| タイトル：スペーシャリスト会報 Vol.99 | 発行日時：20015年3月16日21時32分42秒 |
| ┏ Magazine from Spatialist Club ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 20015年3月16日 ◇ スペーシャリスト メールマガジン ◇ vol.99 発行元：スペーシャリストMM事務局 http://www.capnet.jp/spatial/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ INDEX ： ＊ニュース・ラウンジ（住田英二） ＊企画委員会・各支部活動報告（大橋明彦） ＊リレーエッセイ＜空間連携＞（下境敏広） ＊新会員のコーナー（吉岡達也、崎山英杉） ＊空間情報関連便利グッズ/書籍の紹介等（住田英二） ＊測量協会からのお知らせ（廿楽実） ============================================================================ ■ニュース・ラウンジ 年度末も押し迫った時期となりました。皆様方におかれましては、大変ご多忙な日々を お過ごしのことと思います。ニュース・ラウンジの担当は昨年8月以来となりますが、よ ろしくお願いいたします。前回は国のG空間情報プロジェクトについて案内いたしました が、今年度の取組分は収束に向けて取りまとめ段階ですが、既に次年度取組に向けての準 備も一部進められています。 先週末に政府全体の平成27年度予算がようやく衆議院可決となりましたが、これに先立 つ今年1月8日、自民党本部でG空間情報活用推進特別委員会が開催され、G空間情報関連プ ロジェクトについて各省の平成27年度概算要求が示されました。地理情報システム関係で 37,711百万円（前年度実績31,727百万円）、衛星測位関係15,119百万円（前年度実績13,8 82百万円）とこの時点では前年度を上回る内容となっています。 全体的には� 抜霑壇� な地図情報等の整備・更新”と�◆伴騨兔狹慶艮卆吋轡好謄爐寮鞍�”のインフラ的部分を 継続し、これらを活用する��“防災システム”�ぁ�IT農林水産業”�ァ斑楼莖萓�化”�� “海外展開”をキーワードとして取り組む内容となっています。以下に簡単に解説しま す。 � 抜霑壇�な地図情報等の整備・更新”は、基盤地図情報、電子国土基本図、地籍情 報、G空間プラットフォームの構築が主たる内容です。�◆伴騨兔狹慶艮卆吋轡好謄爐寮� 備”は、システム開発・整備・運用が主たる内容で、我々には結び付きがたいところで す。��“防災システム”は、内閣府、国交省、総務省、警察庁、文科省が事業を予定して います。�ぁ�IT農林水産業”は、農林水産業のロボット革命、森林情報データ形式の標準 化、資源量予測技術開発などとなっています（共に農水省）。�ァ斑楼莖萓�化”は、高精 度測位技術を活用したストレスフリー環境づくり、G空間情報を活用したサービスの実証 プロジェクト、高精度測位技術を活用した公共交通システムの高度化、などとなっていま す（いずれも国交省）。�Α罰こ暗験�”は、経産省、内閣府、文科省が事業を予定してい ます。 我々スペーシャリストの会メンバーは何らかの形でこのような事業に取り組まれている ことと思います。既に地理空間情報は、様々な場面で整備され、また目的に応じて加工・ 利用され続けてきました。これからは、こうした多分膨大な地理空間情報や利用アプリを 相互利用することで、全体としての効率化とパフォーマンスの向上を実現し、我々の存在 を地理空間情報コンサルタントとして、確たる姿にする必要があろうと考えています。今 後とも引き続きよろしくお願いいたします。 （住田 英二：スペーシャリストの会副会長） ＜編集よりお知らせ＞ 4月号の担当は、林義政さんです。 ■企画委員会・各支部活動報告（一部省略） ◇「スペーシャリストの会」企画委員会（平成27年3月）議事録 日 時：平成27年3月3日（火）13：30〜15：30 場 所：日本測量協会３F 30１室 出席者：住田、林、池田、大山、秋山、大橋、望月、藤井、早川、津留、島田、廿楽 （事務局） 欠席者：瀬戸島、村木、鈴木、神原、岡本、田中、福田、中舎、大伴 議事項目 1．