| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.59 | 発行日時：20011年11月15日16時26分41秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20011年11月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.59 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / Web & Blogの紹介 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ■ ニュース・ラウンジ 地理空間情報コンサル“70歳現役時代”に備えて（一私見） 昨今の公的年金支給開始年齢の引上げについて加熱した議論がなされたことは記憶に新 しい。これまで支給開始年齢は60歳から65歳、さらには68歳へと引上げられ、そのうち 70歳、さらにはその上の年齢から支給開始となるかもしれない。そうなると私たちは、薔 薇色の年金生活など期待できず、少なくとも70歳まで現役として頑張らなければならない だろう。まさに“70歳現役時代”であり、その中で地理空間情報コンサルとして雄々しく、 しぶとく生き抜かなければならない。 一方、企業内の技術者年齢構成を見ると、現在、この業界で活躍している20代〜60代の うち、とくに30代半ば〜40代半ばの技術者数が多いのに比べ、20代の若年技術者数は極 めて少ない。換言すれば、30代半ば〜40代半ばの技術者は、自己の技術継承者が少ないと いうことであり、時によってはあと10年かあるいはそれ以上の年月に渡り、今の仕事を今 の立場で、しっかりと遂行しなければならない役割が課せられているようだ。 異論はあるが或る人によれば、技術者像の世代的な変遷を次のように区分している。 � 峙蚕兌圈廖Ъ�己で企画・提案したものを自己の力で計測したり、解析・調査したり、 設計・プランニングなどができる人で、言わば、自己完結型の技術者像を想定している。 概ね30代〜40代半ば頃までの技術者層がその中心のようだ。 �◆峙蚕儔亜廖Ф垢ぐ嫐�での技術力(技能的な技術力)の伸びはわずかに期待できなくもな いが、自己完結型での対応は望めない。若年技術者層を指導しながら関連技術や関連知識、 豊富な経験などから総合的に対応できる技術者像を想定しているようである。概ね40代半 ば〜50代頃までの地理空間情報技術者がこの層に属し、スペーシャリストの会の会員の多 くはこの層に該当するのではないか。 ��「技術屋もどき」：豊富な経験を拠り所にして活躍する技術者像であり、技能的な技術 の向上は期待できないが、多様な経験と関連技術の最新動向などに敏感で、技術者や技術 屋との連携を上手に行い、プロジェクトなどを照査しながら適切に対応できる技術者像の ようである。概ね50代半ば〜60代頃までの地理空間情報技術者と想定される。あと数年経 ると、スペーシャリストの会会員もこの層が多くなってくると思われる。 �ぁ峙蚕囘�妖怪」：この層は良い意味での技術情報通であり、人脈豊富で、� 銑�の技術 者層に技術者としてのあるべき姿やめざすべき道などを諭す（時には強要する）先導者で あるが、カリスマ性も求められ、誰でもができることではなく、少数の人たちが該当する ようだ。まさに業界の技術的な妖怪という名が相応しい。 さて、スペーシャリストの会会員の主体をなす40代半ば〜50代半ばの技術者は、技術の 垂直的深化から水平的な広がりが求められる世代であり、同時に技能的な技術の峠の時代 から峠を下る時代に差し掛かる世代でもある。さらに、組織のライン長からスタッフ層へ の転身も求められることもある世代だ。70歳現役時代を睨めば、あと20〜25年間は現役技 術者として地理空間情報コンサルの牽引者を維持しなければならない。しかしながら、書 店の自己啓発のコーナーを見まわしても「30代・40代までにすべきこと」などを纏めた本 は探せるが、「50代・60代に成すべきこと」を纏めた本は見当たらない。これからの時代 に一番肝心な世代層の将来は忘れ去られているような感がする。 以上のようなことをつらつら考えてみると、地理空間情報コンサルの“70歳現役時代” に向けて、今からどんな準備と仕込みをしていくか、169名の会員の皆さんからご意見を集 め、私たちなりの方針等を纏めておく時なのかもしれない。 （瀬戸島政博） ＜編集委員会よりお知らせ＞ 11月号は林さんの担当です。 ■企画委員会報告 日時：平成23年11月8日（火）13:30〜15:30 会場：（社）日本測量協会 ３階 ３０１会議室 出席者：(敬称略)瀬戸島、住田、林、池田、望月、秋山、村木、大友、田中、井畑、大伴、 藤井、中舎、廿楽（事務局） 欠席者：(敬称略)大山、津留、早川、榊原、高岸、鈴木 議事 １．平成23年度新加入メンバーの紹介 藤井雅雄氏（写測エンジニアリング、SP会関西支部支部長）、中舎哉（中日本航空） ２．月刊「測量」表紙2012年版の協力のお願い 瀬戸島会長より月刊「測量」表紙の2012年1月号〜12月号までは「城」をテーマにする。 そこで各社において各号表紙に企画している城について、空間情報技術で観測・計測した 画像等提供の依頼があった。期限については、来年１月号は決定済み、２月号は11月18日 を目途に、それ以外は11月末までとする。 ３．前回議事録の確認 �ゝ鳥�録を配布し確認する。 ４．報告事項 （１）各支部活動報告 �ヾ慇昌拮瑤粒萋以鷙陲鯑０羯拮�長より受ける。 昨年３月に関西支部を立ち上げ、基本的に２か月に１回会議を開催。毎回、空間情報技 術に関する勉強会を実施する。関西支部開催のイブニングセミナーを12月に予定。 ��東京支部の活動報告を住田支部長より受ける。 ・昨年5月に設立した。活動内容案として、著作「地理空間情報コンサルタントへの道」に 技術者育成に向けて、技術者年代（能力）別指針がまとめられているが、これを社会貢献 という視点で分野別に整理しまとめる。この内容を持って、官公庁や世間に対してSP会の ポテンシャルを示し地位向上を目指す。 ・支部はＳＰ会メンバーのボトムアップ、企画委員会はスキルアップを目指すのでは。東 京支部では技術士講習会を考えても良いのではないか。東京支部企画メンバーで再度検討 を行う。 （２）MM（メールマガジン）誌の記事等について 編集長は白井氏が引き続き名古屋にて行う。 （３）第25回イブニングセミナー（2012年1月31日）への参加要請 ・「グリーンエネルギー事業における空間情報技術の活用」について実施予定。 瀬戸島、望月は測量編集委員会があり、欠席予定。 ５．討議事項 （１）月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの分担執筆（毎号）の確認 ・企画担当は従来通り、瀬戸島。 �‖茖甲董峺Φ羈�発」第1回 畠氏（アジア航測）に変更 ��第９弾「研究開発」第3回 未定(国際航業)で大友氏が調整して報告 �Ｂ茖甲董峺Φ羈�発」第6回 中舎（中日本航空）に決定 （２）日本写真測量学会北信越支部セミナー講師派遣の確認 ・前回通り、人選担当は林氏 次の講師で調整を行う。 ��11月25日（金） 高岸且氏（パスコ） ��1月23日（月） 辻氏（アジア航測） ��3月2日（金） 今村氏（朝日航洋） ��5月は国際航業から講師を出す。→講師を大友氏が確認する （３）出版物の工程について �仝什漾�11/8）印刷会社が初校用原稿を作成中で原稿見本を配布。文字サイズ・文字数は 印刷会社が修正。印刷用紙は薄手の物を使い、重量を軽くする予定。 ��11月末には章責任担当者に送付し、以下の順番に校正指摘原稿を送付 第3章：白井-> 第4章：望月-> 第5章：田中-> 第6章：鈴木-> 第7章：池田-> 全章：林-> 全章：住田-> 全体：瀬戸島 �３鴇�1週間程度で、章責任担当者が責任校正 �ぢ�6章概要のトーンが他の章と違うので検討する �ゴ粟�予定は5月下旬から販売開始で、6月21日〜23日のＧ空間EXPOにて販売促進予定 （４）上記以外の検討事項について（委員の作業分担等） �”�会長林氏が日本写真測量学会北信越支部セミナー講師人選と発注業務における空間情 報活用事例のまとめ ��副会長住田氏が東京支部及び企画委員会の内容検討 ��メールマガジンは白井氏が担当 ６．その他 �〇┿錙孱韮稗咫。裡釘悖圈彈々罎法峩�間情報総括監理技術者」とその活用分野の記事が 掲載されることの紹介 �∧神�23年で「空間情報総括監理技術者」の認定者数が172名と増えてきたことから、会 費等のお金の管理を測地学会の事務局の方にお願いしたい（年2万円の委託費）。その他 の業務はこれまで通り、事務局として廿楽さんが担当する。 企画委員会のメンバーが了承する。 �４覯莪儖�会の議事録担当の順番が以下のように決定。 パスコ->中日本->アジア->朝日航洋->国際航業->イメージワンで繰り返す ■関西支部活動報告 開催日時：平成23年10月7日（金）15:00〜17:00 開催場所：株式会社アスコ 本社9Ｆ会議室 大阪市西区江之子島1-10-1 出 席 者：内田（アジア航測）、大石（国際航業）、森田（パスコ）、西村（アスコ）、 平田（国際航業）、藤井（写測エンジニアリング）、森（アジア航測）、前出（事務局） 欠 席 者：岩切（パスコ）、田中（パスコ）、吉岡（パスコ）、河野（パスコ）、 船田（パスコ）、白井（朝日航洋）、村田（国際航業）、新：辻（アジア）、 新：相原（アジア） 順不同・敬称略 １．議題 （１）報告･確認事項 �〜芦鶺鳥�録の確認 （２）討議事項 �（神�23年度スペーシャリストの会関西支部活動方針（案）について （資料-2：参照） ��第1回関西支部イブニング・セミナーの開催に向けて （３）第7回勉強会（担当者：森田氏、資料-4：参照） （４）その他 ２．議事内容 （１）報告・確認事項 �〜芦鶺鳥�録確認 議事録内容は了承された。 平成23年度空間情報総括監理技術者合格者である辻氏（アジア）、相原氏（アジア） が、関西支部の新会員となったことが報告された。 （２）討議事項 �（神�23年度スペーシャリストの会関西支部活動方針（案）について 1) 活動方針（案）の説明 ・藤井支部長より、平成23年度スペーシャリストの会関西支部活動方針（案）について、 説明された。 ・活動方針として、3項目（�ゞ�間情報技術者の相互連携活動、��空間情報技術の指導と 啓蒙・普及活動、�６�間情報技術に関連した情報発信活動）と平成22年度の活動記録で 構成。 2) 活動方針について意見交換 ・活動方針の項目のうち、�´△砲弔い討呂海譴泙任侶兮海覇辰北簑蠅覆ぁ� ・活動方針の��について、12月に内田氏による関西支部イブニング・セミナーを実施予定 のため、年度内にもう1回の開催を鑑みて1〜2回程度と記載した。 ・もう1回の関西支部イブニング・セミナー開催の題材や講師は、次回会議以降の議事と して検討するものとした。 ・今後のイブニング・セミナー開催時の講師の交通費等の経費について、SPの会本部や 中部支部の扱い等の情報収集し、今後の対応を検討する。 ��関西支部イブニング・セミナーの開催に向けて 1) 開催について ・12月9日16時よりに開催する。 ・講師は予定通り内田氏（アジア航測）にお願いするものとした。 ・第1回のテーマは、「写真測量技術の変遷と最新デジタル写真測量技術−写真測量技術 に見るアナログからデジタルへの潮流−」とする。 ・講演資料は、1週間前までに事務局提出とし、配布資料はカラーとする。 （３）勉強会 第7回勉強会として、資料-4に基づきパスコ森田氏より講義が行われた。 【内容】地上・地下開度を用いた地形表現手法の砂防分野における地形判読への適用性に ついて （４）その他 �ー＿鶲聞澆硫餤弔砲弔い� ・次回会議は、12月9日（金）午後2時半から、�螢▲好害餤勅爾嚢圓Α� ・連絡事項については、随時事務局より報告する。 ・次回勉強会は会議後に実施される関西支部イブニング・セミナーとし、次回議事録作成 は大石氏（国際航業）。 ■中部支部活動報告 開催日時：平成23年10月28(金) 15：00〜17：00 開催場所：名城大学 名駅サテライト（通称ＭＳＡＴ） 名古屋市中村区名駅3-26-8 ユニモール4番出口 名駅前桜通ビル13階 出席者：■早川和夫(帝国建設コンサルタント)、□外山康彦(中日本航空) 、□岡本芳樹 (パスコ)、■佐々木康博(パスコ)、□筒井胤雄(パスコ)、□柴田拓(中日本航空)、□渡邊 裕三(パスコ)、■大塚啓一(フジヤマ) 、■小川孝之(大興計測)、■前田修(ダイム技術S)、 □近藤泰徳(玉野総合Ｃ)、■梅村裕也(アジア航測)、□松岡滋冶(中日本航空) 、□片桐 雅一(中日本航空)、□内海巌(パスコ)、■正岡佳典(アジア航測) 、□白井直樹(国際航業) 、■鈴木浩二(中日本航空)、□松永善晴(大日Ｃ)、■坂口宏(アジア航測)、■湯川典子 (アジア航測) 10名出席、11名欠席 合計21名 日本測量協会：□田代事務局長 検討協議事項： 新入会員も含めた自己紹介の実施 10月より新しく3名のメンバー（松永氏,坂口氏,湯川女史）が加わり合計21名となった。 ・会議に参加したメンバー全員で自己紹介を実施した ・本会議の主旨、活動内容を早川会長が説明した 検討事項 １．地理空間情報産学官中部連絡協議会WCの検証作業について ・中部４県の道路の改良箇所の連絡体制の検証(道路台帳を対象) ・電子地図（基盤情報地図）の修正について ２．空中写真に関する講習会（日本測量協会中部支部 主催） 講習日：12月9日、中統奨学館ビル「ＣＨＵＴＯホール」 講師：佐々木、前田、中舎氏（予定：前中部SP会会員） ３．空間情報総括監理技術者の名刺作成について 現在は会長、副会長のみが名刺を作成済みである。 今後は会員全員分について基本的に作成することで了解 (片面印刷1050円／100枚の費用は個人負担とする、名刺不要者は会長まで連絡する こと） 後日、会長側で把握している印刷内容データを会員全員にメール配信するので、修正があ れば訂正して返信すること（資格欄は最大で2段までとする） ４．来年度の活動予定について 来年度の行事予定をそろそろ考えていく必要がある(次回の会議以降で) 報告事項 １．地理空間情報産学官中部連絡協議会WCへのオブザーバーとして参加 開催日時：9月15日 参加者3名 出席者：早川、佐々木、正岡 ２．平成23年度愛知県建設事務所講習会 開催日時：10月17日 講師：早川（事例紹介）、正岡（測量法の説明） 参加者59名 ３．平成23年度SPの会総会 平成23年10月12日(水) 14時〜18時 ４．イブニングセミナーin中部 �々峪奸�北原部長(中部地測部長) ��開催予定日：平成23年12月9日（日本測量協会講習会の開催日に合わせる） ��セミナー会場：中統奨学館ビル「ＣＨＵＴＯホール」 �て睛董�(北原部長)「東海地域の電子国土基本図(基盤地図情報)の整備と活用の仕組み」 ５．その他 �］∈棔〃邊�「測量」スペーシャリストの会 次回執筆者 近藤泰徳氏（玉野総合C） 2012年1月号掲載（締切り11月10日） �∀∈棔〃邊�「測量」スペーシャリストの会 テーマ「研究開発、技術開発」 6回シリーズ 第9弾 執筆者予定 前田修氏（ダイム技術S） 2012年7月号掲載予定（締切り5月10日） �９崕�会 地理空間情報技術セミナー（日本測量協会 主催） 講習日：11月29日(火)、場所：中統奨学館ビル「CHUTOホール」 メンバー勉強会 大塚啓一氏 ・題名：H22台風9号による静岡県小山町の災害事例と小笠原（父島,母島）における斜面 調査業務の事例紹介 次回会合： 平成23年12月9日（金） 場所：パスコ会議室 時間：15:00〜16：30？（予定） 会議終了後、同日夕方から開催予定のイブニングセミナー会場へ移動する 次回の発表者：渡邊裕三氏 次回の書記：近藤泰徳氏 ■リレーエッセイ 「空間情報技術は人の命を救えるのだろうか」 今年は、ニュージーランドの地震災害から始まり、東日本大震災、トルコの地震や今も 続くタイの水害。そして、エジプトから始まった悲惨な出来事。空間情報技術は、例えば GISの研究は軍事利用から始まり、リモートセンシングも軍事目的のために第一次世界大戦 において採用され、そして、今も、その技術によって多くの人々が犠牲になっている。し かし、一方では、防災ハザードマップなど自然災害の危機管理に空間情報技術が活用され てきている。ただし、これは、為政者の施策に応じたものであり、河川技術者として、浸 水想定区域作成などの危機管理業務に携わった身から考えると裏付けとして技術が利用さ れたにすぎないと反省している。かつて、ジョン・レノンは「なぜ、人々は憎しみ合い、 その犠牲に名も知られないたくさんの人々が命を失っていくのだろう。テクノロジイは何 のためにあるのだろう」と語りImagineを歌い始めた。それを思うと、本当に「空間情報 技術は人の命を救えるのだろうか」と考えたくなる。それは、恐らく解決できないとして も、制約のない自由な発想ができるスペーシャリストが果たせる役割と期待されるものの 一つであると思う。今年も残すところわずかである。その締めくくりのバトンをパスコの 田中光男氏へリレーします。最後に、リレーを指名してくださったパスコのエースとして 活躍している船田氏に感謝します。 （山田均：八州） ■コラム ●執筆順番 2011年1月号 花村（国際）、河野（パスコ） 2月号 斉藤（パスコ）、福岡（パスコ） 3月号 片桐（中日本）、船田（パスコ） 5月号 洲濱（パスコ）、木村（パスコ） 6月号 新井（アジア）、鈴木（朝日） 7月号 六浦（パスコ）、白井（朝日） 8月号 下村（パスコ）、中村（アジア） 9月号 下境（パスコ）、小野（国際） 10月号 大久保（アジア）、内海（パスコ） 11月号 大津（パスコ）、村田（国際） 12月号 高本（アジア）、大島（パスコ）・・・ここからH23会員 2012年 1月号 古川（パスコ）、近藤（パスコ） 2月号 木寺（日本測量協会）、田澤（パスコ） 3月号 南澤（パスコ）、堀川（パスコ） 4月号 荒井（東武計画）外立（ﾅｶﾉｱｲｼｽﾃﾑ） 5月号 辻（アジア）、真壁（アジア） 6月号 鈴木（パスコ）、相原（アジア） 7月号 清水（アジア）谷森（東武計画） 8月号 松永（大日ｺﾝｻﾙ）、佐藤（パスコ） 9月号 今村（朝日）、堀川（国際） 10月号 吉川（パスコ）菊池（パスコ） 11月号 嶋（アジア）、岩崎（パスコ） 12月号 坂口（アジア）、山田（国際） 2013年 1月号 恩藤（アジア）岡本（復建調査設計）、時永（HRS） ■コラム 世界的に見ても日本だけに注目してみても、Android搭載スマートフォン関連ニュース の勢いが止まらない。日本ではメジャーな3社の通信事業者をはじめとしてAndroid端末の 話題で事欠かない状況だが、スマートフォンの利用にはパソコン同様ウィルス対策という 自衛措置も必要のようだ。まず、モバイル端末、ここではスマートフォンに限定してみる と、スマートフォンを狙ったウイルスというのは数百種類程度存在し、今もその数を増や している。 日本ではiPhone 4を皮切りにスマートフォンがポピュラーになったが、海外ではすでに 2000年頃からスマートフォンが使われ始めていた。その大きなシェアを持つのが、最近米 Microsoftとの提携を大々的に発表したフィンランドのNokiaで「Symbian」と呼ばれるOS を使っている。 このNokiaのデバイスとSymbianは非常に大きなシェアを持っているため、攻撃者にと って格好の標的となり、非常に多くのウイルスがばらまかれた。その多くは端末を使用不 能にするもので、そのために様々な方法が取られている。しかしながら、スマートフォン が高機能化し、クラウドサービスの利用が広がりつつある今、端末に保存されている様々 な情報を吸いだそうとするマルウエアが増えてきており、狙われる情報は、電話帳や写真 などの個人データだけではなくなってきている。 私も利用しているiPhoneの場合は、Jailbreak（脱獄）という行為をしなければ基本的 に安全とのこと。しかし、そのJailbreakを実行させてしまうようなサイトが登場したこ ともあり、注意が必要である。セキュリティソフトのインストールができない「iOS」の 性質を考え、以下のような対策は必要だろう。 ＜Jailbreakは絶対にしない，iOSは最新にしておく，使っていないアプリは削除する＞ 一方、急速な普及を見せるAndroid OSはiOSと違い自由奔放なOSらしく、何の対策もなし ではユーザーは非常に危険な状態にさらされているという。こう聞くと最新のスマートフ ォンへの機種変更も二の足を踏んでしまいそうだが、最低限、以下のような対策を行えば、 なんとかなりそうだ。 ＜OSは常に最新に，アプリは信頼できるマーケットから入手，電子署名の無いアプリはイ ンストールしない，セキュリティソフトを導入する，Webアクセスの保護機能やURLフィル タ機能を利用する＞ スマートフォンの普及により、今後益々便利な世の中になるのは間違いない。10年20年 先にはどんな凄いことが出来るようになっているか想像もつかないが、携帯の進化に置い ていかれぬよう、使い手側も進化が必要であろう。 （大津泰弘：パスコ） コラム 「高齢者の生活 ――認知症と介護――」 我が国は、今や世界で最も長寿の国となり、多くの国民がこれまでにない長寿を享受す るようになりました。その反面、高齢社会へは世界のどの国も経験したことのないスピー ドで進展し、年金や社会保障制度のあり方が問われています。私も生涯現役を目指し、年 齢にとらわれず自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送る「エイジレス ライフ」を実践したいと考えているものの一人です。 先日、私の住む自治体の記事が目に留まりました。その内容は65歳以上の高齢者の占め る割合が平成3年から20年間で2倍になっており、市全体の人口の25%を占めるというもので した。