| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.37 | 発行日時：2009年12月15日13時59分54秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 2009年12月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.37 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊イベント情報 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ＊連絡事項 ＊国際活動 ============================================================================ ■ ニュース・ラウンジ ８月のニュースラウンジで、地理空間情報活用推進における産学官連携協議会の「共通 的な基盤技術に関する研究開発ワーキンググループ」（以下基盤時術ＷＧ）で取りまとめ た「研究開発マップ」について報告いたしましたが、その後２回ＷＧが開催されました。 詳細資料は以下にアクセスいただけますと参照できます（第６回までは資料アップされて いますが、第7回（12月10日）は近々アップされると思います）。 http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/gis-sangakukan/wg/index.html 第6回ＷＧ（9月24日）において「研究開発マップ」の新分野等の追加検討がなされ、以下 の２分野が追加となりました。これらは地理空間情報活用推進基本計画にも触れられてい ます。 （１） 海洋分野での特徴的な活用例の検討並びに共通的な基盤技術の抽出 （２） 時刻利用分野での特徴的な活用例の検討並びに共通的な基盤技術の抽出 第7回ＷＧ（12月10日）ではこれらのテーマについての勉強会が開催されました。以下に そのタイトルのみ紹介します。 �騎ね諒�野の研究開発動向等 ○「海洋に求められる測位・地理情報」 東京大学生産技術研究所 海中工学国際センター 浦 環 センター長・教授 �胸�刻利用分野の研究開発／ビジネス動向等 ○「宇宙ベースPNTのＴの将来展望」 衛星測位システム協議会(JGPSC) 西口 浩 事務局長 ○「パケットネットワークによる時刻周波数配信とその応用」 独立行政法人情報通信研究機構(NICT) 町澤朗彦 主任研究員 「GPS利用におけるタイミング利用アプリケーションの紹介」 日本無線株式会社(JRC) 研究開発本部 川添利洋 部長 アマノタイムビジネス株式会社 営業部 佐藤忠弘 部長 海洋分野については、海洋基本法が平成19年4月に施行され同基本計画も平成20年3月に まとめられています。これで宇宙基本法（＋同計画）、地理空間情報活用推進基本法（＋ 同計画）が揃ったことで陸海空全てまかなえたことになります。また、これに時刻の概念 が加わることで、とてつもなく広い時空間が目前に現れたといってよいでしょう。 新政権下において関連事業の方向性等不透明なところ多々感じられる昨今ではありますが、 このような広大な時空間のなかで我々スペーシャリストの活動の方向性はいかに？？とい ったような議論を今後さらに重ねていく必要があるのではないかと思います。 今年一年間お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。 （住田 英二：スペーシャリストの会副会長） ＜編集委員会よりお知らせ＞ １月号は高さん担当です。 ■企画委員会報告 日 時: 平成21年11月19日（火） 13:30〜15:30 場 所: (社)日本測量協会3F会議室 出席者: 瀬戸島、林、津留、白井、早川、田中、井畑、廿楽(事務局) 欠席者: 住田、望月、秋山、鈴木、池田、村木、大友、大伴、神原、高、高岸、北原 議事 １、報告事項 1 )中部空間情報総括監理技術者の会の活動報告 日時：平成21年10月29日（木）、PM15:30〜17:00 場所：愛知県新城設楽建設事務所 話題：最近の地理空間情報技術の動向について ２）ＭＭ誌の記事について 読書紹介欄が埋まりにくくなってきているので、会員の投稿・寄稿を求める ３）第１３回イブニングセミナー １月１９日 『顧客満足度を高める３次元計測の成果』の参加要請 ４）公開講座―地図と文化（2/16）の参加要請 講座時 秋季企画委員会について ５）空間情報総括監理技術者の会の地域会の設立について（希望） 中部の会のように各地域にも地域会を設立して活動を活性化していきたい。 