スペーシャリスト メールマガジン バックナンバー

タイトル:スペーシャリスト会報 Vol.50 発行日時:20011年1月17日8時46分35秒
┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
20011年1月17日
◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.50

                    発行元:スペーシャリストMM事務局
                     http://www.capnet.jp/spatial/
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INDEX :*ニュース・ラウンジ *企画委員会報告      
    *リレーエッセイ<空間連携>  *コラム
    *空間情報関連便利グッズ / Web & Blogの紹介 *本の紹介  
    *測量協会イベント情報のお知らせ  
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■ニュース・ラウンジ (新年)
 「スぺーシャリストの会」の会員の皆さん、過年はいかがでしたか?良い年を送りまし
たか?
 私事ですが、昨年子犬のときからずっと飼っていたラブラドールの「ウタ」が亡くなり
ました。享年13年と9ヶ月です。「生には寿命がある」とわかっていても、その場面に遭
遇したときは無常を感じたものです。女房はしばらくの間ペットロスに罹って、泣きの涙
で暮らしていました。これは悲しい出来事ですが、一方、嬉しい出来事もありました。
 我が家の軽四自動車にカーナビが初めて付きました(「今頃とは」と思う者もいましょ
う)。以前、女房と車で出掛けるときは、女房がハンドルを握り、私は助手席で地図を見
ながらナビ係です。時に方向を間違うと、「しっかりしてよ!」と女房から怒鳴れること
があります。「運転よりはナビの方が難しいのだ」と言い返したいところですが、女房は
地図が見られないので仕方なしにナビをし続けていました。今はカーナビの購入でその任
が解けてホッとしました。地理空間情報技術の賜物です。
 だが、そのカーナビも間違った道案内をすることがあります。しかし、昨年の9月11日
の準天頂衛星初号機「みちびき」の打ち上げによって、測位誤差が現在の10メートル前後
から数センチ〜1メートルに縮小できるといいますから、極めて信頼のできる道案内が期
待できるものと思います。余談ですが、「みちびき」の命名者328名の1人に弊社の社員の
子供がいるということです。
 さて、皆さんがご存知のように、今年の7月24日までに現行のアナログテレビ放送は終
了し、宇宙空間を走る情報(電波)を有効に活用できる地上デジタルテレビ放送に完全移
行されます。デジタル化によって、高画質化や多チャンネル化、データ放送、移動受信
(携帯電話など)向け放送などの新しい放送サービスが可能になるといわれています。
 我が家も3年前の改築の際に、液晶テレビを1台買って地デジ放送やBSを見ていますが、
チャンネル数が多くても、見る番組は決まっています。それに高画質といいますが、私に
とってはテレビの画質はアナログテレビで十分だと思います。二階にある女房の部屋のテ
レビは結構新しいアナログテレビで、料理番組の好きな女房は毎夜寝る前には一人それを
見ています。このテレビも移行前に、液晶テレビに買い換えようか、それともアナログテ
レビにチューナーを付けようかと迷っています。いずれにしても金の掛かる話です。
 アナログ波の停波は国民に広く普及しているテレビの更新を強制し、消費者レベルでは
支出が増えることに間違いのないことです。本当に地上デジタルテレビ放送が国民に歓迎
されているのだろか?少々疑問を感じます。まあ、お上の命令だから仕方がありませんが
…。
 移行となれば、カーナビのように、国民が安心・安全・便利な生活を追及するための新
しい放送サービスが具体的に実感できる地上デジタルテレビ放送の実現化を願うしかあり
ません。
                             (高 泰朋:朝日航洋)
<編集委員会よりお知らせ>
 2月号は瀬戸島さんの担当です。

