タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.191 | 発行日時:2022年11月16日 |
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2022年11月16日(水) ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.191 発行元:スペーシャリストMM事務局 https://spatialist.sakura.ne.jp/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ *ニュースラウンジ 住田英二 *リレーエッセイ<空間連携> 小出和政 *空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等 住田英二 *各支部活動報告 各支部長 *日本測量協会からのお知らせ 遠藤拓郎 *編集後記 大山容一 ◇◇ 令和4年度スペーシャリストの会総会のご報告とお礼 ◇◇ 10月21日、令和4年度スペーシャリストの会総会を東京会場から、 名古屋、大阪の各会場、Web出席者にオンライン配信し、 第1~4号議案について、原案のとおり承認となりました。 議決権行使書のご提出、ありがとうございました。 ●会員数 371名(令和4年10月1日時点) ●議決権行使書 214名(全ての議案について 賛成214 反対0) ■ニュース・ラウンジ 皆様もご存じの通りこのところ“DX(Digital Transformation)”が世間を賑わ しています。この”DX”については周知の通り経済産業省が「DX推進ガイドライン」 において「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用 して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革すると ともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の 優位性を確立すること」と定義しています。我々の測量・地理空間情報分野に おいては、この半世紀の間にコンピュータマッピング、GPS衛星測位、GIS、新たな センサー、などなどの技術が浸透し、既にデジタルデータの取り扱いには十分慣れて いるところですが、デジタル技術を活用するビジネスモデルの変革、といった対応は 今後の課題かと思います。日本測量協会が毎年6月に開催している「測量・地理空間 情報イノベーション大会」でもこのところ関連セッションを設けているところです。 さて、”DX”以外にも“SDGs”“Society5.0”、など気になる用語もあります。 「SDGs(Sustainable Development Goals)(持続可能な開発目標)」は、2015年 9月の国連サミットで採択されました。国連加盟193か国が2016年から2030年の 15年間で達成するために掲げた目標です (https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/より)。一方、”Society5.0”は、 日本政府が「第5期科学技術基本計画」において提唱した、未来社会のビジョンを 示す概念です。内閣府によると「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間 (現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を 両立する、人間中心の社会」と定義されています (https://www.digital-transformation-real.com/blog/what-is-society-5.0より)。 また、最近では”GX(Green Transformation)” なる用語も登場しました。 日本政府は2020年に「2050年までに温室効果ガスの排出を全体で0にする」という 目標を掲げ、カーボンニュートラルの実現を宣言しています。目標の実現に向けて 様々な施策が打ち出される中、2022年に経済産業省がGXの新たな取り組み 「GXリーグ」の推進を発表しました (https://monstar-lab.com/dx/about/about-gx/より)。 このように現在いろいろな取り組みが国家レベルでなされているところですが、 最近は頻繁に出現する新たな用語が飛び交う状況にあるようにも思います。 どうかすると消化不良に陥り、表面的なことしか対応できない状況になりかね ないのではないでしょうか。そうならないよう、我々「SPの会」メンバーは 具体論として、どのようなことをどのように取り組むのが望ましいのか、この あたりを十分な議論を重ねるような取り組みがそろそろ必要なのではないかと 考えています。いろいろご意見もあろうかと思いますが、いかがでしょうか。 (住田 英二:スペーシャリストの会副会長) ○令和4年12月号の担当は、林 義政 さんです。 ■リレーエッセイ<空間連携> 同じ会社の国際航業の長谷川浩司よりバトンを引き継ぎました小出和政と申します。 一昨年、昨年とコロナ禍で外出する機会も減り、テレワーク等も相まって、体重が 5kgほど増えてしまいました。階段で4階ほど登ると息切れしてしまい、体力の無さを 痛感。そこで、ダイエットも兼ねて10km程度離れたお店くらいであれば基本自転車で 移動しています。しかし、ダイエットには効果がなく、最近は先輩の勧めもあり、 高尾山などの奥多摩の山々をハイキングしています。 奥多摩を歩いていると、登山道を走るトレイルランニングをされている方を見かけ ます。300m登るのに息切れしている私から見るとすごいの一言です。 登山やハイキングは、総高低差、歩く距離、歩く時間により難易度が分かれます。 