| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.79 | 発行日時：20013年7月17日6時49分58秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20013年7月17日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.79 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ：＊ニュース・ラウンジ ＊企画委員会・各支部活動報告 ＊リレーエッセイ＜空間連携＞ ＊コラム ＊空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ＊測量協会イベント情報のお知らせ ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ「最近の技術士制度検討について思うこと」 東京では梅雨が明け、連日猛暑に耐えて過ごしている。毎年この時期になると、空間情 報総括監理技術者試験が始まり、その直ぐ後には技術士二次試験が控えている。受験者た ちには息の抜けない暑い夏であろう。 さて、「建設通信新聞(6月4日(火))」によれば、文科省技術士制度検討特別委員会でキ ャリア形成のあり方などが議論されているようだ。正式名称は第７期技術士分科会制度検 討特別委員会で、5月に2回、7月に1回委員会が開催され、それぞれの議事録や配付資料は 文科省Hpに掲載されている。 同委員会は、平成25年1月に取り纏めた「今後の技術士制度の在り方に関する論点整理」 （第6期技術士分科会）の主要論点についての検討を行うために、技術士分科会のもとに 設置された。主要論点は、�ゝ蚕兒里傍瓩瓩蕕譴觧饉素塾蓮↓�技術士試験、�Ａ躪腟蚕儡� 理部門、�さ蚕冑�門・選択科目、�シ兮蓋�鑽(CPD)、�ι甬擲搬隋Τ萢兮タ福↓Ч餾歸�通 用性、��大学教育との連携である。 同委員会の議論の中で、特に興味を引くところが、� ↓�、�┐任△襦�これらについて 公開されている資料等から私なりに思うところを記したい。 技術士の資質能力であるが、問題発見能力、問題解決能力、固有技術、応用能力を基盤 に、技術者倫理、大局的俯瞰能力、幅広い教養、リスク管理、高度な応用能力、語学力が 求められ、技術者の管理や指導に加えて、技術者の監査や評価までの役割が期待されてい るようだ。私自身、資質能力を多く具備するだけでも遠く及ばないところであるが、加え て、これまで技術士の役割としてあまり考えられていなかった技術者の監査や評価まで、 その役割が及ぶようになれば、私たちもなお一層資質能力向上が求められることとなろう。 総合技術監理部門については、20技術部門の上位に置く部門として位置づけられるよう だ。20技術部門中のどこかの技術部門を取得後に、一定の継続教育(CPD)を経て総合技術 監理部門を取得するようになるようだ。さらに、現在の科学技術・イノベーション推進な どの面から、複数の専門領域の技術・知見を融合していく必要があり、20技術部門を5技 術部門へ括り直すことも検討しているようだ。 技術士のキャリア形成イメージとしては、企業の主任・係長クラスで技術士資格を取得 し、管理職クラスで上位の総合技術監理部門の技術士(総合技術士)なるように考えられて いる。そのために、技術者が技術士資格を取得するまでの学習を大学が社会人向けの公開 講座を通じて実施するなどのキャリア形成の具体例も提示している。 今後、20技術部門の技術士資格は、特別扱いされるような技術資格というものから技術 者の中堅クラスではごく普通に具備する技術資格へと変わるのではないだろうか。さらに、 総合監理部門の技術士資格は管理者クラスでは必須の技術資格として具備するようになる のだろう。30数年前に技術士を取得すれば無条件で管理職にした企業があったが、これか らは総合監理技術部門の技術士が取得できれば無条件で管理職にする企業も出現するかも しれない。 （瀬戸島政博：日本測量協会） ＜編集よりお知らせ＞ ８月号は林さんの担当です。 ■企画委員会・各支部活動報告 ◇「ＳＰの会」関西支部 第17回会議 議事録（一部省略） 開催日時：平成25年6月6日（木）15:00〜17:00 開催場所：写測エンジニアリング株式会社 会議室 出 席 者：藤井支部長（写測エンジニアリング）、西村副支部長（アスコ）、 平田（国際航業）、船田（パスコ）、前出（事務局） 以上５名 欠 席 者：16名 議事録作成：船田（パスコ） １．