■企画委員会報告 
 12月は企画委員会は開催されませんでした。

次回予定  平成23年1月19日(水) 13:00より
         場 所: (社)日本測量協会3F会議室

■リレーエッセイ
 今年度合格の中日本航空、松岡です。当社の柴田さんから引き継ぎます。
 ●長年の悩み
 年末がやってくると書斎に増え続ける書籍をどうしようかと頭を悩ます。我が書斎とい
ってもタンスとかの家財が混在している。よって愛妻からは「いらないものは捨てて!こ
こはあなたの部屋じゃないんだから!!」攻撃に会う。この攻撃によって、学生時代から
愛用のコンポ、スピーカは結婚後早々に姿を消した。
 ●素晴らしい解決手段
 これらはまぁ仕方ないとしても、古い書籍や、家電製品等のマニュアルはなかなか捨て
ることができなかった。だがひょんなことで、ドキュメントスキャナといわれる家電品が
あることを知った。簡単に言えば、フィーダで連続スキャンが可能、しかも同時に両面ス
キャンできる優れものである。だいたい25000円前後からある。小遣いで買うのは無理で
あったが、会社から頂いた本資格合格一時金を充ててこの年末に購入することとなった。
 ●理想的なスペースの創出
 書籍は背部をカッターで切り落とし、ホチキス止めなどを外し、フィーダに20枚程度セ
ットしてスイッチポン。逆向き画像は勝手に回転して素早くPDFにしてくれる。我が家
の古いパソコンでも快適に動いた。年末の29〜31日にかけてこの作業に没頭した。おかげ
で本棚2棚分の広大なスペースを手に入れことができ、またパソコンに保存されたデータ
から容易に必要な書類を探し出すことが可能となった。ついでに会社の机の中の名刺群も
スキャンし、附属ソフトでデータベース化した。
 ●電子化の行く末
 久々に良い買い物ができたと思って喜んでいた矢先、テレビ朝日系の「報道ステーショ
ン」で電子書籍の特集を組んでいた。端末の小型化、高性能化が電子書籍の普及を後押し
していることに加え、「フェデックス キンコーズ・ジャパン」では、家庭で所持してい
る古い書籍をスキャンして電子化するサービスの需要が高まっている、ということだった。
SP会先輩諸氏にはこれらのこと、すでにご認識の範疇かと思うが、世の中、便利な方向
にどんどん流れていくのだなと再認識させられた。
 さて、電子書籍化の流れが速まると、町の本屋さんや、子供の教育、出版業界はどのよ
うに変わるのか。図書館はどうか。そして我々空間情報を扱う業界はどうなっていくのか。
目が離せない状況であることを痛感している。
 では、次回は今年度合格の朝日航洋、木村さんに引き継ぎたいと思います。

■コラム
 これまでに執筆を忘れていた方からの投稿も受け付けております。

  ●執筆順番
    2011年1月号 花村(国際)、河野(パスコ)
   2月号 斉藤(パスコ)、福岡(パスコ)
   3月号 片桐(中日本)、船田(パスコ)
   4月号 洲濱(パスコ)、木村(パスコ)
   5月号 新井(アジア)、鈴木(朝日)
   6月号 六浦(パスコ)、白井(朝日)
   7月号 下村(パスコ)、中村(アジア)
   8月号 下境(パスコ)、小野(国際)
   9月号 大久保(アジア)、内海(パスコ)
    10月号 大津(パスコ)、村田(国際)

■コラム 「日経コンストラクション」の取材
 先日、日経コンストラクションの取材を受けました。内容は「土木技術者が持つべき資
格に関する記事」について。おそらく、私が取材の対象となったのは『技術士』について
語って欲しかったのだと察しましたが、あえて『空間情報総括監理技術者』について延々
と語りました。どのような記事が出来上がるのかは、現段階では“?”ですが、他の資格
と比べて資格取得後に勉強する機会や人と出会う機会がとても多いことが魅力のひとつと
感じておりますので、これをアピールしました(実際、このコラムを書くだけでも色々と
考えさせられます)。
 また、同誌は行政の方や建設コンサルタント技術者に多く購読されていることから、 
『空間情報総括監理技術者』の建コン業界への周知にも役立てればとも思いました。実際、
私の周りの人(国際航業ではないですよ)には、まだまだこの資格があまり周知されてい
ません ( ̄▽ ̄;)!!ガーン
 2011年1月24日号に掲載されるとのことなので、このメルマガが配信される頃には発売
されているかと思います。機会がありましたら一読ください。
【追記】
 先日、『空間情報総括監理技術者』が管理技術者の資格要件となっている業務を受注し
ました。早速この資格を生かしました。      (花村 嗣信:国際航業)
                         
■コラム <だんじり祭り>
 私は、生まれも育ちも大阪泉州・岸和田であり、現在も同じところに在住しています。
岸和田といえば、近年だんじり祭りが全国的に有名になり、天神祭り、祇園祭りと並び、
日本三大祭り?と思い込んでいます。
 まずは、だんじり祭りのはじまりを簡単に紹介します。(岸和田市HP引用)
 約300年の歴史と伝統を誇る「岸和田だんじり祭」は、元禄16年(1703年)、時の岸和
田藩主岡部長泰(おかべながやす)公が、京都伏見稲荷を城内三の丸に勧請し、米や麦、
豆、あわやひえなどの5つの穀物がたくさん取れるように(五穀豊穣)祈願し、行った稲
荷祭がその始まりと伝えられています。
 このように伝統ある祭りですから、私ももちろん毎年参加しています。
一昔前までのだんじり祭りは、観客も少なく規制も少なく、けんか祭りの名の通り、自由
奔放に祭りを楽しんでいました。
 現在は、全国的に有名になり観客も多く、曳行ルートや通過順番なども決められ、秩序
ある祭りを目指しています。尚、これらの取り決めや規制、祭り全般の運営は、全て自治
組織が取り仕切っています。(警察だけでは血気盛んな人々を抑えることは不可能です) 
勇壮なだんじり祭りでは、コーナーを曲がる「やり回し」が見所で、曳行者は鳥肌が立ち、
観客は歓喜に沸き立ちます。まだの方は、是非、生で観覧されることをお勧めします。祭
りを語れば話は尽かないため、今回は簡単な紹介とさせていただきます。
 次回、このような紹介の機会とご要望があれば、更に詳しい祭りの内情や、裏話も紹介
できればと思います。              (河野 哲也:パスコ)

