| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.53 | 発行日時：20011年5月15日11時7分0秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20011年5月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.53 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / Web & Blogの紹介 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ＊連絡事項 ============================================================================ ■ ニュース・ラウンジ 副会長の住田です。この度の東日本大震災により被災された皆様方に、謹んでお見舞い 申し上げます。また、多くの会員様が復旧・復興に日々ご尽力なされていることと推察い たします。 今回は改めて地理空間情報活用推進基本法（以下基本法と記す）について述べたいと思 います。基本法が施行されたのは平成19年に遡りますが、この法律が成立した背景には平 成7年の阪神淡路大震災の存在があります。この大震災の教訓から、政府内に「GISに関す る関係省庁連絡会議」がすぐに設置され（現在も「地理空間情報活用推進会議」として継 続）、「国土空間データ基盤の整備及びＧＩＳの普及の促進に関する長期計画」（以下長 期計画と記す）が閣議決定されました。この長期計画は平成8年度から3年間を基盤形成期、 平成11年度から3年間を普及期とし、「国土空間データ基盤」の整備・普及を推進してきた ものです。その後、この長期計画は「GISアクションプラン2002-2005」に移行し、基本法 の成立を経て「地理空間情報活用推進基本計画」が現在進行中です。阪神淡路大震災以降 16年に亘り、政府は地理空間情報活用の施策を進め続けてきたということです。 さて、今回の大震災において、今までの積み重ねがどのように発揮されたか、簡単に振 り返りたいと思います。被災情報の収集においては、電子基準点網が震災直後にあっても 一部を除いて稼動していたこともあり、迅速で高品質な空中写真撮影、航空レーザ計測等 が実施され、また、人工衛星による高解像度画像データの取得や、レーダ観測等も迅速な 対応がなされました。こうした点は大きな進歩が伺えるところです。 一方、ライフライン等の社会基盤に関する情報管理においては多くの課題が残っていた のではないかと考えています。地理空間情報そのものが水没した例もあったようですが、 こうした情報の流通や共有の仕組み等は改めて考えねばならないものと思います。 我々スペーシャリストは、災害時にこそ威力を発揮できる磐石な地理空間情報利活用の 仕組の構築を平常時から心がけておく必要があると思います。こうした取り組みの根底に あるのが地理空間情報活用推進基本計画ですが、現計画が平成23年度期限のため、現在改 定に向けた準備が政府内で進められています。東日本大震災の復旧・復興にむけた地理空 間情報の利活用推進のための具体計画が盛り込まれることも推測されます。是非、我々ス ペーシャリストの力が発揮できるような基本計画の実現に向けて、また、基本計画に留ま らず様々な場面で会員各位が活躍の場に接することになろうかと思います。まさに我々の 力の見せ所であるともいえます。是非こうした取り組みに邁進したいと考えておりますの で宜しくお願いいたします。 （住田 英二：スペーシャリストの会副会長） ＜編集委員会よりお知らせ＞ ６月号は高さんの担当です。 ■企画委員会報告 ４月の企画委員会はありませんでした。次回の企画委員会は5月17日 13:30からです。 ■中部支部活動報告 第14回 中部地区空間情報総括監理技術者 議事録 □開催日時：平成23年4月12日(火) 15：00〜17：00 □開催場所：�螢僖好鈎翩�事業部 会議室 □出席者：18名中 13名出席、 5名欠席 決定項目 １．Ｈ２３年度の講習会について ・技術士１次試験の講習会について（6月3日） 講師は前年と同じ岡本芳樹、早川和夫、濱田常雄の３名とする 応募参加人数が少ないので、動員をお願いしたい。 ・（仮称）イブニングセミナーｉｎ中部 の実施について 講師及び講演題目について 日程：６月９日（17：30から19：30、質疑30分含む） 費用：会場費は測量協会が負担、 講師報酬：なし 講師：中日本航空（外山康彦、鈴木浩二）及びダイム技術Ｓ（前田修）に決定。 講演内容：ヘリレーザ（中日本航空）とハザードマップ（ダイム技術Ｓ） 表題は短めに作成する。 今後もイブニングセミナーは年1回とする。 