| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.70 | 発行日時：20012年10月16日0時34分3秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20012年10月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.70 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊空間情報総括監理技術者 技術認定登録更新の重要なお知らせ ＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ★★★重要なお知らせ★★★(平成23年12月〜平成24年11月・１年間掲載） お知らせ その１： ◇空間情報総括監理技術者 技術認定登録更新について ○「測量CPD」に登録済みでしょうか、ご確認ください。 →学習履歴台帳登録がなされていなければ、あなたの学習ポイントは登録できません。 CPDポイント数はゼロのままとなり、認定資格の登録更新はできません。 ○SUCCESS上で、あなたのCPDポイント数を必ずご確認ください。 →5年間に定められたCPDポイント数を取得できていない場合は認定資格の登録更新は できません。 ○認定資格の登録更新には、下記に示すCPDポイント数が必要です。 登録年 第1回更新時(5年) 第2回更新時(5年) H17年10月 25ポイント 40ポイント H18年10月 〃 〃 H19年10月 〃 〃 H20年10月 〃 〃 H21年10月 〃 〃 H22年10月 〃 〃 H23年10月 〃 〃 ○技術認定登録の有効期間は、登録更新年度から起算した5年後の該当年度末日とする。 例 平成23年度登録者は平成28年度末日(H29.3.31) ○登録更新の有効期限切れの方は、公開する認定技術者名簿から抹消されます。 詳細については(社)日本測量協会HP 空間情報総括監理技術者の「空間情報技術認定規則」 をご覧ください。 お知らせ その２： ◇登録事項変更届出について 登録事項に変更が生じたときは、すみやかに「登録事項変更届出」の手続きを行って下さ い。様式は下記のホームページに掲載してあります。 URL :http://www.jsurvey.jp/gissv/touroku.htm （事務局） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 先月の9月20日（木）、最後の「日本写真測量学会創立50周年記念出版編集委員会」が開 かれた。第一回編集委員会が行われたのは一昨年の2010年12月で、そのときから2年目とな る。そして、この9月に「創立50周年記念図書」が鹿島出版会から出版された。表題は「空 間情報による災害の記録―伊勢湾台風から東日本大震災まで」であり、総ページがオール カラーの317ページで、本の厚さが約3cmという重厚な本（B5版）である。内容は50年を回 顧した災害調査や防災をテーマにした空からの画像を主役とするものである。第一回編集 委員会で、配布された資料の中に学会の20周年記念および40周年記念に出版した図書のコ ピー版があった。初めて見る本である。会社に戻って、それに目を通した。 20周年記念に出版された図書は、今から30年前の1982年（昭和57年）に鹿島出版会から 出版されたもので、表題は「空中写真に見る国土の変遷」である。内容は国土地理院をは じめとする各機関で撮影された膨大な空中写真の中から、顕著な変化が生じた地区を全国 的に拾い出し、北海道から沖縄に至る55箇所を収録している。収録したものの分類は、都 市・住宅・工業、農水産、観光などの開発、道路・鉄道、港湾・空港、水資源・エネルギ ー、自然災害、公害、史跡保存、防衛、の12項目である。空中写真の撮影時期は1960年 （昭和35年）頃から1980年（昭和55年）頃である。画像は2、3の斜め空中写真もあるが、 そのほとんどが垂直写真であり、それも大部分パンクロ写真である。この20年間、池田内 閣の所得倍増計画（1961年）、東京オリンピック（1964年）、田中内閣の列島改造（1972 年）など、日本の国土は高度経済成長に伴い大きく変貌した時期である。 2002年の40周年記念出版では、表題が「空から見る国土の変遷」で、古今書院から出版 された。編集にあたり、対象とする地域は��20年前以前に地形・地勢に顕著な変化があり、 その後の地域をモニタリングしておく意義の深い地域（例：大規模ニュータウン臨海工業 地域など）。��地形・地勢の改変という意味では大きなものではないが、この20年間にお いてその重要性が認識された価値観に基づく整備事業として、記録に残す意義のある地域 （例：景観・環境重視の基盤整備地域など）。�Ｃ老繊γ論�の改変を生じせしめなかった ことに意味があり、その空間を永遠に保全すべきとの認識が固まった地域（例：世界遺産 ・ラムサール条約指定地域など）。�い海�20年間、その問題の重要性が認識されながらも、 あまり実効性の高い施策がなく、国土整備上21世紀に残した地域（木造密集市街地など） である。