タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.202 | 発行日時:2023年10月13日 |
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2023年10月13日(金) ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.202 発行元:スペーシャリストMM事務局 https://spatialist.sakura.ne.jp/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ *ニュースラウンジ 廣野貴一 *リレーエッセイ<空間連携> 宮本藍介 *空間情報関連/書籍紹介 早川和夫 *企画委員会議事録(抄) 遠藤拓郎 *日本測量協会からのお知らせ 遠藤拓郎 *編集後記 大山容一 ■ニュースラウンジ 1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災から、今年は100年目にあたります。 この地震によって被害を受けた住居は37万棟、死者・行方不明者は約10万5000人など、 甚大な被害をもたらしました。次のとおり、近年の大震災と比べて経済被害も途方も なく大きかったことが分かります。 <経済被害(内閣府:https://www.bousai.go.jp/kantou100/index.htmlより)> 関東大震災 経済被害約55億円 国家予算約14億円 GDP約149億円 GDP比約37% 阪神淡路大震災 経済被害約9兆6千億円 国家予算約73兆円 GDP約522兆円 GDP比約2% 東日本大震災 経済被害約約16兆9千億円 国家予算約92兆円 GDP約497兆円 GDP比約3% 9月1日は「防災の日」として定められ、毎年、様々なメディアで災害に対する備え の重要性が解説されます。自分はこの時に保存水や保存食の消費期限を確認すること が通例になっていて、時には買い替えの必要なことに気が付く機会になっています。 このように大災害をきっかけとした○○の日は、次などがあるようです。 8/24 大噴火の日:イタリヤのヴェスヴィオ火山の大噴火によって(西暦79年)、 古代ローマ帝国の都市ポンペイが火砕流に飲み込まれ、地中に埋没したことによる。 11/5 津波防災の日、世界津波の日:安政南海地震(1854年12月23日(旧暦11月 5日))による。 1/17 防災とボランティアの日:阪神・淡路大震災(1995年1月17日)による。 いずれも、我々が忘れそうになるが、いつかは襲ってくる大災害への備えの重要性 を毎年思い出させてくれる日になっているのだと思います。 今年の6月に「令和5年版防災白書」(内閣府)が公表され、特集のひとつが 「関東大震災と日本の災害対策」です。「第3章 今後の災害対策」は、関東大震災 から得られる教訓及び我が国を取り巻く環境の変化を踏まえた、今後の災害対策の 方向性を示しています。「第3節 国土強靭化の推進」にはインフラの老朽化対策や 「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」の着実な推進など必要と明記 されています。これらの課題対応など我が国の災害対策に対して、空間情報総括監理 技術者として今後も貢献していきたいと思います。 (廣野貴一:サン・ジオテック株式会社) 〇令和5年11月号の担当は、山田秀之さんです ■リレーエッセイ<空間連携> パスコの田原さんよりバトンを引き継ぎましたアジア航測の宮本と申します。私は 普段、自治体向けGISの導入・運用に携わっています。最近は3D化の波が押し寄せて おり、対応に追われる毎日です。 新入会員の紹介の際に、気象分野への空間情報技術の活用を模索したいと書きまし たが、日々の業務に追われなかなか模索できていないのが現状です。小さなことから 始めようと思い、会社で実施している朝メールに気象に関する話をなるべくいれる ようにしています。話を入れるために、色々と調べるのですが、気象分野も技術革新 がめざましく日々勉強しないとついていけないことに気づかされます。 日々勉強のキーワードからもしや?と思い調べたら、気象予報士にもCPD制度があ り、それに関連した講習会やイベントなどが頻繁に行われていることが分かりました。 気象分野への空間情報技術の活用を模索するために、今度どれかのイベントにも参加 してみようと思います。 (宮本藍介:アジア航測株式会社) 〇令和5年11月号の担当として、同じくアジア航測の谷口靖博さんにバトンを渡します。 ■空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等 書籍名:日本の名城200 著 者:YUKIMURA 発行所:株式会社宝島 定 価:1,200円税別 NHKの大河ドラマ「どうする家康」やイノベーション大会の《新たな分野における 利活用》の観光・遺跡分野で城壁のレーザー等計測に関する発表など、最近お城に 関する事が身の回りに多く出現し始め、自分自身お城に少し興味を持ち始めたところ、 本屋でこの本「日本の名城200」を見つけました。