| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.74 | 発行日時：20013年2月15日21時44分17秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20013年2月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.74 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 新年を迎えて1ヶ月半が経つ。この時期は地理空間情報コンサルタントとして業務を遂 行している者にとっては納期を間近に控え、多忙な日々を送っていることだろう。一昨年 の年度末の3月11日に起こった東日本大震災以降、震災の復旧・復興に関連する業務に携 わっている者も少なからずいるであろう。 政府は、平成24年度からの新たな「地理空間情報活用推進基本計画」を昨年3月27日に 閣議決定した（計画期間は平成24年度から28年度）。新たな基本計画では、4つの基本的 方針があり、その中で「東日本大震災からの復興、災害に強く持続可能な国土づくりへの 貢献.」が施策として挙げられている。その中味は�‖�やかな復旧・復興に資する地理空 間情報を整備・活用（地籍の再整備等）。�∈８紊虜匈欧鉾�えた地理空間情報を整備・流 通・活用（海底地殻変動監視の推進、総合防災情報のシステムの機能拡充等）である。し かし、早期の復旧・復興といえども、現実はいまだ仮住宅の生活に強いられ、肉体的かつ 精神的に健康を害している者もいる。また、被災地の随所に見られた瓦礫の山の処理や除 染などが進まないでいる。いつになったら被災した人々は元の生活に戻れるのだろうか。 関連ニュースを見るたびに胸が痛む。 小生が今も脳裏に残る震災1ヵ月後のテレビ映像がある。それは津波によって廃墟化し た街の中に何もなかったかのように力強く花を咲かせている桜の木である。桜（ソメイヨ シノ）の花言葉に「精神愛」がある。発災直後、被災地での日本人の秩序ある行動が、海 外メディアに称賛されたことは周知のとおりである。2011年3月14日付の韓国紙の中央日 報は、「お先にどうぞ」「いえ、私は大丈夫です」と、東日本大震災で被災地の住民たち が譲り合いの精神を忘れずに対応し、怒号が飛び交うこともなかったと称賛する現地ルポ を伝えた。まさに譲り合う「精神愛」である。 ところで、「桜」は日本の国花である。しかし、もう１つの国花がある。それは「菊」 である。国花が２つあるのは世界では日本ぐらいだろ。上記の韓国は「木槿（ムクゲ）」 であり、韓国の呼び方は「無窮花（ムグンファ）」という。ムグンファは、朝方三時頃に 開花した花は夕方にはしぼんでしまう「一日花」で、「槿花一朝（きんかいっちょう）の 夢＝人の世ははかない、の意」に例えられているが、次々に別の花が咲くため長く咲くよ うに見える。韓国では国の繁栄を意味する花として国花になっている。 今年も春が被災地に訪れよう。そして、震災後３度目の桜の花を咲かせるだろう。津波 をかぶりながらも真っすぐ立って満開に咲いている桜の木、そしてその木と寄り添って津 波で折れ曲がっていても同じように満開に咲いている桜の木が被災地の「精神愛」と、加 えて「繁栄」の象徴になることを願う。 （高泰朋：朝日航洋） ＜編集よりお知らせ＞ ３月号は瀬戸島さんの担当です。 ■企画委員会・各支部活動報告 ◇中部支部 第25回会議議事録 開催日時：平成25年1月25日（金）15:00〜17:00 開催場所：株式会社パスコ 中部事業部 10F会議室 出席者 ：出席者6名、欠席者17名、合計23名 日本測量協会：田代事務局長 １．報告事項 （１）来年度の愛知県講習会開催について テイコクに在籍する県OBを通し、年１回〜２回を目途に開催するよう打診中。 ２．検討事項 （１）中部支部の講習会、総会について �｜翩�支部のイブニングセミナーの名称変更は、中部空間情報セミナーとする。 �■慣鄰罎肪翩�空間情報総括監理技術者の会 �Ｃ翩�空間情報セミナーは、４月の中部支部総会にて実施する予定。 セミナー講師および日程は早川会長が調整する。 （２）測量協会の講習について �．董璽泙�MMSとして、中日本航空とテイコクとで実施する予定。 講師は別途、検討する。 ��標題案は「モービルマッピングの現状と活用」として、日程案は日本測量協会 田代事務局長に後日、連絡する。 （３）特別講習会（測量協会中部支所主催、2013年3月19日開催） �．董璽洌討蓮�MMS（移動車両による計測技術）の実例等利活用について」で、 講師は、中日本航空 外山氏、もしくはパスコ 渡邉氏で調整する。 ��中日本航空 鈴木氏より社内調整結果を日本測量協会田代事務局長、早川会長に 連絡する。 �Ｉ限蠅�よび講師を1/30を目処に日本測量協会田代事務局長に連絡する。 （４）月刊「測量」に掲載する測量を目指す女子学生または女性測量技術者の座談会の 参加者の依頼の件については、引き続き、検討する。 ３．メンバー勉強会 鈴木浩二(中日本航空) 題名「与田切川航空レーザ計測 百間ナギ・オンボロ沢の状況」 ４．次回勉強会（開催予定日：2013年5月or6月） 片桐雅一(中日本航空)、 書記：鈴木浩二(中日本航空) 以上 （白井直樹：国際航業） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ いよいよ年度末の超繁忙期に突入し、みなさん、睡眠不足ではないでしょうか？ 