画像は20周年記念書籍に比べてカラーの垂直写真・斜め空中写真が多くなり、ま たこの頃、盛んに用いられ始めた航空レーザ計測の画像や高分解能衛星をはじめとする多 様な衛星画像などが掲載されている。この20年間を、当時の学会長である村井俊治先生が 「当学会が20周年を迎えた1982（昭和57）年頃、日本は経済の絶頂期であったが、今日の 日本は絶不調期にある。この20年の移りざまは、『奢れる者は久しからず』の言葉を絵に 描いたようである」と40周年記念図書の巻頭で述べている。 そして50周年記念書籍では、自然災害に主眼を置き、ここ50年を回顧した台風・豪雨災 害、地震・津波災害、火山・噴火災害、雪害などを国内編と海外編に分けて編集されてい る。巻頭編には第一回編集委員会から3ヵ月後に発生した東日本大震災が掲載されている。 画像はカラー空中写真、衛星画像、レーザ画像、熱画像、レーダ画像など、多岐にわたる。 50年間の画像の変遷から、時代の流れや技術の進歩がわかる。50年とは半世紀であり、 50年前は私が15歳で中学3年生であった。スペーシャリストの会の会員の多くはこの世に誕 生していなかったかもしれない。振り返れば、過ぎし50年はつかの間であったが、これか らの50年となると、先が遠い。時とともに、どのような画像が登場し、移り変わっている ことだろうか。今回の出版に編集、執筆に携わった者としては、この書籍が後世に残るこ とは光栄である。スペーシャリストの会の会員が是非一見することをお勧めしたい。なお、 最後の編集委員会後に全委員で飲んだ酒は達成感の味がして旨かった。 高 泰朋（朝日航洋・評議員） ＜編集委員会よりお知らせ＞ １１月号は瀬戸島さんの担当です。 ■企画委員会・支部活動報告 今回は、開催はありませんでした。 ■リレーエッセイ 当社の岩切からバトンを引継ぎました、株式会社パスコの金岡と申します。 暑かった夏も終わり、秋の気配を感じる機会が増えました。秋と言えば、食欲の秋、運 動の秋、読書の秋などと言われますが、皆様にとっては、虫の音よりも年度末へのカウン トダウンが聞こえてくる少し冷たさを感じる頃ではないでしょうか。 今回、私からは情報技術の進歩について記させて頂こうと思います。私が社会人になっ たのは、1985年（昭和60年）なので、かれこれ27年と半年を経過したことになります。 入社当初は、パソコンはもちろん、ワープロもなく（社に１台くらいでっかいのがあった かもしれませんが）、報告書も図面も全て手書きで行っていました。このため、書き終え てから更正するのは非常に億劫になったものです。 営業社員との連絡はもっぱらポケットベルで、受けた人はどこかの公衆電話から電話を 入れるというやりとりが当然の時代です。それに比べると今は、報告書も図面もあらゆる ものが電子化された世界ですし、手のひらのPCとも言えるスマートフォンは多くの人が所 有しています。 最近では、リモートデスクトップを使えば、出張に出ても社に戻ることなく、出先の支 店から自身のPCを操作し、あたかも自分の席に居るかのような環境で仕事をすることも可 能ですので、日頃使用しているアプリケーションをそのままの環境で使用できてしまいま す。しかし、これだけ便利に、効率的になった今でも仕事が楽になった気がしないのは私 だけでしょうか。 情報技術の進歩と言えば、何かと話題になった「スーパーコンピュータ京」が実運用段 階に入ったという報道がされていました。皮肉にも実運用段階に入った今では、世界第二 位の実力に後退してしまったようですが、これを使用することによって、気象学や新薬開 発、自動車開発などあらゆる分野での効率化が図られ、ゲリラ豪雨や竜巻の発生予測、が ん治療薬の新規開発、自動車の安全対策や空力を考えたデザインなど、シミュレーション のパターンを拡張しながらより短時間で処理できるため、開発費用の大幅な低減が可能と なるそうです。我々の業界にも何かしら大きな功績が注がれることを期待します。 この記事を10月5日に書き上げていたのですが、8日に大きなニュースがありました。 京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞したとのことです。国民として非常に 喜ばしい報せです。 社の関係者で回覧して恐縮ではありますが、次回は当社の橘さんにバトンをお渡します。 宜しくお願い致します。 （金岡宏和：パスコ） ■コラム ●執筆順番 2011年12月号 高本（アジア）、大島（パスコ）・・・ここからH23会員 2012年1月号 古川（パスコ）、近藤（パスコ） 2月号 木寺（日本測量協会）、田澤（パスコ） 3月号 南澤（パスコ）、堀川（パスコ） 4月号 荒井（東武計画）外立（ﾅｶﾉｱｲｼｽﾃﾑ） 5月号 辻（アジア）、真壁（アジア） 6月号 鈴木（パスコ）、相原（アジア） 7月号 清水（アジア）谷森（東武計画） 8月号 松永（大日ｺﾝｻﾙ）、佐藤（パスコ） 9月号 今村（朝日）、堀川（国際） 10月号 吉川（パスコ）菊地（パスコ） 11月号 嶋（アジア）、岩崎（パスコ） 12月号 坂口（アジア）、山田（国際） 2013年1月号 恩藤（アジア）岡本（復建調査設計）、時永（HRS） ■コラム 「復興に関して思うこと」 あの日から１年半以上が過ぎました。