報告・確認事項 �〜芦鵝並�16回支部会議）議事の確認 �◆屮好據璽轡礇螢好箸硫顱彜覯莪儖�会（５月）内容の報告 ２．討議事項 �（神�25年度技術士一次試験対策講座の開催に向けて ・昨年度の開催時同様、受講者へのアンケートを実施する。 ・アンケートは事務局にて準備する。 ・アンケートは受付時に配布し、休憩時間（15:15〜15:25）に回収する。 ��第２回スペース・サロン＠Kansaiの開催に向けて（資料−2：参照） ・開催案内の一般配布にあたっては、講師へ案内資料の事前確認を行う。 ・講師説明資料は、７月末までに事務局へ提出する。配布資料と説明資料が異なる 場合には、それぞれを提出する。 ��その他 ・ＳＰの会関西支部の異動者については、解る範囲で事務局に連絡する。 ・第３回スペース・サロン＠Kansai（平成25年12月4日開催）の外部講師について 意見があった。（講師は、話題性を拡げるために異業種から招待してはどうか） ３．第13回勉強会 担当者：�螢僖好魁柄ヅ鳥瓠� 題材：「航空レーザ測量データを用いた浸水情報の提供事例紹介」 �／賛緇霾鵑猟鷆＿歛� ��一般的な洪水ハザードマップ（参考例） ��浸水想定区域〜洪水ハザードマップ �す匐�レーザ測量の活用と課題 �タ緻未了絢仝飢修砲茲襯好燹璽献鵐� ��航空レーザ測量データによるスムージング事例 �Щ絢仝疑緻未粒萢兒�例（流下型氾濫区域の洪水痕跡調査） ４．次回予定 日時：平成25年8月7日（水）13:30〜14：15 会場：朝日航洋（株） 会議後に、第２回「スペース・サロン＠kansai」を開催する。 以上 （藤井雅雄：写測エンジニアリング） ◇「ＳＰの会」企画委員会 議事録（一部省略） 日 時：平成25年7月10日（水）15：00〜17：00 会 場：日本測量協会 303号室（3F） 出席者：瀬戸島、津留、林、望月、秋山、高岸、大伴、大友、村木、池田、中舎、岡本 廿楽（事務局） 欠 席：住田、早川、藤井、神原、田中、鈴木 議 事 1.今回の議事録の作成者 村木 2.前回議事録の確認 3.報告事項 (ア)各支部活動報告（中部、東北、関西、東京） �‥豕�支部 5月28日の報告以降特になし、昨年度と同じく夏場に技術士1次試験対策講座を開催 するか検討 ��関西支部 東北支部 中部支部 特になし ��「SPの会総会」10月18日に予定。パネルディスカッション予定 (イ)MM誌の記事等について なるべく本等の内容紹介を出して欲しい。 各社ホームページ立ち上げ担当者を任命して欲しい。 中日本航空(江崎氏)、アジア航測(清水氏)、パスコ(大橋氏)、国際航業(未定) 朝日航洋(未定)、未定の各社は、決り次第に瀬戸島会長に連絡すること (ウ)空間情報総括監理技術者活用状況 ��2012年度453案件で活用される。 ��各社の状況として、パスコ社（プロポーザル、総合評価方式、入札資格で活用）、 その他の企業でも同じ状況。」 �Ｂ�技協の地理情報標準認定資格制度について （1）初級、中級（初級を合格していることが受験条件） （2）広く地理情報標準を活用して、地理空間情報に関する業務を適切に遂行でき、 国際的にも通用する専門技術者を養成するともに、地理情報標準の知識・技能 が一定水準以上であることを認定する制度である。 (エ)公開講座 � 峺殿紊梁�量術と邪馬台国」野上道男先生が7月3日（水）16時〜17時30分に開催 →好評につき9月に再度行う予定 (オ)空間情報総括監理技術者更新の件 �〇餝兵萋声圓涼罎任眤�量協会の会員になればOKと思っているが、CPD台帳登録を行 いポイント管理を行わなければCPDリストから名前が削除される。今後、別の資格 である地理空間情報専門技術者にもCPD年間30ポイントを課す予定。 (カ)第34回イブニングセミナー 日時：平成25年9月19日（木）演題：「−準天頂衛星−」 場所と時間等は別途案内あり 4.討議事項 (ア)月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの分担執筆の確認（資料-2参照） �‖�11弾「安心・安全」終了 ��第12弾「続・地域に生きる技術」 �Ｂ�13弾「維持管理」に決定 (イ)日本写真測量学会北信越支部セミナー講師派遣の件 �‖�3回 9月27日開催、担当者：渡邉裕三氏（パスコ） ��第4回 11月29日開催、担当者：未定（アジア航測） (ウ)新規出版物の確認（資料-4参照） �仝什漾⊆紘�中 7月末に原稿を始めて集める予定。 (エ)「SPの会総会」の件 �‘�時と場所10月18日 14時〜17時 測量年金会館 （1）総会（30分） （2）特別講演（1時間）村井先生 （3）パネルディスカッション（大手各社のNo2クラスによるSP会に期待すること等） (オ) 空間情報技術事例報告集について �￣�用測量論文集は、事例集から基礎研究論文のレベルになり事例発表の場が無く なって来た。 �△海了�例集に投稿しポイントを取得して行けば、空間情報総括監理技術者の試験資 格審査で有効になる 5.G空間2013に関して (ア)日時：11月14日（木）15日（金）16日（土） (イ)会場：日本科学未来館 (ウ)主催：日本測量協会、全国測量設計業協会連合会、日本測量機器工業会、 日本測量調査技術協会 (エ)民間団体：38社 6.次回予定 日時：平成25年度9月19日（木）13：30〜15：30 場所：日本測量協会３F会議室（301室） （村木広和：株式会社イメージワン） ＜編集よりお知らせ＞ 企画委員会及び各支部活動報告の議事録は、毎月10日迄に原稿を送付頂ければ、当月号 に掲載致します。なお、文字数によっては抜粋・要約する場合があります事を予めご了承 下さい。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 最近、私は小水力発電の計画設計業務に携わっています。小水力発電とは、再生可能エ ネルギーの一つで、我が国に賦存する豊富な水力エネルギーを地域に密着して利用しよう とする分野です。太陽光発電などに較べれば、普及していないというのが現状です。 小水力発電では、水量とともに落差、つまり取水位と放水位の標高差が発電量を決める 要因です。DEMデータを用いれば、流域面積から水量を、取水地点と放水地点を選んだら 発電量が算出されますので、ＧＩＳによる適地一次選定が期待できます。小水力発電の普 及促進のために、空間情報が高度に活用されて欲しいものです。 私が携わっている小水力発電の業務では、農業用水路や水道など、砂防と全く異なる技 術分野を相手にしています。農業土木では1mm単位での水位の検討を行っているのにおど ろかされました。これまで私が20年間携わってきた砂防計画では土砂量などを算出するの にそこまでシビアに検討することはまずありません。一方、農業用水では、平坦な地形で の水争いなど、地形特性と経済活動をバックに培われてきた技術なのだと、砂防との違い を痛感させられ、苦労しました。しかし、少しだけですが、経験値も上がったかなと思っ ています。 次回は、当社の仙台支店で小水力発電や被災地復興のために精力的に活動されている渡 辺智晴さんにバトンを渡します。 （中野修：アジア航測） ■コラム 【執筆順番（敬称略）】 2013年 7月号 江��（中日本航空），田丸（パスコ） 8月号 村上（朝日航洋），多田（ﾀｯｸｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ） 9月号 千葉（ﾀｯｸｴﾝｼﾞﾆｱﾘﾝｸﾞ），永田（パスコ） 10月号 廣瀬（ヤフー），向平（パスコ） 11月号 鵜飼（中日本航空），野田（アジア航測） 12月号 根本（パスコ），�睛�（朝日航洋） 2014年 1月号 岡部（パスコ），堀（朝日航洋） 2月号 小田原（アジア航測），西村（ｻﾝｺｰｺﾝｻﾙﾀﾝﾄ） 3月号 〜H25年度新会員を予定 ◇コラム「宇宙世紀の記憶」 宇宙世紀0079（ダブルオーセブンティナイン）。この文言にトキメク方は、多いかと思 います。今なら宇宙世紀0113（オーワンサーティーン）でしょうか。そう、機動戦士ガン ダムの時代設定ですね。テレビ放映開始年の1979年から宇宙世紀が付けられています。 ガンダムの舞台背景は、宇宙空間に散らばるスペースコロニーと呼ばれる宇宙植民地が 特徴的で、そのうち月の裏側にあるサイド3が｢ジオン公国｣として地球連邦軍と戦うこと が主なストーリーです。宇宙空間が主要な舞台ですが、地球での戦闘シーンもあります。 場面設定などは、地球上の実際の地名を出したりアレンジしたりしていますので、地図帳 や地球儀を眺めてガンダムに出てくる地名を見つけたときは、感動ものでした。少し挙げ ると、ザンジバル、オデッサ、アッザム（アッサムに空目）、大西洋血に染めて、など。 アニメの世界が実在する地名を使っていることで、バーチャルとリアルが結びつき、より 物語に引き込まれるという感覚を感じていました。（え？小学生で？。これは後付け感想 ですね。）虚実ないまぜが、よりイマジネーションをかきたてる。 このように、物語に出てくる地名から地理への興味が強くなるという意識は、舞台探訪 や聖地巡礼などの行動に現れてくるかと思います。『物語により強く入り込みたい。』最 近では、それを最初から考慮して番組制作をしている場合がありますね。小さい時の記憶 に地理的感動を与える。そんな側面から地理空間情報がもっと活躍できればなあと、いつ も思うのでした。 