| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.66 | 発行日時：20012年6月16日0時53分44秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20012年6月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.66 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊空間情報総括監理技術者 技術認定登録更新の重要なお知らせ ＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / Web & Blogの紹介 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ★★★重要なお知らせ★★★(平成23年12月〜平成24年11月・１年間掲載） お知らせ その１： ◇空間情報総括監理技術者 技術認定登録更新について ○「測量CPD」に登録済みでしょうか、ご確認ください。 →学習履歴台帳登録がなされていなければ、あなたの学習ポイントは登録できません。 CPDポイント数はゼロのままとなり、認定資格の登録更新はできません。 ○SUCCESS上で、あなたのCPDポイント数を必ずご確認ください。 →5年間に定められたCPDポイント数を取得できていない場合は認定資格の登録更新は できません。 ○認定資格の登録更新には、下記に示すCPDポイント数が必要です。 登録年 第1回更新時(5年) 第2回更新時(5年) H17年10月 25ポイント 40ポイント H18年10月 〃 〃 H19年10月 〃 〃 H20年10月 〃 〃 H21年10月 〃 〃 H22年10月 〃 〃 H23年10月 〃 〃 ○技術認定登録の有効期間は、登録更新年度から起算した5年後の該当年度末日とする。 例 平成23年度登録者は平成28年度末日(H29.3.31) ○登録更新の有効期限切れの方は、公開する認定技術者名簿から抹消されます。 詳細については(社)日本測量協会HP 空間情報総括監理技術者の「空間情報技術認定規則」 をご覧ください。 お知らせ その２： ◇登録事項変更届出について 登録事項に変更が生じたときは、すみやかに「登録事項変更届出」の手続きを行って下さ い。様式は下記のホームページに掲載してあります。 URL :http://www.jsurvey.jp/gissv/touroku.htm （事務局） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ ２０１１年７月に厚生労働省が発表した「平成２２年簡易生命表」から、２０１０年の 日本人の平均寿命は女性が８６．３９歳（世界１位）、男性が７９．６４歳（同４位）だ ったことが分かった。これが平均余命になると６５歳の男性でさらに４年延びる。まさに 日本の男性の人生は今や「８０年時代」といえるであろう。世界保険機構（ＷＨＯ）によ ると、１５〜６４歳までを生産年齢人口、６５歳以上の人を高齢者と定義されている。そ の中で、６５〜７４歳までを前期高齢者（young＋old）、７５〜８４歳までを後期高齢者 （old＋old）、８５歳以上を末期高齢者（？）という（末期高齢者とは嫌な響きである）。 小生は先月に６５歳の誕生日を迎え、高齢者の仲間入りをした（が、日本政府は現役世代 の保険料などの負担軽減のため、高齢者の定義を見直そうとしている）。 「スペーシャリストの会」では数少ない高齢者の一人となった小生は、ほぼ半年前に瀬 戸島会長が書いた11月号のニュース・ラウンジの記事を面白おかしく読ませてもらった。 記事のタイトルは「地理空間情報コンサル“７０歳現役時代”に備えて（一私見）」であ る。その中で、同氏は「これまで年金の支給開始年齢は６０歳から６５歳、さらには６８ 歳へと引き上げられ、そのうち７０歳、さらにはその上の年齢から支給開始となるかもし れない。