| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.46 | 発行日時：20010年9月15日10時33分57秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20010年9月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.46 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊イベント情報 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ＊連絡事項 ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 「G空間EXPO」 先月号のニュース・ラウンジで、住田氏が紹介している「Ｇ空間EXPO」が数日後に迫っ てきた。「地理空間情報フォーラム」を休止しての、このイベントが今月の9月19 日から 21日の3日間パシフィコ横浜で開催される。小生がこのようなイベントに初めて参加した のは同会場で開催された「全国測量技術大会2007」である。 今思えば、広々とした展示ホールでは測量・設計システム展や大学などにおける測量分野 の研究成果の展示が、ホールでは登記測量技術・応用測量技術研究・測量調査技術の発表 会、野外やコンコースでは測量コンテスト・測量クイズなどの来場者参加イベントなどが 盛況に行われていた。まるで「測量の祭り」であった。 この大会の初日目に、テーマ「空間情報のコンサルティングをめざして」のシンポジウム が催しされた。先ずは、「スペーシャリストの会への期待」として村井先生が講演され、 次いでアジア航測(株)社長の丸岡氏の講演があった。休憩を挟み、第一期生のスペーシャ リストの会の会員によるパネルディスカッションが始まった。コーディネーターは瀬戸島 会長である。この場では主に「労働型」技術者から「提案型」技術者の育成について議論 が交わされたと思う。このシンポジュウムには200名近い人が参加していた。翌年から、 「全国測量技術大会」が「地理空間情報フォーラム」に名称を改め、毎年6月に開催され てきた。この間、主催は「日本測量協会」、「全国測量設計業協会連合会」「日本測量機 器工業会」「日本測量調査技術協会」であり、入場総数は2万人前後であった。 今回の「G空間EXPO」は、平成20年4月に閣議決定された「地理空間情報活用推進基本計 画」において、地理空間情報高度活用社会を実現するために民間と連携して開催するもの として企画された。主催が「G空間EXPO 実行委員会」で、実行委員会のメンバーは産・ 学・官の約50団体・機関である。「日本測量協会」は展示会を主として担当する産側幹事 を務める。3日間の来場者が3万〜5万人規模を見込む。地理空間情報高度活用社会（G空間 社会）が実現すると、2008年には約4兆円だった関連産業の市場が、2013年には約10兆円 になると予測されているという（経済産業省試算）。実行委員会が「G空間EXPO」にかけ る意気込みがこれまでとは違ったものを感じる。 「G空間EXPO」では、「スペーシャリストの会」の会員の執筆による「地理空間情報コン サルへの道」が初販売される予定である。また、3日目の9/21(火)午前10時〜12時、村井 先生をコーディネーターとして、アジア航測、国際航業、パスコ、朝日航洋の４社代表お よび「スペーシャリストの会」の代表（瀬戸島会長）をパネラーとして、「空間情報コン サルタント業の拡大をめざして」というテーマでパネルディスカッションが企画されてい る。地理空間情報技術を担う大手航測会社代表の拡大の抱負を拝聴したいものだ。 （高 泰朋：朝日航洋） ＜編集委員会よりお知らせ＞ １０月号は瀬戸島さんの担当です。 ■企画委員会報告 ８月は企画委員会は開催されませんでした。 ■リレーエッセイ ダイム技術サービスの前田と申します。8月下旬に中国(北京〜青島)へ出掛けた時の雑記 を書かせていただきます。 北京といえば2008年夏にオリンピックが開催されたことが記憶に新しいところです。4年 前にも中国を訪問しましたが、その後も、都市化の急速な進展、交通渋滞、光化学スモッ グなどの問題が数多く報道されていましたので、その後の北京はどうなっているか興味 津々で北京首都国際空港に降り立ちました。 [万里の長城に挑戦] 全長6000kmにも及ぶ幅約6ｍ、高さ約8m世界最大の人工構造物であり、最大斜度は40度 位あります。アラフィーの私は、単に歩くだけでも大変なのに、土台部分の重さ500kg余 りの石をよくぞここまで運んで積み上げたものと感心しました。延々と続く城壁の絶景は 必見の価値ありです。八達嶺は長城として最も有名な場所のためか、平日というのに中国 全土から人々が集まり、幅約6ｍの通路はびっしりと人で埋まるくらいの大混雑です。人 ごみの中で蒸せましたが、城壁の隙間から時折入り込む爽やかな風に癒されました。 [地下鉄の恐怖] 交通渋滞を避けるため、北京市内での移動は地下鉄が便利です。料金は一律２元(30円 程度)で、硬くて少し大きめなカード状の切符を購入します。