地理院地図を見ると、山の尾根もなだらかに見えますが、実際に歩くと20~30m くらいの凹凸があり、舗装されている林道が無い場合もあります。航空レーザ測量も 済んでいるので、地理院地図も等高線、もう少し精度が向上して頂ければ、 ハイキングの計画も立てやすくなるかなと思います。また、都市計画基本図の整備 範囲外の林道も、時々見直して頂ければ... 半年経過し、ハイキングをして体力はついたのですが体重は変わりません。これ から紅葉も進み、ハイキングにも良い季節です。是非皆様も楽しんで下さい。 (小出 和政:国際航業株式会社) 〇令和4年12月号の担当として、同じく国際航業の植木健一さんにバトンを渡します。 ■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介 等 国鉄~「日本最大の企業」の栄光と崩壊~ 石井幸孝著 中央公論新社発行 近代測量150年は記憶に新しいところと思いますが、今年は鉄道150周年の年に 当たります。鉄道各社がそれぞれ特別企画を展開し、中でも特別列車の運行など については“撮り鉄”が全国あちこちで粗相するなど、大変嘆かわしい話題が 目に付くところです。本書も本年発刊されたもので、150周年にちなんだものと 思います。著者である石井幸孝さんは旧国鉄で技術者としてディーゼル動車の 開発などを担当され、その後JR九州の初代社長になられた方です。国鉄は1949年に 誕生し、戦後復興に大きな役割を果たし、高度経済成長を支えてきましたが、 1970年あたりからサービス低下や不祥事が相次ぎ、1987年には分割民営化され現在 の姿になりました。本書は“国鉄問題”という観点で以下の構成で記述されています。 第1章 戦後の混乱と鉄道マンの根性 第2章 暗中模索の公社スタート 第3章 栄光としのびよる経営矛盾 第4章 鉄道技術屋魂 第5章 鉄道現場と労働組合 第6章 鉄道貨物の栄枯盛衰 第7章 国鉄衰退の20年 第8章 国鉄崩壊と再起 終章 JRの誕生と未来 全体で約380頁におよぶ本書は趣味の延長線上で気楽に読めるものではないかも しれませんが、JRが発足して既に35年が経過した今、鉄分を好む方々にとって 改めて“国鉄”について理解を深めてはいかがでしょうか。 (住田 英二:日本測量協会) ○令和4年12月号の担当は、瀬戸島 政博 さんです。 ■各支部活動報告 ◇関西支部 ■催し等開催結果 1.令和4年度 SPの会 プレ全国大会 日時:10月21日(金) 関西支部14:40~15:40 大阪会場:CIVI研修センター新大阪東 会場参加者19名 ■今後の会議・催し等 1. 幹事会 日時:11月15日(火) 10:00~11:00 会場:パスコ、Web併用 2. 関西支部総会 日時:12月8日(水) 13:30~14:30 場所:日本インシーク(メイン会場)、パスコ(サテライト会場)、Web併用 3. スペースサロン@Kansai 日時:12月8日(水) 15:00~17:00 場所:日本インシーク(メイン会場)、パスコ(サテライト会場) 講演共通テーマ:「施設管理における計測技術の活用」 講演者:内部講師3名 ①「簡易なRTK-GNSS計測の活用」 (株)パスコ 渡邉祐三氏 ②「水道の設備台帳整備と維持管理計画について」 アジア航測(株) 谷口靖博氏 ③「MMS(モバイルマッピングシステム)による3次元モデル 及び3次元道路地図の作成検討」 国際航業(株) 阿部亮吾氏 4.その他 特になし (河野哲也 関西支部長:(株)パスコ) ◇中部支部 【活動報告】 1. 令和4年度スペーシャリストの会・特別講演会・総会・プレ全国大会の参加 ・日 時:令和4年10月21日(金)9:50~17:00 ・場 所:ウィンクあいち名古屋会場(本部、関西支部とはオンライン接続) 【活動予定】 1. 第17回G空間ほっとセミナー ・日 時:令和4年11/15(火)15:30~ ・場 所:オフィスパーク名駅花車デザイン会議室 910 (小野貴稔 中部支部長:中日本航空) ◇東北支部 【活動報告】 ・10/21 SP会プレ全国大会&総会への参加 (本部にて、千葉東北支部長、菊地会員2名参加) 【活動予定】 ・11/25 SPの会東北支部幹事会(予定) 公開講座(16:00~17:00)の後 (千葉一博 東北支部長:アジア航測) ◇九州支部 ■活動報告 1.「地理空間イブニング・セミナー」 ・日時:10月5日(木)13:30~14:40 ・場所:オンラインセミナー ・講演 [演題]:「地理空間情報分野のオープンデータ最新動向」 [講師]: 大伴 真吾氏(一社・社会基盤情報流通推進協議会/朝日航洋株式会社) 2.幹事会 ・日時:11月8日(火)15:30~16:10 ・場所:WEB会議 ・出欠:出)鵜飼、小野山、上橋、坂田、重松 欠)横山 〇活動内容の確認 「SP総会およびプレ全国大会」パネルディスカッション参加の報告 11月25日総会の内容確認 〇セミナー関係 「知っとーとセミナーin 九州(第8回)11.25(金)14:30-15:30」 ・近藤講師(アジア航測) 「森林のレーザ計測と解析(仮称)」をテーマに講演を予定。 ・本セミナーの後にはイブニングセミナー ・申し込み30名弱(11/8時点) 〇次回幹事会 未定 (鵜飼尚弘 九州支部長:快適空間FC) ◇東京支部 ■活動実績 幹事会、10月5日(水)16:00-オンライン 議事:技術士第二次試験勉強会、支部情報交換会、の件 ・技術士第二次試験対策講座(毎年4月上旬開催)の件、 2023年4月上旬開催に向けて準備進める。 ・来年度は支部情報交換会は開催の方向で検討を進める。 ■今後の予定 幹事会1月11日16:00-日本測量協会本部にて開催予定(対面) (住田英二 東京支部長:日本測量協会) ◇中国四国支部 ■活動報告 SP会中四国支部講演会が無事に終了しました。 