| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.38 | 発行日時：20010年1月14日22時48分52秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20010年1月14日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.38 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊イベント情報 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ＊連絡事項 ＊国際活動 ============================================================================ ■ ニュース・ラウンジ 六年目の「スペーシャリストの会」 2010年を迎えた。韓国語の正月の挨拶で「クァセ アンニョンハシンミカ〜」がある。 「クァ」は漢字では「過」で、「セ」は「新しい」であり、日本語では「過ぎし年・新し い年、おめでとうございます」と訳せる。中国では「新年好（シンニェンハオ）」または 「過年好（グォニェンハオ）」という新年の挨拶があるらしい。日本では新年に過年の言 葉を使うことに少し違和感があるかもしれない。「クァ・セ」は過年があって新年がある ということだ。 ここで、過ぎし年の2009年を振り返る。私が挙げる昨年のビックニュースは、海外ではア メリカ合衆国初の黒人大統領であるオバマが4月5日にチェコの首都プラハで「核兵器のな い世界」の実現に向けて、核兵器を使ったことがある唯一の核兵器国の米国が世界をけん 引してゆくことを誓ったことである。核兵器のない世界になることを願う。日本では8月3 0日の衆議院選で野党の民主党が圧勝し、長く続いた自民党政権が終わった。総選挙で野 党が単独で過半数を得て政権が交代するのは戦後始めてである。良い面で大きな変化を望 む。 では、「スペーシャリストの会」はどうだっただろう？「スペーシャリストの会」の発足 から5年目の昨年、ついに会員数が100人を突破し、116名になった。初年度（2005年）の 会員数23名に対して5倍になったことになる。喜ばしいことである。 一昨年「地理空間情報産学官連携協議会」がスタートした。昨年、当協議会の研究開発 ワーキンググループ（スぺーシャリストの会の副会長住田氏が参画）が地理空間情報の利 活用に係わる「研究開発マップ」を公表した。 「研究開発マップ」とは、今後の地理空間情報の活用促進にとって、重要な地理空間情報 技術を明らかにし、その研究開発の方向性を示す道標となるマップであるという。 「研究開発マップ」（6月）では、数多くの活用領域に貢献するために、研究開発の重要 性が高い「共通基盤技術」として11分野を設定し、その上で各分野ごとに今後重要と思わ れる活用例29事例などを挙げてアンケート調査を実施している。 産学官105機関から回答された結果、研究開発すべきと考えられる技術分野では「測位技 術」の回答件数が最も多く、次いで「マッピング技術」、「時空間情報の検索・処理・分 析技術、相互運用技術」と続いている。今後重要と思われる活用例では「災害情報共有」 の回答件数が最も多く、次いで「個人活動支援」であった。 スペーシャリストの会員の技術士分野は建設部門、応用理学部門、情報工学部門など多岐 にわたっている。会員には上記の11分野において活躍の場面があろうし、3桁の力を結集 すれば、より幅広く提言する技術者集団としての役割が大きくなると信じる。 一年の終わりに催しされる「忘年会」を、韓国では「送年会(ソンニョネ)」という。「忘 年会」を文字のとおり解釈すれば「一年を忘れる集まり」となるが、「送年会」は「一年 を送って新年を迎える集まり」という意味の「送旧迎新」と脈を同じくする。この一年が スペーシャリストの会員にとって、充実した輝かしい年が送れますようお祈りいたします。 （高 泰朋：朝日航洋） ＜編集委員会よりお知らせ＞ ２月号は瀬戸島さん担当です。 ■企画委員会報告 １２月は開催されませんでした。 次回予定 平成22年1月19日(火) 13：30より 場 所: (社)日本測量協会3F会議室 ■リレーエッセイ 謹賀新年 スペーシャリスト会会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。 昨年10月から、本スペーシャリスト会に参加させて頂きましたパスコの中崎です。この度 は新年早々、この様な機会を頂きしてまことにありがとうございました。 さて、今年のお正月はといえば、お正月恒例の「箱根駅伝」からスタート・・・今年も ＴＶ観戦しながら、いつものように感動・感激に浸っておりました。皆さんご存じのとお り、箱根駅伝は“東京・大手町から神奈川・芦ノ湖”までの往路５区間108�劼班�路５区 間109.9�劼�19校と関東学連選抜の計20チームが参加し争われます。私が考える箱根駅伝 の醍醐味は、１日目の往路５区間で優勝を争い、続いて２日目に復路５区間で優勝を争い、 そして往路と復路の合計による総合優勝を争うところにあると考えております。往路は平 坦な１〜４区を経て急峻な山岳道路をひたすら登る、通称「山登り」の５区（23.4�辧砲� の先にゴールの芦ノ湖があります。この５区は他の区間とは異なり、急な勾配と急なカー ブが連続しているため箱根駅伝の最大の難区間となっており、山を制するものが往路を制 すると言われる由縁です。一方２日目の復路は、往路のタイム順に20チームが大手町を目 指し、順次山を下って行きます。復路５区間は各校の意地と意地がぶつかり合い、ひたす らゴールを目指し「タスキ」を引き継ぎ、人の和を重ねながら走る姿はみるものに感動・ 感激を与えてくれます。 私も「頑張れ、頑張れ！」とつい自分の口から声が出てしまい ます。そして、その頑張りには神様からご褒美があるんだと私は思っています・・・総合 10位までの上位10チームには来年の「シード権」が与えられます。一方、残念ながら及ば なかった11位以下のチームはシード権が得られず、予選からこの箱根駅伝を目指すことに なります。したがって、各チームとも真の総力戦を持って、チームワークを大いに発揮し 全10区間を争います。この様な大会であることから、「タスキ」の引き継ぎとともに各校 の伝統が培われ、幾多の人間ドラマが生まれ今日まで開催され、今年で「第86回大会」を 迎えていると思うと偉大な大会であると感じ入る次第です。 私なりに今大会のレース経過を１〜10区間ごとに整理してみました。 ・１区：北条（明大４年）昨年１区区間賞の矢沢（早大２年）突き放し首位 ・２区：ダニエル（日大４年）11人抜き２位、村沢（東海大１年）10人抜き４位 ・３区：明大首位堅持、山梨学院が２位、野口（日体大３年）区間賞８人抜き４位 ・４区：安田（明大４年）区間賞で首位堅持、２位以下との差を拡大、東洋７位 ・５区：柏原（東洋２年）区間新の大逆転劇で東洋大が２年連続の往路優勝 ・６区：千葉（駒大１年）区間賞をとる快走、駒大復路優勝に向け好スタート 山下（中大３年）途中転倒にも負けず区間２位の好走 ・７区：石田（城西３年）昨年の途中棄権から区間２位での雪辱 田中（東洋２年）区間賞の走りで他を寄せ付けず独走 ・８区：千葉（東洋３年）区間賞と１秒差の区間２位の走りで独走 ・９区：高林（駒大４年）区間賞の走りで４位から２位浮上、復路優勝に繋ぐ ・10区：高見（東洋３年）堅走、東洋大２年連続の総合優勝、駒大意地の復路優勝 最期に、今年のお正月もいつもとおり新春の１月２・３日に繰り広げられる箱根駅伝の 魅力に魅了されました。この２日間、往路・復路の全10区間で繰り広げられた箱根駅伝の 感動が蘇ってきます・・・今でも「おい、頑張れ、頑張れ！」と声掛けてします。そして 毎年思いますが、私もこの箱根駅伝から「今年も頑張らなければ」と新たな力を頂いてお ります。 あらためまして、皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、会社の上司である坂下さんから受け取ったバトンをパスコの(^o^)(^o^) マンこと藤川真司さんにバトンとともにタスキをお渡しいたします。 （中崎 豊：パスコ） ■コラム MM開始時に設定されていた執筆順番に２1度加入者の方を加えて掲載しておきます。 これまでに執筆を忘れていた方からの投稿も受け付けております。 ●執筆順番 2007年1月号 神原（五星） 2月号 瀬戸島（国際）、住田（アジア） 3月号 高（朝日）、望月（パスコ） 4月号 津留(朝日)、土方(国際) 5月号 池田(アジア)、林（パスコ） 6月号 赤松(国際)、秋山(朝日) 7月号 内田(アジア)、大石(国際) 8月号 大友(国際)、北原(地域みらい) 9月号 木下(ランド)、楠(パスコ) 10月号 東田(国際)、沼田(アジア) 11月号 野村(国際) 12月号 福田(朝日)、村木(イメージワン)、早川（帝国）、畠(アジア) 2008年1月号 横山(大成ジオ)、渡辺(アジア)、鈴木（中日本） 2月号 与(パスコ)、及川(国際)、白井（国際） 3月号 大谷(国際)、大橋(パスコ) 、伊藤鋭二（パスコ） 4月号 大山容一(国際)、岡本(パスコ)、岩切（パスコ） 5月号 川口剛(パスコ）、黒台昌弘(ハザマ)、岩波英行（国際） 6月号 佐々木(パスコ)、品澤(パスコ)、大堂（アジア） 7月号 菅原(パスコ)、高木(国際)、小川（アジア） 8月号 高岸(パスコ)、田中(日本大学)、織田（アジア） 9月号 筒井(パスコ)、長谷川(国際)、垣内（パスコ） 10月号 畠山(国際)、廣瀬(国際)、菊池（パスコ） 11月号 三浦(パスコ)、三島(パスコ)、北原（アジア） 12月号 南澤(パスコ)、森田(パスコ)、斉藤（アジア） 2009年 1月号 島田（国際）、外山（中日本）,正岡（アジア） 2月号 中野（アジア）、中本（パスコ）、坂下（２０年度） 3月号 藤井（アジア）、安野（アジア）、窪田（パスコ） 4月号 山田（パスコ）、渡邉（パスコ）、足立（アジア） 5月号 橘（パスコ）、塚原（パスコ）、長澤（鳥取大学） 6月号 廣野（アジア）、平田（国際）、横田（パスコ） 7月号 柴田（中日本）、小更（パスコ）、阿部（パスコ） 8月号 船越（アジア）、八木（朝日）、大塚（富士山） 9月号 中谷（アジア）、吉川（アジア）、西村（アスコ） 10月号 田中（パスコ）、吉岡（パスコ） 11月号 藤井（写測）、中舎（中日本） 12月号 五関（パスコ）、熊谷（パスコ） 2010年 1月号 井畑（パスコ）、吉田（パスコ） 2月号 小川（大興計測）、鵜殿（パスコ）、白川（アジア） 3月号 中崎（パスコ）、富樫（パスコ）、坂田（パスコ） 4月号 今里（パスコ）、河野（パスコ）、石森（パスコ） 5月号 大鋸（アジア）、前田（タイム） 6月号 大伴（朝日）、 近藤（玉野） 7月号 金岡（パスコ）、西村（国際） 8月号 石山（パスコ）、藤川（パスコ） 9月号 梅村（アジア）、佐野（アジア） 10月号 來山（復建）、内田（パスコ） ■コラム −我家の移動支援− 昨年晩秋の話となるが、久しぶりに家族で週末一泊のグルメドライブに出かけた。場所 は南房総／岩井海岸の網元民宿「ろくや」（魚・温泉良しと結構お勧めですヨ！）という 所で、自宅の埼玉から首都高＆東京湾アクアラインを通って、軽いドライブ気分で、とい う予定だった。アクアラインは高速道路1,000円効果で渋滞するかな？ならば湾岸線で千 葉の方を回るか！というシナリオを描いていたのだが･･･ 10年前に購入した愛車には、ETCもカーナビも付いていない。職業柄、空間認識力には自 信があるため、大概は地図が無くとも案内標識と直感だけで難なく目的地に辿り着ける。 しかし、ETC割引は休日何処まで行っても1,000円となるので結構魅力的である。利用頻度 を考えるとわざわざ車載器を購入するのもバカバカしいが、申込だけで入手できるETCカ ードだけは持っていた。ひょっとしたら、正規料金3,000円のアクアラインが、ETC割引料 金800円で通れるかも？でも、もし通れなかったら･･･急に不安になり、「海ほたる渋滞 中」の警告を横目に、葛西JCTで予定通り千葉方面に左折した。