| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.96 | 発行日時：20014年12月19日19時31分17秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20014年12月19日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.96 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（早川和夫） ＊企画委員会・各支部活動報告（福田真、渡邊祐三） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（鵜飼尚弘） ＊新会員のコーナー（花上康一、伊藤秀次） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（大山容一） ＊測量協会からのお知らせ（廿楽実） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 今年も11月13日から15日の3日間で、G空間EXPOが日本科学未来館で行われました。 展示やイベント内容は一般向けから専門性のある業界向けまで幅広く、子供から業界人 まで興味を引く内容でしたが、専門的な視点からは物足りなさを感じてしまったのは私だ けでしょうか。ただ、この誰にもわかり易い展示・説明方法は、我々技術者には忘れがち なところであり、勉強になりました。特に「みちびき」がなぜ地球の上空を8の字状の飛 行するのか？という疑問に対して、模型を使って一般の人にもわかり易く説明展示がなさ れていることに感心しました。 我々の興味を引くものとしては、やはりMMS、UAVといったところでしょう。航空機から 自動車、UAVとプラットフォームの変化により、利便性、経済性、精度の向上が進化して きていることを感じます。これらの計測技術の進化によって、更に空間情報総括監理技術 者（空間情報の利活用を目指す者）の活躍の場が広がっていくのではないでしょか。 空間情報技術が様々な分野で活用され、その活用方法や活用事例を参考にさらなる空間 情報の発展につながる提案を期待されていると感じました。そして、今年プレイベントで 盛況であったイノベーション大会が、次回は来年度の6月に本格的に東京大学弥生講堂で 開催されることが決まりました。 この際に、地理空間情報の専門的な分野で、もう少し掘り下げた事例や業務報告を通 じ、更なる研鑽の場となることを期待したいと思います。 (早川和夫：テイコク） ＜編集よりお知らせ＞ 1月号の担当は、望月貫一郎さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略） ◇「スペーシャリストの会」企画委員会（平成26年11月）議事録 日 時：平成26年11月19日（水）13：30〜15：30 場 所：日本測量協会 303会議室 出席者：瀬戸島、住田、池田、岡本、大山、鈴木、藤井、早川、大橋、福田、廿楽（事 務局） 欠席者：林、望月、村木、島田、田中、中舎、津留、神原、大伴、秋山 議事項目 1．前回の議事録の確認 2．報告事項 （1）各支部活動報告 �‥豕�支部報告 ・第2回勉強会を11月4日（月）に朝日航洋にて「CIMの問題点と解決策 ―空間情報 技術者がCIMに関わるには―」と題して開催。 ・第3回勉強会は、2月上旬にアジア航測にて開催予定。 ・技術士第2次試験講習会を4月上旬に開催予定。 �� 関西支部報告 ・「スペーシャリスト会」関西支部第1回総会及び第24回会議を10月24日(金)に開 催。 ・場所：�蠅�んこう別館203号室 出席者：会員18名・オブザーバー2名 ・内容：第1部（第1回総会）・第2部（第24回会議） （2）MM誌の記事等について （3）SPの会新会員について 未入会の合格者に入会の意向を再確認する。 （4）SPの会総会（10月17日(金)の懇親会経費報告 総会及び懇親会の経費について、事務局から報告があった。 （5）「空間情報技術事例報告集」への投稿要請 3．討議事項・要請事項 （1）月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆(毎号)の確認と企画 8回シリーズ以降のテーマについては、新会員が書きやすいテーマを次回の企画委 員会で検討。 （2）「測量・地理空間情報イノベーション大会」での発表セッションの協議 ・「測量・地理空間情報イノベーション大会」は、平成27年6月23日〜24日に開催予 定。場所は、東京大学弥生講堂。 ・主催は日本測量協会、共催はSPの会とGMの会の予定。 ・技術者ばかりではなく、経営者や営業マンにも出席してもらえるような内容とす る。 ・第1日目のテーマは、「技術とビジネス」。発表テーマ�，海譴�らのビジネス動向 ��可視化とビジネス �Ｃ輒楜蚕僂肇咼献優慌宗´ぁ崔輒椒咼献優后廚汎宛�。発表 テーマ� 銑い瞭睛討斑甘�を提案して欲しい。 ・第2日目のテーマは、「個別技術のワークショップ」。午前は「応用測量技術研 究」、午後は「応用測量技術研究発表会」。 （3）日本写真測量学会北信越支部セミナー講師派遣の確認 第1回（平成26年5月30日） ：今村 正夫（朝日航洋） 第2回（平成26年7月25日） ：今井 靖晃（国際航業） 第3回（平成26年9月26日） ：畠 周平（アジア航測） 第4回（平成26年11月28日）：近藤 弘宗（パスコ） 第5回（平成27年1月16日） ：荒井 一樹（東日本総合計画） （4）2013年新規出版物の進捗（住田副委員長） 「測量系技術者のための技術文章分析のコツ」は、6月に開催される測量・地理空 間情報イノベーション大会にて発売予定。 （5）関西支部スペースサロン開催での講師謝金について ・第5回スペースサロン＠kansai講師の経費拠出(外部講師：謝金18,000円・交通費 5,000円)については、承認を得た。 ・運営体制（主催か企画・運営）の選択は、地域の実情に合わせて関西支部で決めて れば良い。謝金等の支払いについては、外部講師（SPの会所属でない人、他支部の SPの会会員）はＳＰの会本部から支出し、内部講師（関西支部の会員）は日本測量 協会関西支部から支出することを原則とする。 （6）2015年新規出版物の企画(測量系技術者のための技術士合格への道改訂版」) ・第二次試験受験者にて、全部門の受験者を対象にする。 ・目次のたたき台は、岡本委員（パスコ）にお願いする。 ・模範解答を書くのではなく、文章構成・目次・キーワード等について書く。 4．その他 ・日本測量協会本部が区画整理に伴い、平成27年4月から都営地下鉄白山駅近くに移 転予定。平成30年7月頃には、現在の場所に戻る予定。 ・次回開催 平成27年1月29日（木） 13：30〜15：30 日本測量協会301会議室。 （福田 真：朝日航洋） ◇「スペーシャリストの会」中部支部活動報告 現地見学会開催 テーマ：ADCP（超音波多層流向流速計）を用いた流量観測 日時：平成26年11月15日(土）10:00-12:00 場所：宮川水位・雨量観測所付近の河畔（三重河川国道事務所管内） 参加者：外山、渡邊、小川、前田、鈴木、松永、安藤、小野 内容： 1．水位観測手法の説明 ・流量観測の目的 ・低水時、高水時の流量観測時の特徴 ・従来の流量観測の説明 （浮子観測、プロペラ式流速計） 2．実際の観測時の作業の手順、注意事項等の説明 ・実際の流量観測の作業を見ながら、作業手順や作業事項等の説明を受けた。 ・資料に基づき、従来型流速計とADCPによる観測流量および断面積の比較等により、 従来型の観測結果は大きく間違っていないことが分かった等、興味深い結果が得ら れた。 ＜編集よりお知らせ＞ 企画委員会及び各支部活動報告の議事録は、毎月10日迄に原稿を送付頂ければ、当月号 に掲載致します。なお、文字数によっては抜粋・要約する場合がありますことを予めご了 承下さい。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 中日本航空株式会社の宮坂氏からバトンを受けました、株式会社ジェノバの鵜飼です。 前回は、交通技術の発達により空間の距離を移動時間で縮める技術が話題となり、鉄道 分野における技術革新と技術力の向上に感銘を受けました。空間情報分野における技術革 新として、UAVの出現に衝撃を受けています。今や、テレビやインターネットで見ない日 はないほど注目されている技術のひとつだと感じています。 私は現在、マルチコプターに関するSNSの管理人をしています。メンバーは1,500名ほど いますが、そのほとんどは映像クリエーターです。彼らの映像は現実空間を2次元ディバ イスでわかりやすく表現できる技術（センス）があります。