
【活動報告】
特になし
【活動予定】
〇SP会中四国支部講演会
・8/4(木)に予定している講演会について話題提供して頂ける方を募集中
(〆切 5/27)
・基調講演  広島工業大学 建築工学会 坂本英輔准教授様にお願いしました。
       テーマは、未定です。
        (岡本良徳 中国・四国支部長:復建調査設計株式会社)

◇東京支部
【活動報告】
2022年4月6日
第10回SP会東京支部技術士試験第二次試験勉強会(オンライン)
【活動予定】
幹事会
2022年7月に幹事会開催予定(日程調整中)
        (住田英二 東京支部長:測量協会)


■日本測量協会からのお知らせ★

◇「議決権行使書」ご提出のお願い
 日頃は日本測量協会の各活動にご協力いただきありがとうございます。
 第72回定時総会のご案内を今月末発送いたします。
 今回の総会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、当日のご出席を
 極力控えていただき、同封の総会議案書をご覧になり、「議決権行使書」に
 署名ご捺印のうえ、ポストにご投函ください。
 ※6月10日(金)までにお願いいたします。
◇令和4年度「空間情報総括監理技術者」認定試験の願書受付を開始いたしました。
 詳しくは、https://www.jsurvey.jp/gissv/gissv.htm
◇「測量・地理空間情報イノベーション大会2022」受付開始
 日時:6月15日13時30分~6月30日23時59分
 開催方法:オンライン(特設サイト)
 参加方法:事前登録制(※申込受付は5月中旬開始予定)
 参加費:無料
 詳細については、近々HPに掲載予定
◇公開講座
 「地図が伝える自然の営み」(第3回)
 講師:宇根 寛 氏 (一般財団法人日本地図センター主任研究員)
 日程:令和4年7月1日(金)
 場所:東京、仙台(WEB)、大阪(WEB)
https://www.jsurvey.jp/k-honbu20220701.pdf (東京)
https://www.jsurvey.jp/k-touhoku20220701.pdf(仙台/WEB)
 https://www.jsurvey.jp/k-kansai20220701.pdf (大阪/WEB)
◇令和3年度(2021年10月~2022年9月) 会費納付のお願い
 令和3年度の会費納付がお済みでない方は、会費納付にご協力ください。
 年間3,000円です。
未納者の方には4月12日頃、事務局からメールをお送りしております。
 既に納付手続きをされている場合はご容赦ください。
 郵便局の払込取扱票が紛失したなどの理由で振り込めない方は、以下のアドレス
 までメールでご連絡ください。
 振込票を送付いたします(振込手数料はSPの会で負担します)。
 また令和3年度の会費が納入済みかどうか確認したい場合も以下のアドレスまで
 ご連絡ください。
 メール:spatialist@jsurvey.jp
 または、郵便局に備付けの払込取扱票をご利用いただき、以下の郵便振替口座に
 お振込みいただくこともできます
 (その場合は振込手数料はご負担ください)。

 名称: スペーシャリストの会
 番号: 00160-4-586527

◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の
 変更が生じたSPの会会員の方へ。
 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。
 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。

 届け出様式は以下の場所にあります。
 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm
 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出

 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。
 連絡先は以下の通りです。
 メール:geoinfor@jsurvey.jp
 FAX : 03-5684-3366
 〒112-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階
 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛

◇重要なお知らせ
●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが
 必要になります。
《更新条件》
 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間
  認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。
 また、測量CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に
 達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、
 その間は未掲載となります。

 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。
※平成29年度認定登録者は、令和4年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年
 ※平成24年度認定登録者は、令和4年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年
 ※平成19年度認定登録者は、令和4年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年

◇空間情報技術事例報告集の報告文募集
☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読)
☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。
 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性
(何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性
 や実際に業務等に 適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容
 やその結果に対して、信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域
 の中で、他技術領域への新 たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合
 利用の可能性などを含めて今後の展開性)という視点から査読し、技術事例報告
 として採用致します。奮って、投稿ください。
 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf

■刊行案内        
*** おすすめの1冊 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます)

 「一等三角点総覧-アルピニストとハイカーがまとめた-(改訂第4版)」
   /定価 1,362円//会員価格 1,220円

 詳しくは、 https://www.jsurvey.jp/2.htm
                      (遠藤拓郎:日本測量協会)


■編集後記
 20世紀前半、欧米列強の植民地政策が世界を席巻していた時代に、アジアの最果ての
黄色人種が富国強兵を実現して大陸に台頭してきました。これを好ましく思わない列強
は、いわゆるA-B-C-D包囲陣などで日本は孤立し、戦争突入を余儀なくさせた・・・
 21世紀前半、民主主義を標榜する国々の(米国型)資本主義社会がもはや世界を
席巻しつつある時代に、数少なくなった社会主義の大国。調子に乗って陣営を膨張
させつつあるN-A-T-O包囲陣は、プーチン氏にとって未だ属国くらいにしか認識し
ていないウクライナにまで、食指を伸ばそうとしています。たまらず、ウクライナ
侵攻を余儀なくさせた・・・
 ロシアのやり口には一片の同情もできませんが、NATOが米国が英国が、ロシアを
執拗に煽りに煽って、現在の状況を引き起こした、と、ここ数ヶ月のさまざまな報道、
特に侵攻前のまだ冷静な記事の数々をつぶさに見ていくと、感じることです。80年
前から、人類は少しも進歩していません。
 ところで、昨年の東京オリンピックでは、次の各都市がホストタウンになって
いたそうです。
  ウクライナのホストタウン 日野市(東京)、札幌市、橿原市(奈良)
  ロシアのホストタウン 根室市、日立市(茨城)、新潟市、加茂市(新潟)ほか
何だか、別世界にいるような気持ちになりませんか。当初は受け身にせよ、世界に
誇るべき平和憲法を持つ我が国。世界で唯一の被爆国である我が国。武力に寄らない
世界平和をめざしていけるのは、日本社会だけのような気がします(為政者には
そんな気概はあまり感じられませんが)。私たちの新しい商売道具のひとつである
はずのドローンまでもが、偵察機として、武器として、大活躍をしている事実から
目を背けてはなりません。
           (編集委員長:国際航業㈱ 大山容一(日野市在住))
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