CPDは2ポイント ２．メンバーの勉強会 ・会員の発表はパスコ佐々木さま（ＭＭＳについて） ・次回の発表はパスコ岡本さま 報告事項 (1)平成２２年度の活動報告 (2)月刊「測量」スペーシャリストの会 第７弾「品質主義」６回 小川（大興計測） 原稿締切：5/10 (2)中部支部のメンバー変更 中日本航空：中舎哉→鈴木浩二 国際航業：大石哲→白井直樹 □次回会合： 平成２３年5月26日（木） パスコ名古屋支社 時間：日本測量協会の総会前14:30〜にパスコにて行い、16時に総会会場へ移動する。 ■関西支部活動報告 「ＳＰの会」関西支部 第６回委員会議事録 開催日時：平成23年4月１5日（金） 開催場所：株式会社アスコ 本社9Ｆ会議室 出席者：岩切昭義（パスコ）、中本清（パスコ）、西村芳夫（アスコ）、 平田顕三（国際航業）、藤井雅雄（写測エンジニアリング）、 河野哲也（パスコ）、船田征（パスコ）、村田叔充（国際航業）、 白井正孝（朝日航洋）、前出勝睛（日測協関西支部） 欠席者：内田修（アジア航測）、森田真一（パスコ）、田中光男（パスコ）、 吉岡裕嗣（パスコ）、森文明（アジア航測）、 【議事内容】 （１）報告確認事項 �〜芦鶺鳥�録確認 議事録内容は了承された。 �∧神�２２年度関西地区試験合格・入会者の紹介 1) 白井氏（朝日航洋）の紹介 �Ｃ翩�地区から関西地区への転勤者の紹介 1) 大石氏（国際航業）の紹介 （２）討議事項 �（神�２3年度技術士一次試験対策講座の開催（6/21）に向けて １) 時間割について ・前回（前年度）の中部支部内容を参考とする。 ・ガイダンスと基礎科目は50分とする。 ２) 担当講師について ・前年度と同様の体制（同科目、同社）とする。 ・ガイダンス及び基礎科目4群は、中部：濱田様に今年度も依頼する。 ・各社で1名選定し、1科目対応する。変更等は、必要に応じ各社間で調整する。 ３)その他 ・最終、6月会議で上記詳細確認する。 ・来年度以降は、関西支部にて全対応できるよう準備に入る。 ��空間情報技術に関連した情報発信活動について １) イブニングセミナーの過去内容について ・過去セミナー内容（CD1枚に3回分収納）を入手済み。 ・事務局にてリストを作成し、後日連絡する。データの配信方法については後日確認する。 （３）勉強会 第４回勉強会として西村氏より講義が行われた。 【内容】 ・京都市災害対策支援システムの構築 ・直下型大規模地震発生直後の初動期における行政の意思決定支援ツール（ＧＩＳに て構築） ・家屋及び住居者の詳細な情報もデータとして具備 ・最新の知見に基づく被害想定のアルゴリズム （４）その他 �ー＿鶲聞澆硫餤弔砲弔い� ・次回会議は、6月１0日（金）午後３時から、�螢▲好害餤勅爾嚢圓Α� ・連絡事項については、随時事務局より報告する。 ・次回勉強会は田中氏（パスコ）、次回議事録作成は西村氏（アスコ）にお願いする。 ��中部支部技術士１次試験対策講座の開催（6/21） ・必要に応じ関西支部会員も参加する。 ■リレーエッセイ 朝日航洋株式会社の鈴木寛です。東日本大震災によりお休みを頂きましたが、弊社大伴 さんからしっかり襷を受け取りました。東北地方の再生に向けて出発できたことは嬉しい 限りです。 震災関連のお話は次の機会として、長崎県五島市嵯峨ノ島のお話です。五島列島は、大 小140もの島々からなり、遣唐使船最後の寄港地として利用され、中国から麦焼酎の製造 方法が早くから伝わっていた地方です。嵯峨ノ島は、福江島から西方4�劼曚匹防發�ぶ3km2 ほどの小島です。北の男岳(151m)は、新燃岳と同じホマーテ（すり鉢状）火山、南の女岳 （130m）は、八幡平と同じアスピーテ（楯状）火山が接合している島で、全島が溶岩と細 かな火山灰からなる凝灰岩によって作られていて、東シナ海の強い波浪により両山ともに 火口付近まで削り取られ、海岸浸食の絶壁を作っています。この日本の秘境を舞台に行っ たデジタルオルソの現地検証作業の舞台裏のお話しです。 ミッションは、2名による移動日を含む4日間（予備1日）で、現地検証点10点以上の 測量と判読可能な目標物の大きさを計測する現地調査です。初めて嵯峨ノ島に行くために 情報取集を開始。本屋さんの旅行ガイドの立ち読みもあまり情報がありません。インター ネットを利用しての情報取集を開始したところ数々の情報にヒット。しかし、数社の路線 検索を使っても、なかなか思った通りの交通情報を集められません。区間を区切ることや 定期船情報を別に調べて、なんとか4日間の工程を決めました。測量機材として、単点観 測法によるネットワーク型RTK-GPS測量可能な機材を準備しました。携帯電話の利用範囲 を確認すると、島の東側のみ使用可能。電子基準点の配置と状態を確認して、GPS補正情報 配信会社のダウンロード配信webサイトから利用可能範囲を確認すると、サービスエリア 外であることが判明し、離島のため特別な利用申請を提出しました。