千葉の穴川付近は慢性的 な渋滞箇所である。案の定、休日の行楽渋滞にはまり、漸く館山道入口まで辿り着いた。 全ての「ETC専用」レーンが車でひしめき合っている中、何故か一番右側の「一般」レー ンには車が一台も無い。これ幸いと、順番待ちしているETC車両を横目に、スイスイと ゲートをクリアした。この一瞬だけ私は優越感に浸っていたが、きっと他車に「あの馬鹿 1,000円になること知らないのでは？」と思われていたに違いない。結局、鋸南富山まで2, 000円近くかかったが、料金所のおじいさんにETCカードを差し出し念のため「1,000円に なりますか？」と聞いてみた。「ETCは車載器と一体となったシステムで、カードだけで は機能しませんよ。（あんた、今どきそんなことも知らないの？）」とあっさり返答。ア クアラインの料金所で、2,200円も余計に払うのは納得いかないと憤慨するよりはましで あったが、ETCという情報システムの普及の凄さを目の当たりにした瞬間であった。ちな みに、何れどちらのルートを通ってもかなりの渋滞は避けられなかったようで、当然、帰 りも湾岸道路経由で自宅に戻った。 （五関利幸：パスコ） ■コラム 鶴見川散策 国土地理院の5万分の１や2万5千分の１の地形図に河川流域界を記入すると、地形がす んなりと頭に入ることはご承知と思います。「文明は河から成る」「文化は河から成る」 という言葉を思い浮かべながら、昨年の晩秋から初冬にかけて神奈川県の鶴見川沿いを歩 いてみました。もちろん、単身赴任者ですから、朝早く起きて、掃除、洗濯を済ませ、 おにぎり3個（シャケと梅とオカカ）を握って持参することが河川沿岸探索の必要条件で す。 ※鶴見川とは…… 鶴見川は、東京都および神奈川県を流れる河川である。その流域は、東京都町田市、 神奈川県川崎市、横浜市の3市（2政令指定都市を含む。）からなり、一級河川に指定さ れている 。流域の形がバクに似ていることから「バクの流域」を愛称とし、しばしばバ クが鶴見川流域の河川管理行政においてマスコットとして用いられる。国土交通省京浜河 川事務所の直轄管理区間と神奈川県または東京都が管理する河川である 。 流路延長は42,5km、流域面積は235km 。流域内人口は約188万人で、流域内人口密度は 全国109水系中第1位の8,000人/km となっている。 提供: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E8%A6%8B%E5%B7%9D#.E6.B0.B4.E8.B3.AA 最初の一日目は、私の居住している横浜市港北区の綱島にある大綱橋からスタートし、 河口に向かって約9ｋｍの右岸と左岸の合計19ｋｍの探索を行いました。歩く中で興味深 く感じられたことは、沿岸の風景や地区の都市的利用、土地利用の変化により河相が大 きく変わっていくことです。 河川沿いにサイクリングロードが整備され、場所によっては桜並木があり、春はきれい になるであろう箇所がいくつもあります。東海道新幹線の下をくぐり、矢上川が合流する ところまでは高水敷きが整備され、堤防を歩くも良し、高水敷きを歩くも良し、快適な風 景が続きます。第二京浜道路を過ぎたころに横浜市の北部第一水再生センターと漕艇場が あり、ボートやカヌーを楽しんでいる人たちが楽しそうに、苦しそうに船を漕いでいます。 JR横須賀線、東海道線、京浜東北線、京浜急行線の下を過ぎたところで正月の箱根駅伝で 有名な鶴見中継所を横目にして更に下流、河口方面へ向かうとJR鶴見線、鶴見川河口干潟 が一部保全されています。カニや稚魚などの多くの生き物を観察しながら、持参したおに ぎりで昼休みです。また、その直ぐ横には生麦事件の発生場所があり、生麦事件参考館で 歴史探索も宜しいものです。 この下流は工業団地が連なり、河川の沿線は歩くことができません。ここからは対岸へ 渡り上流へ帰ります。しかし、このころには日ごろの運動不足からか、脚が棒状になり、 足の裏にはマメができてしまい、出発地に約5kmを残すところでやむなく、タクシーで帰 宅。残念でした。 ……… 第二日目（といっても3週間ほどあけてから）は先の横浜市港北区綱島の大綱橋から上 流に向かい、小田急線鶴川駅までの約26.4ｋｍの探索です。ゆっくりと歩いて、途中で 弁当を食べ約７時間の探索でした。川幅が狭まり、感潮区間も終わり、水面に見る魚影 や魚の種類も変わってきます。 ……… 新横浜駅付近から上流と小田急線鶴川駅までの河相のお話と、次の1月下旬に予定して いる鶴見川源流までの鶴見川沿岸探索の話はまた、次回で続きをお話したいと思います。 感じたことは（社）日本測量協会の村井会長や「剱岳点の記」の柴崎測量官や長次郎は 超人であると感じたとと、常日頃から体力を鍛えておかないといけないと痛感したことで す。 （井畑 和馬:パスコ） ■コラム ゴルフの腕とＧＰＳの精度？ 私はゴルフが趣味で、１〜２ヶ月に一度はプレイを楽しんでいます。ゴルフを始めるき っかけは、半ば業務命令かのように十数年前、上司に誘われるまま練習に行くようになり、 デビューしたての頃は、周りに付いていくのが精一杯でしたが、そのうちにゴルフボール が放物線を描く様と、コースに出たときの緑の上を駆けずり回る快感の虜になってしまい ました。 ゴルフをされる方はご存知かと思いますが、最近のゴルフカートにはナビゲーションシ ステムが装着されています。多くの使い道が有るとは思いますが、私が多用する機能は、 コースのレイアウトと自分の位置からピンまでの距離測定です。ゴルフには、打ち出す方 向と距離が最も重要であり、ナビゲーションを参考にプレイしています。しかし、実際に プレイすると方向は精度が悪く、飛距離も現実とは程遠い結果に悩まされ、「単独測位だ からＧＰＳの精度に問題かな？」「もしかして腕かな？」など常に考えます。その答えは 「精度の許容誤差だ」と言い聞かせ、その度に自分を慰めている次第です。 最近は、若手のプロゴルファーの活躍でゴルフ人気も復活しています。我々のゴルフ仲間 も少なからず刺激を受けており、回数も増えつつあります。ゴルフに限らず何事も相乗効 果によって活性化していくと改めて感じています。私達は、空間情報に携わる技術者とし て、啓発を行いつつ、周囲に刺激を与えながら、良い仕事やＧＰＳの精度に近くなるよう なショットなど、日々精進していきたいものです。（いろいろ書きましたが、上手ではあ りません。） （吉田 政典：パスコ） ■空間情報関連便利グッヅ / Web & Blogの紹介 独立行政法人 防災科学技術研究所に勤める田口 仁さんのブログ（Tagchan's Blog) http://www.tagchan.net/blog/は、地図、GPS、空 中写真、衛星画像に関する書き 込みが多い実務的なブログだ。Home Page の（Tagchan's Net) http://www.tagchan.net/index.html とあわせてご覧になると面白い。 （田中 邦一：日大） ■本の紹介 進化する自治体GIS 発行者：日本測量協会 2006年10月号から2008年12月号まで月間「測量」に 連載されたものを集大成したもの で３部構成となっている。これを読むと自治体の内部事業への利用のみみならず、Webに より観光情報や教育情報など住民参加型GISへと変化して来ていることがわかる。自治体 のGIS利用動向を知る良い参考書となる。 （田中 邦一：日大） 頭がよくなる「図解思考の技術」 永田豊志著 中経出版 定価：本体1,429+税 タイトルのように頭がよくなるか否かは分かりませんが、ともかく頭でモヤモヤ考えてい ることを整理したり、たくさん人の意見を集約するときなどに便利な図解技術がまとめら れています。類似図書が多い中で、情報を整理・分析し、構造化するための技術ノウハウ が手軽に纏められています。部下の指導などには最適と思います。