きっと私たちの親世代が丁度その25%の中にいることと思います。そんな中、こんな はずではなかった高齢者の生活―認知症と介護―について少し考えてみました。 家族にいざ介護が必要になったとき誰が面倒をみるのか、どこに相談すればよいのか？ 「介護保険」保険料は支払っているものの・・・結構よくわからないものです。私もその 一人です。少し不安になり、調べてみようと思いどうすればよいのか？と考えていたとこ ろ、ラッキーなことに高齢者福祉業界に知り合いがいることを思い出し、その方をたより に教えていただくことに。 介護が必要と思ったときにまず相談する駆け込み寺的存在が、地域包括支援センター （近隣に必ずあります。）です。そこの窓口で相談する人がその後お世話になるケアマネ ージャーさん。まずは認定調査にて要介護区分を認定していただくことから始まり、通所 介護（ディサービス）、通所リハ（ディケア）、訪問介護（ヘルパー）、福祉用具の貸与 ・販売等に対して、どのサービスが必要かとアドバイスいただき介護保険を利用します。 また、その介護保険で、住み慣れた家で過ごすために身体状況にあわせ手すりの取り付け、 段差の解消、補高便座の取り付け等の住宅改修ができます。介護保険はきちんと相談すれ ば、介護が必要な者にも、その家族にも手助けになる社会保障であることがわかりました。 しかしながらそのスタートをきるタイミングが難しい。寝たきりや身体障害、病気の後 遺症等で介護保険を利用する方の家族の場合は病院の主治医の診断やアドバイスを受け、 介護保険を利用するケースが多いようですが、要介護者の半数が患っている「認知症」に ついては、家族が気づきにくい場合が多く、他人はもっと気づかないようなので、放って おかれているのが現状です。ちなみに単なる物忘れと認知症の違いですが、他所では普通 に振舞い会話をしているが、家ではしまい忘れ、置き忘れでいつも探し物、挙句は盗られ 妄想で人を疑う。時々でなくいつもということがポイントです。認知症の半数を占めるア ルツハイマーは早期発見で薬を処方され進行を遅らせることが可能とのこと。他に脳血管 性認知症、レビー小体型認知症などタイプを専門医に診断してもらい、タイプに応じた治 療と家族の対応が必要と気づかされました。昨今では、高齢者だけの病気ではないといわ れています。若年性アルツハイマー（65歳以下の中高年）が増加しているとも。 医療の開発が進むと同時に、高齢化も進みます。全員が「エイジレスライフ」を実践でき るとは限りません。自分自身はまだ関係ないと思わずに、いざという時のためにも、少し 制度の理解に努めてみてはいかがでしょうか。高齢化の備えとして国民の強制保険である 「介護保険」「健康保険」は、なんとなく保険料を納めるのでなく、必ず役に立つ安心料 として大切な制度だと思い知らされたのでした。 （村田 叔充：国際航業） ■空間情報関連便利グッズ / Webの紹介 今回はございません。皆様からの原稿、情報等、お待ちしております。 ■測量協会イベント情報のお知らせ ○第25回地理空間情報イブニング・セミナー グリーンエネルギー事業における空間情報技術の活用 −分散型エネルギーが普及する時代に向けて- 講 師: 船橋 学 氏 （国際航業�蠹貽�本事業本部第一技術部） 日 時 平成24年1月31日（火）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室 参加費 会員は無料、非会員は2,000円 CPDポイント 測量CPDを1ポイント発行 募集人員 先着50名 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy240131.pdf （廿楽:測量協会） ■編集後記 今年もあと残すところ１ヶ月半となりました。月日が経過するのは、本当にあっという間 だと、つくづく感じます。ただ、11月半ばでも暖かい日差しを感じる日もあり、年末が近 づきつつあることにピンと来ないのは私だけでしょうか？ 12月号からのコラムは今年度、合格された方となります。各月２名での割振りとさせてい ただきましたので、宜しくお願いいたします。 （編集委員長） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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