朝日航洋の中野さんからバトンを受けました、中日本航空の鵜飼です。日常業務は繁忙期 となりますが、私の趣味「スキー」はベストシーズン到来です。近年、スキー、スノーボ ードの人気は低迷しているようなので、空間情報を使ったゲレンデアイテムを想像してみ ました。ゴーグルにGPS、3Dビデオグラスを装着する。ここへ、アルペンスキーのコース のポールをバーチャル表示し、実空間とバーチャルをハイブリッドする。このアイテムを 作成するためには、航空レーザ測量から作成した３次元モデルの活用が必須条件となりま す。精度の高い空間情報のストック活用につながればと思います。おそらく想像するだけ で、ワクワクしてしまうのは、私だけだと思います・・・ 次回は、共同研究でお世話になっている株式会社パスコの下村さんにお引き受けい ただきました。よろしくお願いいたします。 （鵜飼尚弘：中日本航空） ■コラム 【執筆順番（敬称略）】 2013年 2月号 時永（HRS） 3月号 水野（パスコ），名草（国際航業）（ここからH24年度新会員） 4月号 小澤（国際航業），�盍咫閉�日航洋） 5月号 盛田（パスコ），西野（パスコ） 6月号 中野（朝日航洋），宮坂（中日本航空） 7月号 江��（中日本航空），田丸（パスコ） 8月号 村上（朝日航洋），多田（ﾀｯｸｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ） 9月号 千葉（ﾀｯｸｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ），永田（ＧＩＳ関西） 10月号 廣瀬（ヤフー），向平（パスコ） 11月号 鵜飼（中日本航空），野田（アジア航測） 12月号 根本（パスコ），�睛�（朝日航洋） 2014年 1月号 岡部（パスコ），堀（朝日航洋） 2月号 小田原（アジア航測），西村（ｻﾝｺｰｺﾝｻﾙﾀﾝﾄ） 3月号 〜H25年度新会員を予定 ◇コラム「節目の年」 去る５月、発災後１５ヶ月ほど経過してことでしたが、東日本大震災の被災地を初めて 訪問しました。暫し立ち竦むほどの衝撃的な光景に、科学技術をもって公的分野に様々に 関わってきた者としての在り方、取り組み方、人としての意識、生き方など、あらゆるこ との価値観や人生観までもが変革するような感覚に陥ったのは、ある意味、人生の節目と なったようにも思われます。その他、自身、不肖ながらも５０歳を迎えた節目の年でもあ りました。さらに、我が母校（高校）も開校５０周年というともあり、初めて同窓会に出 席しました。総勢７〜８００人中、同期は約６０名と、５０歳＆５０周年の語呂のお陰で 物凄い割合だったのは感動的でした。何気に歓談していると、何名かが期せずして「あと １０年」と口にしました。これは奇しくも、自身５０歳を迎えて最初に思い浮かべた言葉 に他なりません。まだ先なのか、直ぐなのか。企業人として、エンジニアとして、スペー シャリストとして、何ができるか、何を伝え、残せるか。次のマイルストーンを見据えて、 よりプラス思考で、よりアクティブに・・・。そんな思いと勇気を共有できた、他愛無く も貴重なひと時でした。今年度、数字の上でも意識の面でも、正に節目の年でした。 （時永洋一：ＨＲＳ） ＜編集よりお知らせ＞ 予定していました西村さん（ｻﾝｺｰｺﾝｻﾙﾀﾝﾄ）のコラムは別の号に変更いたします。 ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ◇地名は災害を警告する〜由来を知り わが身を守る〜 先人が地名に託した災害の危険は東日本大震災後、何かと話題になっています。 本書は、特定地域に偏った調査内容ではなく、取り上げている地名が全国に及んでおり、 出来るだけ具体的な地名をあげて災害の危険度を旧版地形図などを用いて、その地名と災 害との関係を感覚的あるいは視覚的に理解できる配慮をおこなっている。また、巻末に 「災害地名索引」を掲載し、著者が具体的に取り上げなかった地名に関しても、自らの判 断で災害地名かどうかをある程度判定することが可能になっている。 定価(本体1,580円＋税) 問い合わせ先は、下記です。 (社)日本地図調製業協会 〒112-0002文京区小石川1-3-49110 測量会館５階 電話03-3815-9110 FAX03-3815-9101 （廿楽実：日本測量協会） ■測量協会イベント情報のお知らせ ◇第32回 地理空間情報イブニング・セミナー ｢UAV・無人航空機を用いた新たなセンシングと計測技術の進化｣ 講 師：村木広和氏 (株)イメージワン 日 時：平成25年3月12日（火）16時〜17時30分 会 場：日本測量協会 研修室 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy250312.pdf （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 新年から暫く経ちますが、１月は関係諸団体の賀詞交換会等に出席する機会を頂きまし た。挨拶された国交省幹部の方々や、諸団体のトップの方々、いずれも新政権への期待を 込めた発言が印象に残りました。当業界にとっても｢節目の年｣となるのでしょうか。 年度末に向けて時間に追われる日々かと思いますが、体調を崩さぬよう、公私共に自己 管理を注意しましょう。 (大橋) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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