そうなると私たちは、薔薇色の年金生活など期待できず、少なくとも７０歳まで 現役として頑張らなければならないだろう。まさに“７０歳現役時代”であり、その中で 地理空間情報コンサルとして雄雄しく、しぶとく生き抜かなければならない」という。大 学院生活が長かった小生にとっては就職期間が短く、金銭的に薔薇色の年金生活は望めな い。少なくとも７０歳までは現役として頑張らなければならない。今の７０歳は小生の父 親の世代の７０歳と比べると心身ともに１０歳以上若くなっている。いやそれ以上かもし れない。 さらに同記事では、70代を想定したと思われる世代について技術的妖怪と区分し、「こ の層はよい意味での情報通であり、人脈豊富で、（年下の）技術層に技術者としてあるべ き姿や目指すべき道などを諭す（時には強要する）先導者であるが、カリスマ性も求めら れ、誰もができることではなく、少数の人たちが該当するようだ。まさに業界の技術的な 妖怪という名が相応しい」という。「妖怪…」とは、これには大いに笑えたし、勇気付け られる。当社に籍を置く三つ年上の坂本荘太郎氏から「瀬戸島さんが良いこと紹介してい る！」と電話連絡が入った。四捨五入すれば、ともに７０歳になる者同士が共感を覚える 言葉かもしれない。近年肉体的に衰えを少々感じる小生だが、働けるうちは地理空間情報 コンサルタントとして知的労働に携わり続け、年金などの社会保障制度を支える側にいた いものだ。働くことはボケ防止のためでもある。 ７４歳にこの世を去った孔子の論語に『７０にして心の欲する所に従って矩（のり）を こえず』がある。孔子が８０歳代まで生きていたら「８０にして…」の論語の言葉をどの ように残していただろか、とふと思う。いずれにしても「がんばれ７０歳代！」である。 高 泰朋（朝日航洋・評議員） ＜編集委員会よりお知らせ＞ ７月号は瀬戸島さんの担当です。 ■企画委員会・支部活動報告 ◆企画委員会 平成24年5月 SP会 企画委員会 議事録 □日時：平成24年5月25日（金）15：00〜17：00 □場所：（社）日本測量協会 3F 301室 □出席者：住田、望月、秋山、早川、神原、大友、井畑の7名 廿楽（事務局） □欠席者：瀬戸島、林、池田、都留、中舎、大山、鈴木、田中、大伴、藤井、村木、高岸 の12名 □報告事項 （１）前回議事録の確認 （２）各支部活動報告 １）中部支部（早川支部長から） �ゝ蚕兒琉貅〇邯海旅崕�会を今年も参加要望9名があったため継続する。 �∈Ｇ�度もサーベイアカデミーを実施する。 �０γ慮�の技術講習会をSP会で開催するよう申し込み中である。 ��5月28日（月）に支部会議を実施する。 ２）関西支部（藤井支部長からmailにて報告） �々垰�結果 SP会関西支部第11回会議を4月13日（金）15時−17時に開催。議事録は5月16日付けメール マガジンに掲載されている。 �∈８紊旅垰�予定 SP会関西支部第12回会議を6月8日（金）15時−17時予定。内容は毎回と同様とする。 �５蚕兒琉貅〇邯蛎从�講座を6月9日（土）9時30分−17時30分で開催する。基本的に過去 ２回と同様の対策講座の内容とする。 ３）東京支部（住田支部長から報告） ��SP会東京支部の幹事を以下のとおり決定（支部長１名、幹事7名の計8名） 支部長 住田 英二（アジア航測） 幹事 佐々木 康博（パスコ） 幹事 大橋 明彦（パスコ） 幹事 長谷川 浩司（国際航業） 幹事 福田 真（朝日航洋） 幹事 鈴木 寛（朝日航洋） 幹事 中舎 哉（中日本航空） 幹事 清水 孝（アジア航測） ��東京地区の会員数は100数十名と大きい支部になる。 ��支部会議の会場は協会施設を借用できるか（瀬戸島専務理事と確認する）、または事務 局会社の会議室を利用する。 �さ蚕兒琉貅〇邯海旅崕�会を実施する予定である。 ４）支部活動の共通事項について協議 �〇拮瑤里覆っ篭茲硫餔�の活動は当面のところどこか近くの支部に参加する。 ��中部支部については規約なし、責務なしのため、参加者は誰も拒まない。 ��次回の総会（10月中旬）までに企画委員会で決定意見を出し合い、決定したい。 �ざ┣饂錙搬�量”にメルマガのリレーエッセイを載せるコーナーがあっても良いので検討 と協議を進めたい。 �ィ咤于颪裡硲个鮑鄒�、運用方法について神原委員が資料を集め準備する。 （四国技術士会で作成運用実績がある） （２）MM誌の記事等について �＿疉埖�無く継続されている。 ��H24年SP会の名簿を作成、メルアドなどがダウンロードして使えるようにしたい（神原 委員） ��上記のことを会員に合意を得る用に検討する（神原委員）。 （３）『地理空間情報の技術商品から知る問題発見・解決のコツ』出版工程 ��6月7日に出版予定。 �⊆紘�者に贈呈予定6月初旬。 ��「写真測量都リモートセンシング50周年記念号5月10日出版」に6月7日出版予定の 記事内容が投稿論文の出展資料に引用されている。 （４）日測協主催「地理空間情報技術セミナー」講師について �々岷藜圓�決定済み。 （５）日本写真測量学会北信越支部セミナー講師派遣の確認。 �‖�1回 大山氏（国際航業）5月25日本日開催。 第2回 横田氏（パスコ）7月 第3回 大鋸氏（アジア航測）9月 第4回 鈴木氏（朝日航洋）11月 第5回 ○○氏（中日本航空）1月 第6回 ○○氏（SP会関西支部） ■担当会社は担当者が決定次第、林副会長（パスコ）に連絡すること。 （５）第27回（5月29日）、第28回（7月11日）イブニングセミナーへの参加要請 �‖�28回イブニングセミナーは「白瀬南極探検隊100周年」 （６）公開講座（平成24年度、第１回 7月4日開催 村井会長）への参加要請 �‖�1回のテーマ「東日本大震災に学ぶ−防災への備え」村井会長 ��第2回目以降のテーマ内容は未定 （７）空間情報総括監理技術者の活用状況の報告 �（神�23年度で全国357事例で使用されている。 □討議事項 （１）月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの分担執筆（毎号）の確認と企画 １）第10弾「技術継承」の進捗内容の確認 �‖�2回 鵜殿俊明（パスコ）タイトルを報告「責任者：望月」 第3回 大山容一（国際航業）タイトルを報告「責任者：大山」 第4回 木村了三（朝日航洋）タイトル：技術屋の心の原点を伝える「責任者：秋 山・大伴」 第5回 関西支部の藤井氏｢責任者：住田｣ 第6回 下村博之（パスコ） ２）第11弾のテーマ ��7月の企画委員会にテーマを持ち寄る （２）日本写真測量学会北信越支部セミナー講師派遣の確認 �‖�1回 大山氏（国際航業）5月25日本日開催 第2回 横田氏（パスコ）7月 第3回 大鋸氏（アジア航測）9月 第4回 鈴木氏（朝日航洋）11月 第5回 ○○氏（中日本航空）1月 第6回 ○○氏（SP会関西支部） ■担当会社は担当者が決定次第、林副会長（パスコ）に連絡すること。 （３）新規出版物の検討 �ヾ覯莪儖�数名で「住田案」「瀬戸島案」について検討 ��大友氏「失敗談のこと」など軽い読み物も面白い。 （４）次回企画委員会 平成24年7月11日(水)13:30−15:30 （社）日本測量協会３F会議室（301室） 記録者 井畑 和馬（パスコ） ◆中部支部 第22回 中部空間情報総括監理技術者 議事録（案） □開催日時：平成24年5月28(月) 14：30〜16：00 □開催場所：�螢僖好鈎翩�事業部 10F会議室（名古屋市中区錦2-2-13 名古屋センタービ ル） □出席者：8名出席、11名欠席 合計19名 □報告事項 （１）講習会 技術士第１次試験（日本測量協会 主催） 講 師：岡本芳樹氏(パスコ)、早川和夫氏(帝国建設Ｃ)、濱田氏（日本技術士会） 講習日：６月２日（土）、場所：中統奨学館ビル「ＣＨＵＴＯホール」 現在の講習参加者は9名。 （２）講習会 ＭＭＳサーベイヤーアカデミー（日本測量協会 主催） テーマ：移動車両による計測技術 モバイルマッピング 責任者：鈴木浩二氏（中日本航空）、早川和夫(帝国建設コンサルタント) 講師：鵜飼（中日本航空）、市橋利裕(帝国建設コンサルタント) 講習日：６月１４,１５日、場所：日本測量協会(東京) 会議室 現在の講習参加者は20名 （３）ＳＰの会企画委員会議事報告（早川中部支部会長より） ・東京支部では技術士一次試験受験支援を実施する。