（瀬戸島政博） 地理空間情報工学演習 日本リモートセンシング研究会 編 B5版 定価2､300円(税込) 会員価格2､070円(税込) 送料440円 （詳しくは、測量協会HPへ） 進化する自治体GIS 月刊「測量」別冊 A4版 定価2､400円(税込) 会員価格2､160円(税込) 送料440円 （詳しくは、測量協会HPへ） ■測量協会イベント情報のお知らせ ●サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー(第13回)」16時より 講師 西村正三 氏 （株）計測リサーチコンサルタント取締役 日時 平成22年1月19日（火）16時〜17時30分 演題 ｢顧客満足度を高める3次元計測の成果｣ 分かりやすく伝えるためのデータの処理・解釈のしかたについて考える 内容 現在、写真測量・３Ｄレーザ計測などを土木・建築・機械・文化財分野へ適用し、 ３次元形状を取得することは一般化してきている。計測の目的に応じた計測機器を 選択し、また計測データを一般の人々に分かりやすく伝えるために、内容をかみく だき、解釈を加えた分かりやすい成果を提示することが我々技術者には求められて いる。 これまでに適応してきた数々の「文化財計測の事例など」を通して、そのデータの 処理・解釈（ドキュメンテーション）のしかたについて考える。また高精度に形状 を取得することの可能な「3Dハンディスキャナ」についても紹介する。 参加費 会員(特別会員含む)は無料 非会員は2,000円 会場 会場 (社)日本測量協会 研修室(文京区小石川) CPD対象セミナー（CPD１ポイント発行） 問合わせは・ サーベイアカデミー事務局 03-5684-3360 ●サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー(第14回)」16時より 講師 河村幸二 (合) スパーポイントリサーチ代表 日時 平成22年3月12日（金）16時〜17時30分 演題 3次元計測によるビジネスの創造 −世界の動向を鑑み、日本のマーケット拡大の課題と方策を考える− 内容 今年2月に開催される世界大会 SPAR 2010での最新情報に、3次元計測のマーケット動 向を欧米との比較をし、日本の関連産業界の活性化の課題と方策を考える。 最近では単なる形状情報だけではなくて、色彩、材質、表面温度など、他のセン サーからの情報とも融合し、付加価値をあげて客先の高度なニーズに対応する動きも 活発化してきている。工夫次第でさらに用途が広がる。 また既存設備の延命と、地球環境負荷低減のための改造にも役立ち、新たな雇用を生 み出すことで、まさに時代の要請にこたえる技術である。 参加費 会員(特別会員含む)は無料 非会員は2,000円 会場 会場 (社)日本測量協会 研修室(文京区小石川) CPD対象セミナー（CPD１ポイント発行） 問合わせは・ サーベイアカデミー事務局 03-5684-3360 ■サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー」(Vol.3配布)の講演が CD-ROMになりました。(申込期限 平成22年4月末) 会員は無料 非会員は1回分、2,000円(今回は3回分6,000円) 第8回 「建設行政における地理空間情報利活用の現状と課題」 第10回「TerraSAR-Xの利活用」 第11回「特許権 測量業界にとっての価値」 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy20100430cd.pdf ●日本測量協会 公開講座 15時より 「測量・地図の文化講座」 第3回テーマ「伊能図について」 日時:平成22年2月16日(火) 15時〜16時30分 講師:星埜由尚 (（社）日本測量協会副会長・元国土交通省国土地理院院長) 会場:日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 参加費:会員は、無料 非会員は2,000円 CPD対象セミナー（CPD１ポイント発行） 申込は事前にメール（open-lc@jsurvey.jp）またはFAX（03-5684-3366）で 登録が必要です。 （廿楽:測量協会） ■お知らせ CPDのポイントについて 協会で開催しております、講習会・セミナー等に参加された方は、CPDの対象の場合、 受講書の発行日から6ヶ月です。 