更に、GPSロガーを2 台と乾電池の予備を購入して準備完了です。 1990年代前半の海外旅行用のスーツケースほどあったGPS受信機Leica Magnavoxは、ア ポロ機材をイメージするGPSアンテナでした。都立高校の屋上で標定点測量に使用したこ とが、私とGPSの初めての出会いです。1995年頃よりTrimble4000SSEを使用し始め、受信 機は少し小型になりましたが、マルチパスを防ぐアンテナはまだまだ大きく高価な測量機 材でした。その後、電子基準点の普及に伴い、地上測量のネットワーク型RTK-GPS 方式対 応GPS受信機や、空中写真測量のGPS/IMU装置と進化して、最近では、携帯電話やデジタ ルカメラにGPSと電子コンパスを搭載して、手のひらサイズまでコンパクトになっていま す。コンパクトに携帯できて単三乾電池使用の利便性から、私はGPSロガーとデジタルカ メラを携帯しています。見知らぬ土地に入る場合、絶大な効果を上げてくれます。 五島市の福江島までは、飛行機を乗り継ぎ、福江島から嵯峨ノ島へは、1日4便の定期船 を利用します。初日は海がしけて57人乗りの船は欠航し、予備日を消化してしまった。一 夜明けて、宿泊予定の民宿から船が出るとの情報を入手して港に直行。波止場では、厳し い顔つきの船員が測量機材の乗船に手助けしてくれました。定刻通り定期船は出航し、木 の葉のように揺れて嵯峨ノ島に到着。民宿でブレーキの甘いレンタルバイクを借用して測 量開始。基準点で、VRS測量機材の点検を行ったが、正常に機能しないため、急遽、基準点 の連続観測と新点を30分観測の短縮スタテック法に変更。翌日正午の定期船に乗るまで、 港に近い集落と海岸に近い構造物を15点観測。最終日の早朝、男岳に登りご来光を拝む。 出航前の40分間で、島内全ての道路をレンタルバイクで走破して、定期船に乗り込みミッ ションを完了しました。 ミッションでは、離島の精度検証であることから、三角点にGPS受信機を設置して成果 の点検を行ったところ、標高値に約-60�僂慮躡垢鯣�見。九州地方測量部に確認したところ、 五島列島の三角点成果は、成果の改正は行われているものの標高値に-70�僂曚匹慮躡垢�あ り、改測を進める予定であることを確認しました。「測量予定の方、御注意を！」2点の港 湾基準点の標高と比較したところ8cm程度の誤差でした。 PCにGPSロガーを接続して、GPSデータのダウンロードを行い、日々の工程をGoogle Map に表示する。各写真のExifに位置情報を付加すると、約700枚の写真はGoogle Mapや 1/25,000地形図上にシンボルとして30分ほどで展開できます。撮影位置を地図上に展開す ることで、整理時間の短縮以上に忘れ去っている記憶を多く復元してくれます。2台のGPS ロガーを携帯して、位置精度、取得間隔（1秒と5秒）、電池の消耗などの比較ができまし た。地図情報レベル2500相当の写真地図に軌跡を展開すると、SA解除により精度劣化が少 なく1〜6m程の精度を確保していました。但し、衛星の配置状態や獲得衛星数に精度が敏 感に影響するため、一時的な精度劣化や再現性に劣る場合があります。嵯峨ノ島の道路は、 2m幅員が主流であり地図情報レベル5000の写真地図の点検の参考にもなりました。拡大解 釈をすると、単独即位を使用したGPS/IMUの位置精度も同等程度の精度が期待できると思 います。さながら火山の模型を利用しての精度点検は、計画停電時同様に、限られた時間 内に最善を尽くすことで、アドレナリンを活発にして、今後の作業スタイルを見直すきっ かけとなりました。空間情報技術の発展と活用は夢が尽きないですね。 次回は、アジア航測の大鋸さんに襷を渡します。お楽しみに。 ■コラム これまでに執筆を忘れていた方からの投稿も受け付けております。 ●執筆順番 2011年1月号 花村（国際）、河野（パスコ） 2月号 斉藤（パスコ）、福岡（パスコ） 3月号 片桐（中日本）、船田（パスコ） 5月号 洲濱（パスコ）、木村（パスコ） 6月号 新井（アジア）、鈴木（朝日） 7月号 六浦（パスコ）、白井（朝日） 8月号 下村（パスコ）、中村（アジア） 9月号 下境（パスコ）、小野（国際） 10月号 大久保（アジア）、内海（パスコ） 11月号 大津（パスコ）、村田（国際） ■ コラム ハーモニー 伊藤計劃 ゴールデンウィーク直前の4月23日に今年のP・K・ディック賞が発表され，伊藤計劃の 長編「ハーモニー」の英訳版が審査員特別賞を受賞しました。「ハーモニー」は最近気に 入って読んでいたSFだったことから，この記事を非常に興味深く読みました。 21世紀後半の大災禍をくぐり抜けた人類は，進歩した医療技術WatchMeによって誰もが 健康で天寿を全うできる完全な福祉厚生社会を築きあげます。