| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.97 | 発行日時：20015年1月15日10時42分20秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20015年1月15日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.97 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（望月貫一郎） ＊企画委員会・各支部活動報告（藤井雅雄） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（近藤弘崇） ＊新会員のコーナー（森本美樹、尾崎祥太郎） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（秋山幸秀） ＊測量協会からのお知らせ（廿楽実） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 明けましておめでとうございます。本年も、よろしくお願い申し上げます。 今後25年後までの将来には、“コンテキストの時代”が到来すると予測されている。コ ンテキストという単語は、「文脈」と訳されることが多い。英語では、「前後の事情、背 景」を広く意味している。文章をテキスト、布地をテキスタイルと言われるのは、“から みあって織り上げられたもの”という共通の語源である。“コンテキストの時代”とは、 モバイル、ソーシャルメディア、ビッグデータ、センサー、そして位置情報という5つの フォース（テクノロジー）が「織物のようにからみあった現実世界」である。 この“コンテキストの時代”が到来すると、スマートフォンのウェアラブル・デバイス のようなモバイル・デバイスのモバイル・アプリは、“ユーザーがどこにいるかを知るだ けでなく、どこへ行こうとしているか”を推測する。そして、ユーザーが次に何を必要と しているかを予測して、ユーザー周辺の人々へ必要な情報を提供する。 既に、人間の手助けをするモバイル・デバイスには、センサーは人間の五感のうち、3 つの感覚をとらえる視覚（カメラ）、聴覚（マイク）、触覚（静電容量センサー）のセン サーは、既にモバイル・デバイスに内蔵されている。味覚、臭覚のセンサーはモバイル・ デバイスに内蔵されるかもしれない。テクノロジーは、半導体テクノロジーの指数的関数 発達を予言した「ムーアの予測」のように、将来予測以上の速さで進化する。“コンテキ ストの時代”に向けて開発されるセンサーと連動しながら、位置情報の取得は必須のアイ テムとなるであろう。 空間情報に関わる技術者は、モバイル・デバイスよって位置情報と併せて人間の五感の ようなセンサーに基づき取得される情報を活用することを考え始める時代になっている。 SP会のメンバーには、“コンテキストの時代”に備えて、世の中を一新するアイデアを創 出することを期待する。 （望月貫一郎：パスコ） ＜編集よりお知らせ＞ 2月号の担当は、瀬戸島政博さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略） ◇「スペーシャリストの会」関西支部第25回会議 議事録 日 時：平成26年12月5日（金）13:30〜17:00 第１部：第25回会議；13:30〜14:15 第２部：スペース・サロン＠kansai；15:00〜17:00 場 所：朝日航洋（株）西日本空情支社 出席者：藤井、西村、内田、岩切、田中、平田、井畑、村田、田丸、堀、西岡、東山、 芝、川上、前出（事務局） 以上15名 欠席者：大石、畠、森田、船田、白井、大久保、辻、堀川、名草、西川、千田、尾崎、 中西、下鳴、西村、神原、森本 以上17名 ｵﾌﾞｻｰﾊﾞｰ：來山、坂田、河野、下境、岡本、高本、相原、近藤 以上8名 議事録作成 ：田丸 議事内容 1．第1部：第25回会議（13:30〜14:15） �〜芦鷁餤諜鳥�録の確認 �◆屮好據璽轡礇螢好箸硫顱�11月度企画委員会の報告 ・特に『東京支部の活動報告』及び『関西支部スペース・サロン開催での講師謝 金』について、詳しく説明があった。 ��SPの会関西支部過去在籍者名簿の作成などの討議 ・アジア航測（株）の畠氏及び森氏の旧勤務地または転勤先の確認が行われた。 �ぅ好據璽后Ε汽蹈鵝�kansaiの運営体制と講師謝金の取り扱いの討議 ・講師謝金等は、日本測量協会が定める講習会講師に準じて支払う。なお、外部講 師はSPの会本部、内部講師は日測協関西支部からの支出とする。 ・SPの会本部が外部講師に謝金等を支払う場合、スペース・サロンの運営は、SPの 会が主体者であることが望ましいことから、運営体制として主催者側に回るもの とする。 �ヂ�6回スペース・サロン＠kansai以降講師案の討議 ・8月開催については、日本IBMの村尾吉章氏を中心に関連テーマにて講師を幹事会 で絞り込み、次回（4月）の会議で協議を行うこととなった。 ・12月開催については、候補者が揃ってから改めて協議を行うこととなった。 �Δ修梁� ・平成27年賀詞交換会について、前出事務局長より案内があった。 ・「スペーシャリストの会」11月度企画委員会の報告について、西村副支部長から 補足説明として、『測量・地理空間情報イノベーション大会』について、紹介が あった。 2．第2部：スペース・サロン＠kansai；15:00〜17:00 1）講 師：福田知弘 准教授（大阪大学工学研究科 環境・エネルギー工学専攻） 2）講演内容：3Dビジュアライゼーション：都市・建築分野で使いこなす 3．次回予定 平成27年4月10日（金）午後3時〜 �螢▲好� 議事録作成担当：千田氏 勉強会講師担当：堀氏 （藤井雅雄：かんこう） ＜編集よりお知らせ＞ 企画委員会及び各支部活動報告の議事録は、毎月10日迄に原稿を送付頂ければ、当月号 に掲載致します。なお、文字数によっては抜粋・要約する場合がありますことを予めご了 承下さい。 ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 株式会社ジェノバの鵜飼氏からバトンを受けました、株式会社パスコの近藤です。 前回のエッセイでは、我々が学ぶべき映像クリエーターの可視化技術（センス）につい て話題提起がありました。既に空間情報の世界は我々だけの専売特許では無く、多種多様 の専門家により成り立っていることは皆様ご承知の通りです。そんな映像クリエーターの 技術を盗むべく、今年の正月は（？）テレビ視聴に明け暮れました。 その中で、視聴者にわかりやすく空間情報を伝える点において「これはプロの仕事だ な」と感じた番組として、ＮＨＫのブラタモリを紹介させて頂きます。専門家はとかく難 解な用語を使いがちになりますが、「相手の目線に立って、興味を引く話題や革新的な技 術を提供する」これこそ真のプロと呼べる人ではないでしょうか。以前から拝見している 番組ですが、今春からいよいよ全国行脚が始まるようで、未だご覧になられていない方は 一見の価値ありかと思います。 さて次回ですが、スペーシャリストとしてワールドワイドでご活躍中である弊社の吉田 政典氏にバトンを渡したいと思います。どうぞ宜しくお願いします。 （近藤弘崇：パスコ） ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 2015年 1月号 森本（四航コンサルタント）、尾崎（アジア航測）、油井（パスコ） 2月号 東山（朝日航洋）、木村（エイテック）、伊藤（国際航業） 3月号 吉岡（パスコ）、崎山（パスコ）、谷口（国際航業） 4月号 本間（パスコ）、黒岩（玉野総合コンサルタント)、磯部（国際航業） 5月号 小出（国際航業）、清水（かんこう）、小林（朝日航洋） 6月号 芝（国際航業）、澤（アジア航測）、植木（国際航業） 7月号 川上（日建技術コンサルタント）、戸村（アジア航測） 8月号 杉森（朝日航洋）、横井（日本海航測） 9月号 兼子（パスコ）、金久保（サン・ジオテック） 10月号 下鳴（アスコ）、安海（朝日航洋） 11月号 坂元（パスコ）、西村（パスコ） 12月号 鈴田（朝日航洋）、中西（写測エンジニアリング） 2016年 1月号 青木（パスコ）、富田（国際航業） ◇コラム「未年はどんな年？」 新年明けましておめでとうございます。2013年度に入会しました（株）四航コンサルタ ントの森本と申します。よろしくお願いいたします。 昨年は、豪雨・土砂災害・火山噴火など多くの自然災害が例年にも増して発生したよう に思い、特に東北大震災以後は、自然の脅威をひしひしと感じるようになりました。 私の住む香川県は、比較的自然災害の少ない地域ですが、小規模ながら台風による道路 や河川の被災が発生します。そのため県市町から毎年のように災害復旧の測量設計業務が 発注され、受注すれば私も担当として災害復旧に携わります。 災害業務では、受注と同時に発注者と打ち合わせ、災害査定の日程を睨みながら、直ち に作業にとりかかります。図面作成は、連日深夜に及ぶこともしばしばです。入社以来、 現地作業を中心とした業務に着き“体力に自信あり？“ですが長期戦になると気力勝負に なります。 今年は未年、羊は吉祥動物のひとつで、縁起がよく平和な年になると言われてるようで すが、神頼みにならず日頃から体力・気力・知力を鍛えたいと思います。 （森本美樹：四航コンサルタント） ◇コラム「今年の初志」 明けましておめでとうございます。 新たに仲間に入れて頂きました、アジア航測の尾崎と申します。 昨年度あたりから、土砂災害や噴火など自然災害の頻発やインフラ施設の老朽化対策、 インフラの情報整備など、私どもの持っている空間情報技術がより活躍してきていること は皆さんも感じられてると思います。（アベノミクス効果も有り）頑張ってついて行かね ばと励んでいます。 また、この1・2ケ月、道路付属物の点検など、数年ぶりに週の半分程度は現場に出かけ る日々が続いています。