それを過ぎますと、無効に成りますのでご注意ください。 （廿楽:測量協会） ■イベント情報 名称：地方公共団体及びＧ空間事業者向け「GIS活用人材育成プログラム」国土交通省 場所（時期）： �／軍磧�1/25〜28） ��熊本（2/2〜5） �Ｈ�王子（2/12・15〜17） �つ邸�2/18〜21） �イ弔�ば（3/1〜4） ※盛岡（12月開催済み）、札幌（1/12〜開催中） 詳細： http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/gis/gis/seminar/h21_seminar/jinzai.html 申込： � Νイ砲弔い討蓮�mailto:gis-seminar@pasco.co.jp �◆Ν�・�い砲弔い討蓮�mailto:gis@kok.or.jp ■ちょっと・ちょっとコーナー 特にありません。 ■国際活動 第18話 30回目のアジアリモートセンシング会議 平成21年10月18日から23日まで第30回アジアリモートセンシング会議（ACRS）が中国の 北京会議場で行われた。私が1980年に第1回ACRSをバンコクで開催して以来30年間会議主 催の事務方を務めてきたが、今回で引退をした。30回という回数が切りがよいし、70才の 古稀を迎えたことも良いタイミングと考えた。General Secretaryのポジションを東海大 学の長幸平先生に委ねることになった。どうしてそんなにアジアの人たちのために時間と エネルギーを犠牲にして頑張るのかと言われたが、30年経ってみて振り返ると、自分が与 えたことより、得たことのほうが多いと言える。30年間に培った友情や人脈は一朝にして 得られるものでない。また引退して瞬時に失われるものでもない。 中国側の中心はProf. Tong Qingxiである。アカデミシャンであり、遥感応用研究所の 顧問でもある。国からの補助金はほとんどないため、民家から寄付を沢山集めたらしい。 ACRSの参加登録費は伝統的に100ドルなのだが、今回の場合、1週間三食のほか、ウエルカ ムパーテイ、DVD等のお土産付きである。それでも利益金が出たので基金を提供したいと 申し入れがあった。日の出の勢いとはこのことを言うのだろう。 日本の宇宙航空研究機構（JAXA）の林副理事長が基調講演をしてくださり親しくお話が できた。30回のACRSで私が日本での開催をしていない理由を尋ねられた。１万円の参加費 でこれだけのサービスが日本で出来ますかと答えると納得してくれた。 ３０周年記念式典で私はパワーポイントで過去３０年の歴史を振り返る講演をした。ど ういう経緯でACRSを始めたのかから、アジアリモートセンシング協会（AARS)の定款づく りの苦労話やいろいろなアジアの国での会議のエピソードなどを披露した。最後に過去に ACRSの開催に貢献した仲間で逝去した者達を紹介して黙とうを捧げる段に移った時に図ら ずも言葉が詰まって涙が止まらなかった。 ウエルカムパーテイには600人が招待された。素晴らしい演出だった。なんと私の古稀 のお祝いをしてくれた。バースデーケーキだけでなく、中国では卵ウドンが誕生祝いをさ れる者だけに振舞われる。長いウドンのように長生きしてほしいという願いが込められて いるという。長老を大切に扱う中国で、私はついに長老の仲間入りをしたようだ。30年間 苦労して築きあげてきたAARS/ACRSが今まで以上に発展することを心から願っている。 （村井俊治 2009.12.3） ■編集後記 ２１世紀になって早くも１０年目を迎えました。情報化は進み各種空間情報は集約され ていますが天気は気まぐれで暖冬という長期予報を裏切り日本海側では大雪のようです。 雪の降り方や雪質が変化していることを庶民感覚でも感じるとのこと。大局的な変動の中 の微妙な変化を見逃さないように気配りをしておきましょう。 （編集委員長） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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