| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.71 | 発行日時：20012年11月15日19時35分45秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20012年11月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.71 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊空間情報総括監理技術者 技術認定登録更新の重要なお知らせ ＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ★★★重要なお知らせ★★★(平成23年12月〜平成24年11月・１年間掲載） お知らせ その１： ◇空間情報総括監理技術者 技術認定登録更新について ○「測量CPD」に登録済みでしょうか、ご確認ください。 →学習履歴台帳登録がなされていなければ、あなたの学習ポイントは登録できません。 CPDポイント数はゼロのままとなり、認定資格の登録更新はできません。 ○SUCCESS上で、あなたのCPDポイント数を必ずご確認ください。 →5年間に定められたCPDポイント数を取得できていない場合は認定資格の登録更新は できません。 ○認定資格の登録更新には、下記に示すCPDポイント数が必要です。 登録年 第1回更新時(5年) 第2回更新時(5年) H17年10月 25ポイント 40ポイント H18年10月 〃 〃 H19年10月 〃 〃 H20年10月 〃 〃 H21年10月 〃 〃 H22年10月 〃 〃 H23年10月 〃 〃 ○技術認定登録の有効期間は、登録更新年度から起算した5年後の該当年度末日とする。 例 平成23年度登録者は平成28年度末日(H29.3.31) ○登録更新の有効期限切れの方は、公開する認定技術者名簿から抹消されます。 詳細については(社)日本測量協会HP 空間情報総括監理技術者の「空間情報技術認定規則」 をご覧ください。 お知らせ その２： ◇登録事項変更届出について 登録事項に変更が生じたときは、すみやかに「登録事項変更届出」の手続きを行って下さ い。様式は下記のホームページに掲載してあります。 URL :http://www.jsurvey.jp/gissv/touroku.htm （事務局） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 「最近の“ハザードマップ”に関する記事」ついて思うこと ハザードマップではないが、先般、イタリアでの同国の地震予知の専門家ら７名への禁 錮6年の実刑判決には驚きとともに、大きな反響を呼んでいる。2009年4月にイタリア中部 ラクイラ震災で大地震の危険性を警告しなかったことに端を発しているもので、「大地震 の危険性は低い」との見解を示して沈静化を図った経緯があるようだ（読売新聞2012.10. 24）。 地震予知ができなくなるなど、科学界からの批判も続出している。地震予知という学問 にも国が変われば考えが違うようであるが、社会からの厳しい眼に晒されていることだけ は各国とも確かなようだ。 さて、ハザードマップであるが、会計検査院『地震・火山に係る観測などの実施状況』 報告書が公開された。この報告によると、行政区域内の地震防災や津波に対するハザード マップを作成していない自治体がそれぞれ半数近くあるようで、47都道府県別で1742自治 体のハザードマップ作成状況をみると、作成済み市町村が9割以上超えた県がある一方、 作成市町村が１自治体しかない県もあり、地域間格差が鮮明になっている（建設通信新聞 2012.10.18)。 詳細にみると、作成済み市町村数は760自治体で43.6％、未作成の982自治体で作成予定 が105自治体のみで、877自治体は未作成であるのが現状のようだ。今回の震災被災地であ る岩手県は33市町村のうち、29市町村が未作成で89.8%に達しているようだ。 また、津波ハザードマップでも内陸部7県を除く、沿岸に接する664市町村のうち、作成 済みは388市町村で全体の6割強に止まっているようである。とくに、日本海側や瀬戸内の 山形、京都、山口、熊本の１府３県は全ての市町村が津波ハザードマップを作成していな いようである。多分に、これまで津波被害がなかったことが理由と思われる。一方、対象 市町村全てが津波ハザードマップを作成していたのが、岩手、和歌山、徳島の3県であっ た。 空間情報総括監理技術者は、このようなハザードマップ作成業務やそのための検討業務 などに活躍されていることと思う。