前回の議事録の確認 2．報告事項 （1）各支部活動報告 �｜翩�支部報告（早川委員） ・前回以降の活動は、なし。 ・4月24日に講演会を予定しているが、岐阜大沢田教授への謝金・交通費の額・精 算方法等について、関西の事例を踏襲して決めたい。（各支部とのレベルを調整 することを受けて。） ・4月24日開催の謝金の件及び規程案は、別途に住田副会長が瀬戸島会長と協議す る。（規程案は次回の議題とする。） ��関西支部報告（藤井委員） ・前回以降の活動は、なし。 �Ｅ豕�支部報告（住田副会長） ・第3回勉強会を2月13日（金）にアジア航測（新宿本社）にて「Ｇ空間情報の取 り組み（発表：住田英二）」と題して開催。 ・技術士第2次試験講習会を4月3日にアジア航測（新宿本社）で開催予定。 �づ賈婿拮�報告 ・報告は、なし。 （2）MM誌の記事等について ・報告事項は、なし。（福田編集長欠席） （3）「空間情報技術事例報告集」への投稿要請 ・現時点で投稿された3件のうち、１件は掲載予定である。 3．討議事項・要請事項 （1）月刊「測量」スペーシャリストの会コーナーの執筆(毎号)の確認と企画 ・第15弾『技術者資格』について、第1回（国際）、第2回（アジア）は、原稿入稿 済み。 ・第3・4回（パスコ）は、ぎりぎりになるが、期限までに入稿すると連絡を受けて いる。 ・第5回（アジア）のテーマは「地質調査技士と空間情報」とする。 ・第6回（国際）の担当者は落合氏（1級土木施工管理技士）とする。 ・第16弾『失敗から学ぶ』について、第1回は朝日航洋、第2回は国際、第3回はア ジア、第4回はパスコ、第5回は朝日航洋から、各々執筆者を選考する。第6回は 4社以外の会社とする。（住田副会長が選定） （2）「測量・地理空間情報イノベーション大会」での発表セッションの協議 ・プログラムは確定。（4／1〜 ＨＰに掲載する内容を確認） ・前回会議資料から、応用測量技術研究発表会の会場が変更となっている。 ・ベンダーフォーラムに5つ空きがあるため、申し込む場合は事務局に連絡するこ と。 （3）日本写真測量学会北信越支部セミナー講師派遣の確認 ・平成27年度開催について、第1回、第3回、第4回の講師・テーマ（仮）は確定。 ・第2回（アジア）については、10日までに住田副会長から林副会長に連絡する。 ・第5回（パスコ）については、執筆者に打診中で回答待ち。 ・先方からの要望として、限られた時間であることから、基礎的な内容は省いて、 専門的で高度なレベルを求めている。また、最新動向等も取り入れてほしい。 ・組織改編等、確定した講師が変更となる場合、その都度連絡すること。 （4）2013年新規出版物の進捗（住田副委員長） ・「測量系技術者のための技術文章分析のコツ」は、校正段階に入っている。 ・『監修のことば』が追加された。 （5）2015年新規出版物の企画（「測量系技術者のための技術士合格への道改訂版」） ・岡本委員（欠席）からの目次構成案について、林副会長から説明する。 ・次回（5/18）までに、瀬戸島会長、住田副会長、林副会長、岡本委員で骨子を詰 める。（7月から執筆することを念頭において調整する。） 4．その他 ・日本測量協会より海外人材育成塾塾生募集について紹介。 ・日本測量協会は、平成27年4月から白山ＮＴビルに移転する。 ・次回開催 平成27年5月18日（月） 13：30〜15：30 ・次回からは移転先での開催となる。 （大橋明彦：パスコ） ■リレーエッセイ＜空間連携＞ 弊社の吉田氏よりバトンを受けました、株式会社パスコの下境です。 前回のエッセイでは、空間情報分野におけるグローバル化として、特に東南アジアにお いて経済成長が著しくなるに伴い、輸入を中心とした新技術が積極的に導入されている との話題がありました。 防災業務を主に携わっている私のグローバル化への展開としては、東日本大震災等での 災害の教訓を生かしつつ、各諸外国での生活習慣や社会インフラの状況を十分に把握した 上で、誰もができる身近な防災対策（日頃から意識する）の取組が必要不可欠であり、そ のツールとして、日本人向けのガラパゴス的な防災対策でなく、世界共通となりかつ安く 展開できる事業を、最新のデジタル技術と共に、アナログ的（手作り感）な取り組みの コラボにて実践することが重要と感じております。 