| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.77 | 発行日時：20013年5月15日18時56分20秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20013年5月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.77 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 連休が明け、皆様方におかれましては新年度に向けて本格始動（すでになされている方 々も多数いらっしゃるかと思いますが・・）なされていることと存じます。私はいつもこ のコーナーでG空間情報の動向について紹介いたしておりますが、今年度は例年になく賑 やかな状況となっています。今回は総務省の取組について簡単に紹介いたします。 総務省は大臣主宰で「G空間×ICT推進会議」を設置しました。G空間情報とICTの連携に より、G空間情報を高度に利活用できるG空間社会を実現し、経済の再生や防災・減災等、 我が国が直面する課題の解決に寄与する方策を検討する、としています（総務省報道資料 H25,2,26より）。新藤総務大臣は、大臣就任前は自民党のG空間（地理空間）情報活用推 進合同部会の事務総長の任にあり、この活動に従前から積極的に取り組まれてきた経緯が あります。 この推進会議の検討内容は以下テーマとなっています。 １．新産業・サービスの創出（元気をつくる、国の仕組みをつくる） （１）G空間×ICTビジネスモデルの検討 （２）G空間情報を活用したICTビジネス・サービスの振興 （３）G空間情報を活用したシステムの海外展開 （４）G空間情報の活用による行政の効率化・高度化 ２．防災・地域活性化（命をまもる、便利な暮らしをつくる、みんなの安心をまもる） （１）G空間情報の活用による防災・減災 （２）G空間情報の活用による地域活性化 総務省はこれらの検討内容について、来年度のG空間関連予算要求に反映できるよう、 一定の方向性を5月中に取りまとめることとしています。会議開催の内容は以下URLに掲 載されていますので、ご興味のあるかたは是非ご確認ください。 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/gkukan-ict_suishin/ この推進会議における検討内容は広範囲かつ多岐にわたるものです。総務省のみならず 複数の中央省庁が関係するもので省庁横断的な内容といえます。地理空間情報活用推進基 本法が施行されて6年近く経過しましたが、ようやくG空間（地理空間）情報の利活用にド ライブがかかり始まるという予感と期待感があります。世間では「アベノミクスの具体効 果は実感としては感じられないが期待感はある・・」といった話を報道で見受けますが、 まさに、これに近い感触なのかもしれません。 さて、SP会員の皆様におかれましては、こうした動向に既に関与なされている方、これ から関与なされる方、様々な状況と思いますが、今、まさにG空間（地理空間）情報を高 度に利活用する社会の実現に向けた取組が本格的に開始されるタイミングと感じています。 今後、我々はこの取組に対して、大なり小なり関わりを持つことになると考えられますが、 空間情報コンサルタント集団として、様々な場面に主導的に取り組むことで、より質の高 い社会の実現を目指すことが求められるものと考えています。 （住田英二：アジア航測） ＜編集よりお知らせ＞ ６月号は高さんの担当です。 ■企画委員会・各支部活動報告 ◇「スペーシャリストの会」関西支部 議事録 開催日時：平成25年04月10日（水）15:00〜17:00 開催場所：国際航業株式会社 西日本事業本部 会議室 出 席 者：藤井、西村、内田、大石、森田、岩切、平田、井畑、名草、堀 前出（事務局）以上11名 欠 席 者：11名 議事録作成：堀（朝日航洋） １．報告・確認事項 �〜芦鵝並�15回支部会議）議事の確認 �◆屮好據璽轡礇螢好箸硫顱彜覯莪儖�会（1・3月）内容の報告 ��「KIT空間情報セミナー」（3月）内容の報告 ２．討議事項 �（神�25年度技術士一次試験対策講座の開催に向けて 開催日：６月８日（土） 開催場所：アスコビル 使用テキストは「平成２５年度 技術士第１次試験講座 基礎・適性科目Ver.13」 （中部技術士試験支援グループ）を使用する。 ・朝日航洋にも担当講師をお願いしたい。今年は昨年度と同じメンバーとするが、 来年度は枠を持って頂きたい。 ・過去の受講者の体験記の掲載について検討する。 ・講座の記録の取扱いについて検討する。 ��第２回スペース・サロン＠Kansaiの開催に向けて（資料−5：参照） 開催日時：平成25年8月7日（水） 開催場所：第18回会議と同時開催とする。 テーマは「防災」 講師は国際航業�蝓弊床�氏）、�螢僖好魁平硬鳥瓠砲�1時間ずつ受け持つ 講演45分、質疑15分程度の配分とする。 西岡氏：（仮題）「空間情報技術を活用した津波防災」 森田氏：（仮題）「空間情報技術を活用した土砂防災」 開催場所は朝日航洋であり、今回と同様に案内図を事務局の前出氏まで送信する。 ��その他 ・スペーシャリストの会関西支部の異動者については、解る範囲で事務局に連絡する。 ・次回会議から関西支部の名簿（勉強会の記録等も含む）も会議資料として配布する。 ３．第１２回勉強会 担当者：井畑氏「東日本大震災に伴う放射能汚染のリスク分析」 ４．次回予定 平成25年6月6日（木）15時〜17時 会場：写測エンジニアリング（株） 勉強会講師担当：船田氏（パスコ）、議事録作成担当：田中氏（パスコ） ＜編集よりお知らせ＞ 企画委員会及び各支部活動報告の議事録は、毎月10日迄に原稿を送付頂ければ、当月号 に掲載致します。なお、文字数によっては抜粋・要約する場合があります事を予めご了承 下さい。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ ゴールデンウィークが明けたこの時期は、うつ病の発症が年間を通して最も多い時期だ そうです。単なる連休疲れのほかに環境、生活リズム、気候の変化によって体調を崩し精 神的に病んでしまうことが原因の一つと言われています。みなさんは大丈夫でしょうか。 私は、このゴールデンウィークを利用し日本三百名山のひとつに登ってきました。近年、 高齢者の登山ブームに加え、山ガールが参戦したことで、名の知れた山（？）は異常な賑 わいで、山の静けさ、小鳥のさえずり、寛ぎの時間を楽しむには少々行き場所を間違えた かと思えるほどした。 登山も昔とは違い「空間情報」が利用されています。私は、知人から教えてもらった iPhoneアプリ「Field Access」を登山時に使っています。このアプリは、国土地理院の電 子国土基本図やオルソ画像を背景画とし、iPhone内臓のGPSにより位置情報を取得します。 登山中の位置、標高の確認はもちろん、ログを残すことにより登山後の軌跡ルート、登山 時間、高低差などを平面図および縦断図を表示し総括することができます。このアプリは、 有料ですがiPhoneを「GPS付ガジェット」として使用できることからガーミンなどの専用 GPSが無くても十分満足できる機能を有しています。 このように「空間情報」は、軽登山の世界でも身近な存在として浸透しており、人々の 生活を向上させていることは確かです。すごい！ 次回は、今回紹介したアプリを教えてくれた弊社の菅原さんにバトンタッチします。 （小更亨：パスコ） ■コラム 【執筆順番（敬称略）】 2013年 5月号 盛田（パスコ），西野（パスコ） 6月号 中野（朝日航洋），宮坂（中日本航空） 7月号 江��（中日本航空），田丸（パスコ） 8月号 村上（朝日航洋），多田（ﾀｯｸｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ） 9月号 千葉（ﾀｯｸｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ），永田（パスコ） 10月号 廣瀬（ヤフー），向平（パスコ） 11月号 鵜飼（中日本航空），野田（アジア航測） 12月号 根本（パスコ），�睛�（朝日航洋） 2014年 1月号 岡部（パスコ），堀（朝日航洋） 2月号 小田原（アジア航測），西村（ｻﾝｺｰｺﾝｻﾙﾀﾝﾄ） 3月号 〜H25年度新会員を予定 ◇コラム「デジタルとアナログ」 GWには、妻の実家に帰省して休暇を過ごした。滞在期間中、義父の運転で私がナビして 見知らぬ集落に行くことがあったのだが、スマートフォンと地図アプリの便利さを改めて 感じた。最も感心したのは、スマートフォンのマイクを使うと、住所の読み上げだけで目 的の個人宅の場所が地図に表示されたことだ。知らない集落の地名は、漢字変換などのキ ータッチが上手に出来ないことが多いが、マイク入力は話すだけなので簡単だった。また、 行き先が狭隘道路の多い集落では、地図が車で進入できるルートかどうかの判断にも役立 ち、ありがたみを実感した。 別の日には近所の山にハイキングなどをさせてもらった。こちらは、スマートフォンア プリではなく登山用地図を利用した。幼少の子供たちと同行するので、行動時間を見積も るためにガイドブックではなくて等高線とスケールのある地形図が重要だった。