前中部支部所属の佐々木氏・中舎氏 らが参画する。 ・現在支部が無い北陸地方や四国地方等での支部活動について検討中。 □検討事項 （１）中部支部の講習会について ・イブニングセミナーの講師は現在未定。外部招聘も視野に入れる。地理院中部地方測量 部部長への依頼も検討したい。 その他 ・SPの会中部支部の名刺を配布した。 メンバー勉強会 ・中日本航空 鈴木浩二氏 ・題名「２時期の航空レーザー測量のDSMによる移動土塊の抽出」 ・山地の大規模崩壊や地滑り等における土塊の移動を調べる。 ・地面(DEM)の動きではなく、樹木を含めた表層モデル(DSM)の動きにより、山の動きを 捉える。 ・２時期のDSM段彩図より画像相関をとり、樹木の移動ベクトルを作成する。 ・崩壊に至っていない不安定土壌も確認可能。DSMのためフィルタリング不要。 次回会合： 開催日：7月下旬を予定 場所：パスコ 時間：15:00〜17:00(予定) 次回の発表者：近藤泰徳(玉野総合Ｃ) 次回の書記：内海巌(パスコ) 以上（書記：片桐雅一(中日本航空)） ■リレーエッセイ 「大国魂神社」 弊社の及川典生さんよりバトンを受け取りました、国際航業の小野と申します。東京在 住です。関東地方は、6月8日に梅雨入りしました。ほぼ平年並みだそうです。今日も雨が 降っています。暑い日と肌寒い日が交互に入れ替わりながら本格的な夏の到来を予感させ る季節となってきました。 私が住んでいる東京都府中市には大国魂神社という神社があります。大国主命を祀って いる神社で創建が西暦111年というからたいへん由緒ある神社です。私の好きな作家であ る司馬遼太郎の新撰組を扱った小説「燃えよ剣」にも登場しています。武蔵国の総社とし て、六社を合祀し一之宮から六之宮まであり、筆頭の一之宮の元の神社は、聖蹟桜ヶ丘駅 の近くにある「小野神社」です。本来であれば元の神社は取り壊されるのが普通でしょう がなぜか残っています。同じ小野を冠するところに勝手に縁（えにし）を感じています。 この神社には、ゴールデンウィーク中に開催され奇祭といわれる「くらやみ祭り」があり ます。なぜ「くらやみ祭り」というかといえば、神輿に御霊が乗る移りところを見ると人 間の目がつぶれてしまうため暗闇にまぎれて神輿に乗ってもらい祭りを挙行したことが 「くらやみ祭り」の由来とされています。人間にとっては失明してしまうほどの畏怖の存 在である御霊（御神体）を一箇所に８体（御本社、御霊宮＋６社）も祀ってしまうところ に八百万の神を信じる日本人の宗教感を感じてしまいます。この祭りは室町時代の文献に も記載があるようです。このように祭りという文化を長い歴史のなかでも絶やさずに脈々 と継承していることに驚く限りです。変わらないことの尊さ、重要さをあらためて実感す る次第です。 一方、われわれの所属する業界は変わることが求められています。あたらしい価値観の 創造が急がれているのかもしれません。日本自体も大きな変革の渦の中にあると言っても いいでしょう。長いデフレが続き政治を含め社会情勢自体も混沌としており先の読めない 状態です。進化論で有名なダーウィンは、「最も強いものが生き残るのではなく、最も賢 いものが生き延びるわけでもない。唯一、生き残るのは変化できるものだけである」とい う考え方を示しました。私自身は、変わるものと変わってはいけないものがあると思って います。その上で変化を捉え、うまく時流に乗っていけたらいいなと自分に都合のいいこ とを考えていたりします。一度の参拝で８箇所の神社にお祈りしたのと同じご利益が得ら れる神社に参拝しながら。。。 次回のエッセイは、当社で様々な新しい取り組みを行って活躍している花村嗣信さんに バトンを渡したいと思います。 （国際航業：小野博之） ■コラム ●執筆順番 2011年12月号 高本（アジア）、大島（パスコ）・・・ここからH23会員 2012年1月号 古川（パスコ）、近藤（パスコ） 2月号 木寺（日本測量協会）、田澤（パスコ） 3月号 南澤（パスコ）、堀川（パスコ） 4月号 荒井（東武計画）外立（ﾅｶﾉｱｲｼｽﾃﾑ） 5月号 辻（アジア）、真壁（アジア） 6月号 鈴木（パスコ）、相原（アジア） 7月号 清水（アジア）谷森（東武計画） 8月号 松永（大日ｺﾝｻﾙ）、佐藤（パスコ） 9月号 今村（朝日）、堀川（国際） 10月号 吉川（パスコ）菊池（パスコ） 11月号 嶋（アジア）、岩崎（パスコ） 12月号 坂口（アジア）、山田（国際） 2013年1月号 恩藤（アジア）岡本（復建調査設計）、時永（HRS） ■コラム 「太陽のリング」 太陽の中心部に月が重なり、リング状になる「金環日食」が５月２１日（月）の午前７ 時半ごろ、本州から九州にかけて太平洋側で観測された。当初、この金環日食については、 ぜんぜん興味はなかった。また、日食グラスを準備しようなどという気は、まったくなか った。しかし、テレビ、新聞、インターネット等で話題に上ることが多くなってくると、 不思議なもので、なんとなく見てみようという気持ちになってきた。 高校生の子供の学校では、金環日食を見てから登校するようにとのことで、２時間ほど登 校時間を遅らせていた。２番目の子供の中学校では、早めに校庭を開放し、学校で金環日 食を観察したい生徒は、朝早くから登校させていた。日本の金環日食は１９８７年の沖縄 で観測されて以来２５年ぶり、広範囲で確認できたのは９３２年ぶりのようです。このよ うなことで、我が家でも金環日食を見るための日食グラスを購入しなければならない雰囲 気になってきた。 しかし、前日になって、いざ日食グラスを購入しようとしても、近所では売っていない。 どこに行っても「日食グラス売り切れ」とレジに張り紙がされていた。そこで、ガラスに 貼り付けるスモークタイプのフィルムを購入し、厚紙でメガネの型をつくり貼り付けて、 お手製の日食グラスを作った。 金環日食の当日は、テレビでも生中継しており、雲の隙間から太陽が見え隠れしている 状況が放送されていた。我が家でもマンションのベランダに出て、太陽が少しずつ欠けて いき、きれいなリング状の金環日食を確認した。雲の隙間から金環日食が確認できると、 同じマンションのベランダから、子供たちの歓声が多く聞こえ、どこの家でも観察してい る様子が伺えた。 金環日食が次に日本で起きるのは、１８年後の２０３０年６月１日の北海道であり、今 回と同じ規模で日本の広範囲で観測できるのは、３００年後の２３１２年４月８日とのこ とです。地球のどこかに行けばもっと短い間隔でまた見ることができると思うが、そのよ うな余裕がないので、今回の金環日食を見られたことは貴重な体験だったと思う。当初は まったく興味がなかったが、実際に見てみると、なかなか神秘的で感動した。 翌日は、高さ６３４メートルと世界一高い電波塔「東京スカイツリー」が開業した。こ の日は、あいにくの雨の中オープンセレモニーが開催されようだ。こちらの方は、多少な りとも興味があるので早速行ってみたいと思っているが、東京の新たな観光スポットにな っているため、少し様子を見て、来場者が落ち着いた頃にでも足を伸ばそうかと思ってお ります。 （鈴木康豊：パスコ） ■コラム 「ハトは平和のシンボルか？」 この4月に市民農園の募集に当たった。（倍率数十倍との噂も．．．） 早速、ビールの当てにと枝豆を植えた。順調に2cm程に育ったとき、突然新芽が根こそぎ なくなってしまった。農家の人に聞くと、近くの神社を寝座としているハトの仕業とのこ とであった。なぜか？このハトが平和のシンボルとなっている。（オリンピックや結婚式 では、よく空を舞っている。） 人間の利害関係から、鳥は益鳥と害鳥に分かれる。ハトは草の実・木の実などの穀物し か食べない。他の大部分の野鳥のように害虫を食べることはない。ハトと対照的に嫌われ 者のカラスでさえ、食い散らかすとの問題はあるが残飯や屍肉の整理をする。ハトが好ん で生息する神社仏閣では、糞公害のため、ハトよけの金網が張り巡らされている。こう考 えると、嫌われ者のカラスは益が多い。生態学的にも、ハトは可愛らしい姿とは裏腹に獰 猛な性格をもつ。二羽のハトを狭いカゴの中に入れておくと喧嘩が始まり、相手が息絶え るまで攻撃を続ける。 