本書は、そのような真っ白 な世界にそれぞれ違うアプローチで抵抗した女子高生達の物語であり、2009年3月に世を 去った伊藤計劃の最後の長編です。 もしも作者が存命であれば、かってないほどの被害をもたらした震災と原発事故を実体 験としてしまった今後は、一体どういった小説を書いていたのだろうなどと妄想しながら、 GWに読み直しました。そして，臨界点を超えてしまったユートピアがディストピアへと変 貌した世界に対して主人公達が持った違和感は、「思いやりは見える」とTVが言い続けて いた期間の、理屈では説明できない不思議な感覚とつながり、以前と違う感想を持って読 むことができました。 今は受賞の影響で、いずれの本屋さんでも目立つ位置に平積みされています。興味のあ るかたは是非。なお、書き出しはetmlと呼ばれる架空のマークアップ言語で記述された女 子高生の独白で始まります。多少オタクっぽいので，電車のなかで読み進むにはためらい を感じてしまいますが，2・30ページを過ぎてしまえばなんとかなります。 （洲濱智幸：パスコ） ■ コラム 東日本大震災：突然停止した新幹線 3月11日14:46、私は山形新幹線「つばさ」に乗車していた。米沢市の山間部にさしかか ると急にスピードを落とし、間もなく停車しそうなタイミングで揺れを感じ、ハッとした。 衝撃というほどの強い揺れは感じなかったが、地震であることははっきりと分かった。 「強い地震が発生しました」とアナウンスが車内に流れ、「しばらく停車します」という 説明があった。 停車中、何度も車両が揺れた。「東北地方で大きな地震が発生」「東北新幹線も運転を 見合わせ」「被害状況の確認中」「東北の広い範囲で停電」などなど、乗客に状況を説明 するアナウンスが頻繁に入り、車掌が社内を往復して説明に歩く。 会社や家内に連絡しようと思ったが、携帯電話はもう通じない。iPhoneのNetは僅かに 機能していた。コンセントが座席横に付いていて電源の心配をすることもなく、iPhoneで 情報収集。そうすると、東北だけではなく関東でも大きな被害がでている、ということが 分かってきた。 車内も次第に静かになり、「早く降ろせ」という不満と「これからどうなるの」という 不安が漂い始めた頃、「タクシーを手配し、乗客全員を米沢駅へ移動」する旨のアナウン スが入った。タクシーで米沢駅に着いた時には20:00を超えていた。 米沢市の宿泊先でテレビに映る地震被害の状況を見た時は衝撃だった。Netの情報とはリ アリティがこれほど違うのか、私の想像力が乏しかったのか。ここまで甚大な被害が東北・ 関東の広範囲で発生しているとは正直、この時点までは全く思っていなかったからだ。 地震は天災で、いつ、だれが、どこで、どのように被災するかは分からない。その分、 無意識の覚悟はある。ただ、そのエネルギーの大きさと人の無力さのギャップに虚無感を 覚えてしまうほど、東日本大震災は巨大なものだった。 最後に、東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、 被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 （木村一夫：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ / Webの紹介 3月11日に起きた東日本大震災から2ヶ月が過ぎました。このマガジンは発刊休止して たので、衛星画像（ALOS)等の無償配信の情報をお届けできませんでした。今は災害調査 とそれに基ずく復興計画の段階です。これらに関するWeb情報を紹介します。 ＊ RESTECは��NTTデータと共同でALOSとTHEOSが撮影した画像と道路や公共施設等の地 図情報と重ね合わせた衛星画像地図をPDF形式で3月31日から提供している。 RESTEC; http://www.restec.or.jp/?p=11728 http://alosemergency.restec.or.jp/ ＊ 東京大学生産研究所の沢田研究室では、航空写真から浸水域の判読結果や震災後のオ ルソ航空写真をGoogle Earthで使えるようにしたり、町丁目を加えた浸水域航空写真地 図の提供している。 東大生研沢田研究室； http://stlab.iis.u-tokyo.ac.jp/eq_data/ ＊ 国際災害チャーター（International Charter Space and Major Disasters"）は 1999年7月にウィーンで行われたUNISPACE III会議に基づきフランス国立宇宙センター （CNES）及び欧州宇宙機関（ESA）により2000年10月20日に憲章の調印がされた国際協 力の枠組みである。日本のJAXAも2005年に参加、東日本大地震発災後の支援要求し対し これら関係機関からは衛星データなど多くの観測された画像などを見ることができる。 