私のあの日は石巻市で打合わせがあったのですが、 今考えると運よく午後２時からの打ち合わせ予定が朝からに変更されて、昼には石巻を離 れておりました。しかし、なぜか打ち合わせの帰りに普通は通らない石巻漁港方面や日和 大橋を通ったり、仙台港近辺にてあの日１１時にオープンだった不運な某チェーン店ラー メン屋で遅い昼食をとったりと、発災の30分前まで海に近いところでずっと行動していた という少しタイミングがずれていたら・・・という今考えると怖い行動をしていたんだな と振り返っております。 あれからずっと復興に関する仕事を精一杯行っております。縁もあって、トップランナ ーを走っていると言われている地区を被災直後から担当させてもらってますが、なかなか 思うように進ませることができていないと感じております。 被災地から離れた人たちから見ると、あれから１年半も経っていて、巨額の予算もつぎ 込まれているのに復興が進んでいないと感じることも多いと思いますが、これでも１日で も早くということで、通常時なら１週間は予定することを１〜２日でこなすように心がけ て動いています。しかし私どもが主担当する計画や設計や協議というのは、大事ではある のですが前に進んでいると感じさせることがとても困難です。 実際に被災者の方の話を聞くことも多く、時間が経つにつれ被災地のコミュニティをあ きらめ、他の場所へ移転してしまう方もどんどん増えてきています。このため復興は動い ているんだ、前に進んでいるんだということを前面に出すために、現地の工事をとにかく 行うということを実施しました。 実際には早期完成のための設計と施工のタイミングの工夫なのですが、移転予定地で重 機が動き出し、たくさんのダンプカーが行き来するようになると、被災者の方も復興が動 いているという安心感が出ているのか、他の場所へ行くのではなく移転地の完成を待つと いう方が増えているように感じております。 このあたりについては、おそらく本会に属する方々の多くも復興関連業務に携わってい る方がいらっしゃると思います。みんなの力で、１日でも早く仮設住宅の全撤去を目指せ るようにがんばりましょう。 （菊地 隆：パスコ） ■コラム 「メガネ」 私は極度の近視でかれこれ20年近くコンタクトを愛用している。メガネを併用すること はほとんどなかったが、最近はデスクワークの増加からか加齢からか、眼が不調を訴える ことが多くなってきた。最近はメガネも随分安くなったらしい。この週末15年ぶりにメガ ネ屋さんを訪問した。 まず検眼。驚くことにメガネあり両目で0.6しかないとのこと。免許更新不可のレベルで ある。大人になると近視は進行しないと聞いていたが、少なくともPC作業についてはその ようなことはないようである。次にフレーム選び。実に多種多様である。価格は超薄型レ ンズ込でも五千円以下のものもある。浦島太郎の私には1/10程度に下がった感があった。 安さに驚き思わずCMで話題のパソコンメガネ（度無し）も衝動買いしてしまった。今回購 入した２本のメガネ、果たしてどの程度業務効率を挙げてくれるのであろうか、楽しみで ある。 帰り際、メガネ屋さんからギフトカードを受け取った。今更こんなものを貰っても使う こともあるまい、、、 が、小さい字へのステレオマッチング力が低下しつつある。ギフ トカードは机の引き出しに大事にしまっておくこととする。 （吉川 和男：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 今回は、記事がございません。皆様からの原稿をお待ちしています。 ■測量協会イベント情報のお知らせ ○平成24年度 スペーシャリストの会総会 日程 平成24年10月30日(火) 14時〜16時40分 会場 測量年金会館 (新宿区山吹町11-1) 議題 事業報告及び事業計画 (スペーシャリストの会会長・瀬戸島政博) 特別講演��(本会顧問・村井俊治先生) 演題「最近の空間情報技術のトピックス」 特別講演��(本会会員・土方聡 氏) 演題「欧州における太陽光発電事業の概要と空間情報技術の可能性」 ○第30回 地理空間情報イブニング・セミナー 土の中の文化財を測る ―日本の遺跡調査と測量・計測技術のこれから― 講師:金田明大 氏 (独法)国立文化財機構奈良文化財研究所 日 時 平成24年11月6日（火）16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy241106.pdf （廿楽:測量協会） ■編集後記 私がメルマガの編集委員長を引き継がせていただいてから早いもので2年経過しました。 そこで、次月号より編集委員長を交代させていただくことになりました。これまで、面 識がございませんが、メールや電話にて多くの方にメルマガの記事に関しての連絡をさ せていただき、また、皆様からの原稿が途切れることなく継続できたのは、皆様のご協 力あってのことと、大変感謝いたしております。次月より、パスコの大橋明彦さんにバ トンタッチさせていただきます。今後とも、宜しくお願いいたします。国際航業 白井 (編集委員長) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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