■空間情報関連便利グッズ / Web & Blogの紹介
●Web紹介「日本写真測量学会」
 日本写真測量学会では平成22年3月19日から雑誌「写真測量,Vol.1(1962)〜Vol.13
(1974)]と「写真測量とリモートセンシング,Vol.14(1975)〜Vol.47(2008)」が独立行政法
人科学技術振興機構(JST)のジャーナルアーカイブで、またVol.48(2009)以後の論文は同
機構の運営するJ-STAGEで電子化されアーカイブとして公開している。
 検索は号・巻No.、キーワード、発行年、表題、著者名、著者所属などから検索でき、
検索結果はPDFで全論文が閲覧できる。ぜひ利用されるとよい。
  Journal@archive ; http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/
J=STAGE ;http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jsprs/-char/ja
                         (田中 邦一:日大)
■本の紹介
くらべる地図帳  著者:浅井 建爾  東京書籍株式会社
 たった13.5mしかない2級河川、青森より南にある北海道、沖縄県も最北端は鹿児島県よ
り北にあるって知ってますか? 日本は世界で9番目に大きな国、ヨーロッパで較べても
日本より大きい国はフランス、スペイン、スウェーデンの3カ国。町は「マチ」とも「チョ
ウ」とも読むがどちらが多い? 最大の工業県はキャベツの生産も日本一、秋田美人の秘
密など等、くらべて見ることで「すぐわかる日本のすがた」をコンセプトに67の項目で比
べている。左頁に彩色地図、右頁に解説と読みやすく眺めているだけでも楽しい本である。
                          (田中 邦一:日大)

■測量協会イベント情報のお知らせ
◎セミナー
●第20回「GNSSを用いた建設工事の情報化施行技術」
 − 情報化施工が主役となる時代に向けて −
 建設工事へのGPS利用の検討が始まったのは1990年代の初め頃です。今では当たり前の
ようにリアルタイム測位を利用していますが、当時は静止測量が主流でした。現在、建設
工事のうち土木事業では、リアルタイム測位が大流行しています。多くの会員の皆さんに
はなじみの深い縦横断測量や深浅測量、出来形測量や工事測量(測設・丁張り)にもリア
ルタイム測位が当然かのように活用されています。また、建設機械にGNSS受信機を搭載し
て施工管理を行う情報化施工、いわゆる、マシンコントロールやマシンガイダンスも多く
の現場で見かけるようになりました。セミナーでは、国土交通省の施策も踏まえながら、
情報化施工技術の現状について紹介します。
 ★講 師: 黒台昌弘 氏(ハザマ技術研究所)
  日 時 平成23年3月2日(水)16時〜17時30分 
  会 場 日本測量協会 研修室
  参加費   会員は無料、非会員は2,000円
  CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行
  募集人員  先着50名
  詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy230302.pdf

●測量協会・公開講座
 中国の測量地図作成の歴史
  第2回テーマ 「魏・晋・南北朝時代・・・・地図作成の原理{制図六体}出る」
  講 師 今村 遼平 氏(アジア航測(株))
  日 時 平成23年1月27日(木)16時〜17時30分 
  会 場 日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川)
  参加費 無料
  CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行
  募集人員  先着30名
  詳細はHPに掲載してあります。http://www.jsurvey.jp

◎新刊コーナー◇◆
 「デジタル写真測量の基礎」 平成23年1月下旬 刊行予定
                        (廿楽 実:測量協会)

■編集後記 
 新年を迎えましたが、ここ10日程を振り返ると、年末の寒波や大雪による集落の孤立、
痛ましい事件の報道など、まだまだ安心安全な世の中には、課題も山積であると感じまし
た。安心安全な世の中の実現に向けて、本年も、SP会で推し進めて行けるところは、こ
つこつ前進して参りましょう!           (編集委員長)

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