| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.94 | 発行日時：20014年10月14日9時12分24秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20014年10月14日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.94 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（大山容一） ＊企画委員会・各支部活動報告（林義政，藤井雅雄，池田晃三） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（片桐雅一) ＊新会員のコーナー（村田雅彦，小野貴稔） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（早川和夫） ＊測量協会からのお知らせ（廿楽実） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 昭和54(1979)年10月18日、当時高校生だった私は、部活の合宿を終えて昼過ぎに帰宅し ました。居間のテレビには、モクモクと黒い噴煙を上げる御嶽山の姿が映し出されていま した。有史以来活動の記録がなかった山の、最初の噴火でした。「死火山」「休火山」が 死語となった瞬間です。 このところ、火山の噴火、豪雨と土砂災害、そして地震と津波と、大自然の脅威に翻弄 されている日本ですが、確かにちょっと多いなという気がするかも知れませんが、元来、 日本の気候・風土はこういうものなんだと、思い直す必要があると思っています。 「天災は忘れたころにやってくる」とは偉大な物理学者で随筆家の寺田寅彦(1878-1935) の言葉で、最近は「天災が忘れる間もなくやってくる」と言えなくもないですが、氏は晩 年、江戸期から噴火を繰り返してきていた浅間山を見て、次のようなエッセイを残してい ます。 −−ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、 正当にこわがることはなかなか難しいことだと思われた−− 地理空間情報の取得技術や解析技術は、他のIT技術ともあいまって、この10〜20年で著 しい進歩を遂げ、その成果は地図データや画像データの普及と大衆化、天気予報(気象情 報)等の精度向上などに貢献しています。ともすると、現代科学でもう何もかも解明され 尽くしたかのように錯覚してしまいがちな今日このごろ、それを超越する災害にみまわれ たとき、「未曾有」「想定外」「これまで経験したことがないような・・・」「命を守る 行動・・・」「異常気象」「気候変動」と、半ばパニクって思考停止してしまったような 表現を公けが使い始めていることに、漠然とした危惧を覚えます。 八百万の神を信仰し、大自然を謙虚に受け入れ、堪え忍びつつ強かに生きてきた日本人 の知恵、石碑・伝承・地名などにその教訓を残してくれてきた伝統を、冷静に見つめ直す ときだと思います。不意の噴火活動の犠牲になられた方々の死を無駄にしない取り組みを、 専門技術者の立場から進めていこうではありませんか。 （大山容一：国際航業） ＜編集よりお知らせ＞ 11月号の担当は鈴木浩二さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略） ◇「スペーシャリストの会」企画委員会（平成26年7月）議事録 日 時：平成26年7月16日（水） 13:30-15:30 場 所：日本測量協会 301会議室 出席者：瀬戸島、住田、林、秋山、望月、村木、大友(島田)、大山、岡本、早川、 藤井、廿楽（事務局） 欠席者：田中、中舎、大伴、鈴木、池田、神原、津留、大橋 議事項目 １．前回議事録の確認 ２．報告事項 (1)各支部活動報告 東北支部長は大津さん（パスコ）から清水孝さん（アジア航測）に変りました。 (2)MM誌の記事について (3)空間情報技術事例報告集への投稿（瀬戸島説明） これまで2件の応募があるが、再査読中である。 ３．討議事項 (1)委員交代及びMM誌編集委員長(2年間)交代 委員 大友氏(国際航業)から島田氏へ交代 MM編集委員長 大橋氏(パスコ)交代、10月から朝日航洋へ依頼 朝日航洋で人選を行う (2) 月刊「測量」SP会のコーナーについて 第14弾「続・技術は人に宿る」 第1回 7月10日原稿締切 入稿済み 第2回〜第6回 責任者が原稿依頼の手配をする 第15弾については「技術者資格」をテーマにすることで合意 分担は、以下の通り（敬称略） 土木学会関係：国際／測技協関係：アジア住田／日林協関係：パスコ望月 区画整理関係：パスコ林／地質関係：アジア足立／コンクリート関係：国際 (3) 日本写真測量学会北信越セミナー講師派遣について（林） 第2回〜第5回まで講演者決定済み (4) 2013年新規出版物の進捗（住田） 「測量系技術者のための技術文章分析のコツ」の執筆者校正終了。 