ICSMD; http://www.disasterscharter.org/home ＊ 産総研では「GEOGrid災害対策タスクフォース」を立ち上げWMSで、GEOGrid上の衛星 画像や地震解析データ、放射線量データなどを配信している。 産総研のGEOGrid； http://disaster.geogrid.org/ ＊ APRSAF(アジア太平洋地域宇宙機関会議)で提唱され進められてきた国際協力支援とし てセンチネルアジア(Sentinel Asia)がある。アジア太平洋地域で地球観測衛星データな どを共有し、WEB-GIS（地理情報システム）技術を活用して災害管理活動を支援する取り 組みである。ここでも東日本大地震に関する数多くの衛星画像をダウンロードすることが できる。 Sentinel Asia HP； https://sentinel.tksc.jaxa.jp/sentinel2/topControl. action?subset_name=Emergency+Observation Sentinel Asia Web-GIS； https://sentinel.tksc.jaxa.jp/sentinel2/ webGISControl.action?requestId=ERJPJX000018&subsetName=Emergency+Observation &requestId_date=1299822360000 （日大：田中邦一） ■測量協会イベント情報のお知らせ ○第22回地理空間情報イブニング・セミナー 公共測量の最新動向 「作業規程の準則」の一部改正及び東日本大震災に伴う基準点の復旧測量 公共測量「作業規程の準則」が平成20年3月31日に全面改正され、その後、衛星測位 システムや電子基準点を活用した効率的かつ高精度な測量方法の開発などにより、平成23 年3月31日には同準則の一部が改正されました。また、東日本大震災の復旧・復興事業に 伴い位置の基準となる基準点の迅速な復旧が望まれています。このセミナーでは、同準則 の一部改正について、また、同準則に基づく「東日本大震災に伴う基準点の復旧測量」な どの概要について紹介します。 講 師: 白井康友（(社)日本測量協会測量専門技術教育部部長） 日 時 平成23年7月20日（水）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室 参加費 会員は無料、非会員は2,000円 CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行 募集人員 先着50名 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy230720.pdf ○測量協会・公開講座 中国の測量地図作成の歴史 第3回テーマ 「唐・宋時代・・・・世界最長の子午線測量が実施される」 講 師 今村 遼平 氏（アジア航測(株)） 日 時 平成23年6月16日（木）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 参加費 無料 CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行 募集人員 先着30名 詳細は、http://www.jsurvey.jp/k-academy230616.pdf ○平成23年度「空間情報総括監理技術者資格認定試験」のご案内 詳細は（社）日本測量協会HPに掲載してあります。http://www.jsurvey.jp ○イブニング・セミナーin中部 日本測量協会中部支部主催・企画・運営／中部SP会 日時:平成23年6月9日(木)17時30分〜19時30分 17時10分受付 場所:中統奨学館ビル「CHUTOホール」6F(久屋大通公園東側・松坂屋東) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-chubu230609.pdf （廿楽:測量協会） ■編集後記 これから暑くなる季節を迎えますが、中部電力の浜岡原発も停止したことで、玉突きで 日本全国の電力不足が懸念されています。今年の夏は、東京電力エリアだけでなく、日本 全国で国民が一致団結して電力需要の低減に協力する必要があります。がんばって夏を乗 り越えましょう。沖縄の"かりゆし"は正装として位置づけられているのと同様に、本土で も正装と位置づけられた涼しい衣類があると良いですね。 （編集委員長） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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