改札付近では荷物の保安検 査(X線検査)を受けていざホームへ。地下鉄は続々と新路線が開通しており、改札やホー ム、車両も最新式、おまけにワンマン運転でした。ドアが開いた途端、降りようとしてい る人もお構いなしに、先を争っての割り込み乗車が始まりました（オリンピック期間中は 整列乗車していたはずなのに、終わった途端に元に戻ってしまったみたいです）。車内で は走行中の騒音にも負けない位の怒鳴り声で携帯電話を使っている人も多かったです。ト ンネル内にもアンテナが設置してあり車内では常時通話可能のようです。また、車掌もい ないため、車内では物乞いの徘徊も目立ちました。 [整備不良タクシー] オリンピック開催直前に、競技会場となった北京市内と青島市内では、タクシー車輛を 一新させたらしいのですが、街中でタクシーを拾うと、後部座席のドアが故障して開かな い、トランクが閉まらない、停車中にサイドブレーキが効かないなど、高確率で整備不良 タクシーに遭遇しました。オリンピック開催だけの一時しのぎだったのでしょうか？ [終わりに] 中国の歴史と文化を十分堪能できた楽しい旅ではありましたが、一方で、公共の場や混 雑時などでマナーが守れない自己中心的な人が多いことも感じました。中国国内において も洪水や地震などの災害が多発傾向にあり、ここで災害が発生した場合、パニック発生や 暴徒化を防止できるのだろうか？という一抹の不安を感じながら帰国したのでありました。 次回も中部支部つながりとなりますが、�螢僖好海燃萍�されている筒井さんにバトンタッ チしたいと思います。 （前田 修：株式会社ダイム技術サービス） ■コラム MM開始時に設定されていた執筆順番に２1年度加入者の方を加えて掲載しておきます。 これまでに執筆を忘れていた方からの投稿も受け付けております。 ●執筆順番 2007年1月号 神原（五星） 2月号 瀬戸島（国際）、住田（アジア） 3月号 高（朝日）、望月（パスコ） 4月号 津留(朝日)、土方(国際) 5月号 池田(アジア)、林（パスコ） 6月号 赤松(国際)、秋山(朝日) 7月号 内田(アジア)、大石(国際) 8月号 大友(国際)、北原(地域みらい) 9月号 木下(ランド)、楠(パスコ) 10月号 東田(国際)、沼田(アジア) 11月号 野村(国際) 12月号 福田(朝日)、村木(イメージワン)、早川（帝国）、畠(アジア) 2008年1月号 横山(大成ジオ)、渡辺(アジア)、鈴木（中日本） 2月号 与(パスコ)、及川(国際)、白井（国際） 3月号 大谷(国際)、大橋(パスコ) 、伊藤鋭二（パスコ） 4月号 大山容一(国際)、岡本(パスコ)、岩切（パスコ） 5月号 川口剛(パスコ）、黒台昌弘(ハザマ)、岩波英行（国際） 6月号 佐々木(パスコ)、品澤(パスコ)、大堂（アジア） 7月号 菅原(パスコ)、高木(国際)、小川（アジア） 8月号 高岸(パスコ)、田中(日本大学)、織田（アジア） 9月号 筒井(パスコ)、長谷川(国際)、垣内（パスコ） 10月号 畠山(国際)、廣瀬(国際)、菊池（パスコ） 11月号 三浦(パスコ)、三島(パスコ)、北原（アジア） 12月号 南澤(パスコ)、森田(パスコ)、斉藤（アジア） 2009年 1月号 島田（国際）、外山（中日本）,正岡（アジア） 2月号 中野（アジア）、中本（パスコ）、坂下（２０年度） 3月号 藤井（アジア）、安野（アジア）、窪田（パスコ） 4月号 山田（パスコ）、渡邉（パスコ）、足立（アジア） 5月号 橘（パスコ）、塚原（パスコ）、長澤（鳥取大学） 6月号 廣野（アジア）、平田（国際）、横田（パスコ） 7月号 柴田（中日本）、小更（パスコ）、阿部（パスコ） 8月号 船越（アジア）、八木（朝日）、大塚（富士山） 9月号 中谷（アジア）、吉川（アジア）、西村（アスコ） 10月号 田中（パスコ）、吉岡（パスコ） 11月号 藤井（写測）、中舎（中日本） 12月号 五関（パスコ）、熊谷（パスコ） 2010年 1月号 井畑（パスコ）、吉田（パスコ） 2月号 小川（大興計測）、鵜殿（パスコ）、白川（アジア） 3月号 中崎（パスコ）、富樫（パスコ）、坂田（パスコ） 4月号 今里（パスコ）、河野（パスコ）、石森（パスコ） 5月号 大鋸（アジア）、前田（ダイム） 6月号 大伴（朝日）、 近藤（玉野） 7月号 金岡（パスコ）、西村（国際） 8月号 石山（パスコ）、藤川（パスコ） 9月号 梅村（アジア）、佐野（アジア） 10月号 來山（復建）、内田（パスコ） ■コラム 現場で体力強化 我が家の長男は、小学５年生。サッカーに夢中です。低学年のころは、いっしょにボー ルを蹴って遊んでいましたが、最近では子供のスピード、テクニックともに上達し、まと もに相手ができなくなってしまいました。子供からは「親父ヘタクソで相手にならない」 などと言われる始末です。 ところが、ひょんなことから8月中旬の暑い中、親子サッカー（子供VS親）なるものを 開催することとなりました。約半年前、同じような親子サッカーで子供たちの動きに全く ついていけず、足がもつれて転んでしまった記憶がよみがえりました。 しかし、今回は違います。幸か不幸か、今年は業務の関係で、猛暑の中での現地調査が多 く、体力、暑さ対策ともにバッチリです。おかげで、試合は引き分けに終わり、なんとか 親の面目を保つことができました。 