タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.186 | 発行日時:2022年6月15日 |
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2022年6月15日(水) ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.186 発行元:スペーシャリストMM事務局 https://spatialist.sakura.ne.jp/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ *ニュースラウンジ 大伴真吾 *リレーエッセイ<空間連携> 伊藤友和 *新入会員のページ 宇美雅博 宮本藍介 *空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等 橘菊生 *企画委員会議事録(概要) *測量協会からのお知らせ 遠藤拓郎 *編集後記 大山容一 ■ニュース ラウンジ 新型コロナ感染症に関する話題が、規制からマスクを外してもよい場所や生活シ ーンに関する議論にシフト、いわゆる喪が明けつつある状況になってきたようです。 とはいっても、6月上旬時点の東京都の新たな感染者数は1日あたり2,000人を超えて いますので、まだまだ油断は禁物、自分自身はもちろん家族のため、社会のために も引き続きの感染予防行動が大切だと思います。 こうした中で企業活動の変容のひとつにWeb会議の定着があります。仕事の始まり から終わりまで打合せは全てWeb会議で済ませてしまい、お客様と対面でお会いする ことなく仕事が終わってしまったこともあるのではないでしょうか。私の場合、Web 会議にまつわる「あるある話」ではありますが、悩んでいるのがURL迷子です。 様々なWeb会議システムのURLが、メールやSNSなど、これまた様々なツールで送られ てくるのですが、これから行われようとするWeb会議のURLがわからなくなってしまう ことがあります。連絡を受け取った都度、きちんと管理していればこのような事態に はならないことは重々承知しているのですが、なかなかこれができません。 「後でURL送る」と言われ、それが来ていないことに会議開始直前に気がつくことも あったりします。 それともう一つの悩みは、Web会議の詰め込みすぎです。会議場所への移動時間ゼ ロはとでも魅力的なのですが、次の会議のスキマ時間がゼロになることがよくあり ます。そうなると、前の会議が長引くと結論が出る前に退出したり、あるいは、次 の会議の参加が遅れて議論に乗り遅れたりします。最近はWeb会議の間隔を30分取る ようしていますが、相手があっての会議なので、なかなかうまくコントロールでき ません。 これからもこの悩みとお付き合いしないといけないのですが、楽しみもあります。 これまでWeb越しでしかお会いできなかった方々と、これから対面で、「あらためて、 はじめまして!」とアナログ名刺交換とお話しができそうだということです。Web会 議での会話とは違った感覚でお話できることが待ち遠しいです。 (大伴真吾:朝日航洋株式会社) 〇令和4年7月号の担当は、廣野貴一さんです。 ■リレーエッセイ<空間連携> 同じ会社の国際航業伊藤裕さんより、バトンを受け継ぎました伊藤友和です。入社 から18年は九州で勤務し、単身名古屋勤務が3年目を迎えます。リレーエッセイ締切 日でちょうど誕生日を迎えますが、変わらず仕事に追われる日々です。 最近、家を建て替えることを決意し、改めて自分の住む場所について情報を集めて みました。土地の情報は法務局、都市計画情報や地盤調査情報は公開型GISから確認、 隣家との境界確認、建築確認、下水道や水道の接続、太陽光発電量の検討等々、家の 建築で考えることは沢山あることに驚きました。それと同時に、改めてどの情報もこ れまで業務で作ったシステムやデータが、身近に活用できていることを住民として認 識し、市民の方へ貢献できていると思うと感慨深い気持ちとなりました。 現在は、カーボンニュートラル、3D都市モデル、AI等、デジタルツイン実現に向 けたDXの取組みが大きく動いています。これからも様々な業務に取組み、社会に貢献 できる技術者でありたいと思いながら、誕生日を迎えることとします。 (伊藤友和 : 国際航業株式会社) ○令和4年7月号の担当は、国際航業の光広淳さんにバトンを渡します。 ■新入会員のページ 昨年度入会いたしました国際航業(株)の宇美と申します。2回目のチャレンジで 合格しました。国際航業(株)入社後、図化・空三を担当していましたが、その後、 自ら営業を志願し、今年度で営業拠点長21年目を迎えました。 「空総監」について、少し営業の観点で個人的考えを述べさせていただきます。 都道府県や市町村発注業務(都市計画、防災、固定資産関連等)において、発 注者が高品質な成果を得るため、高い現状分析力や課題解決力を持つ空総監を、 管理技術者や照査技術者に求めることがあります。しかし、発注者自らが空総監 の配置を求めることはまれで、業務発注前段階における企業側の提案により、空 総監の配置を求めるケースがほとんどです。このことから、発注者側の空総監に 対する認識はまだまだ低いと感じています。空総監は業務単位で求められる「川 下」から、「川上」をめざす時期にあるように感じています。 民間企業が官公庁から業務を受注するためには、公募参加する・指名を受ける 必要がありますが、その資格を得るためには指名参加願を提出し受理していただ く必要があります。指名参加願には、企業に在籍する「有資格者数」を記載する 欄があります。技術士・測量士・測量士補のほか、民間資格のRCCM等の人数を記 載欄はありますが、残念ながら空総監の在籍人数を記載する欄はありません。 その欄に、空総監が付け加えられたならば、発注者の認識は高まると思いますし、 空総監が社会貢献できる活躍の場が増えると思います。 