次回は、現在広島にて同僚である弊社の河野隆二氏にバトンを渡すこととします。どう ぞよろしくお願いいたします。 （下境敏広：パスコ） ■新会員のコーナー 【執筆順番（敬称略）】 2015年 3月号 吉岡（パスコ）、崎山（パスコ）、 4月号 本間（パスコ）、黒岩（玉野総合コンサルタント)、磯部（国際航業） 5月号 小出（国際航業）、清水（かんこう）、小林（朝日航洋） 6月号 芝（国際航業）、澤（アジア航測）、植木（国際航業） 7月号 川上（日建技術コンサルタント）、戸村（アジア航測）、 谷口（国際航業） 8月号 杉森（朝日航洋）、横井（日本海航測） 9月号 兼子（パスコ）、金久保（サン・ジオテック） 10月号 下鳴（アスコ）、安海（朝日航洋） 11月号 坂元（パスコ）、西村（パスコ） 12月号 鈴田（朝日航洋）、中西（写測エンジニアリング） 2016年 1月号 青木（パスコ）、富田（国際航業）、板野（パスコ） ◇コラム「あれから4年」 3月になると、納品に向けた成果品作成の工程に戦々恐々とするとともに、東日本大震 災のことが必ず思い出される。あの日からちょうど４年がたった。震災前は地震動の解析 とＨＭの作成、震災後は復興関連業務に繁忙する日々を送ってきた。福島県の被災地の測 量作業で、線量計片手にタイベックスーツに身を包み、線量が高いとされる警戒区域に入 ることもあった。現在は区域再編が行われ、重装備が必要な箇所は限られてはきたが、4 年たった今でも、人の姿はおろか、動物の気配すら無い。家屋は倒れたままで、その現状 を目の当たりにするたび、胸が締め付けられる思いである。我々の成果が活用され、早く 事態が収束することを願ってやまない。 先日、村井先生が研究する地震予測に関する番組が放送されており、我々の業務とも繋 がりの深い、GNSSを用いた測地学からのアプローチという事もあり、その的中率と合わ せ、大変興味深く視聴させていただいた。私自身も学生時代、物理探査手法を用いた地震 予測に関する勉強をしていたことがあるが、その予測は相当に難しかった記憶がある。 折しも現在の勤務地であり、東日本大震災の被災地でもある、ここ仙台にて「国連防災 世界会議」が開催される。地震、火山、土砂災害といった、人の生命、財産に多大な影響 を与える自然災害について今一度見つめ直すとともに、空間情報を取り扱う技術者とし て、今後どのように防災・減災に寄与していくかについて、さらに深く考える良い機会と したい。 （パスコ：吉岡達也） ◇コラム「年度末に思うこと」 2014年度に入会しました（株）パスコの崎山と申します。空間情報技術では、勉強すべ きところが多くあると日々実感しております。どうぞよろしくお願いいたします。 私は、上下水道の設計・計画を中心に業務を行っており、最近、下水道の長寿命化計画 や不明水対策等、維持管理関連の仕事でGISを利活用して計画を立案している毎日です。 早いもので社会人になり、既に20数年が経ちました。新入社員の「初々しさ」から、年 を追うごとに少しずつ「図々しさ」を身に纏い、社会人としてのオーラを身に着けてきた ように思います。このような私は、毎年4月に「今年こそは･･･」と思い仕事に着手しま す。 しかし、夏場までは、まだまだ時間はたっぷりあるし、暑いから涼しくなってから･･。 睡眠の秋を過ぎ、冬になると･･･。 あれ？あれ？あれ？ まだこんなに仕事が･･･。 この投稿を書いている今年も、「まだこんなに仕事が･･･」の状況で、毎年同じことを繰 り返すのは未熟な証拠。社会人としてのオーラは、「徹夜明けの汗臭さだけか･･･」と思 う年度末の3月某日です。 （パスコ：崎山英杉） ■空間情報関連便利グッズ / 書籍の紹介 等 ◇月刊鉄道ピクトリアル 株式会社電気車研究会 （定価 約1,000円／月） SP会員の中には、鉄道好きの方が少なからずおられると思います。以前はオタク系の趣 味として世間から視られ、当事者はコソコソと人目になるべく触れないように振る舞って いたのではないでしょうか。しかし最近では、健全な趣味としてマスコミにも取り上げら れるようにあり、女性愛好家（通称鉄子さん）が多く登場するに至り、今や世間の認知を 得るに至ったと思います。 さて、この「鉄道ピクトリアル」ですが、創刊1951年と60数年前から発刊されている日 本で最も歴史のある鉄道誌です。