山城、平山城、平城、水城・ 海城の4つのカテゴリーに分け200のお城を紹介しています。内容は名称、築城年、 城主、所在地などの概要と各城の特徴や略地図上で城の見学コース、見どころなどが 記載されています。城博士並みに詳しい方は別として、私のような興味を持ちはじ めた初心者入門編としては、面白い書籍だと思います。この本を片手にお城巡りも 良いかなと考えている所です。 (早川和夫:株式会社テイコク) 〇令和5年11月号の担当は、 大山容一さんです。 ■令和4年度 第6回「スペーシャリストの会」企画委員会(令和5年9月)議事概要 日時:令和5年9月5日(火)13:30~15:30 場所:日本測量協会第1会議室、WEB (1)報告事項 ① 各支部活動報告(※8月号掲載) ② 令和5年度 空間情報未来会議(SPの会全国大会)について ・事務局より全国大会のプログラムについて説明 ・閉会挨拶時に、大会実行委員長(早川氏)さんより、 次回の大会実行委員長を指名する。 ・各会場参加者の動員についても各支部に協力をお願いする。 ③ その他 ・2022年度(通期)有資格者の活用物件について 2022年度(通期)も1000件を超える見込みである。総会資料には確定件数を掲載し、 メルマガ掲載のHPにも確定後、公開する(※現在公開中)。 ・第49 回 技術士全国大会 広告協賛について 会場ではパネル展示と書籍(SPの会企画編集)の展示を予定している。 (2)討議事項・要請事項 ①月刊『測量』スペーシャリストの会コーナーの執筆毎号の確認(第32弾) ②月刊『測量』スペーシャリストの会コーナー(第33弾)以降のテーマ テーマ案候補から企画委員内でアンケートを取り、上位3テーマを 第33弾以降のテーマとする。 ③横断的な研究会・懇談会設立について ・今後、会員から参加者を募る予定である。 ④「スペーシャリストの会総会」資料について 資料について概要を説明。総会資料(案)を事務局が作成し、委員の チェックを受ける。 ⑤令和2年度以降新入会員紹介について コロナ禍により総会終了後の懇親会を開催していないため、新入会員を紹介 する機会が失われていた。メールマガジンの「新入会員紹介」の記事を取りま とめて、それを取りまとめてPDF等で会員に配布する(写真などもあった方が、 より本人をイメージしやすいが、任意とする)。 次回の企画委員会(令和5年度第1回)は令和5年11月30日(木)開催予定 以上 ■日本測量協会からのお知らせ ◇令和5年度 空間情報総括監理技術者資格認定試験の合格者発表 9月15日(金)日本測量協会ホームぺ―ジ上で発表しました。 今年度は14名の方が合格されました。おめでとうございます。 ◇スペーシャリストの会新メンバーのご紹介 10月6日現在、11名の方に入会いただきました。 新宮 圭一 復建調査設計(株) 中北 真澄 (株)かんこう 金田 英治 東日本総合計画(株) 西尾 美徳 (株)カナエジオマチックス 亀井 志郎 (株)かんこう 前田 憲治 復建調査設計(株) 江藤 稚佳子 朝日航洋(株) 本間 哲郎 (株)パスコ 菅井 一弥 (株)フジヤマ 江川 真史 国際航業(株) 加城 文彦 国際航業(株) ◇令和5年度会費(3,000円)納付について 今月から令和5年度が始まりました。 今月中旬に郵便局の払込取扱票を皆様にお送りする予定です。 会費納付にご協力ください。 ◇令和5年度「空間情報総括監理技術者の認定登録更新」ご案内について 今年度更新対象の方々には、10月2日にご案内をお送りしております。 事務処理の都合上、更新手続きが可能な方(CPDポイントを満たしている方)に つきましては、今月中のお手続きをお願いいたします。 CPDポイントが更新の基準を満たしていない方につきましては、 令和6年3月29日までに、CPDポイントの登録および更新手続きをお願いいたします。 ◇「空間情報未来会議(スペーシャリストの会全国大会)」のご案内 日時:2023年11月9日(木)09:30~17:10(予定) 受講方法: 会場集合型(東京ほか全国9会場)、東京(メイン会場)から 各会場にWeb配信します。 ※Webにて事前申し込み受付中 https://www.jsurvey.jp/sp20231109.pdf プログラム ◆9:30~10:45 令和5年度SPの会総会 10:50~11:00 趣旨説明 ◆11:00~12:00 講演①:「金沢工業大学における教育・研究の振り返りと国際高専での挑戦」 鹿田 正昭氏(金沢工業大学 前副学長、国際高等専門学校校長) 13:00~14:00 講演②:「Beyond XAI:人と共に進化するAI」 藤吉 弘亘氏(中部大学理工学部AIロボティクス学科 教授) ◆14:10~17:10 SPの会発表「私たちの技術とその展望」 14:10~14:40 「地図表現の変遷と今後について」廣瀬典和氏(ヤフー) 14:40~15:10 「空間情報とデータ駆動型社会の関係」村木広和氏(国際航業) 15:10~15:40 「ALBの今後の展開」大鋸朋生氏(アジア航測) 15:50~16:20 「文化財(建造物)への空間情報技術のこれから」 西村正三(計測リサーチコンサルタント) 16:20~16:50 「デジタルツイン、3D都市モデルの今後の展望(仮)」 岩崎秀司(パスコ) ※10月11日に、令和5年度スペーシャリストの会総会資料、議決権行使書を会員の 皆様にメールにてお送りいたしました。