このような行動・生態なのになぜ、ハトは平和のシンボルとして君臨しているのだろう か。ハトは、聖地である神社仏閣に好んで生息する。このような場所では、人々は殺生を しないこともあって、ハトも安心して群がる。神聖な地に住む者というイメージができて いるからであろう。もうひとつの理由として、ハトを平和のシンボルとする本家、西洋の 考えの輸入がある。あのピカソでさえ、平和のシンボルとしてハトを描いている。旧約聖 書の8章には、ノアの洪水について書かれているが、この中にノアが放った鳩がオリーブ の若葉を持ちかえり、これによって洪水が終わったことを知る話がある。この記述がキリ スト教世界における「鳩」＝「平和」の由来とされている。また、旺盛な繁殖力や生命力 を持つ鳩を、特別な存在として認めていたことからきているのではないかとも言われてい る。 ハトが平和のシンボルとなっているのは人間が作り出したイメージによるだけであって、 ハト自身は何も平和と関係ない。ハトだけを優遇するのをやめ、他の鳥たちと同様に扱う べきである。現在、我家の枝豆は、半分に切ったペットボトルを被せられスクスクと育っ ている。2ヶ月後の収穫が今から楽しみである。 （相原 修：アジア航測） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 ○叢書 震災と社会 大災害と復旧・復興計画 越澤明 岩波書店 定価：本体1800＋税 復興対応に取り組まれている方も多いことと思うが、過去の大災害について、復旧・復 興のプロセスと先人の取り組みから、今日的な教訓を学ぶことは大切である。そのような 問題意識を持ちながら、本書は、包括的な記録が残りにくい、全体像と本質が見えにくい 大災害後の復旧・復興計画について、課題、経緯、内容、達成・未達成などの要点を、歴 史をたどりながらとりまとめられている。また、発生確率や被害想定で話題となっている 首都直下型地震に対する対策についても述べられており、興味ある一冊である。 （林 義政：パスコ） ■測量協会イベント情報のお知らせ □第28回 地理空間情報イブニング・セミナー 「白瀬南極探検隊100周年」 −白瀬南極隊を支えた「開南丸」野村船長はどのようにして南極へ上陸させたか− 講 師: 吉村愛一郎 氏 （前(社)日本測量協会理事・測量技術センター副所長） 日 時 平成24年7月11日（水）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy240711.pdf □公開講座 第1回テーマ 「東日本大震災に学ぶ〜防災への備え」 講 師: 村井俊治 （(社)日本測量協会会長） 日 時 平成24年7月4日（水）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy240704.pdf □平成24年度 空間情報総括監理技術者資格認定試験の受験案内は、 （社）日本測量協会HPに4月から掲載しております。 □新刊図書 ・地理空間情報の技術商品から知る 問題発見・解決のコツ 監修 村井俊治 企画・編集 スペーシャリストの会 平成24年6月 9日刊行 会員価格(2､360円) 一般(2､625円) ・平成24年 測量関係法令集 平成24年5月17日 刊行 会員価格(3､510円) 一般(3､900円) ・設計業務等標準積算基準書・測量業務等積算資料24年版 平成24年5月17日 刊行 会員価格(2､520円) 一般(2､800円) （廿楽:測量協会） ■編集後記 今週末は父の日ですね。家族から「お父さん、お疲れ様！、いつも、ありがとう」なん て、労っていただける日ですね。この“ありがとう”の一言だけで、また、がんばろう！ という気持ちと家族の大切さをしみじみと感じたい。そんな週末を迎えられたら良いです ね。 (編集委員長) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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