平成23年度に「空間情報総括監理技術者」資格が活用 された356件の業務のうち、防災・ハザードマップ作成等業務が33件あり、全体の9％に及 んでいる(スペーシャリストの会調査結果、GIS NEXT2012夏号,p.98)。上記のようなハザ ードマップ整備の現状を勘案すれば、今後ともこのような業務が増えるものと思える。 その際、巨大地震被害想定の対象外自治体での地震・津波などのハザードマップ作成と 整備を如何に浸透させていくか、そのような政策提言等を含めた啓発・普及に真摯に取り 組んでいくことも空間情報総括監理技術者の使命・役割となろう。 （瀬戸島政博：日本測量協会） ＜編集よりお知らせ＞ １２月号は林さんの担当です。 ■企画委員会・各支部活動報告 ◇関西支部 第14回会議 議事録（要約） 開催日時：平成24年10月3日（金）15:00〜17:30 開催場所：アジア航測株式会社 大阪支店 会議室 出席者：13名，欠席者：７名 １．報告・確認事項 �〜芦鵝並�13回支部会議）議事の確認 �◆屮好據璽轡礇螢好箸硫顱彜覯莪儖�会（9月開催）内容の報告 ��「地理空間情報セミナー」内容の報告 �ご慇昌拮�会のメンバー紹介 入会者は、田丸氏（パスコ）。異動による転出者は、森氏（アジア航測） ・河野氏（パスコ）で、現在関西支部会は18名の在籍。 ２．討議事項 �（神�24年度ＳＰの会関西支部会活動方針の報告 ○情報発信活動として、スペース・サロン＠kansai（基本的に年２回）、 Webイブニング・セミナー（基本的に本部開催毎）等を実施する。 ○会議の際にスペース・サロン＠kansai等を実施する場合、勉強会は取り止める。 ○平成25年６月に技術士一次試験対策講座を実施する予定である。 ○その他、ＣＰＤ付与の是非や勉強会のオープン参加などの意見もあった。なお、 前者の意見について、次回の企画委員会で関西支部の意見として報告する。 ��｢スペース・サロン＠kansai｣の運営方針について ○｢スペース・サロン＠kansaiの運営方針｣（案）は、基本的に了承される。 ○測量ＣＰＤ認定手数料の負担をなくすため（社）日本測量協会との共催とする。 ○全国向けのWeb配信も視野に入れる。 ○基本的に年２回開催とし、8月、12月を予定する。開催時間は２時間とする。 ��その他報告 ○西村副支部長より、次回スペース・サロン＠kansaiの講師である西村正三氏 （�蠏彗�リサーチコンサルタント）の発表内容の報告があった。 ３．第11回勉強会（担当者：大石氏） ｢ＵＡＶ（無人飛行体）による空間情報の取得技術と利活用」について ４．その他確認事項 次回の会議は、12月５日（水）14：00 場所はパスコで行う。 会議後に、スペース・サロン＠kansaiを開催する。 以上 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 弊社金岡からバトンを受けましたパスコ橘です。 あっという間に11月に入り、残すところ2ヶ月をきってしまいました。急に寒くなった 気がする今日この頃です。今年のイベントはと振り返ると、やはり8月末にオーストラリ アのメルボルンで開催されたISPRSの第22回総会だと思います。4年に1度、オリンピック と同じ年に開催される総会では、新しい機材などが発表されてきましたが、今回は特に目 立ったものは無かったように思います。その一方で、論文発表ではコンピュータビジョン 系の技術導入が目立ちました。3次元点群関連で、かなりの頻度でSHIFT＆RANSACという言 葉を耳にしました。航空レーザが主だった3次元点群取得から、画像マッチングの高密度3 次元点群生成へとトレンドが移っているように思えます。測量成果も3次元地図からさら に高密高精度な空間情報へと発展していくのだと思います。指定の10行になってしまいま した。次回はアジア航測の織田さんにお引き受けいただきました。よろしくお願いいたし ます。 （橘菊生：パスコ） ■コラム 【執筆順番】 2012年11月号 中嶋（アジア航測），岩崎（パスコ） 12月号 坂口（アジア航測），山田（国際航業） 2013年 1月号 恩藤（アジア航測），岡本（復建調査設計） 2月号 時永（HRS），〜（H24年度新会員を予定） ◇コラム 「マラソン・スキル」 マラソンブームと呼ばれて久しい。元々マラソン好きの国民性もあろうが、明確な理由 はわからない。諸説あるが、東京マラソンが一つのきっかけなのは間違いなさそうだ。か くいう私も東京マラソンを見て奮起し、マラソンにとりつかれた一人である。