こうしたセンスは、空間情報 分野において、今後、必要不可欠であり、私自身も技術研鑚していこうと思います。 次回は、砂防レーザ業務で場末の居酒屋で技術談義に花を咲かせた、株式会社パスコの 近藤弘崇氏にバトンを渡すことにします。どうぞよろしくお願いします。 （鵜飼尚弘：ジェノバ） ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 12月号 花上（中央測量コンサルタント）、伊藤（国際航業） 2015年 1月号 森本（四航コンサルタント）、尾崎（アジア航測）、油井（パスコ） 2月号 東山（朝日航洋）、木村（エイテック）、伊藤（国際航業） 3月号 吉岡（パスコ）、崎山（パスコ）、谷口（国際航業） 4月号 本間（パスコ）、黒岩（玉野総合コンサルタント)、磯部（国際航業） 5月号 小出（国際航業）、清水（かんこう）、小林（朝日航洋） 6月号 芝（国際航業）、澤（アジア航測）、植木（国際航業） 7月号 川上（日建技術コンサルタント）、戸村（アジア航測） 8月号 杉森（朝日航洋）、横井（日本海航測） 9月号 兼子（パスコ）、金久保（サン・ジオテック） 10月号 下鳴（アスコ）、安海（朝日航洋） 11月号 坂元（パスコ）、西村（パスコ） 12月号 鈴田（朝日航洋）、中西（写測エンジニアリング） 2016年 1月号 青木（パスコ）、富田（国際航業） ＜編集よりお知らせ＞ 2015年2月号〜2016年 1月号までの1年間、新しく会員に加わりました今年度の合格者に 担当して頂きますので、よろしくお願い致します。 ◇コラム「空間情報の利活用」 2013年度入会の中央測量コンサルタント�蠡緝充萃�役の花上と申します。 日常業務は宅地造成プロジェクトや店舗開発、マンション建築、太陽光発電所建設等に 伴う計画立案から測量、開発設計、役所協議、そして土地家屋調査士でもあるので登記手 続きまでを一括して行っています。その中での計画立案の部分では市役所等で公開してい るGISが非常に役立っています。土地購入の決定には、ある程度の正確さを持ったプラン ニングが必要になります。しかし、土地購入検討段階での測量費用の捻出は、なかなか難 しいようです。 そこで、不動産登記情報サービスや市役所等での公開データである道路台帳図、下水道 台帳図、用途地域マップ等を重ね合わせることによって、それなりの精度を持ちかつ情報 量も豊富な現況図が出来上がります。つまり、事務所にいながら現況図が出来るので、そ れに基づき迅速かつそれなりの精度を持ったプランニングが行えます。このように、私は まだユーザーとして空間情報の恩恵を受けている立場ですが、いつかは誰かに「便利なシ ステムだね」と言っていただけるような技術提案ができるように日々研鑽していきたいと 思いますのでよろしくお願い致します。 （花上康一：中央測量コンサルタント） ◇コラム「東日本大震災被災地復興と空間情報技術」 2013年度に入会しました国際航業（株）の伊藤です。よろしくお願いいたします。 学生時代は林学・造園学を学び、造園施工会社で数年間、測量を含めた現場管理経験を 積みました。国際航業入社後は、東京および名古屋で十数年、公園緑地および自然環境に 関わる調査・計画設計に携わり、地方自治体の法定計画などにGISを活用しました。その 後、品質管理・現場安全管理に関わる部署に配属後、東日本大震災被災地復興支援のため 昨年、仙台へ転勤となり、現在は復興業務の支援をメインに弊社の現場安全管理活動 にも関わっています。 東北地方の太平洋沿岸被災地を見て回り、津波で横倒しとなった状態の建物や一部残さ れている建物、そして震災の爪痕を見るたびに、あらためて巨大地震と津波の恐ろしさを 感じるとともに、ここで多くの方々が犠牲となり、また家族・親族を失って残された方々 もどんなに悲しい思いをされていることだろうと思うと、やるせない気持ちになります。 いまだ多くの被災者の方々が仮設住宅で生活されておりますが、被災者の方々が１日も 早く新しい住居に住むためには、復興計画・設計から工事、居住の各段階において、用地 情報から施工管理、避難情報に至るまで空間情報技術の果たす役割は大きいと思います。 東日本大震災から得た教訓を生かし、最悪の事態（リスク）を常に想定して大規模災害 への備えを行い、次の世代へと継いでいくことが今、生かされている我々の使命であると 考えます。 （伊藤秀次：国際航業） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ◇浅間山 −火山と共に生きる 堤 隆 著 ほおずき書籍（定価 本体1,500円＋税） (2012.3.11発行 ISBN 978-4-434-16521-4) 東日本大震災発生から1周年の日に発行された。浅間山は近世においても活発な活動を 繰り返し、天明大飢饉の一因ともなるなど、われわれ日本人の生活と密接に関わり合って きた活火山である。現在、この地域の防災対策はかなり綿密に実施されており、他の地域 の防災行政の手本となっている。 著者は、浅間山の活動の歴史を克明に記述し、そのときどきの日本人の対応ぶりにも触 れている。終章で「そして忘れないために」と題して、東日本大震災の記憶とも絡めてい る。「浅間山」というフィールドをとことん調べ上げた読み応えのある書籍である。ま た、歴史の記述が、予備知識の多い近年から逆順で述べられているので入りやすいと思っ た。こんないい本がもっと身近にあってほしい。私はこの本に、現場出張で泊まった「浅 間山」山麓のホテルの土産物コーナーで出会ったのである。 (国際航業:大山容一) ＜編集よりお知らせ＞ 1月号の担当は、秋山幸秀さんです。 ■測量協会からのお知らせ ◇公益社団法人日本測量協会から重要なお知らせ 【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要にな ります。 《更新条件》 ◆平成21〜23年度までの認定登録者は、25ポイント/5年間 ◆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 ◇公開講座 ―「地理空間情報で見る城郭とその空間」― 講師 :瀬戸島政博 氏(公益社団法人日本測量協会専務理事) 日程:平成27年1月29日(木) 会場:日本測量協会研修室(東京) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/open270129.pdf ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に適 用していく際の実用性など）、(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、信 頼性や実証性など）、(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新た な展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開 性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿ください。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ◆◇新刊案内◇◆ ◇平成26年 測量士・測量士補 国家試験問題模範解説集 ◇測量士・測量士補国家試験 科目別模範解答集(21年〜25年) ◇公共測量 作業規程の準則(平成23年3月31日改正版)解説と運用[平成25年改正 追補版] ◎受験参考書 〇測量士・測量士補国家試験 受験テキスト ☆☆ 好評発売中 ☆☆ ☆公共測量 作業規程の準則(平成25年3月29日改正) ☆公共測量 作業規程の準則 基準点測量記載要領(改訂版) ☆公共測量 作業規程の準則(平成23年3月31日改正版)解説と運用 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/2.htm （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 早いもので、年も暮れかかろうとしています。師走というのに14日には衆議院選挙が行 われ、あわただしさに一層拍車をかけているようです。今年も7月の南木曽土石流災害、8 月の広島土砂災害、9月の御嶽山火山災害、11月の長野県神城断層地震と、年の後半は災 害に引き廻された感がします。 最近の災害現場のテレビ報道では、視聴者にわかりやすく説明するために立体地図等が 使われ始め、空間情報技術がより身近なものになりつつあるような気がします。 来年もよろしくお願いします。皆様、良いお年をお迎えください。 (編集委員長：福田） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
|
| 戻る | |
| CGIの匠 |