現場に行き出した当初は、机上で業務をメインにしていた者とし ては筋肉痛になったりして「情けないなー」と感じると同時に、協力会社のご年配の方 は、ずっと集中力が途切れず作業をされてるのを「すばらしい！」なと感心しました。 よって今年は、技術の向上と体力ＵＰを目標に頑張っていきたいなと思っています。 （でも３月は机上での業務で精魂尽き果てそうですが・・） （尾崎祥太郎：アジア航測） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ◇月刊「地理」 2015年1月号 Vol.60.2015 −航空レーザ画像から戦国の山城を見る− 瀬戸島政博ほか 古今書院（定価 本体1,167円＋税）(2015.1.1発行 ISSN 0577-9308) 月刊「地理」は、1956年の創刊より地理一筋、地理愛好家のスキルアップのために国内 外の地域ルポなど専門性の高い内容で60年間継続してきた専門誌です。従来はカラー頁も 少なくビジュアルよりも記述された内容で評価が得られてきましたが、60巻記念号は地理 学がなすべきこととして《地理学の今を見つめる》特集を企画し、国土づくり、防災、環 境、教育などの地理学研究成果が掲載されています。 また、寄稿の「航空レーザ画像から戦国の山城を見る」は、高密度のレーザデータと陰 陽図による表現で遺構や城址の地理的空間が判別し易くなっており、地理空間情報の利用 例として一石を投じるものです。また、日本測量協会の働きかけで、八王子城址の詳細な データを所持する国際航業�蠅伐菫�作成技術をもつ朝日航洋�蠅�コラボしているところも 業界協力による一つの成果といえるものです。この60巻記念号は、カラー頁増でビジュア ル的にわかり易く製本されており、還暦を迎えた継続書籍が新しい暦を重ね始めた息吹き を感じることができます。 （朝日航洋:秋山幸秀） ＜編集よりお知らせ＞ 2月号の担当は、林義政さんです。 ■測量協会からのお知らせ ◇公益社団法人日本測量協会から重要なお知らせ 【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要にな ります。 《更新条件》 ◆平成22〜23年度までの認定登録者は、25ポイント/5年間 ◆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更 新はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となりま す。 ※平成22年度認定登録者は、平成27年10月登録更新(第1回更新)・25ポイント/5年 ※平成17年度認定登録者は、平成27年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇公開講座 ―「地理空間情報で見る城郭とその空間」― 講師 :瀬戸島政博 氏(公益社団法人日本測量協会専務理事) 日程:平成27年1月29日(木) 会場:日本測量協会研修室(東京) 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/open270129.pdf ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らか の創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務 等に適用していく際の実用性など）(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対 して、信頼性や実証性など）(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領 域への新たな展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含め て今後の展開性）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮っ て、投稿ください。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf （廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 あけましておめでとうございます。長い正月休みも終わり、頭も体も徐々に元に戻りつ つある今日この頃です。 年末の衆議院選挙は自民党の圧勝で終わり、今後益々、経済の再生に力が注がれるもの と思われます。これを成功裡に終えるかどうかは、イノベーション（技術革新）ができる かどうかにかかっていると言っても、過言ではないでしょう。 当業界においても、6月23日〜24日にかけて「測量・地理空間情報イノベーション大 会」が開催されます。これを契機に、空間情報技術の飛躍の年にしたいですね。 （編集委員長：福田） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
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