トレーニン グを積み、昨シーズンは初出場を含めて３度のフルマラソンを経験した。幸運なことに、 そのうちの１つは東京マラソンである。今シーズンは、大阪、京都も走る予定だ。 さて、話を少し戻してフルマラソンを目指した頃、東日本大震災が発生した。神奈川県 もエネルギー及び交通網は麻痺し、生活への影響は大きかった。当然、ランニングライフ へも影響した。それまで、ランニングも残業後の夜遅い時間だったが、節電で足下も暗く 危険になった。そのため、早朝に走る生活に変えて今に至っている。 市民ランナーは、様々な制約の中で時間の工夫をしている。所詮は個人の目標。マラソ ン挑戦なんて話を聞けば、たいていの人からは「無理しないで、大変なときは止めた方が いいよ」と優しく気遣われること請け合いである。それでも敢えて自分を追い込む姿に、 しばしば家族から呆れられる。そんな経験は多くのランナーに共通すると思う。 経営者などエグゼクティブと呼ばれる層にもマラソン愛好者が多いと聞く。ノーベル賞 を受賞された山中教授もフルマラソンを走る。受賞するであろうと期待されている村上春 樹氏もランナーとして有名だ。ただ、勘違いしてはならない。ランニングをすればそうな れるのではない。あるスキルが、時として経営者としてであったり、ランナーとして表現 されるにすぎない。別の形に表現されることも多い。 そのスキルとは何だろう？ 表面ではなく本質を考えると、何か学べるだろうか。 （中嶋幸宏：アジア航測） ◇コラム 「食欲の秋」 秋は、秋刀魚や鮭、りんごや柿など美味しい旬の味覚がたくさんある。私は、食べるこ とが好きで秋になると食欲が旺盛になり、たくさん食べてしまう。今年の秋も、自宅や居 酒屋などで秋刀魚や鮭、柿など秋の味覚を毎日のように楽しんでいる。以前は、たくさん 食べても太ることはなく、美味しいものを食べたいだけ食べていたが、最近はメタボが気 になる年齢になってきた。そのため、ここ数年は、「食欲の秋」だけでなく「スポーツの 秋」といった言葉を思いながら秋を過ごしている。しかし、今年の秋も、体を動かすこと をせずに、晩秋を向かえ、夏に比べ体重が増加してしまった。今年の秋も終わりに近づい たが、今更になり、食べすぎを後悔している。来年の秋こそは、「食欲の秋」ではなく、 「スポーツの秋」を実践し、過ごしたいと思う。来年の秋に向け何のスポーツをして過ご すか、これから1年かけてじっくり考えてみようと思う。 （岩崎秀司：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 今回は、記事がございません。皆様からの原稿をお待ちしています。 ■測量協会イベント情報のお知らせ ◇第31回 地理空間情報イブニング・セミナー 地上型レーザースキャナを使用した2D及び3D計測事例 ―「安全」をキーワードにした災害調査や工事測量業務への使用― 講 師 高濱洋治 氏 (株)トプコンソキアポジショニングジャパン 日 時 平成25年1月29日(火)16時〜17時30分 会 場 日本測量協会 研修室 (東京都文京区小石川1-3-4) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy250129.pdf ◇第1回 スペース・サロン@kansai 軍艦島の調査・検証からみた今後のインフラ構造物調査への提案 日 程 平成24年12月5日(水) 場 所 日本測量協会 研修室 (東京都文京区小石川1-3-4) (東京・北海道会場にてWEBにより遠隔講習できます。) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy241205.pdf ◇新刊図書 公共測量作業規程の準測 解説と運用(平成24年10月28日刊行) A4判 定価6,000円(税込) 会員価格5,400円 送料550円 （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 前任の白井さんから、今月号より編集を引き継ぎましたパスコの大橋です。しばらく不 慣れな点があるかと思いますが、宜しくお願いします。 さて、私の編集作業は今月からスタートですが、今年は残り一月半です。暦では立冬が 過ぎ、朝晩は徐々に冷え込み、空気も乾燥してきます。そろそろマスクを付けて出勤して いる方も増えていますが、年末、年度末に向けて体調管理には十分注意しましょう。 (大橋明彦：パスコ) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) 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