ご確認していただいて、議決権行使書の ご提出をお願いいたします。 ◇イブニングセミナー 「AUVを用いた水ソリューションサービスの提供」 講師:大本 茂之氏(株式会社エイト日本技術開発 技術本部 EJ イノベーション技術センター データサイエンスグループ リーダー) 日程/場所:令和5年11月30日(木)/ 岡山から配信、東京都・仙台市・大阪市(WEB) https://www.jsurvey.jp/k-academy20231130.pdf (東京文京区・WEB) https://www.jsurvey.jp/k-touhoku20231130.pdf (仙台・WEB) https://www.jsurvey.jp/k-kansai20231130.pdf (大阪・WEB) ◇転職・退職・死亡等により、氏名・所属・連絡先(メールアドレス)の変更が生じた SPの会会員の方へ。 変更後の内容をご本人または関係者の方から日本測量協会にお知らせください。 SPの会MM誌の配信やお知らせ等の連絡に支障が出ないようお願いいたします。 届け出様式は以下の場所にあります。 https://www.jsurvey.jp/gissv/youshiki.htm 様式2 空間情報総括監理技術者 登録事項変更届出 メールまたはFAXまたは郵送でお知らせください。 連絡先は以下の通りです。 メール:geoinfor@jsurvey.jp FAX : 03-5684-3366 〒112-0002 東京都文京区小石川1-5-1 パークコート文京小石川 ザ タワー 5 階 公益社団法人日本測量協会 測量継続教育センター 測量技術教育部 宛 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り:随時(投稿報告文が到着次第、速やかに査読) ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の[測量情報館]に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性(何らか の 創意工夫による業務改善への貢献など)(2)実用性(実務への応用性や実際に業 務等に 適用していく際の実用性など)(3)信頼性(技術事例報告の内容やその結果 に対して、信頼性や実証性など)(4)今後の展開性(空間情報技術領域の中で、他技 術領域への新たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを 含めて今後の展開性)という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。 奮って、投稿ください。 詳しくは、https://jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf (遠藤拓郎:日本測量協会) ■編集後記 再びポレポレ東中野、今回は「キャメラを持った男たち--関東大震災を撮る」。 ニュースラウンジで廣野さんが触れておられるように、1923.9.1. 11:58 に発生した 関東大震災から今年でまる100年。この節目の年に各地でさまざまな企画が実現されて います。『測量』・『東京人』で特集が組まれ、この映画もそんな中のひとつです。 震災当日、いち早く現場に駆けつけて動画(35mmフィルム)を撮影した3人のキャ メラマンに焦点を当て、その子孫や関係者へのインタビューと、当時撮影された動画 で構成されたドキュメンタリーです。大惨事を極めた本所被服廠跡で、火災旋風に より38,000人が焼死した直後の様子も、長回しで撮られています。 災害の実態を記録することによって、後世の人々が原因や対策を考え、よりよい 社会を築いていく基礎とする。1923年のキャメラマンたちも、そんなプロとしての 使命感によって行動したのだろうと、インタビューは語っています。 後日、その本所被服廠跡の現地を訪ねてきました。両国駅の北、徒歩10分の横網 町公園。当時の敷地の北側1/3が閑静な緑地公園に整備され、震災記念堂、震災復興 記念館を配し、静かに当時の大惨事を伝えています。 壊滅した帝都は後藤新平らのリーダーシップにより、「復旧より復興」、すなわち 「旧態を回復するのではなく、進んで将来の発展を図り、面目を新たにする」ことを 目標に掲げ、総面積30k㎡を超える世界の都市計画史上類を見ない大規模な区画整理を 成し遂げ、現代にも通用する都市機能を構築してきました。世界有数の人口を抱えな がら、清潔で美しくかつ利便性の高い市街地を形成している現代日本の各都市を見る につけ、先人たちの努力と功績に、あらためて深い感謝の気持ちが湧きました。 (編集委員長 : 大山容一(国際航業㈱)) ────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ───────────────────────────────────―── | |
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