さて、この次お会いする時は『箱根：エヴァンゲリオンの聖地として』かな。まだ行っ たことないけど。 （江��充典：中日本航空） ◇コラム「スマートフォン」 スマートフォンの普及率は、公式発表資料はないものの、電気通信事業者協会等の発表 によると、2013年3月末現在で約37%、2014年3月末で48%（契約件数1000万件超の増加）に なると予想されているようです。このように右肩上がりで普及するスマートフォンですが、 私自身は2カ月前まで、そのパフォーマンスに完全に失望しておりました。その理由は、 『電池の消耗が極端に早い』ということです。待ち受け状態で1日もたず、極端な場合は 半日も持たない。私はスマートフォンを選ぶ時に、機能重視で相当迷ったのですが、最も 肝心なことを忘れておりました。すなわち、『どんな機能であっても、電池がないと使え ない』ということです。端末は多機能であっても、電池を気にして使えないのです。当然、 携帯ショップに相談しました。その結果、「使わない時は電源を切っておくしかない」と 言われ、あきらめモードでした。常に電池切れを気にしながら、1年数か月が経過した頃、 別の携帯ショップに再度、電池の消耗について聞く機会がありました。すると、「不要な アプリが立ち上がっているのでは？」とのことで、確認してもらったところ、20を超える アプリが見えないところで起動しておりました。その中でも、無料通話ができるアプリが 占める割合がダントツだったため、そのアプリを削除したところ、それなりに携帯を使っ ても、電池は1日持つようになり、問題は一気に解決しました。ここで、私が相談した2つ のショップの違いは、先に相談したショップはいつも客が多く、後者は比較的客が少ない ということです。担当者の優劣の差はあるでしょうが、忙しさにかまけて、ひとつひとつ の対応が疎かになっていないかと自分を戒める良い事例となりました。 （田丸和章：パスコ） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ◇「コンクリート崩壊〜危機にどう備えるか〜」溝渕利明 著（PHP新書 本体760円） 社会インフラの維持管理・修繕の重要性が増していますが、本書でも、特に高度成長期 に大量に造られたコンクリート構造物の寿命に警鐘を鳴らしています。 新書なので、全般的にコンクリートの専門家以外でも読めるような内容で、コンクリー トの歴史や鉄筋コンクリートの病因等を解説しています。また、著者はコンクリートの 「健康管理」と「病気」の予防や治療、延命を行う「コンクリートドクター」の配備を提 案しています。 （大橋） ■測量協会イベント情報のお知らせ ◇「瀬戸島会長 2013年建設事業関係功労国土交通大臣表彰を受賞」 瀬戸島会長は、建設事業に対する功績により7月10日（水）に国土交通省本省にて、 建設事業関係功労国土交通大臣表彰を受賞されました。お慶び申し上げます。 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、 (1)創意工夫性（何らかの創意工夫による業務改善への貢献など） (2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に適用していく際の実用性など） (3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、信頼性や実証性など） (4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新たな展開や応用の 可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開性） という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿ください。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 技術士の試験日が近づいてきましたが、今年から大きく制度が変わったので、受験しな いまでも今年の試験内容に注目している方も多いかと思います。 私が最初に受験した時は、経験論文等の記述が占める割合も多く、試験が終わる頃には 手や指が痛くなるくらい書き疲れたように記憶していますが、それを考えると隔世の感が ありますね。 (大橋) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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