日時 令和4年8月4日(木) 14時~17時 会場 広島工業大学 広島校舎 定員 50人 出席者 46人 地理空間情報イブニング・セミナー(WEBセミナー) 日時 令和4年8月31日(水) 16時~17時30分 会場 広島県情報プラザ 講師 大伴 真吾氏 内容 地理空間情報分野のオープニングデータ最新動向 (岡本良徳 中国・四国支部長 : 復建調査設計株式会社) ■日本測量協会からのお知らせ ◇令和4年度「空間情報総括監理技術者の認定登録更新」ご案内について 今年度更新対象の方々には、10月3日にご案内をお送りしております。 事務処理の都合上、更新手続きが可能な方(CPDポイントを満たしている方) につきましては、お早目のお手続きをお願いいたします。 CPDポイントが更新の基準を満たしていない方につきましては、 令和5年3月30日までに、CPDポイントの登録および更新手続きをお願いいたします。 ◇公開講座 「位置基準(第1回)-座標とその実現-」 講師:海津 優氏 (一般財団法人測量専門教育センター 専務理事) 日程/場所:令和5年1月18日(水)/ 東京都、仙台市・大阪市・(WEB) 詳しくは、近々HPに掲載予定 ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の 変更が生じたSPの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール:geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒112-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読) ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、 (1)創意工夫性(何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など) (2)実用性(実務への応用性や実際に業務等に 適用していく際の実用性など) (3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果に対して、信頼性や実証性など) (4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技術領域への新たな展開や応用の 可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開性) という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。 奮って、投稿ください。 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ■刊行案内 *** 新刊案内 ***(※会員は10%割引でご購入いただけます) 『女性地理空間情報コンサルに訊け!(スペーシャリストの会編)』 (令和4年7月28日刊行) 定価2,000円(税込)//会員価格1,800円(税込) 『点群データの取得と処理(ジオメトリストの会編)』 (令和4年7月28日刊行) 定価2,300円(税込)//会員価格2,070円(税込) 詳しくは、 https://www.jsurvey.jp/2.htm (遠藤拓郎:日本測量協会) ■編集後記 原稿〆切間近となった週末、ちょっと咳が、何となく微熱が・・・。今時はこれでも 感染が疑われます。体温は36.6℃で「正常範囲です」、でも大事を取って休暇とし、 薬局の看板に気づき、「抗原検査キット」の購入者となりました。 説明書には、「陽性となった場合には、まずはかかりつけの医師にご相談を」など とアドバイス。いざという時を想定して、電話してみました。「今回、もしも陽性 だったら、どんなことに気をつけたら良かったんでしょう?」、すると返答は、 ★(かかりつけ医)「その時はまず、保健所にご連絡ください」と。 私の住む日野市は1997以降、南多摩保健所(@多摩センター)に統合されています。 ★(保健所窓口)「抗原検査にかかった場合だと、都の発熱相談窓口の方にかけて ください」。・・・んん、なるほど。そして、発熱相談窓口では、 ★(発熱相談窓口)「・・・感染者登録ののち、滞在ホテルのあっせん、食事の 提供等のサービスを受けることができます・・・」 おっ、ようやく具体的な話に なってきた。ところが、 「ただし、大山さんの場合、65歳未満、症状なし(37℃未満)、基礎疾患なし、 ですと、この条件には入らず、感染者登録の対象外となります。」・・・!何か、 医学的なアドバイスはいただけないんですか?! ★(発熱相談窓口)「本日を0日として起算して、7日までは外出を控えてください。 それ以降は、外出可能となります。ほかにお聞きになりたいことは?」 ・・・「いや、ないです。どうも」 結局、3ヶ所たらいまわしにされた挙句、何の専門的アドバイスももらえず、 さりとて感染者扱いもされず、おとなしく1週間家にいなさい。とだけ言われて、 電話は切れました。 これは、自分自身がしっかりしなければいけない。微熱なんか病気のうちに 入らないと心得て、自分でちゃんと動かないと。お国を頼っている場合ではないのだ。 ・・・ということを悟りました。宮沢賢治の詩が、口をついて出てきました。 雨ニモマケズ、風ニモマケズ、雪ニモ、夏ノ暑サニモマケヌ、丈夫ナ体ヲ持チ・・・ (編集委員長 : 国際航業㈱ 大山容一) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ───────────────────────────────────―──── | |
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