ハイキン グ前日は距離感を計ろうと、15年前に国土地理院のショップで購入したキーホルダータイ プのキルビメーターを使って地形図をなぞってみたのだが、親類の園児たちに楽しそうな おもちゃと間違われて、取り合いの騒ぎになってしまった。 （盛田彰宏：パスコ） ◇コラム「空間イメージ力」 ＧＷが終わり、リフレッシュできた方や、疲れが抜けない方がおられると思いますが、 いかがお過ごしでしょうか？ 仕事や休日など車を利用して出かける事があると思いますが、道に迷ったり、道を覚え るのが苦手という人は知り合いや家族にいないでしょうか？人が道に迷う理由は人それぞ れ色々事情があるようですが、多くは目印を見つけられないことなど、地図や空間をイメ ージできないことが要因であると言われています。迷いやすい特徴としては、目印を見つ けられない、通った道を覚えられない、地図や空間をイメージできない、地図の見方が分 からない、行動範囲が狭いなどが挙げられ、迷いにくい人は逆にそれらが出来る人のよう です。 空間イメージ力や記憶力が高い人＝知能の高い人という感じがありますが、関係は無い ようです。また、男性よりも女性の方が道に迷いやすいイメージがありますが、これも単 純には関係は無いそうです。しかし男の子は幼いうちから子供だけで遠くまで遊びに行っ たり、探検ごっこや秘密基地ごっこをしたりと、空間的なイメージ力が必要になるような 環境で育つため、後天的に空間認知能力が身につくとも考えられているようです。 出かける前の予習でイメージ力を補うことで、道に迷いにくくすることができるようで す。方向音痴は、見たことの無い風景が現れることで、慌ててしまい迷いやすくなるよう で、最近の技術であるGoogleマップのストリートビューで街の様子を見ることで、空間イ メージを付けてから行動するのもいいそうです。 私自身は比較的道を覚えるのが得意であり、地図に頼らず時折、知らない道を敢えて選 択し、自分のイメージしている道に繋がるかなど楽しんでおりますが、様々な人が地図と 楽しく関わりあえるような地図作りにも大切かと思います。 （西野博司：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 今月は記事がございません。皆様からの投稿をお待ちしております。 ■測量協会イベント情報のお知らせ ◇第33回 地理空間情報イブニング・セミナー 「デジタルアーカイビング「時間軸」を重視したデータ取得と処理の事例」 講 師：佐野一英氏 (合)アミューズ・ワンセルフ 日 時：平成25年5月28日（火）16時〜17時30分 会 場：日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/k-academy250528.pdf ◇公開講座 「古代の測量術と邪馬台国」 講 師:野上道男氏(東京都立大学名誉教授) 日 時:平成25年7月3日(水)16時〜17時30分 会 場:日本測量協会 研修室(東京都文京区小石川) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/open250703.pdf ◇新刊図書発刊予定 「公共測量 作業規程の準則 基準点測量記載要領(改訂版)」平成25年5月末 刊行予定 「公共測量 作業規程の準則 平成25年3月29日一部改訂」平成25年5月末 刊行予定 「測量関係法令集(25年版)」平成25年5月末 刊行予定 「設計業務等標準積算基準書 25年度版」平成25年5月末 刊行予定 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2.htm （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 見知らぬ土地や遠方への移動、更に様々な屋外レクリエーションの場では、もはや地理 空間情報技術とそれを活かしたサービスが不可欠のようですね。 大型連休での余暇等は、家族や知人に日頃培った空間情報の知識や経験、そして何気な く自分の仕事の話をする、よい機会なのかもしれません。 （追伸） 先週発売の週刊ポスト(5/24号)に当会顧問の村井先生の記事が掲載されていました。 専門誌ではなくコンビニやキオスク等でも買える一般誌への記事掲載は、数多くの人の 目に留まり、（雑誌全体の内容はともかく）測量、地理空間情報技術を一般の人々に認知 させる意味でも大きなインパクトがありますね。 (大橋) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
|
| 戻る | |
| CGIの匠 |