これまでは、どんな業務でも業務を円滑に進める上で現地調査が重要と考えていました。 これからは、毎年衰えていく体力を維持するためにも現地調査は必要と考えていきたいと 思います。 ちなみに、子供たちのプレーぶりを見て、「もっと走れ」、「はやく戻って」など好き 勝手言っていた親たちも、親子サッカー以後は何も言えなくなってしまいました。コーチ のねらいは、そこにあったのかもしれません・・。 （梅村裕也：アジア航測） ●佐野様については編集の都合上来月号に掲載させていただくことになりました。 ■空間情報関連便利グッヅ / Web & Blogの紹介 今月は特にありません。 ■本の紹介 土木施工：『建設コンサルタントの現在(いま)』、�螢�フィス・スペース、 Vol.51，No.8 2010年8月号 定価：1,200円(本体1,143+税) SPの会の皆さんは既に一読していることと思いますが、改めて紹介する次第です。建設 コンサルタントの歴史・役割、今後のチャレンジ、求められる資格とその現状、等など興 味深い記事が掲載されています。SPの会メンバーである国際航業�蠅療貪弔気鵑蘯紘�され ています。さらに、小特集として日本に必要なPPPが掲載されています。 SPの会が目指している「地理空間情報コンサルタント」と「建設コンサルタント」の相 違を明確にするためにも参考になる雑誌です。なお、9月号の特集は「地球温暖化と土木 施工」です。 （瀬戸島政博:測量協会） ■測量協会イベント情報のお知らせ ●平成22年度 スペーシャリストの会総会 日程 平成22年10月6日(水) 14時〜15時30分 会場 (社)日本測量協会 303号室 議題 事業報告及び事業計画 (スペーシャリストの会会長・瀬戸島政博) 講演(スペーシャリストの会顧問・村井俊治) 演題「スペーシャリストのさらなる発展」 ●特別講演会(主催:スペーシャリストの会・共催:(社)日本測量協会) 日程 平成22年10月6日(水) 15時45分〜17時 会場 (社)日本測量協会 303号室 (定員50名) 事前登録が必要 講師 古橋大地 氏(マップコンシェルジュ代表取締役) 演題 グーグルアースの未来展望 ◎セミナー ●サーベイアカデミー「地理空間情報イブニング・セミナー」16時より 第17回「全周囲画像で見える新しい世界」 講 師 池田 辰也 氏（アジア航測(株)社会基盤システム開発部室長） 日 時 平成22年9月28日（火）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 参加費 会員は無料、非会員は2,000円 CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行 募集人員 先着50名 詳細はHPに掲載してあります。http://www.jsurvey.jp ●測量協会・公開講座 中国の測量地図作成の歴史 第1回テーマ 「太古〜漢時代・・・・もう測量の教科書があった」 講 師 今村 遼平 氏（アジア航測(株)） 日 時 平成22年10月28日（木）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 参加費 無料 CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行 募集人員 先着30名 詳細はHPに掲載してあります。http://www.jsurvey.jp ■新刊コーナー◇◆ ★「地理空間情報コンサルタントへの道」 〜地理空間情報時代のイノベーターをめざして〜 村井俊治 監修 / スペーシャリストの会 編 発行:平成22年9月15日 A5判・161頁・定価2,000円(税込) 送料390円 ★「図版でみる江戸時代の測量術」 わかりやすく図版を例示し、江戸時代の測量技術である量地術について紹介 瀬戸島政博 著 発行:平成22年9月17日 A4判・44頁・定価800円(税込) 送料390円 ★「測量者のためのビジネス情報ファイル3」 国の政策、公共測量など幅広いテーマについてまとめた測量関連のビジネス 情報書 測量者のためのビジネス情報ファイル編集委員会 編/ スペーシャリストの会 協力 新書・216頁・ 定価1,200円(税込) 送料390円 ■お知らせ CPDのポイントについて 協会で開催しております、講習会・セミナー等に参加された方は、CPDの対象の場合、 受講書の発行日から6ヶ月です。 それを過ぎますと、無効に成りますのでご注意ください。 （廿楽:測量協会） ■編集後記 既に９月半ばにもかかわらず全国で猛暑がつづいています。これからはこれが普通にな ってしまうのでしょうか？ ところで、１１日には準天頂衛星の初号機”みちびき”が無 事打ち上げられました。時刻を含む空間情報取得にあたって大きなインパクトがあると予 想されます。各種実証実験の成果を踏まえて２，３号機へとつなげる事で２４時間サービ スが実現されるよう支援してゆきましょう。 （編集委員長） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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