印刷工程に入る。その後、校正を経て、11月に刊行する予定である。 (5) SPの会総会（10月17日）について（瀬戸島） 議論の結果、パネルディスカッションではなく、講演候補者として、 �（＾翅拌綮瓠↓�業界関係誌記者、��JACIC関係者等に依頼することで 瀬戸島会長に一任した。 懇親会の負担額は、ＳＰ会会員1,000円、その他3,000円とする。 (6)新規出版物の企画「測量系技術者のための技術士合格への道改訂版」（瀬戸島） 改定することを確認した。出版時期や執筆者は、今後の検討とする。 ４．その他 ○シニア技術者層への研修と就業創出に取り組んでいく予定（瀬戸島） ○協会会員にフェロー会員を設ける予定（瀬戸島） ○GMの会のメンバーで報告会を開催したい。（瀬戸島） ○プレ・イノベーション大会の報告 ○2013年度 空間情報総括監理技術者活用物件表・委員に配布した。 （林義政：パスコ） ◇「スペーシャリストの会」関西支部臨時総会及び第23回会議 議事録 日 時：平成26年8月8日（金）13:30〜14:30 第１部：臨時総会；13:30〜14:00 第２部：第23回会議；14:00〜14:30 場 所：株式会社パスコ 関西事業部 会議室 出席者：藤井、西村、内田、田中、平田、井畑、船田、白井、村田、大久保、名草、 堀、西岡、前出（事務局）、以上16名、ｵﾌﾞｻｰﾊﾞｰ：河野 欠席者：11名、ｵﾌﾞｻｰﾊﾞｰ6名 議事録作成：西岡（国際航業） 議事内容 １．第１部：臨時総会 �＿饌А憤董棒�定の趣旨説明 ��会則（案）の承認 ��その他 →10月3日の予定を変更して10月24日（金）に総会（及び定例会）を変更する。 役員切り替え及び運営方針の承認を得る。議題内容は事前に幹事会で調整を行 う。 ２．第２部：第23回会議 �〜芦鷁餤諜鳥�録の確認 �◆屮好據璽轡礇螢好箸硫顱廝祁酖抓覯莪儖�会の報告 �Ｂ茖飢鵐好據璽后Ε汽蹈鵝�kansaiの運営方針 �な神�26年度技術士一次試験対策講座を終えて →もう少し説明時間等の割り振りを考えるべき、過去問について要点を絞る必要 あり。 →社内で勉強会が開けない小規模な会社では一定成果あり。 →テキストの事後活用を考慮すべき、ガイダンスをコンパクトにして、「過去問 の傾向と対策」に重きをおくほうが良い。 →事前にテキストを送付し過去問を解く等の準備を行ってもらう方法については、 印刷の関係で事前準備（注文）が必要なこと、1ヶ月前には資料準備が必要な ことから見送りとする。 →今年の参加が１３名あったので来年も継続する。 →受験生の募集については、広く協力会社も含めて呼びかけるものとする。 ３．次回予定 平成26年10月24日（金）午後３時〜午後５時 �蠅�んこう 議事録作成担当：西川氏 勉強会講師担当：田丸氏 ４．【第４回 スペース・サロン @kansai 】 15:00〜17:00 � �GNSSの最近の話題」講師：三島 研二氏 （株）パスコ 技師長 �◆屐焚樟癲帽丗�業６０年の功罪とこれから」講師：坂本 荘太郎氏 （公社）日本測量協会幹事、前：朝日航洋（株）理事 （藤井雅雄：かんこう） ◇「スペーシャリストの会」 企画委員会（平成26年9月）議事録 日 時：平成26年9月24日 13：30-15：30 場 所：日本測量協会３F 301会議室 出席者：林、大橋、中舎、早川、望月、大伴、秋山、大山、池田、廿楽（事務局） 欠席者：瀬戸島、住田、村木、岡本、鈴木、津留、神原、藤井、島田 議事項目（今回の議事録担当 アジア：池田） ０．会費納入方法について ・・ 振込方式とする （事務局、渡辺様より説明） 振込手数料はSP会負担とする。 振込用紙（赤色）を作成しまとめて各社の代表者に送付する。 １．前回議事録の確認 顧問、最高顧問の取り扱いについては継続審議 ２．報告事恒 （１）各支部の報告 �｜翩�支部報告 第30回を8月22日開催 出席者25名 ○報告・検討事項 愛知県講習会開催予定（10月ころ） 講師は大日Cの松永氏、パスコ渡辺氏予定、会場未定 次回講習会はADCP流速計による流量観測見学会（11月15日 10：00-12：00） 次次回は白井氏（国際）担当 ○討論事項 東京支部と中部支部の両方で活動する人の取扱いについて検討 中部では、両方の活動を認めている、他支部からの参加も認めている。 ��東京支部報告 SP会勉強会開催（8月4日 パスコにて）テーマ：CIMと測量業の関わり 次回 11月4日開催予定 （会場：朝日航洋）テーマ：CIMの問題点と解決策 勉強会については、現在、企画委員会を通じた案内などになっているが、今後の 公開直し方など、継続して検討していく �４慇昌拮堯� 臨時総会開催 8月8日（パスコ 関西事業部 会議室） 議事内容：会則制定 第２３回会議 スペースサロンの運営方針など （２） MM誌の記事等について ニュースラウンジの執筆担当は記事の最後に次回執筆者を指名しているが、 再確認が望ましい。 レンタルサーバの調査報告 GMの会では年間1,020円（10GB）のレンタルサーバ利用中 SP会でも検討 （３）空間情報技術事例報告集 ２編が引き続き保留中 ３．討議事項など （１） 編集長交代について ・・ 11月号より担当予定 朝日航洋より人選予定（本日段階で未定、総会のＰＰＴには間に合わせる） （２） 月刊「測量」スペーシャリストコーナー ●第14段 中日本 宮坂氏 の執筆タイトル未定 中舎さんが確認 CSGコンサル 安藤さんの執筆タイトル未定 早川さんが確認 ●第15段 「技術者資格」・・ 順番決定 （３）測量・地理空間情報イノベーション大会 概要検討 日時：2015年6月23〜24日 場所：東京大学弥生講堂・弥生講堂アネックス 40名、80名、30名の３会場を利用可能 分科会のテーマは次回までに朝日航洋でプラン案概要を取りまとめる。 （４）女性の会 各社より２名程度人選し準備会を開催する（12月までに決めたい） （５）北信越セミナー講師派遣 次回（9月26日）アジア畠 ・・ 時間を変更して対応予定 （６）新規出版物の進捗 工程が少し伸びた ・・ 2015年1月刊行予定 （７）SP会 総会資料（PPT）の検討 会則の変更があるので議案をとして項目立てる必要あり 細部修正事項は、廿楽さんと確認済 （８）新規出版物の企画 「測量系技術者のための技術士合格への道 改訂版」次回より検討 ４．その他 次回予定 平成26年11月19日 13：30-15：30 （池田晃三：アジア航測） ＜編集よりお知らせ＞ 企画委員会及び各支部活動報告の議事録は、毎月10日迄に原稿を送付頂ければ、当月号 に掲載致します。なお、文字数によっては抜粋・要約する場合があります事を予めご了承 下さい。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 大日コンサルタント株式会社の松永喜晴さんからバトンを受けました中日本航空の片桐 です。前回、「技術者には地形図をもとに現場での位置を判読する能力が必要」とありま したが、車に同乗する際に気になっていることがあります。「常に」北を上にしてカーナ ビ地図を利用する人がいることです。カーナビの案内に従って道を曲がるとき困惑しない かと心配するのですが、本人は「地図は通常北を上に描かれているから。」と意に介しま せん。私自身は進行方向を上に表示しないとカーナビをうまく利用できません。彼の方が 「空間認知能力」が高いのでしょうか。それとも根本的に頭の中での空間認知手法が違う のでしょうか。「絶対座標」と「相対座標」の捉え方にも関連する問題かと思います。こ んな思考が、地図づくりに結び付けられればと考えています。 次回は会社の先輩である中日本航空の宮坂聡さんにバトンを渡します。よろしくお願い します。 （片桐雅一：中日本航空） ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 2014年10月号 村田（パスコ），小野（中日本航空） 11月号 今井（国際航業），大江（パスコ） 12月号 花上（中央測量コンサルタント），伊藤（国際航業） 2015年 1月号 森本（四航コンサルタント），尾崎（アジア航測），油井（パスコ） ◇コラム「SP会入会に際して」 2013年度入会した�螢僖好海梁偲弔反修靴泙后Ｆ�社当時は、部屋一杯の大型計算機と、 専用のグラフィック端末を使って、地図データの編集や加工を行っていました。以降、 GISを用いた業務システムの開発を主な業務としてきました。はや四半世紀、今や、手の ひらのスマートフォンで、当時以上のことができるようになり、隔世の感があります。 位置情報はすっかり身近で、日常生活になくてはならない便利なものになりました。初め ての場所に行く時も、紙地図も持たず、下調べすらしないこともあります。（劣化してい るという説もありますが…）とはいえ、これからも位置情報を利用した新しいサービスが 提供され、生活を便利に安全なものにするために役立てられていくと思います。 しかし、そうした便利なサービスも、高品質で広域にわたって整備された地理空間情報基 盤があってこそのものです。