そのためには複数の測量関連団体による、国交省などの上位官庁への継続的な 要望・陳情活動が動かす力になると思います。既に実施されている活動かと思い ますが、指名参加願の有資格者数を記載する欄に、空総監が追加されることを願 っています。 (宇美雅博 : 国際航業株式会社) 今年の1月にSPの会に入会いたしましたアジア航測の宮本と申します。 よろしくお願いします。 平成18年に新入社員として入社し、自治体向けGISの導入・運用に携わって きました。空間情報総括監理技術者の資格は以前より把握しておりましたが、 経験年数が15年必要ということもあり雲の上のような資格でした。今回、その 資格を取得できてうれしく思っております。 日々の業務はGIS中心ですが、気象分野にも興味があります。最近は、気象に 関する専門用語などもメディアに多く取り上げられており、気象への注目の高 さを実感しています。私自身も関連する資格も取得したのですが、日々の業務 に追われ業務に活用できていない状況です。空間情報技術は気象分野にも大い に活用できると思いますので、空間情報総括監理技術者の資格取得を機に、気 象分野への空間情報技術の活用を模索していきたいと思います。 これから空間情報総括監理技術者の資格を活かして少しでも社会貢献できる ように活動できればと思いますのでよろしくお願いします。 (宮本藍介 : アジア航測株式会社) 〇令和4年7月号の担当は、本間亮平さん、谷口靖博さんです。 ■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等 書籍名:「データでわかる 2030年 地球のすがた」 著 者:夫馬 賢治 発行所:日経プレミアシリーズ 発行日:2020年7月9日 定 価:990円 著者はSDGsの専門家。本書では、現在グローバル企業や機関投資家で危機 感が共有されている気候変動、食料危機、森林破壊、漁業危機、水リスク、 感染症、世界のパワーシフト、労働・人権の8分野について、過去から現在 までの状況の変化や今後の予測等が国際機関、研究機関などが取りまとめた データを基に詳しく解説されています。また、これら8分野は個別のものでは なく密接に関連していることも示されており、急速に変化している社会の状 況が包括的に捉えられています。 エネルギー問題、サプライチェーンの明確化の重要性、日本の水リスク、 感染症の今後などにも触れられており、なぜ、今まで経済活動が優先されて 見向きもされなかったサステナビリティやSDGs、ESG投資といったテーマに 企業や投資家などが積極的に活動するようになってきたのか、なぜそれが 私たちにとって必要不可欠なものであるのかといったことの本質的な部分を 理解することができる書籍です。 (橘 菊生:株式会社パスコ) 〇令和4年7月号の担当は、早川和夫さんです。 ■ 企画委員会議事録(概要) 令和3年度 第4回「スペーシャリストの会」企画委員会 日時:令和4年5月13日(金)13:30~15:30 場所:日本測量協会 会議室、WEB (1) 報告事項 ① 各支部活動報告(※4月号掲載) ② その他 ・空総監資格活用物件数調査(2021年度上期_確定) SPの会のメルマガホームページ(https://spatialist.sakura.ne.jp/)にも 調査結果をアップロード済み。 ・「測量・地理空間情報イノベーション大会2022」SPの会セッションについて オンデマンド配信のため、東京(25日、26日)、大阪(31日)にて事前収録予定。 ・令和3年度スペーシャリストの会会費未納者リスト 事務局から、4月12日に本人宛に連絡済み。 (2) 討議事項・要請事項 ① 月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆毎号の確認(第30弾) 新規テーマの持ち寄り・協議は、次回以降の企画委員会で行う。 ② SPの会女性技術者バーチャル座談会(書籍版)について 7月下旬刊行に向けて、各支部の担当者が初校点検中。 ③ SPの会プレ全国大会開催(2022/10/21)に向けて 各支部(関西支部、中部支部、本部)のテーマ等について報告・協議。 ・関西支部は「活動状況の報告」と「小学生(高学年)に向けた 地図体験教育の事例紹介」 ・中部支部は内容について検討中 ・本部(案)は『第三の技術教育の場として活かす!(仮)』をテーマとし 第1部:SPの会または他の団体の活動紹介 第2部:「本部・支部横断型の懇談会(or研究会or勉強会)設立と活動に 向けたパネルディスカッションなど →本部案については、引き続き企画委員会で検討する。 ・特別講演者については、各委員からの投票をもとに2名選定する。 ④ その他 ・会員配布物について(女性地理空間情報コンサル書籍) ★例年、SPの会で購入し会員に送付していたイノベーション大会の資料集は、 今年度は購入せず、7月刊行予定の「女性地理空間情報コンサルに訊け」をSPの 会で購入し、会員に配布する。ただし、会費未納者には、会費納入後送付する。 〇次回予定の企画委員会は、令和4年7月1日(金)13:30~15:30(予定) ■日本測量協会からのお知らせ ◇「議決権行使書」ご提出のお願い 日頃は日本測量協会の各活動にご協力いただきありがとうございます。 第72回定時総会のご案内を今月末発送いたします。 今回の総会は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、当日のご出席を 極力控えていただき、同封の総会議案書をご覧になり、「議決権行使書」に 署名ご捺印のうえ、ポストにご投函ください。 ※ご提出がまだお済みでない方は早急にお願いいたします。 ◇公開講座 「地図が伝える自然の営み」(第3回) 講師:宇根 寛 氏 (一般財団法人日本地図センター主任研究員) 日程:令和4年7月1日(金) 場所:東京、仙台(WEB)、大阪(WEB) https://www.jsurvey.jp/k-honbu20220701.pdf (東京) https://www.jsurvey.jp/k-touhoku20220701.pdf(仙台/WEB) https://www.jsurvey.jp/k-kansai20220701.pdf (大阪/WEB) ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の 変更が生じたSPの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール:geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒112-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇重要なお知らせ ●【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、 所定の測量CPDポイントが必要になります。 《更新条件》 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、 40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。 また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが 基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者 名簿にも、その間は未掲載となります。 今年度登録更新の方です。更新時に必要な測量CPDポイントは以下の通りです。 ※平成29年度認定登録者は、令和4年10月登録更新(第1回更新)・40ポイント/5年 ※平成24年度認定登録者は、令和4年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ※平成19年度認定登録者は、令和4年10月登録更新(第3回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読) ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、 (1)創意工夫性(何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など) (2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など) (3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、 信頼性や実証性など) (4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新たな展開や応用の 可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開性) という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。 奮って、投稿ください。 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** おすすめの1冊 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます) 「一等三角点総覧-アルピニストとハイカーがまとめた-(改訂第4版)」 /定価 1,362円//会員価格 1,220円 詳しくは、 https://www.jsurvey.jp/2.htm (遠藤拓郎:日本測量協会) ■編集後記 千葉県香取市役所観光課では、町興しプロジェクトとして、伊能忠敬先生を大河 ドラマで取り上げてもらおうと・・・というストーリーの映画「大河への道」が 公開され、先日観てきました。市の担当者(中井貴一)は、ある脚本家(西村まさ彦) に依頼しますがなかなか納得しない。そこで、伊能忠敬記念館に連れて行ったところ、 トリハダものの展示物に触れて、脚本を引き受けることになります。 伊能忠敬測量隊が17年にわたり日本全国の海岸線を、歩測のトラバースのみで 測り上げた日本地図(伊能中図集成図)を、衛星画像と比較検証したところ、水平 精度は実に99.8%(誤差0.2%)。当時、欧米列強、特に英国が日本を植民地化し ようと狙っていましたが、この伊能図の存在を知り、植民地化をあきらめたとの 逸話も残っているほどです。 以下、少々ネタバレですが。1821(文政4)年、完成した「大日本沿海輿地全図」 が幕府に納品されるとき、実はこの3年前に忠敬はすでに死亡していて、それを隠 してきた高橋景保測量隊長(中井貴一)は将軍家斉(草刈正雄)に詰問されます。 そして、粘った末の景保の一言、「忠敬は、次の間に、控えております・・・」。 襖を開けると。香取体育館に敷き詰められた、伊能中図の全国集成図が、 ドローン撮影で見事に映し出されます。 測量人冥利につきるワンシーンでした。ちなみにその翌々日、コロナ禍で度々 延期の後ようやく公開なった「TOPGAN Maveric」も観ちゃいました。主演の トム・クルーズは私とは1歳違いでして。還暦を迎えつつもエネルギッシュに 活躍する若々しい姿に、共感を覚えています。 ! Don’t think ! Just Do ! くよくよと思い悩んでないで、行動せよ! (編集委員長:国際航業㈱ 大山容一) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ───────────────────────────────────―──── | |
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