関西 …… 地域企業を中心に活性化させていきたい。 （当面は関西・中部が交流しながら拡大する） ２、検討事項 １）月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの分担執筆について 第５回「現場主義」シリーズの執筆者は、吉岡氏、大塚氏、大堂氏、木下氏、 岩波氏、小更氏の６名 ２）「測量者のためのビジネス情報ファイル」の執筆協力 書籍の出版は2010年9月に横浜で開催される「G空間EXPO」の開催時期 (2010年9月19日〜21日)にあわせて行う予定。 ３）新たな出版計画 ３案があり継続検討する。 ４）平成２１年〜２２年度 基本方針の推進 ■地理空間情報の構築〜利活用、人材育成等に関する提言 ■地域活動による社会的な貢献 ■空間情報総括監理技術者資格の浸透と活用 ■ＳＰの会会員の増強・・・２００名体制に向けて ５）空間情報総括監理技術者の利活用状況調査（上半期分） ３、その他 １）旅費規程 ＳＰ会の企画委員会にて承認された講習・会議等の旅費規程を定める。 ２）ＳＰ会のロゴ、ＰＰＴのタブ作成について 会員より案を募集し、検討する ４、 次回予定 平成22年1月19日(火) 13：30より 場 所: (社)日本測量協会3F会議室 ■リレーエッセイ アスコの西村さんから引き継ぎました。スポーツの秋の話題が二題続きましたので今度 は芸術の秋で、音楽の話題を。といっても、全く音楽無知なのですが、その環境設定、つ まりオーディオで苦労した話をしましょう。オーディオマニアでも何でもない筆者が、5. 1ｃｈに挑戦しました。基本的に音が聞こえればよい程度の知識でしたが、TVを大型液晶 に変えたこともあって、5.1chで大音量、大迫力の音が欲しくなりました。しかし、予算 は限られているため、安く5.1chを実現しようと四苦八苦しました。 結果から先に言うと、AVアンプという映像と音声を同時に処理するアンプと、低音用ス ピーカのウーハー１台（中古）、正面左右のスピーカを購入、古い小型セパレートステレ オの２台のスピーカを背面に回し、ジャンク屋で古いスピーカセットを買ってセンタース ピーカにしました。これで、結構な5.1ch環境ができあがりました。ウーハーは古いので すが、結構大きめで、映画のドーンという音などは、風圧を感じるくらいに低音が響きま す。ここまではうまくいったのですが、音楽CDや昔のレコードなどを聞くためには、AVア ンプでは不足だという口コミ情報がネット上に多くあり、中古でアンプを購入しました。 しかし、主なスピーカはAVアンプにつながっているので、CD-ROM等→音楽用アンプ→AVア ンプ→スピーカという流れになります。これは、結線した私ならなんとか使えますが、家 族はとても理解できません。そこで、１枚のマニュアルを作って、家族に配りましたが、 このマニュアルが不評で分からないといわれています。マニュアルつくりは大変だなぁ、 と実感しています。なんとも中途半端な構成で、本格的オーディオマニアから見たら子供 だましですが、中古品を最大限活用し自力で構成したシステムであり、結構満足して聞い ています。７０年代、８０年代の懐かしいCD-ROMを探してきて、あぁ昔聞いたなこれ、な どとほざいています。 事業仕分けが終わりました。公共事業は冬の時代に入るのかもしれませんが、後から思 い出してみたら、空間情報だけは元気だった、と言えるように、皆さんがんばりましょう。 （坂下裕明：パスコ） ＜編集より＞ バトンは中崎さん（パスコ）に渡したいとの伝言が坂下さんからありましたので、よろ しくお願いいたします。 ■コラム MM開始時に設定されていた執筆順番に２1度加入者の方を加えて掲載しておきます。 これまでに執筆を忘れていた方からの投稿も受け付けております。 ●執筆順番 2007年1月号 神原（五星） 2月号 瀬戸島（国際）、住田（アジア） 3月号 高（朝日）、望月（パスコ） 4月号 津留(朝日)、土方(国際) 5月号 池田(アジア)、林（パスコ） 6月号 赤松(国際)、秋山(朝日) 7月号 内田(アジア)、大石(国際) 8月号 大友(国際)、北原(地域みらい) 9月号 木下(ランド)、楠(パスコ) 10月号 東田(国際)、沼田(アジア) 11月号 野村(国際) 12月号 福田(朝日)、村木(イメージワン)、早川（帝国）、畠(アジア) 2008年1月号 横山(大成ジオ)、渡辺(アジア)、鈴木（中日本） 2月号 与(パスコ)、及川(国際)、白井（国際） 3月号 大谷(国際)、大橋(パスコ) 、伊藤鋭二（パスコ） 4月号 大山容一(国際)、岡本(パスコ)、岩切（パスコ） 5月号 川口剛(パスコ）、黒台昌弘(ハザマ)、岩波英行（国際） 6月号 佐々木(パスコ)、品澤(パスコ)、大堂（アジア） 7月号 菅原(パスコ)、高木(国際)、小川（アジア） 8月号 高岸(パスコ)、田中(日本大学)、織田（アジア） 9月号 筒井(パスコ)、長谷川(国際)、垣内（パスコ） 10月号 畠山(国際)、廣瀬(国際)、菊池（パスコ） 11月号 三浦(パスコ)、三島(パスコ)、北原（アジア） 12月号 南澤(パスコ)、森田(パスコ)、斉藤（アジア） 2009年 1月号 島田（国際）、外山（中日本）,正岡（アジア） 2月号 中野（アジア）、中本（パスコ）、坂下（２０年度） 3月号 藤井（アジア）、安野（アジア）、窪田（パスコ） 4月号 山田（パスコ）、渡邉（パスコ）、足立（アジア） 5月号 橘（パスコ）、塚原（パスコ）、長澤（鳥取大学） 6月号 廣野（アジア）、平田（国際）、横田（パスコ） 7月号 柴田（中日本）、小更（パスコ）、阿部（パスコ） 8月号 船越（アジア）、八木（朝日）、大塚（富士山） 9月号 中谷（アジア）、吉川（アジア）、西村（アスコ） 10月号 田中（パスコ）、吉岡（パスコ） 11月号 藤井（写測）、中舎（中日本） 12月号 五関（パスコ）、熊谷（パスコ） 2010年 1月号 井畑（パスコ）、吉田（パスコ） 2月号 小川（大興計測）、鵜殿（パスコ）、白川（アジア） 3月号 中崎（パスコ）、富樫（パスコ）、坂田（パスコ） 4月号 今里（パスコ）、河野（パスコ）、石森（パスコ） 5月号 大鋸（アジア）、前田（タイム） 6月号 大伴（朝日）、 近藤（玉野） 7月号 金岡（パスコ）、西村（国際） 8月号 石山（パスコ）、藤川（パスコ） 9月号 梅村（アジア）、佐野（アジア） 10月号 來山（復建）、内田（パスコ） ■コラム ランドマークと空間情報 私は健康のために散歩しているが、浅草の隅田川沿いは河畔公園になっているので、日 和が良ければ丁度良い散歩コースである。最近になって、この公園から対岸の墨田区側を 見ると第２東京タワーの建設状況がとても良く見える。まだ、２００ｍ程度なので完成時 の６３４ｍの１／３にも満たないが、既に周辺の建物を凌駕し、さながら現代のバベルの 塔のようである。浅草には、明治期から大正末期に凌雲閣（りょううんかく）と言う１２ 階建ての建物（約５５ｍ）があり、当時としては大変高い建物であり、浅草界隈の良いラ ンドマークとなっていたようである。第２東京タワーはこの凌雲閣の１２倍以上の高さが あり、技術の進歩に驚くと供に、新たな浅草ランドマークとなることは確かである。とこ ろで、人が街を歩く時は、いちいち地図を持って歩くのは面倒なので、このようなランド マークがあれば助かる。高いランドマークが２カ所あれば、その見え方で自分が今いる場 所をある程度、特定できる。昔は高い建物が無く遠くまで見通せたため、富士山なども充 分ランドマークとして活躍できたと思うが、現在は多くのビルで残念ながらその役目を果 たせないでいる。ランドマークは空間情報の視点で考えると、基準点の様な役目を持ち、 豊かな都市景観を構成する要素としても重要である以上に重要な地理的な役割を持つ。逆 に考えれば、多くのビルで視野が遮られ、簡単にランドマークが発見できない現代におい ては、尚のことＧＰＳを始めとした空間情報の取得や提供が必要なのではないだろうか。 （熊谷幸也：パスコ） 編集の都合上、五関さんについては次回に掲載させていただくこととしました。 ■空間情報関連便利グッヅ / Web & Blogの紹介 CADで描かれた図面が送られてきて、開けずに苦労した。そんな時Webで見つけたのが CADのフリーソフトHO_CAD2.70である。二次元汎用CADで、建築・土木をはじめ、電気・ 測量の分野での製図ツールとし利用できる。CAD図面が読めるだけでなく、コンピュー タ画面のキャンバス上に線や文字を書き、色づけし、印刷はもちろんデータとして保存 もできる便利なソフトです。http://ho-cad.com/cgi-bin/pao/index.cgi （田中 邦一：日大） ■本の紹介 地理空間情報工学演習 日本リモートセンシング研究会編 日本測量協会発行 「地理空間情報工学」に関する書籍は多いが、この種の技術は実習を行わなければ習得 し難い。本書はそれを克服するためにフリーもしくは低廉なソフトを使って、演習するテ キストとして執筆されている。内容は電子地図を利用したＧＩＳの実現、ハンディタイプ のＧＰＳを使って電子野帳を描く、フリーソフトでのリモートセンシング画像処理、デジ タルカメラからデジタル写真測量の実践、レーザー計測の活用、3次元ＣＡＤで３Ｄモデ ル構築などである。地理や社会工学系の大学あるいは測専などの授業で活用するのに良い。 （田中 邦一：日大） 地理空間情報工学演習 日本リモートセンシング研究会 編 B5版 定価2､300円(税込) 会員価格2､070円(税込) 送料440円 （詳しくは、測量協会HPへ） 進化する自治体GIS 月刊「測量」別冊 A4版 定価2､400円(税込) 会員価格2､160円(税込) 送料440円 （詳しくは、測量協会HPへ） ■測量協会イベント情報のお知らせ ●サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー(第13回)」16時より 講師 西村正三 氏 （株）計測リサーチコンサルタント取締役 日時 平成22年1月19日（火）16時〜17時30分 演題 ｢顧客満足度を高める3次元計測の成果｣ 分かりやすく伝えるためのデータの処理・解釈のしかたについて考える 内容 現在、写真測量・３Ｄレーザ計測などを土木・建築・機械・文化財分野へ適用し、３次元 形状を取得することは一般化してきている。計測の目的に応じた計測機器を選択し、また 計測データを一般の人々に分かりやすく伝えるために、内容をかみくだき、解釈を加えた 分かりやすい成果を提示することが我々技術者には求められている。 これまでに適応してきた数々の「文化財計測の事例など」を通して、そのデータの処 理・解釈（ドキュメンテーション）のしかたについて考える。また高精度に形状を取得す ることの可能な「3Dハンディスキャナ」についても紹介する。 参加費 会員(特別会員含む)は無料 非会員は2,000円 会場 会場 (社)日本測量協会 研修室(文京区小石川) CPD対象セミナー（CPD１ポイント発行） 問合わせは・ サーベイアカデミー事務局 03-5684-3360 ■サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー」(Vol.3配布)の講演が CD-ROMになりました。(申込期限 平成22年4月末) 会員は無料 非会員は1回分、2,000円(今回は3回分6,000円) 第8回「建設行政における地理空間情報利活用の現状と課題」 第10回「TerraSAR-Xの利活用」 第11回「特許権 測量業界にとっての価値」 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy20100430cd.pdf ●日本測量協会 公開講座 15時より 「測量・地図の文化講座」 第3回テーマ「伊能図について」 日時:平成22年2月16日(火) 15時〜16時30分 講師:星埜由尚 (（社）日本測量協会副会長・元国土交通省国土地理院院長) 会場:日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 参加費:会員は、無料 非会員は2,000円 CPD対象セミナー（CPD１ポイント発行） 申込は事前にメール（open-lc@jsurvey.jp）またはFAX（03-5684-3366）で 登録が必要です。 （廿楽:測量協会） ■お知らせ CPDのポイントについて 協会で開催しております、講習会・セミナー等に参加された方は、CPDの対象の場合、 受講書の発行日から6ヶ月です。 それを過ぎますと、無効に成りますのでご注意ください。 （廿楽:測量協会） ■ちょっと・ちょっとコーナー 240万人が見たという映画『剱岳 点の記』のDVDが発売されています。メモリアル・エ ディション版は2,999円（剱岳の標高を値段としている）です。これを日本測量協会では 会員に2,500円（送料も含む）で販売しています。先着600名に限定しています。日々注文 が殺到しているとのことです。 詳細は『測量』12月号を参照下さい。 ■国際活動 第17話 デジタルアース国際会議 デジタルアースという概念は1998年にアメリカの元副大統領ゴアが提唱したものである。 地理空間情報のデジタル化を図り、国土開発や環境保全などに役立てる構想である。日本 では電子国土と訳されている。中国はゴアの提唱1年後に北京で第1回デジタルアース国際 会議を開催した。私には中国がアメリカのアイデアを盗んだようにも見えた。中国は良い と思ったら行動が早い。第1回会議に日本から出席したのは私と慶応大学の福井先生だけ だった。中国は「デジタル中国」と「デジタル北京」の二つの国家プロジェクトを立ちあ げた。 10年前の1999年の第1回デジタルアース国際シンポジウム（ISDEと略称）があったとき に、私は招待されて基調講演を行った、今回が10周年である。前回はProf. Chen Shupeng が招待してくれたが、昨年逝去した。今回は直弟子のProf. Guo Huadongが招待してくれ た。開会式には1000人近い人が集まった。世界中から関係者が集まった。すごい熱気であ る。 9月9日、成田から北京に向かった。午後1時半に北京に到着した。この日の午後4時から 開会式なので、空港には迎えがあった。私は、開会式で挨拶をすることになっているので、 間に合わないと困るのだが幸いに開会式に間に合った。 アジアリモートセンシング協会（AARS）の代表として挨拶した。壇上には中国式に20人 ほどVIPが座りその中の8人が次々と挨拶をした。 9月11日に、「GPSで地震予知が可能か？」の基調講演を行った。とても興味を持っても らったようで何人もの人から声をかけられた。実は日本では「地震予知」という言葉は官 庁用語であり、民間人が使うのはタブー視されている。私は仲間の荒木春視氏と2006年に 「火山噴火・地震予知」と題する特許を取得している。特許取得後、東京電力と検証研究 を3年以上続けている。データもだいぶ蓄積された。日本では、あまりは発表していない が、英文の論文発表や英文の講演はしている。この会議では、中国の地質の大長老から声 をかけてもらった。私たちの特許は日本の特許であり、中国人はきっと私たちのアイデア を実用化するに違いない。しかしそれで良い。なぜなら日本では地震学者や測地学者は全 く我々のアイデアを無視するか、馬鹿にしてとりあわない態度を取ってきたから、世界の どこかで利用してもらえれば幸せである。 ISDEジャーナルに投稿を依頼された。日本では発表もままならないが国際的には日本よ り早く公表されることになる。良いと思われることを良いと認め、素早く採用する気概の なさが日本をウスノロにしている。「中国を見習うべし」と言いたい。 （村井俊治 2009.12.3） ■編集後記 早くも師走、今年の皆様の１０大ニュースはなんでしょうか？ 年初には米国にオバマ 新政権誕生、WBCで侍ジャパンが2連覇したのも今年のことです。夏には日本にも新政権が 登場そして新型インフルエンザは今でも猛威をふるっているようです。 今年を表す漢字 は”新”となったようですが、皆様にはどんな”新”があったでしょうか？ 来年もいろ いろな新しいことに挑戦してゆきましょう。 （編集委員長） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club 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