使う道具は大きく変わりましたが、そうした基盤を整備する のは、昔も今も専門技術を備えたプロフェッショナルの仕事だと思います。 スペーシャリストの会に参加し、こうした高度な技術を備えたプロフェッショナルの世界 と、身近で日常生活に役立つ位置情報サービスとの間で、橋渡しの役目を果たしていけれ ば、とそんなことを考えています。よろしくお願いいたします。 （村田雅彦：パスコ） ◇コラム「自然との付き合い方の第一歩」 2013度入会の中日本航空（株）の小野と申します。所属部署の建物は県営名古屋空港の 近くにあり、ここで主に砂防に関連した業務に従事しています。 近年、全国的に土砂災害が頻発しており、地元である中部地区では、７月に台風８号に よる南木曽町での土石流災害が、９月には土砂災害とは異なりますが、御嶽山の水蒸気爆 発が発生しました。この２つの場所は馴染みがある場所で、災害が発生した時、「まさか あそこで・・・」と感じたことを覚えています。両地域とも過去に土石流や噴火が発生し ています。冷静に考えれば、自然という長大な時間軸の中で、再び土石流や噴火が起こる ことはあり得ることですが、しかし、たまたま災害が発生してしまうと、「まさかここで 起こるとは」と思わざるを得ません。 地域の歴史を理解し、ちょっとした自然の変化に敏感になり、雨・風が強くなれば「も しかしたら」という危機意識を持ち続けること、それが自然との付き合い方の第一歩にな るのかなぁ、と思う次第です。 （小野貴稔：中日本航空） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ◇「地図と愉しむ東京歴史散歩（地形編）」中央公論新社刊 竹内正浩著 定価1,000円税別 東京の町は、以外と複雑な地形でできている。その魅力は皇居をめぐるお濠の美しさや、 小高い丘と谷と豊かな水域を併せ持つ都心、川を埋め立てた戸越銀座、人工的に作られた 御茶ノ水の渓谷など。 江戸・東京の古地図をひも解きつつ、歴史・文化・東京の名所や都心のお屋敷等の魅力 を余すことなく伝えている。 （早川和夫：テイコク） ＜編集よりお知らせ＞ 11月号の担当は鈴木浩二さんです。 ■測量協会からのお知らせ ◇公益社団法人日本測量協会から重要なお知らせ 【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には所定の測量CPDポイントが必要になり ます。 《更新条件》 ☆平成21〜23年度までの認定登録者は、25ポイント/5年間 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。 また、測量CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する 年度まで更新はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にもその間は未掲 載となります。 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、 (1)創意工夫性（何らかの創意工夫による業務改善への貢献など） (2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に適用していく際の実用性など） (3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、信頼性や実証性など） (4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新たな展開や応用 の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開性） という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿ください。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 10月17日の総会をもちまして、メルマガの編集を交代いたします。 この２年間、編集に携わってきた感想としては、記事を提供頂く中で、本会には様々な 分野の人材が揃っていると、改めて感じています。 執筆者の方々には、ご多忙中のところご協力頂き、大変感謝しております。ありがとう ございました。 (大橋) ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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