鉄道誌といえば写真中心のグラビア的イメージがあるか と思いますが、本誌は論文調の記事主体で、内容は結構堅苦しいのですが、鉄道に関する 深く正しい知識を得るには最良です。また、扱う分野も広く、鉄道線路や車両を論ずるの みならず、鉄道事業に対する考え方、歴史的地理的考察もあり、例えば、鉄道を通じて地 域の発展や衰退を論じる内容もあったりします。鉄道オタクでない方々にも結構楽しめる 部分もあります。 私は小学生のころから年上の従妹が毎月購読していたのを拝借し、「読めない漢字など なんのその」といった勢いで読破し続け、今に至っています（その分、健全な青少年が読 むべき書物はさぼってしまいました・・）。しかし、ここから得た知識は時折仕事にも役 立つこともあり、今となっては我が書庫の宝物みたいになっています。 本誌のカテゴリは趣味誌を超えるものではありませんが、我が国の鉄道を通じて、国全 体あるいは地域の歴史が読み取れるような優れた記事も多く、お勧めの雑誌です。 （住田英二：アジア航測） ＜編集よりお知らせ＞ 4月号の担当は、瀬戸島政博さんです。 ■測量協会からのお知らせ ◇公益社団法人日本測量協会から重要なお知らせ 【空間情報総括監理技術者の認定登録更新】時には、所定の測量CPDポイントが必要にな ります。 《更新条件》 ☆平成22〜23年度までの認定登録者は、25ポイント/5年間 ☆平成24年度以降の認定登録者及び第1回更新済みの認定登録者は、40ポイント/5年間 認定資格者の更新対象年度には、日本測量協会からご案内をお送りします。また、測量 CPDポイントが更新時に基準に満たない場合には、ポイントが基準に達する年度まで更新 はできません。当協会から発行される認定技術者名簿にも、その間は未掲載となります。 ※平成22年度認定登録者は、平成27年10月登録更新(第1回更新)・25ポイント/5年 ※平成17年度認定登録者は、平成27年10月登録更新(第2回更新)・40ポイント/5年 ◇空間情報技術事例報告集の報告文募集 ☆応募締め切り：随時（投稿報告文が到着次第、速やかに査読） ☆掲載可となれば、日本測量協会ホームページ上の［測量情報館］に掲載。 技術事例報告集では、新規性や独創性という視点とは別に、(1)創意工夫性（何らかの 創意工夫による業務改善への貢献など）(2)実用性（実務への応用性や実際に業務等に適 用していく際の実用性など）、(3)信頼性（技術事例報告の内容やその結果に対して、信 頼性や実証性など）、(4)今後の展開性（空間情報技術領域の中で、他技術領域への新た な展開や応用の可能性、他技術との融合性や融合利用の可能性などを含めて今後の展開性 ）という視点から査読し、技術事例報告として採用致します。奮って、投稿ください。 詳しくは、http://www.jsurvey.jp/kuukanhoukoku.pdf ◇測量協会本社ビル移転のお知らせ 文京区小石川1丁目にある当協会本部ビル(測量会館)は、春日・後楽園駅前再開発事業 のため平成27年3月28日(土)〜3月29日(日)の両日をかけまして下記移転先ビルに引っ越し を致します。なお、業務につきましては、3月30日(月)から移転先ビルにおいて開始致し ます。 （仮移転先） 〒113-0001 文京区白山1-33-18 白山NTビル 電話番号、FAX番号は全て変更ありません。 ※当協会にお越しの際は、都営地下鉄三田線「白山駅」をご利用下さい。 (廿楽実：日本測量協会） ■編集後記 東日本大震災から、早いもので4年が過ぎました。現状をみると復興にはほど遠い感が しますが、最近の報道ではこれまで公開されなかった当時の惨状のビデオ等が公開されは じめ、改めて当時の災害の規模の大きさと悲惨さが実感されます。 年度末でみなさん大変忙しいことと存じますが、もうひと踏ん張りです。健康にはくれ ぐれも気を付けて、桜の咲く月末を目指して頑張りましょう。 (編集委員長：福田） ──────────────────────────────────────── All Rights Reserved, COPYRIGHT(c) Spatialist Club このメールマガジンを紹介したい方は各自の責任で転送しても結構です。 ──────────────────────────────────────── |
|
| 戻る | |
| CGIの匠 |